ご主人様と性処理ペット

如月 永

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16.帰宅

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   ◇◇◇

絃真さんの話を聞いて僕は感動していた。
「絃真さんは愛されてるんですね!」
「まぁ…否定はしない。アイツ、伴侶がいないから俺がパートナーみたいなもんだし、伴侶が出来てもあの性欲は人間には全部受け止めるのは無理だろ」
だからな、と絃真は続ける。
「玄道さんがもし他の人間と仲良くしていても、純は特別だからって忘れるんじゃないぞ」
あ、そっか。御主人様に伴侶が出来るかもしれないのか。
ちょっと嫌だけど、僕は御主人様が好きだから応援するべきなんだと思う。
いない人に対して悩んでも仕方ないし、今は御主人様が居ればそれでいいかなと楽観的に考えた。
「絃真さん。質問があるんですけど」
「なんだ?」
「結腸って僕にもあるんですか?」
僕の発言に絃真は苦笑いを浮かべて誰にでもあるよと教えてくれた。
「本当に何も知らないんだな。玄道さんの所に来て二週間だもんな」
そう言う絃真さんもやっぱり最初は知らないことばかりで御子神さんの言葉を鵜呑みにすることが多かったという。
だから自分で結腸越えしないとペットにしてもらえないと勘違いしたというエピソードに繋がったのだ。
「あのぉ、僕も結腸越え出来ますか?」
御主人様が喜ぶなら頑張ってみたい。でも身体の大きい絃真さんでも毎日頑張って5日もかかったって言っていたし、御主人様の大きなおちんぽで僕のお腹なんて破けてしまうかもしれない。
「あーー……、玄道さんは喜ぶだろうけど、純が自分でするのは厳しいかも」
最初は気持ち良さよりも辛い鈍痛があり、吐き気ももよおす事があるらしい。
絃真さんは痛いのも大丈夫だったから、出来たけれどセックス初心者の僕なんかがすぐに出来るわけがない。
万が一に無理をして出血とかしたらいけないし、なんて聞かされて僕は諦めた。
「落ち込むな。いつかは玄道さんがしてくれると思うから、純は焦らなくて良いと思うぞ」
「でも僕、何も出来なくて……教えてもらうばっかりで……」
絃真さんみたいに積極的に出来るわけでもなく、知識もなくて情けなくなる。
「いやいや、それが良いんだろ。玄道さんは純に一から教えて自分色に染めるみたいなの好きそうだし!アイツも俺を調教してた時に似たようなこと言ってたしな」
僕は昔話を聞いていた時からずっと気になっていたことを聞いた。
「ねぇ絃真さんは、どうして御子神さんの事をアイツって呼ぶんですか?」
絃真さんは一瞬動きを止めてから目を泳がせてしまって、聞いてはいけないことだったかなと思った。
絃真さんは言いにくそうに口を開く。
「それは、だな」
「エッチな気分になるからだよね~~、絃真」
いつの間にか御主人様達がドアの所に立っていた。
話に夢中になっていて気付かなかった。
「ウチの絃真はツンデレだからエッチな気分にならないと御主人様って言わないんだよね~」
「うっさい!」
ツンデレって何だろうかと思って御主人様に聞いたら照れ屋さんみたいなことなんだって。
絃真さんが何度も顔を赤くしてたのがツンデレだったのかな。
「さあ、純。御子神と絃真は仲良くしたいみたいだから、今日は帰ろう」
「はい!御主人様」
すれ違い様に御子神さんが僕の肩に手を置いて、顔を近付けてきた。
そして耳元で囁く。
「嵐士さんは、伴侶なんて作らないと思うから安心しな。まぁ俺もだけどね」
「こら、御子神。俺の純に触るな」
御主人様に引き剥がされた。
ヘヘヘ~と顔が緩む。
今度は僕が御主人様に耳打ちした。
「御主人様ぁ、絃真さんの話を聞いたらエッチな気分になりました。おウチに帰ったらいっぱいおまんこしてくださいね」
御子神さんは聞こえなかっただろうけど、絃真さんは犬だから聞こえていて顔を赤くしていた。
「純くん、またね。また絃真のエロ話、聞きにきなさい」
「ちょっと待て。エロ話って、お前何処から聞いてたんだ?!」
「え?純くんと仲良く出来るか心配だったから最初から全部だけど?」
盗聴されていたらしい。
御子神さんと絃真さんは仲が良いんだね。
きっと御主人様も仲良しな二人を見て羨ましくなったんだね。
僕も羨ましいと思ってもらえるくらい御主人様といーっぱい仲良くしようと思った。

   ◇◇◇◇

御主人様のマンションに帰って来てすぐ、寝室へ連れて行かれた。
いつものように服を脱がされ、ベッドに押し倒される。
そのまま覆い被さられて、口の中を舌で掻き回された。
唾液を流し込まれ、飲み込めずに溢れ出たそれが顎や首を伝っていく。
やっと唇が離れた時には酸欠で頭がクラクラして上手く思考出来なかった。
御主人様が首輪を外す。
それから鎖骨や乳首にも噛み付かれた。
甘噛みなのでむず痒い程度の痛みが気持ち良くて変な声が出る。
その反応に気をよくした御主人様は僕をうつ伏せにしてお尻を高く上げさせた。
期待で心臓がドキドキする。
「御主人様ぁ、僕の結腸におちんぽ入れて欲しいです」
「セックスを覚えたての純のおまんこは狭いから、今無理したら壊れちゃうよ」
無理やりして痛くて苦しい思いをさせるのは嫌だと言われた。
「そうですか……」
「でも純のおまんこが私を受け入れられるようになったら結腸にちんぽ入れてあげるからね」
「本当ですか?!それっていつ頃ですか?」
嬉しくて御主人様の方へ身体を開店させて向き合った。
結腸ってそんな簡単に越えられるものじゃないから少しずつ慣らして、数ヵ月後かなと言われてがっかりした。
すると、御主人様がクスリと笑った。
結腸が無理ならと僕はおずおずと言う。
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