174 / 953
闘技会本戦開催
王様からの褒賞
しおりを挟む
「おいエッケン‥マルコイはSランクに勝ってしまったぞ‥」
「そのようでございますな‥しかしまさかSランクに勝つとは思いませんでしたな。」
「ところでマルコイに褒賞で用意しとくように頼んだ家は準備できたのか?」
「はい。先日条件に合いそうな物を見つけましたので抑えてあります。しかしこのタイミングですか?」
王は少し考えるような素振りを見せる。
しかしかぶりを振る。
「いや、このままほっとくとすぐに別が取り込もうとするぞ。あの若さでBランクってだけで目をかけるのに、Sランクに勝ってしまったんだ。どの国も取り込もうと必死になる。こっちは面識もあって褒賞を与えるきっかけまであるんだ。早いに越した事はない。」
「確かにその通りですな。すぐに目録をお持ちします。」
「頼んだぞ。マルコイがこっちに居る間に渡すぞ。」
エッケンはすぐにその場を離れ準備を始めた。
「まったく‥とんでもない事をやってくれた物だな。」
王は笑いながらそう呟いた。
俺たちは突然現れた王様に対して膝をついて迎える。
「構わん。普通に座るがよい。突然来たのは此方の都合だ。畏まるな。」
そう言ってくれるとありがたい。
実際さっきの闘いでフラフラなんで膝をついてる姿勢ですら少し辛い。
「王様なんの御用でございましょうか。」
「なに今回の闘いが見事であった事を伝えたかったのと、前回の模擬戦の褒賞が決まったので伝えにきたまでだ。」
「しかし今回の闘い、誠に見事であった!模擬戦の時から高い実力を持っているのはわかっていたが、まさかSランクを倒すとは思わなかったぞ。」
「ありがとうございます。しかしこちらも満身創痍です。あれで決まらなければ私が負けていたと思います。しかし今回は運良く勝つ事ができました。」
「ふむ。謙遜するでない。確かに闘いが終わってからは満身創痍であったが、今は動けそうではないか。それにお主はまだ何か隠しているように思えるしな。」
「それこそ買い被りです。全力で闘いましたから。」
王様は笑みを浮かべながら此方を見ている。
「まあよい。まだお主の試合はあるのだ。楽しみにして観させてもらう。エッケン。」
「はっ!」
「マルコイに褒賞を与えよ。」
「はい。冒険者マルコイよ。此度の模擬戦での褒賞を与える。」
何がもらえるのかな?
お金だといいけどなぁ。
でもお金だったとしても模擬戦したくらいだから、そんなにもらえないと思うけど、自分のお小遣いが増えるのは非常に助かる。
「マルコイよ。お主に土地と家屋を与える。場所については後ほど使いの者が案内するが、今回は目録だけ渡させてもらう。」
は?
家屋と土地?
それって家をくれるって事?
はい?
あんな模擬戦しただけで家をくれるってどんな神経してるんだ?
「い、家ですか?」
「む?何か不満か?安心せよ、お主が鍛治も出来る様に鍛冶場も敷地内に作っておる。」
いやいやそんな事じゃないんですけど‥
仲間たちを確認すると‥
みんな目がキラキラしてる‥
断れる雰囲気じゃないっぽい‥
「謹んでお受けさせて頂きます。」
家‥
もらっちゃった。
「そのようでございますな‥しかしまさかSランクに勝つとは思いませんでしたな。」
「ところでマルコイに褒賞で用意しとくように頼んだ家は準備できたのか?」
「はい。先日条件に合いそうな物を見つけましたので抑えてあります。しかしこのタイミングですか?」
王は少し考えるような素振りを見せる。
しかしかぶりを振る。
「いや、このままほっとくとすぐに別が取り込もうとするぞ。あの若さでBランクってだけで目をかけるのに、Sランクに勝ってしまったんだ。どの国も取り込もうと必死になる。こっちは面識もあって褒賞を与えるきっかけまであるんだ。早いに越した事はない。」
「確かにその通りですな。すぐに目録をお持ちします。」
「頼んだぞ。マルコイがこっちに居る間に渡すぞ。」
エッケンはすぐにその場を離れ準備を始めた。
「まったく‥とんでもない事をやってくれた物だな。」
王は笑いながらそう呟いた。
俺たちは突然現れた王様に対して膝をついて迎える。
「構わん。普通に座るがよい。突然来たのは此方の都合だ。畏まるな。」
そう言ってくれるとありがたい。
実際さっきの闘いでフラフラなんで膝をついてる姿勢ですら少し辛い。
「王様なんの御用でございましょうか。」
「なに今回の闘いが見事であった事を伝えたかったのと、前回の模擬戦の褒賞が決まったので伝えにきたまでだ。」
「しかし今回の闘い、誠に見事であった!模擬戦の時から高い実力を持っているのはわかっていたが、まさかSランクを倒すとは思わなかったぞ。」
「ありがとうございます。しかしこちらも満身創痍です。あれで決まらなければ私が負けていたと思います。しかし今回は運良く勝つ事ができました。」
「ふむ。謙遜するでない。確かに闘いが終わってからは満身創痍であったが、今は動けそうではないか。それにお主はまだ何か隠しているように思えるしな。」
「それこそ買い被りです。全力で闘いましたから。」
王様は笑みを浮かべながら此方を見ている。
「まあよい。まだお主の試合はあるのだ。楽しみにして観させてもらう。エッケン。」
「はっ!」
「マルコイに褒賞を与えよ。」
「はい。冒険者マルコイよ。此度の模擬戦での褒賞を与える。」
何がもらえるのかな?
お金だといいけどなぁ。
でもお金だったとしても模擬戦したくらいだから、そんなにもらえないと思うけど、自分のお小遣いが増えるのは非常に助かる。
「マルコイよ。お主に土地と家屋を与える。場所については後ほど使いの者が案内するが、今回は目録だけ渡させてもらう。」
は?
家屋と土地?
それって家をくれるって事?
はい?
あんな模擬戦しただけで家をくれるってどんな神経してるんだ?
「い、家ですか?」
「む?何か不満か?安心せよ、お主が鍛治も出来る様に鍛冶場も敷地内に作っておる。」
いやいやそんな事じゃないんですけど‥
仲間たちを確認すると‥
みんな目がキラキラしてる‥
断れる雰囲気じゃないっぽい‥
「謹んでお受けさせて頂きます。」
家‥
もらっちゃった。
10
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~
アズドラ
ファンタジー
主人公タカトはテンプレ通り事故で死亡、運よく異世界転生できることになり神様にドラゴンになりたいとお願いした。 夢にまで見た異世界生活をドラゴンパワーと現代地球の知識で全力満喫! 仲間を増やして夢を叶える王道、テンプレ、モリモリファンタジー。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる