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3章 勇者との出会い
ギルドへの報告
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王都に戻った俺たちはギルドに寄って討伐達成の報告に来た。
すると他の受付をしていたバーントが別の受付に仕事を押しつけてこちらに向かってきた。
なぜか額に青筋を立てている。
「おい、マルコイ。少し話があるんだが。」
「いや、俺はないから大丈夫だ。」
「だー!だから俺があるんだっての!」
そのままギルドの応接室に3人とも連れ込まれた‥
「マルコイ、今日の昼を過ぎてからギルドに来客があってな。その来客ってのが噂の勇者様御一行だったんだわ。冒険者活動するために来たのかと思いきや人探しらしくてよ。探してるのがなんでも銀髪で眠そうな顔をした15歳前後の男だったわけだ。」
「ほうほう、それで?」
バーントはより一層青筋を立てる。
「俺の目の前にいる男も銀髪で眠そうな顔をしてるわけだわ。」
「失礼なっ!こんなイケメンを捕まえて、眠そうな残念イケメンとはっ!」
「確かに眠そうな顔なのよね‥真剣な顔してる時は普通に‥」
アキーエは味方なのか?敵なのか?
「あっ!もしかして俺を勇者に売ったのはおっさんか?」
「売ったって人聞きの悪いこと言わない!普通に人探ししてる人に親切に教えただけだからっ!」
「どうせ勇者と一緒にいた聖騎士とか聖女相手に鼻の下伸ばして教えたんだろ?」
「見てたの!見てたの?」
「マルコイも鼻伸ばしてたじゃない‥」
アキーエは敵らしい‥
「まあそれはいいんだか‥」
「鼻伸ばしてたのは認めるんだな。」
「話が進まないよっ!」
「はあはあ、話を元に戻すぞ‥それでなんで勇者がお前を探してたんだ?あれ程事前に揉め事を起こすなと口を酸っぱくして言ったのに‥」
さて、どう答えるかな。
秘密にすると言った手前、正直に話すわけにはいかないし‥
ここで勇者の秘密を話してしまった方がウルスートにバレた時に狙われなくて済むような気もするが‥
「特になんでもないぞ。西方広場で聖騎士たちにあってな。ポテートの事で議論したんだよ。塩がいいか、赤いソースの方がいいのか。俺が塩が良いって言ったんだが、仲間連れて来て仲間は全員赤いソースがいいってわざわざ言いに来たんだよ。」
やっぱり約束したからな。そこは人として最低限のルールだろう。約束を守れないの人として最低だと思う。
「そんな事で勇者達がお前を探すのか?そんな訳ないだろう?」
やはり信じてくれないか‥
いきなりだったからな、話を考える暇もなかったし。
「それくらいでいいんじゃないかしら?もしかしたら言いたくない事もあるかもしれないし。」
バーントの後ろから現れた金髪の女性、王都ギルドマスターのサベントさんがそう言ってくる。
「しかし‥わかりました。ギルドマスターがそう言われるのであれば深くは追求しませんよ。」
俺はサベントさんの方に視線を向けると‥
とてもいい笑顔でこちらを見ていた。口が動いている。よく見てみると(貸し1つですね)と言っているようだ‥
「まあいい。マスターもこう言われてるからな、この話は終わりだ。あとついでに言っておく事がある。冒険者には伝えるようにしているんだが、最近モンスターの動きが活発になってきている。もしかしたら魔族絡みかもしれん。討伐以来の時は不測の事態があるかもしれんから、注意するようにな。」
「わかったよ。要件は以上か?じゃあお暇するよ。」
そう言って応接室からでる。サベントさんの方に視線を向けると相変わらず素敵な笑顔を向けていらっしゃった‥
やっぱりエルフって綺麗だよなぁなんて事を思っていると脛に激痛が走った‥
宿に戻りマルコイの部屋でスキルの報告を行う。
「で?実際どうだったの、勇者のスキルは?」
「そうだな。勇者は1人しか発現しないって話だが、模倣はできるみたいだ。ただ模倣スキルのレベルが低いからか、使用は出来なかった。でも模倣スキルのレベルが上がった事で、ストックって形で補完しているよ。」
「へぇ~。じゃあいつか発現するかもしれないんですねぇ。」
「確かにミミウの言う通り発現するかもしれないけど、揉め事の匂いがするから出来れば発現しない方がいいかもね。」
「あと【魔法属性:光】は見てもらった通り問題なく模倣できた。あと【異世界の知識】なんだが‥」
「どうかしたの‥?」
「情報が多過ぎてまだ整理できてないんだけど、勇者たちが来た異世界の知識だったんだ。それによると、この世界と違ってスキルや魔法じゃなくて科学って力で発展しているみたいで‥固有の力はないけど、世界の全ての人が科学の力を使用できるみたいだ。その様々な科学の情報と後は食事なんかもこっちとは全然違うみたい。」
「ご飯?」
俺はそっとミミウにハンカチを渡す。
「ただ、科学にしても材料がいるし詳しい事がわからない情報もある。多分模倣した勇者の知識が関係してるみたいだからな。でも冒険で役に立ちそうな物はなるべく探してみるよ。【異世界の知識】は頭の中でスキルに接続するような感じて情報が引き出せるみたいだからね。」
ちなみにアキーエのツンデレも異世界の知識から得てたりする。
「そうだ。屋台の料理なんかももっと美味しくできるかもよ。」
「さっそく西方広場に行くですぅ!」
「待て待て。今日はとりあえずこのまま休もう。明日は依頼をせずに休暇をとるから、明日行こうな。」
ミミウ、びちゃびちゃになったハンカチを返しながら口を尖らせている。
「う~、残念ですぅ。わかりました。」
そしてそのまま解散したのだが‥
次の日の朝、ミミウさんは俺の部屋の前に、朝早くから待たれていらっしゃいました‥
すると他の受付をしていたバーントが別の受付に仕事を押しつけてこちらに向かってきた。
なぜか額に青筋を立てている。
「おい、マルコイ。少し話があるんだが。」
「いや、俺はないから大丈夫だ。」
「だー!だから俺があるんだっての!」
そのままギルドの応接室に3人とも連れ込まれた‥
「マルコイ、今日の昼を過ぎてからギルドに来客があってな。その来客ってのが噂の勇者様御一行だったんだわ。冒険者活動するために来たのかと思いきや人探しらしくてよ。探してるのがなんでも銀髪で眠そうな顔をした15歳前後の男だったわけだ。」
「ほうほう、それで?」
バーントはより一層青筋を立てる。
「俺の目の前にいる男も銀髪で眠そうな顔をしてるわけだわ。」
「失礼なっ!こんなイケメンを捕まえて、眠そうな残念イケメンとはっ!」
「確かに眠そうな顔なのよね‥真剣な顔してる時は普通に‥」
アキーエは味方なのか?敵なのか?
「あっ!もしかして俺を勇者に売ったのはおっさんか?」
「売ったって人聞きの悪いこと言わない!普通に人探ししてる人に親切に教えただけだからっ!」
「どうせ勇者と一緒にいた聖騎士とか聖女相手に鼻の下伸ばして教えたんだろ?」
「見てたの!見てたの?」
「マルコイも鼻伸ばしてたじゃない‥」
アキーエは敵らしい‥
「まあそれはいいんだか‥」
「鼻伸ばしてたのは認めるんだな。」
「話が進まないよっ!」
「はあはあ、話を元に戻すぞ‥それでなんで勇者がお前を探してたんだ?あれ程事前に揉め事を起こすなと口を酸っぱくして言ったのに‥」
さて、どう答えるかな。
秘密にすると言った手前、正直に話すわけにはいかないし‥
ここで勇者の秘密を話してしまった方がウルスートにバレた時に狙われなくて済むような気もするが‥
「特になんでもないぞ。西方広場で聖騎士たちにあってな。ポテートの事で議論したんだよ。塩がいいか、赤いソースの方がいいのか。俺が塩が良いって言ったんだが、仲間連れて来て仲間は全員赤いソースがいいってわざわざ言いに来たんだよ。」
やっぱり約束したからな。そこは人として最低限のルールだろう。約束を守れないの人として最低だと思う。
「そんな事で勇者達がお前を探すのか?そんな訳ないだろう?」
やはり信じてくれないか‥
いきなりだったからな、話を考える暇もなかったし。
「それくらいでいいんじゃないかしら?もしかしたら言いたくない事もあるかもしれないし。」
バーントの後ろから現れた金髪の女性、王都ギルドマスターのサベントさんがそう言ってくる。
「しかし‥わかりました。ギルドマスターがそう言われるのであれば深くは追求しませんよ。」
俺はサベントさんの方に視線を向けると‥
とてもいい笑顔でこちらを見ていた。口が動いている。よく見てみると(貸し1つですね)と言っているようだ‥
「まあいい。マスターもこう言われてるからな、この話は終わりだ。あとついでに言っておく事がある。冒険者には伝えるようにしているんだが、最近モンスターの動きが活発になってきている。もしかしたら魔族絡みかもしれん。討伐以来の時は不測の事態があるかもしれんから、注意するようにな。」
「わかったよ。要件は以上か?じゃあお暇するよ。」
そう言って応接室からでる。サベントさんの方に視線を向けると相変わらず素敵な笑顔を向けていらっしゃった‥
やっぱりエルフって綺麗だよなぁなんて事を思っていると脛に激痛が走った‥
宿に戻りマルコイの部屋でスキルの報告を行う。
「で?実際どうだったの、勇者のスキルは?」
「そうだな。勇者は1人しか発現しないって話だが、模倣はできるみたいだ。ただ模倣スキルのレベルが低いからか、使用は出来なかった。でも模倣スキルのレベルが上がった事で、ストックって形で補完しているよ。」
「へぇ~。じゃあいつか発現するかもしれないんですねぇ。」
「確かにミミウの言う通り発現するかもしれないけど、揉め事の匂いがするから出来れば発現しない方がいいかもね。」
「あと【魔法属性:光】は見てもらった通り問題なく模倣できた。あと【異世界の知識】なんだが‥」
「どうかしたの‥?」
「情報が多過ぎてまだ整理できてないんだけど、勇者たちが来た異世界の知識だったんだ。それによると、この世界と違ってスキルや魔法じゃなくて科学って力で発展しているみたいで‥固有の力はないけど、世界の全ての人が科学の力を使用できるみたいだ。その様々な科学の情報と後は食事なんかもこっちとは全然違うみたい。」
「ご飯?」
俺はそっとミミウにハンカチを渡す。
「ただ、科学にしても材料がいるし詳しい事がわからない情報もある。多分模倣した勇者の知識が関係してるみたいだからな。でも冒険で役に立ちそうな物はなるべく探してみるよ。【異世界の知識】は頭の中でスキルに接続するような感じて情報が引き出せるみたいだからね。」
ちなみにアキーエのツンデレも異世界の知識から得てたりする。
「そうだ。屋台の料理なんかももっと美味しくできるかもよ。」
「さっそく西方広場に行くですぅ!」
「待て待て。今日はとりあえずこのまま休もう。明日は依頼をせずに休暇をとるから、明日行こうな。」
ミミウ、びちゃびちゃになったハンカチを返しながら口を尖らせている。
「う~、残念ですぅ。わかりました。」
そしてそのまま解散したのだが‥
次の日の朝、ミミウさんは俺の部屋の前に、朝早くから待たれていらっしゃいました‥
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