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闘技会本戦開催
闘技場本戦ミミウ①
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総勢16名の冒険者が闘技場の上に集まっている。
2~3人は先日街を散策した時に顔を見た人だ。
やはりあの変態エルフも出場者のようだな。
うげ、目が合った途端投げキッスしてきた。
なんかも~短剣とか投げつけたい。
「皆静まれ。今より獣人国国王ゲリィ・オールバーグ様よりお言葉を受け賜る。」
あの脳筋王様ってそんな名前だったのね。
「皆の者、本日はおめでとう。今日は我が国の国民や他国の民もたくさんいる事だろう。その前で今年の闘技会優勝者が決定する。諸君らは最強に近い者の強さをその目に焼き付ける事になるだろう。今年1番の良き日になる事を約束しよう。」
王様は観客に声をかけた後、出場者に視線を向ける。
全員を見た後にゆっくりと口を開く。
「どの者もいい顔をしている。決意あるいい表情だ。この中で最強が決まる。悔いの残らぬよう全力を尽くせっ!」
「「はっ!」」
出場者全員の顔が引き締まる。
‥いや、1人だけ‥醜悪に笑った奴がいる。
正面にいるから目に入ってしまった‥
アイツはやはり要注意だな‥
「それでは第一試合に出場する者以外は場外に降りてください。」
2人の出場者以外は場外に降りていく。
そして残った2名の出場者が会場の中央に進んでいく。
闘技会の栄えある第一試合を飾るのは‥
「それでは闘技会第一試合。Aランク冒険者ヤクトルとBランク冒険者ミミウとの闘いを始めるっ!」
うちの食いしん坊担当のミミウだ!
闘技場の中央でヤクトルとミミウが向かい合う。
ヤクトルはスモールシールドと片手剣を構えている。
対するミミウは身体に似つかわしくない巨大なタワーシールドと短槍を構えている。
タワーシールドについては以前よりも更にゴツくなっている。
「2人とも準備はいいか?それでは開始する‥始めっ!」
ヤクトルが開始の合図と共に勢いよくミミウに向かい距離を縮める。
さすがにAランク冒険者だ。
スピードがかなり速い。
ミミウの懐に入ると剣を振るう。
おそらくミミウのタワーシールドの防御力を試すための牽制だろう。
金属と金属がぶつかり合う大きな音がしたあと、ヤクトルは一旦距離を取る。
「ふむ。それだけ大きな盾を持ち、それを扱うだけの技術を持っている。ならば君は盾士で間違いないだろう。盾士が闘技会の予選をどうやって勝ち上がったのか知らないが、盾士では本戦を勝ち上がる事はできない。」
ヤクトルは一定の距離をとりながらミミウの周りを回る。
そして斬りつけては離れる一撃離脱を始めた。
確かに盾士には有効な戦法だな。
盾士のスピードでは反撃できないし、亀のように防御を堅めるしかなくなってしまう。
しかし‥
残念ながらうちのミミウさんはただの盾士ではないのだよ。
一撃離脱で離れ距離をとったヤクトルにミミウが猛然とダッシュする。
ミミウの突然の行動に一瞬焦ったヤクトルだったが、冷静に横に移動して避けようとする。
しかしミミウはヤクトルと同じように移動して距離を縮める。
そして‥
間合いに入ったミミウは模倣スキル【槍士】の技術で短槍の突きを放つ。
盾士と思い侮っていたヤクトルは反応が遅れる。
決まった!
そう思った時、会場に金属の擦れる音がした。
2~3人は先日街を散策した時に顔を見た人だ。
やはりあの変態エルフも出場者のようだな。
うげ、目が合った途端投げキッスしてきた。
なんかも~短剣とか投げつけたい。
「皆静まれ。今より獣人国国王ゲリィ・オールバーグ様よりお言葉を受け賜る。」
あの脳筋王様ってそんな名前だったのね。
「皆の者、本日はおめでとう。今日は我が国の国民や他国の民もたくさんいる事だろう。その前で今年の闘技会優勝者が決定する。諸君らは最強に近い者の強さをその目に焼き付ける事になるだろう。今年1番の良き日になる事を約束しよう。」
王様は観客に声をかけた後、出場者に視線を向ける。
全員を見た後にゆっくりと口を開く。
「どの者もいい顔をしている。決意あるいい表情だ。この中で最強が決まる。悔いの残らぬよう全力を尽くせっ!」
「「はっ!」」
出場者全員の顔が引き締まる。
‥いや、1人だけ‥醜悪に笑った奴がいる。
正面にいるから目に入ってしまった‥
アイツはやはり要注意だな‥
「それでは第一試合に出場する者以外は場外に降りてください。」
2人の出場者以外は場外に降りていく。
そして残った2名の出場者が会場の中央に進んでいく。
闘技会の栄えある第一試合を飾るのは‥
「それでは闘技会第一試合。Aランク冒険者ヤクトルとBランク冒険者ミミウとの闘いを始めるっ!」
うちの食いしん坊担当のミミウだ!
闘技場の中央でヤクトルとミミウが向かい合う。
ヤクトルはスモールシールドと片手剣を構えている。
対するミミウは身体に似つかわしくない巨大なタワーシールドと短槍を構えている。
タワーシールドについては以前よりも更にゴツくなっている。
「2人とも準備はいいか?それでは開始する‥始めっ!」
ヤクトルが開始の合図と共に勢いよくミミウに向かい距離を縮める。
さすがにAランク冒険者だ。
スピードがかなり速い。
ミミウの懐に入ると剣を振るう。
おそらくミミウのタワーシールドの防御力を試すための牽制だろう。
金属と金属がぶつかり合う大きな音がしたあと、ヤクトルは一旦距離を取る。
「ふむ。それだけ大きな盾を持ち、それを扱うだけの技術を持っている。ならば君は盾士で間違いないだろう。盾士が闘技会の予選をどうやって勝ち上がったのか知らないが、盾士では本戦を勝ち上がる事はできない。」
ヤクトルは一定の距離をとりながらミミウの周りを回る。
そして斬りつけては離れる一撃離脱を始めた。
確かに盾士には有効な戦法だな。
盾士のスピードでは反撃できないし、亀のように防御を堅めるしかなくなってしまう。
しかし‥
残念ながらうちのミミウさんはただの盾士ではないのだよ。
一撃離脱で離れ距離をとったヤクトルにミミウが猛然とダッシュする。
ミミウの突然の行動に一瞬焦ったヤクトルだったが、冷静に横に移動して避けようとする。
しかしミミウはヤクトルと同じように移動して距離を縮める。
そして‥
間合いに入ったミミウは模倣スキル【槍士】の技術で短槍の突きを放つ。
盾士と思い侮っていたヤクトルは反応が遅れる。
決まった!
そう思った時、会場に金属の擦れる音がした。
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