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闘技会への参加
魔道具の力
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握手バトルはアリアからのツッコミが入ったため引き分けとなった。
「私の名前はイレイスよ。改めてよろしく。」
横でアリアが睨みを効かせているせいか、イレイスが素直に挨拶をしてくる。
いや、唇がヒクヒクしているから素直ではないようだ。
「俺の名前はマルコイ。確かにアリアの【錬金術士】には興味があるが、俺は冒険者だからどちらかと言うとアリアのポーションやイレイスが作る魔道具に興味がある。だからアリアを囲うとか考えてないから心配しないで欲しい。」
「ふ~ん。とりあえず信じてあげる。でも少しでも私のアリアに何かしようとしたら後悔させてやるから覚悟しておきなさい。」
すぐに後ろからスリッパが飛んでくる。
「誰が私のだ!」
話をしてみるとイレイスはかなり優秀な【魔道具士】のようで、先程使用していた力を向上させる指輪をはじめ、さまざまな魔道具を作り出しているそうだ。
しかし魔道具はかなり高価なのと、1つの魔道具を作るのにかなりの日数がかかる為冒険者レベルだとランクSかランクAでもかなり稼いでいる人くらいしか持っていないようだ。
実際、魔道具を作っているイレイスでさえ持っているのは指輪と緊急時用の魔道具の2種類くらいだという。
だが魔道具の有用さはさっきの握手で嫌というほどわかった。
特に筋肉質とかではなく、一般的な女性と同じ程度の体型であるイレイスが、エンチャントを使用した自分と同程度の力を発揮したのだ。
たとえ時間がかかるとしても、模倣して魔道具作製を行う事は必要だと思う。
「イレイス、会ってすぐにこんなお願いするのはおかしいと思うかもしれないんだけど、出来たら【魔道具士】の作業を見せてくれないか?」
「そうね確かにおかしいわね。何が目的なの?別に作業途中の魔道具も持ってきてはいるから見せるのは構わないけど、なぜ見たいのかが気になるわね。」
やっぱりそうだよな。
もうアリアやナーシスには伝えてもいいかなと思うくらいにはなっているが、いくらアリアの友人とはいえ初おな対面の人に教えるのは抵抗がある。
「勉強のために見てみたいって感じだけど納得できるか?」
「ふーん。普通なら嫌だけどね。別に見せたからって減るものじゃないし、アリアからも事前に見せてやってほしいって聞いてたから別に構わないわよ。」
イレイスは少し考えたように見えたが、特に気にする様子もなくそう答えた。
「それは助かる。詳細は言えないけど、俺のスキルは少し特殊でね。色々なスキルを見る事がスキルの成長に繋がるんだ。」
アリアには触り程度の説明はしていたので特に驚きもしなかったが、イレイスがまったく驚いた様子がない事が気になった。
「驚かないんだな?」
「そうね。いろんなスキルがある中で、そんなスキルがあってもおかしくないんじゃない?それにちゃんとその辺の事を教えてくれてのは好感持てるわよ。あ、でも私は男は好きにならないから惚れたらだめよ。」
イレイスは変な人ではあるけど、根はいい人なんだろうな。
「私の名前はイレイスよ。改めてよろしく。」
横でアリアが睨みを効かせているせいか、イレイスが素直に挨拶をしてくる。
いや、唇がヒクヒクしているから素直ではないようだ。
「俺の名前はマルコイ。確かにアリアの【錬金術士】には興味があるが、俺は冒険者だからどちらかと言うとアリアのポーションやイレイスが作る魔道具に興味がある。だからアリアを囲うとか考えてないから心配しないで欲しい。」
「ふ~ん。とりあえず信じてあげる。でも少しでも私のアリアに何かしようとしたら後悔させてやるから覚悟しておきなさい。」
すぐに後ろからスリッパが飛んでくる。
「誰が私のだ!」
話をしてみるとイレイスはかなり優秀な【魔道具士】のようで、先程使用していた力を向上させる指輪をはじめ、さまざまな魔道具を作り出しているそうだ。
しかし魔道具はかなり高価なのと、1つの魔道具を作るのにかなりの日数がかかる為冒険者レベルだとランクSかランクAでもかなり稼いでいる人くらいしか持っていないようだ。
実際、魔道具を作っているイレイスでさえ持っているのは指輪と緊急時用の魔道具の2種類くらいだという。
だが魔道具の有用さはさっきの握手で嫌というほどわかった。
特に筋肉質とかではなく、一般的な女性と同じ程度の体型であるイレイスが、エンチャントを使用した自分と同程度の力を発揮したのだ。
たとえ時間がかかるとしても、模倣して魔道具作製を行う事は必要だと思う。
「イレイス、会ってすぐにこんなお願いするのはおかしいと思うかもしれないんだけど、出来たら【魔道具士】の作業を見せてくれないか?」
「そうね確かにおかしいわね。何が目的なの?別に作業途中の魔道具も持ってきてはいるから見せるのは構わないけど、なぜ見たいのかが気になるわね。」
やっぱりそうだよな。
もうアリアやナーシスには伝えてもいいかなと思うくらいにはなっているが、いくらアリアの友人とはいえ初おな対面の人に教えるのは抵抗がある。
「勉強のために見てみたいって感じだけど納得できるか?」
「ふーん。普通なら嫌だけどね。別に見せたからって減るものじゃないし、アリアからも事前に見せてやってほしいって聞いてたから別に構わないわよ。」
イレイスは少し考えたように見えたが、特に気にする様子もなくそう答えた。
「それは助かる。詳細は言えないけど、俺のスキルは少し特殊でね。色々なスキルを見る事がスキルの成長に繋がるんだ。」
アリアには触り程度の説明はしていたので特に驚きもしなかったが、イレイスがまったく驚いた様子がない事が気になった。
「驚かないんだな?」
「そうね。いろんなスキルがある中で、そんなスキルがあってもおかしくないんじゃない?それにちゃんとその辺の事を教えてくれてのは好感持てるわよ。あ、でも私は男は好きにならないから惚れたらだめよ。」
イレイスは変な人ではあるけど、根はいい人なんだろうな。
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