91 / 953
闘技会への参加
アリアの用事
しおりを挟む
ナーシスと会ってから少し時間は経ってしまったが、久しぶりにアリアのお店に行く事にした。
「アリアいるか~?ナーシスから聞いたんだけど呼んでるって聞いたから寄ったぞ?」
俺が声をかけると店の奥からアリアが出て来た。
「おーマルコイさん。お久しぶり。」
「おう。ナーシスに聞いたけど何か用事があるんだって?」
「そうそう。前にマルコイさん紹介するって言ってた【魔道具士】の事なんだけど、今度こっちに来るそうだよ。」
アリアは椅子に座りながらそう言った。
「突然だな?でも何か用事があってくるんじゃないのか?その時に紹介してもらっていいものなのか?」
こっちには錬金術ギルドがないので、何かなければ来る必要もないと思うのだが‥
「マルコイさんも出るって言ってた闘技会を見に来るんだって。いつもこの時期に観光する予定にしてるけど、忙しいみたいでなかなか来れなかったんだ。でも今年は都合がついたから来るみたい。」
成る程、闘技会自体かなりメジャーな大会のようだったからな。
そりゃ見学に来る人もいるって事か。
俺は知らなかったけど‥
「それじゃその時に紹介してもらえるって事か?」
「そうだね。それにもうそろそろ着くと思うよ。手紙もらったのもずいぶん前だし、少し前に来て私の家に滞在したいって言ってたから。」
それは助かるな。
セイウットに行くのはしばらく先になる予定だったからな。
「それはありがたい。それと‥」
俺は店の中を眺めながら気になっていた事を尋ねる。
「しばらく来ない間に店の中がずいぶんとすっきりしたな。」
以前来た時は物が結構ごちゃごちゃしており、何が置いてあるのか分かり辛かったが今は用途毎に商品が陳列されており一目で何が置いてあるのかわかるようになっている。
その中で見覚えのある商品があった。
しかし名前が変わっている。
「この小ポーション(体力)ってのは‥」
「そ。前は体力劣化ポーションで売ってたやつ。」
商品名は小ポーション(体力)効果:体力ポーションを薄めた物で、擦り傷や切り傷に使用できる。深い傷には中ポーション以上の使用が必要。
わかりやすい。
これって‥
「これキリーエが?」
「そう。キリーエちゃんが来て考えてくれたの。」
商品の陳列から内容まで全てやったくれたのか。なんか色々と有能だなキリーエは。
「色々アドバイスもらって店の内装まで変更してくれて。それにお代もいらないって。マルコイさんの紹介だからって言ってた。」
「そうか。それはよかったな。」
しかしキリーエの無料か‥
少し怖いな。
「キリーエさんがマルコイさんの事だからこの仕事も儲けに繋がるはずや~!って言ってたよ。」
すいませんキリーエさん。
今回のは儲けに繋がりませんよ!
無料のキリーエより怖い物はない‥
俺がキリーエさんの恐怖に慄いていると、お店の入り口に人が来たようだった。
女性のようだったがお客さんかと思いアリアに声をかけようとすると、その女性が先にアリアに声をかける。
「アリアー!着いたよー!」
「アリアいるか~?ナーシスから聞いたんだけど呼んでるって聞いたから寄ったぞ?」
俺が声をかけると店の奥からアリアが出て来た。
「おーマルコイさん。お久しぶり。」
「おう。ナーシスに聞いたけど何か用事があるんだって?」
「そうそう。前にマルコイさん紹介するって言ってた【魔道具士】の事なんだけど、今度こっちに来るそうだよ。」
アリアは椅子に座りながらそう言った。
「突然だな?でも何か用事があってくるんじゃないのか?その時に紹介してもらっていいものなのか?」
こっちには錬金術ギルドがないので、何かなければ来る必要もないと思うのだが‥
「マルコイさんも出るって言ってた闘技会を見に来るんだって。いつもこの時期に観光する予定にしてるけど、忙しいみたいでなかなか来れなかったんだ。でも今年は都合がついたから来るみたい。」
成る程、闘技会自体かなりメジャーな大会のようだったからな。
そりゃ見学に来る人もいるって事か。
俺は知らなかったけど‥
「それじゃその時に紹介してもらえるって事か?」
「そうだね。それにもうそろそろ着くと思うよ。手紙もらったのもずいぶん前だし、少し前に来て私の家に滞在したいって言ってたから。」
それは助かるな。
セイウットに行くのはしばらく先になる予定だったからな。
「それはありがたい。それと‥」
俺は店の中を眺めながら気になっていた事を尋ねる。
「しばらく来ない間に店の中がずいぶんとすっきりしたな。」
以前来た時は物が結構ごちゃごちゃしており、何が置いてあるのか分かり辛かったが今は用途毎に商品が陳列されており一目で何が置いてあるのかわかるようになっている。
その中で見覚えのある商品があった。
しかし名前が変わっている。
「この小ポーション(体力)ってのは‥」
「そ。前は体力劣化ポーションで売ってたやつ。」
商品名は小ポーション(体力)効果:体力ポーションを薄めた物で、擦り傷や切り傷に使用できる。深い傷には中ポーション以上の使用が必要。
わかりやすい。
これって‥
「これキリーエが?」
「そう。キリーエちゃんが来て考えてくれたの。」
商品の陳列から内容まで全てやったくれたのか。なんか色々と有能だなキリーエは。
「色々アドバイスもらって店の内装まで変更してくれて。それにお代もいらないって。マルコイさんの紹介だからって言ってた。」
「そうか。それはよかったな。」
しかしキリーエの無料か‥
少し怖いな。
「キリーエさんがマルコイさんの事だからこの仕事も儲けに繋がるはずや~!って言ってたよ。」
すいませんキリーエさん。
今回のは儲けに繋がりませんよ!
無料のキリーエより怖い物はない‥
俺がキリーエさんの恐怖に慄いていると、お店の入り口に人が来たようだった。
女性のようだったがお客さんかと思いアリアに声をかけようとすると、その女性が先にアリアに声をかける。
「アリアー!着いたよー!」
10
お気に入りに追加
557
あなたにおすすめの小説
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる