173 / 953
闘技会本戦開催
マルコイ対ロメント⑤
しおりを挟む
俺の剣技は水竜とロメントを斬り裂いた。
水竜はその場で飛沫と変わり、ロメントは膝をついた。
水竜の後ろにいた分、致命傷まで受ける事はなかったのだろう。
そして俺も無事ではない。
腕の筋肉がダメージを受けたせいだろう。
剣を持っていた方の腕が上がらない。
剣技として頭の中で描いていた技でずっと練習はしていて、技としては完成したものと思っていたがエンチャント:雷を使用した状態で練習した事はなかったからな。
ロメントは致命傷ではないといえ、軽くない怪我を負っている。
とはいえまだ続けるのであればエンチャントが切れて、手と足が動かないような状態で相手するような事になってしまうが‥
ロメントが動かないので運営側の人が確認を行なっている。
腕を交差しているところを見ると気絶しているのか?
運営側の人が此方に寄ってきて俺の腕を上げる。
よかった痛くない方の腕で。
もし痛い方だったらハタいてたかもしれん。
「この試合の勝者はBランク冒険者マルコイ!」
そして俺は勝ち名乗りを受けた。
一切の音がなく、全員が見守っていた会場が一斉に大きな歓声が上がる。
よほど興奮しているのか、お金を投げ入れたりする人もいるようだ。
俺はその場で動く方の腕を使い観客に手を振った。
ロメントはそのまま救護場へ運ばれていった。
俺はエンチャント:水で回復しているのだが、すぐに動けるような状態ではない。
どうしようかと迷っているとアキーエとミミウが側にやってきた。
「動けないんでしょ。全く無理し過ぎよ。」
「ほんとですぅ。見ていてハラハラしたですぅ。」
2人は俺を両側から支えるように身体を持ってくれた。
「でもお疲れ様。カッコよかったわよ。」
「さすがマルコイさんだったですぅ!」
女の子2人に支えられて会場から降りるのは、少しカッコ悪いかなと思っていたが俺はその言葉で嬉しくなりそのまま降りる事にした。
アキーエが救護場に行くか聞いてきたが、エンチャント:水を使い続けたことで自分で歩ける程度には回復したので場外で少し休むだけにした。
ロメントが救護場で目覚めてて会うのを避けたかったのもある‥
約束の件もあるか会うのは会うが、できれば今は会いたくない‥
まだ勝った余韻に浸っておきたい。
アイツに会ってまた変態な事を聞いてテンション下げたくないからな。
そのまま座っているとキリーエが観客席から降りてきた。
「マルコイさん!めっちゃカッコよかったよ。」
「おう。ありがとう。」
「ほんとすごかった。でもこれでマルコイさんもめっちゃ有名になったやん。これは看板にしてお店開かなあかんね!」
「なっ!」
なんだと?
俺にまであの恥ずかしい真似をしろと?
「あ!それはいいわね。Sランク冒険者に勝ったマルコイがやってる店なんて言ったら、お客さんすごい来そうだもの。」
アキーエまで一緒になって‥
「何のお店にするですか?できれば美味しい物がいいですぅ!」
まあミミウはそうだろうな‥
そんな話をしていると、近づいてくる人影があった。
この国の王様のようだ‥
水竜はその場で飛沫と変わり、ロメントは膝をついた。
水竜の後ろにいた分、致命傷まで受ける事はなかったのだろう。
そして俺も無事ではない。
腕の筋肉がダメージを受けたせいだろう。
剣を持っていた方の腕が上がらない。
剣技として頭の中で描いていた技でずっと練習はしていて、技としては完成したものと思っていたがエンチャント:雷を使用した状態で練習した事はなかったからな。
ロメントは致命傷ではないといえ、軽くない怪我を負っている。
とはいえまだ続けるのであればエンチャントが切れて、手と足が動かないような状態で相手するような事になってしまうが‥
ロメントが動かないので運営側の人が確認を行なっている。
腕を交差しているところを見ると気絶しているのか?
運営側の人が此方に寄ってきて俺の腕を上げる。
よかった痛くない方の腕で。
もし痛い方だったらハタいてたかもしれん。
「この試合の勝者はBランク冒険者マルコイ!」
そして俺は勝ち名乗りを受けた。
一切の音がなく、全員が見守っていた会場が一斉に大きな歓声が上がる。
よほど興奮しているのか、お金を投げ入れたりする人もいるようだ。
俺はその場で動く方の腕を使い観客に手を振った。
ロメントはそのまま救護場へ運ばれていった。
俺はエンチャント:水で回復しているのだが、すぐに動けるような状態ではない。
どうしようかと迷っているとアキーエとミミウが側にやってきた。
「動けないんでしょ。全く無理し過ぎよ。」
「ほんとですぅ。見ていてハラハラしたですぅ。」
2人は俺を両側から支えるように身体を持ってくれた。
「でもお疲れ様。カッコよかったわよ。」
「さすがマルコイさんだったですぅ!」
女の子2人に支えられて会場から降りるのは、少しカッコ悪いかなと思っていたが俺はその言葉で嬉しくなりそのまま降りる事にした。
アキーエが救護場に行くか聞いてきたが、エンチャント:水を使い続けたことで自分で歩ける程度には回復したので場外で少し休むだけにした。
ロメントが救護場で目覚めてて会うのを避けたかったのもある‥
約束の件もあるか会うのは会うが、できれば今は会いたくない‥
まだ勝った余韻に浸っておきたい。
アイツに会ってまた変態な事を聞いてテンション下げたくないからな。
そのまま座っているとキリーエが観客席から降りてきた。
「マルコイさん!めっちゃカッコよかったよ。」
「おう。ありがとう。」
「ほんとすごかった。でもこれでマルコイさんもめっちゃ有名になったやん。これは看板にしてお店開かなあかんね!」
「なっ!」
なんだと?
俺にまであの恥ずかしい真似をしろと?
「あ!それはいいわね。Sランク冒険者に勝ったマルコイがやってる店なんて言ったら、お客さんすごい来そうだもの。」
アキーエまで一緒になって‥
「何のお店にするですか?できれば美味しい物がいいですぅ!」
まあミミウはそうだろうな‥
そんな話をしていると、近づいてくる人影があった。
この国の王様のようだ‥
10
お気に入りに追加
557
あなたにおすすめの小説
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる