68 / 953
闘技会
新しい力
しおりを挟む
『対象に模倣スキルを譲渡しますか?』
「は?」
『対象に模倣スキルを譲渡しますか?』
いや、だめだだめだ。
譲渡しない!
『スキル保有者の不承を確認致しました。譲渡を中断します』
「おいどうした?急に固まって?」
「い、いやなんでもない‥ないです。」
スコルが心配して声をかけてくれているのはわかる。
しかし少し頭が整理できず生返事になってしまった。
模倣スキルの譲渡だと?
まさか俺が模倣したスキルを他者に渡す事ができるのか?
「あ、あの訓練の事については、うちのパーティメンバーも聞けたら凄く助かります。なので後日改めてお伺いしてもいいですか?」
「それはもちろん大丈夫だ。もしかしたら闘技会で対戦する可能性もあるから、手の内まで見せる事は出来ないが自分達が強くなる為にやってきた事を教えるのは構わないよ。また協力して依頼を受ける時があれば自分達の生存率も上がるしな。」
急なお願いだったにも関わらず、スコル達は快く引き受けてくれた。
「ありがとうございます。」
次にスコル達が休暇を取る日を聞き、その日に伺う約束をしてからその場を後にした。
宿に戻るとアキーエたちはすでに戻っていたので、声をかけ俺の部屋に来てもらった。
「今日スキルを模倣しに行ったんだが、いくつか模倣する事ができたよ。それで模倣スキルのレベルが上がったんだが‥」
「どうしたの?もしかして何か出来る事が増えたわけ?良かったじゃない!」
アキーエは自分の事のように喜んでくれている。
「アキーエの言う通り出来る事が増えた。でも今度の能力は自分に対してじゃなかったんだ。譲渡って能力で他の人に模倣したスキルを渡す事ができるみたいなんだ。」
「なにそれ⁉︎もしかしてマルコイが模倣したスキルをわたしたちが使う事ができるってこと?」
アキーエが驚いた表情をして口をポカンとあけている。
最近見てなかった顔だな。
ヨシヨシしたくなるぞ‥
「な、な、な、なにするのよっ!」
あ、思うより先にヨシヨシしてた‥
「でも凄いですぅ!人にスキルをあげる事ができるなんてマルコイさん神さまみたいですぅ!」
確かに凄い能力だがミミウ、神さまは言い過ぎだ‥
目をキラッキラさせている。
こっちもヨシヨシしたくなる‥
「ん~、気持ちいいですぅ。」
あら。
やっぱり思うより先にしてた‥
「でもおいそれと使える能力じゃないから試す事ができてないんだ。もしかしたらリスクもあるかもしれない。最悪スキルを譲渡する事で持っていたスキルがなくなってしまう可能性だってある。だから使うかどうか迷ってるんだ‥」
凄い能力だとは思う。
しかしリスクについては確認しようがない。
だからこの能力は危険性を確認してから使った方がいいのではないかと思っている。
しかし今のところ確認する方法がわからないから死蔵する能力になってしまうかもしれないが‥
「私に使っていいわよ。」
アキーエが特に考える様子もなくそう言ってくる。
「聞いてたのか?リスクがあるかもしれないんだぞ。」
「ふふん。もしわたしのスキルがなくなったとしてもマルコイなら何とかしてくれるでしょ?信じてるから大丈夫よ。」
俺は驚いて二の句が継げなくなる。
信頼してくれているのはわかってたけど、心が熱くなる。
やっぱアキーエはいい女だな‥
「は?」
『対象に模倣スキルを譲渡しますか?』
いや、だめだだめだ。
譲渡しない!
『スキル保有者の不承を確認致しました。譲渡を中断します』
「おいどうした?急に固まって?」
「い、いやなんでもない‥ないです。」
スコルが心配して声をかけてくれているのはわかる。
しかし少し頭が整理できず生返事になってしまった。
模倣スキルの譲渡だと?
まさか俺が模倣したスキルを他者に渡す事ができるのか?
「あ、あの訓練の事については、うちのパーティメンバーも聞けたら凄く助かります。なので後日改めてお伺いしてもいいですか?」
「それはもちろん大丈夫だ。もしかしたら闘技会で対戦する可能性もあるから、手の内まで見せる事は出来ないが自分達が強くなる為にやってきた事を教えるのは構わないよ。また協力して依頼を受ける時があれば自分達の生存率も上がるしな。」
急なお願いだったにも関わらず、スコル達は快く引き受けてくれた。
「ありがとうございます。」
次にスコル達が休暇を取る日を聞き、その日に伺う約束をしてからその場を後にした。
宿に戻るとアキーエたちはすでに戻っていたので、声をかけ俺の部屋に来てもらった。
「今日スキルを模倣しに行ったんだが、いくつか模倣する事ができたよ。それで模倣スキルのレベルが上がったんだが‥」
「どうしたの?もしかして何か出来る事が増えたわけ?良かったじゃない!」
アキーエは自分の事のように喜んでくれている。
「アキーエの言う通り出来る事が増えた。でも今度の能力は自分に対してじゃなかったんだ。譲渡って能力で他の人に模倣したスキルを渡す事ができるみたいなんだ。」
「なにそれ⁉︎もしかしてマルコイが模倣したスキルをわたしたちが使う事ができるってこと?」
アキーエが驚いた表情をして口をポカンとあけている。
最近見てなかった顔だな。
ヨシヨシしたくなるぞ‥
「な、な、な、なにするのよっ!」
あ、思うより先にヨシヨシしてた‥
「でも凄いですぅ!人にスキルをあげる事ができるなんてマルコイさん神さまみたいですぅ!」
確かに凄い能力だがミミウ、神さまは言い過ぎだ‥
目をキラッキラさせている。
こっちもヨシヨシしたくなる‥
「ん~、気持ちいいですぅ。」
あら。
やっぱり思うより先にしてた‥
「でもおいそれと使える能力じゃないから試す事ができてないんだ。もしかしたらリスクもあるかもしれない。最悪スキルを譲渡する事で持っていたスキルがなくなってしまう可能性だってある。だから使うかどうか迷ってるんだ‥」
凄い能力だとは思う。
しかしリスクについては確認しようがない。
だからこの能力は危険性を確認してから使った方がいいのではないかと思っている。
しかし今のところ確認する方法がわからないから死蔵する能力になってしまうかもしれないが‥
「私に使っていいわよ。」
アキーエが特に考える様子もなくそう言ってくる。
「聞いてたのか?リスクがあるかもしれないんだぞ。」
「ふふん。もしわたしのスキルがなくなったとしてもマルコイなら何とかしてくれるでしょ?信じてるから大丈夫よ。」
俺は驚いて二の句が継げなくなる。
信頼してくれているのはわかってたけど、心が熱くなる。
やっぱアキーエはいい女だな‥
10
お気に入りに追加
555
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる