165 / 953
闘技会本戦開催
ミミウ対ガルヘア③
しおりを挟む
腕が上がらないミミウを見て好機と思ったのだろう。
ガルヘアは猛スピードでミミウに迫る。
ガルヘアの猛攻をミミウは片腕で捌く。
片腕であっても砂鉄を使いながら鉄壁の防御を見せるミミウに徐々にガルヘアは痺れを切らしてきた。
少しずつガルヘアの攻撃が大振りになってきた。
ミミウの視線がガルヘアの足元にいく。
また同じように体勢を崩させるつもりなのだろうか。
ガルヘアが次の攻撃のため足に力を込めて踏み込もうとしている。
そして先程と同じように砂鉄を扱えないように地面を蹴りつけ、砂鉄を舞わせる。
先程よりもかなりの量の砂鉄と砂が舞っておりお互いを視認しずらくなった。
しかしミミウは動ぜず地面の砂鉄を引っ張るのではなく、砂鉄が宙に待ってから引き寄せた。
ガルヘアは足場の地面が動くのではなく足が前にすくわれるような状態になる。
そしていつもの歩幅よりも半歩前に出たガルヘアは拳を振るう事が出来ずに体勢を整えるだけの動きをとる。
そしてミミウは‥
砂鉄を盾に集め続けていた。
砂埃がはれてガルヘアの視界が開けた時にはすでに目の前までミミウの盾が迫っていた。
その盾の表面には黒い砂鉄が固まっており、まるで盾に1本の槍が生えているような形状になっていた!
ガルヘアは避ける事は出来ずにミミウの突進をそのまま受ける!
大きな衝撃音が場内に鳴り響く。
しかしミミウの攻撃はガルヘアが皮膚の硬質化をしているためか、槍は皮膚に刺さる事なく止められている。
力も拮抗しており、ガルヘアは後ろに飛ばされる事なくその場でせめぎ合う形となる。
そしてガルヘアは槍の部分を持ち押し返そうとしている。
あれでも止められるのか‥
おそらくあれがミミウの切り札だったのだろう。
それが防がれてしまったのだ。
ミミウはどうす‥
あれはなんだ?
ミミウの後ろにかなりの量の砂鉄が集まってきている。
まるで槌のような形になって渦巻いている。
その砂鉄がミミウの避けるように動き、盾の内側に尋常ではないスピードで引き寄せられる!
「パイルーーーバッーシュ!」
ミミウの叫び声と同時に大量の砂鉄により盾に勢いがつく!
押し戻そうとしていた槍はガルヘアに突き刺さりミミウの突進によって吹っ飛ばされる!
攻撃がガルヘアに通った!
派手に吹っ飛んだガルヘアは動く気配がない。
「はぁはぁ‥マルコイさんやったですぅ!」
なんてこった。
ミミウのやつあの状態で勝利をもぎ取りやがった!
ミミウのやつ、二段構えで技を準備してたのか。
すごいとしか言いようがないな。
ミミウは盾を構えている力もなくなったのか、その場に座り込む。
俺も安堵し、ミミウが勝ち名乗りを受けようとした時に俺の視界に動くものがうつる。
「ミミウ!まだだっ!」
力の限り叫ぶが、ミミウは緊張の糸が切れていたのか反応が遅い。
ミミウが反応し顔をあげた時にはガルヘアがミミウの目の前に立っていた。
全身かなり負傷しており、特に腕は血塗れになっている。
そしてガルヘアは動く足で蹴りを放つ。
ガルヘアの放った蹴りはミミウの腹部を襲い、ミミウの身体はくの字になり飛ばされる。
そのままミミウは場内を転がり、
止まった時には気絶したのかぐったりとなっていた‥
ガルヘアは猛スピードでミミウに迫る。
ガルヘアの猛攻をミミウは片腕で捌く。
片腕であっても砂鉄を使いながら鉄壁の防御を見せるミミウに徐々にガルヘアは痺れを切らしてきた。
少しずつガルヘアの攻撃が大振りになってきた。
ミミウの視線がガルヘアの足元にいく。
また同じように体勢を崩させるつもりなのだろうか。
ガルヘアが次の攻撃のため足に力を込めて踏み込もうとしている。
そして先程と同じように砂鉄を扱えないように地面を蹴りつけ、砂鉄を舞わせる。
先程よりもかなりの量の砂鉄と砂が舞っておりお互いを視認しずらくなった。
しかしミミウは動ぜず地面の砂鉄を引っ張るのではなく、砂鉄が宙に待ってから引き寄せた。
ガルヘアは足場の地面が動くのではなく足が前にすくわれるような状態になる。
そしていつもの歩幅よりも半歩前に出たガルヘアは拳を振るう事が出来ずに体勢を整えるだけの動きをとる。
そしてミミウは‥
砂鉄を盾に集め続けていた。
砂埃がはれてガルヘアの視界が開けた時にはすでに目の前までミミウの盾が迫っていた。
その盾の表面には黒い砂鉄が固まっており、まるで盾に1本の槍が生えているような形状になっていた!
ガルヘアは避ける事は出来ずにミミウの突進をそのまま受ける!
大きな衝撃音が場内に鳴り響く。
しかしミミウの攻撃はガルヘアが皮膚の硬質化をしているためか、槍は皮膚に刺さる事なく止められている。
力も拮抗しており、ガルヘアは後ろに飛ばされる事なくその場でせめぎ合う形となる。
そしてガルヘアは槍の部分を持ち押し返そうとしている。
あれでも止められるのか‥
おそらくあれがミミウの切り札だったのだろう。
それが防がれてしまったのだ。
ミミウはどうす‥
あれはなんだ?
ミミウの後ろにかなりの量の砂鉄が集まってきている。
まるで槌のような形になって渦巻いている。
その砂鉄がミミウの避けるように動き、盾の内側に尋常ではないスピードで引き寄せられる!
「パイルーーーバッーシュ!」
ミミウの叫び声と同時に大量の砂鉄により盾に勢いがつく!
押し戻そうとしていた槍はガルヘアに突き刺さりミミウの突進によって吹っ飛ばされる!
攻撃がガルヘアに通った!
派手に吹っ飛んだガルヘアは動く気配がない。
「はぁはぁ‥マルコイさんやったですぅ!」
なんてこった。
ミミウのやつあの状態で勝利をもぎ取りやがった!
ミミウのやつ、二段構えで技を準備してたのか。
すごいとしか言いようがないな。
ミミウは盾を構えている力もなくなったのか、その場に座り込む。
俺も安堵し、ミミウが勝ち名乗りを受けようとした時に俺の視界に動くものがうつる。
「ミミウ!まだだっ!」
力の限り叫ぶが、ミミウは緊張の糸が切れていたのか反応が遅い。
ミミウが反応し顔をあげた時にはガルヘアがミミウの目の前に立っていた。
全身かなり負傷しており、特に腕は血塗れになっている。
そしてガルヘアは動く足で蹴りを放つ。
ガルヘアの放った蹴りはミミウの腹部を襲い、ミミウの身体はくの字になり飛ばされる。
そのままミミウは場内を転がり、
止まった時には気絶したのかぐったりとなっていた‥
10
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説
みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!
おっさんは 勇者なんかにゃならねえよ‼
とめきち
ファンタジー
農業法人に出向していたカズマ(名前だけはカッコいい。)は、しょぼくれた定年間際のおっさんだった。
ある日、トラクターに乗っていると、橋から落ちてしまう。
気がつけば、変な森の中。
カズマの冒険が始まる。
「なろう」で、二年に渡って書いて来ましたが、ちょっとはしょりすぎな気がしましたので、さらに加筆修正してリメイクいたしました。
あらすじではない話にしたかったです。
もっと心の動きとか、書き込みたいと思っています。
気がついたら、なろうの小説が削除されてしまいました。
ただいま、さらなるリメイクを始めました。
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる