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11.絃真さんと二人で
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「うっわ~~!かっわい~~!こんなに可愛いとイジメたくなっちゃうね」
やっぱり怖い人だと、僕は御主人様の後ろに隠れた。
「やめろ、変態。人様のペットに手を出すのは犯罪だ」
「純くん。これがウチの子だよ」
「絃真だ」
あれ……?膝に乗せて可愛い可愛いってしているって御主人様は話してたよね?
えっ?御子神さんより身長も大きいのに、抱っこされてるの?
「こ、こんにちは。初めまして、純です」
動揺していたのを見て、絃真さんは御子神さんを睨んだ。
「お前、事前に俺の変な事吹き込んだんじゃないだろうな?!」
「濡れ衣だ。ただ大型犬にビビったんじゃないか?」
喧嘩が始まってしまうのではないかと僕は慌てて口を挟む。
さすがに人間と大型犬種の間には止めには入れないけれど。
「あのっ、違うんです!違わないんだけど、違うんですー!!」
ちょっと大きな声で言ったら二人してこっちを見たので、ビクリとして御主人様の後ろにまた隠れてしまった。
「全くお前も飼い犬も喧しい。あと、客をいつまで玄関に立たせておくつもりだ。さっさと中に入れてお茶でも出せ」
「あはっ、そうだった。さぁ入って」
「お邪魔します」
御主人様に促されてお部屋にお邪魔する。
リビングは広かった。
御主人様から離れないようにしてソファに座った。
獣人は人間と区別されてペットだけど、床に座らせたりなんていう虐待は今は無いからね。
コーヒーは絃真さんが入れてくれたらしい。
御主人様が僕がコーヒーが苦手だって伝えてくれて、たっぷりのお砂糖と冷たい牛乳で割ってくれたから温くなって飲めるようになった。絃真さん優しい。
「で、純くんは何が言いたかったのかな?」
僕は御主人様が僕を買ってくれた時の事を話す。
友人に勧められて買いに来てくれて、その友人のペットが膝に乗せられているのを見て御主人様が羨ましかったと言っていた事。
「だから僕が勝手に小型犬なんだと思ってしまっていて。大型犬なのに抱っこされてるのかなとか思ったら混乱してしまって……」
だから大型犬なのはビックリしたけど、ビビったとかじゃないんです!と言ったら御子神さんが大笑いを始めた。
「あーっはっはっはっ!嵐士さんってば羨ましかったの?買いに行ったの早かったもんね」
「うるさいぞ」
あれ?御主人様照れてるの?言っちゃいけないことだった?!
「嵐士さんが来た時ちょうど絃真は『嵐士さんの前で自分から膝に乗って甘える』っていうお仕置き実行中だったからねぇ」
普段は絶対してくれないんだけどね、と御子神さんが言うので絃真さんを見ると真っ赤な顔をしていた。
「でも、そっかそっか。絃真がスリスリイチャイチャして見せたから、嵐士さんは純くんを買ったということで、絃真、御手柄じゃん!今晩はご褒美あげようか。痛いのがいい?苦しいのがいい?考えておいてね」
「それってお仕置きじゃ……」
「絃真にはご褒美なんだよ」
「調教されてドMなのも本当だったんだ……。絃真さん強そうなのに」
僕は思ったことが口に出ていたらしく、絃真さんはコーヒーにむせていた。
「そ、そんなことまで……。間違ってはいないけれど」
「絃真はこんな見た目でドMだもんね」
御子神さんは絃真さんの頭をポンと叩いた。
御主人様は呆れた顔をしながら僕を見つめていた。
「御主人様、僕……」
「純は、今夜お仕置きだな」
しょぼんとした。でも僕の御主人様は痛いお仕置きはしないから多分大丈夫……かな?
◇◇
それから御主人様達はお仕事の話をするということで、僕は絃真さんとお話をすることにした。
御主人様の邪魔をしないように絃真さんの部屋に行く。
僕も自分の部屋をもらっているけどほとんど御主人様の寝室にいるから使っていない。
でも絃真さんの部屋は、多分絃真さんの宝物だと思うものがたくさんあって面白かった。
「絃真さんはいつから御子神さんのペットになったんですか?」
「俺は……5年くらい前かな」
「すごい長い付き合いなんですね!僕はまだ二週間くらいです。だから名前も首輪ももらったばかりなんです」
「へぇ二週間で首輪?早かったな」
「そうなんですか?」
外に出る時には首輪が必要なのだから早いとか無いと思うんだけどと僕が不思議そうにしていると、絃真さんも不思議そうな顔をした。
「え、だって結腸超えないと買ってもらえないだろ?」
「結腸って……なんですか?」
「え?」
「え?」
お互い首を傾げていると、絃真さんが買われた時の事を話してくれた。
==========
絃真の名前が読みにくくてすみません。
上杉とか、犬だからケンとか紐づけて覚えてください。
やっぱり怖い人だと、僕は御主人様の後ろに隠れた。
「やめろ、変態。人様のペットに手を出すのは犯罪だ」
「純くん。これがウチの子だよ」
「絃真だ」
あれ……?膝に乗せて可愛い可愛いってしているって御主人様は話してたよね?
えっ?御子神さんより身長も大きいのに、抱っこされてるの?
「こ、こんにちは。初めまして、純です」
動揺していたのを見て、絃真さんは御子神さんを睨んだ。
「お前、事前に俺の変な事吹き込んだんじゃないだろうな?!」
「濡れ衣だ。ただ大型犬にビビったんじゃないか?」
喧嘩が始まってしまうのではないかと僕は慌てて口を挟む。
さすがに人間と大型犬種の間には止めには入れないけれど。
「あのっ、違うんです!違わないんだけど、違うんですー!!」
ちょっと大きな声で言ったら二人してこっちを見たので、ビクリとして御主人様の後ろにまた隠れてしまった。
「全くお前も飼い犬も喧しい。あと、客をいつまで玄関に立たせておくつもりだ。さっさと中に入れてお茶でも出せ」
「あはっ、そうだった。さぁ入って」
「お邪魔します」
御主人様に促されてお部屋にお邪魔する。
リビングは広かった。
御主人様から離れないようにしてソファに座った。
獣人は人間と区別されてペットだけど、床に座らせたりなんていう虐待は今は無いからね。
コーヒーは絃真さんが入れてくれたらしい。
御主人様が僕がコーヒーが苦手だって伝えてくれて、たっぷりのお砂糖と冷たい牛乳で割ってくれたから温くなって飲めるようになった。絃真さん優しい。
「で、純くんは何が言いたかったのかな?」
僕は御主人様が僕を買ってくれた時の事を話す。
友人に勧められて買いに来てくれて、その友人のペットが膝に乗せられているのを見て御主人様が羨ましかったと言っていた事。
「だから僕が勝手に小型犬なんだと思ってしまっていて。大型犬なのに抱っこされてるのかなとか思ったら混乱してしまって……」
だから大型犬なのはビックリしたけど、ビビったとかじゃないんです!と言ったら御子神さんが大笑いを始めた。
「あーっはっはっはっ!嵐士さんってば羨ましかったの?買いに行ったの早かったもんね」
「うるさいぞ」
あれ?御主人様照れてるの?言っちゃいけないことだった?!
「嵐士さんが来た時ちょうど絃真は『嵐士さんの前で自分から膝に乗って甘える』っていうお仕置き実行中だったからねぇ」
普段は絶対してくれないんだけどね、と御子神さんが言うので絃真さんを見ると真っ赤な顔をしていた。
「でも、そっかそっか。絃真がスリスリイチャイチャして見せたから、嵐士さんは純くんを買ったということで、絃真、御手柄じゃん!今晩はご褒美あげようか。痛いのがいい?苦しいのがいい?考えておいてね」
「それってお仕置きじゃ……」
「絃真にはご褒美なんだよ」
「調教されてドMなのも本当だったんだ……。絃真さん強そうなのに」
僕は思ったことが口に出ていたらしく、絃真さんはコーヒーにむせていた。
「そ、そんなことまで……。間違ってはいないけれど」
「絃真はこんな見た目でドMだもんね」
御子神さんは絃真さんの頭をポンと叩いた。
御主人様は呆れた顔をしながら僕を見つめていた。
「御主人様、僕……」
「純は、今夜お仕置きだな」
しょぼんとした。でも僕の御主人様は痛いお仕置きはしないから多分大丈夫……かな?
◇◇
それから御主人様達はお仕事の話をするということで、僕は絃真さんとお話をすることにした。
御主人様の邪魔をしないように絃真さんの部屋に行く。
僕も自分の部屋をもらっているけどほとんど御主人様の寝室にいるから使っていない。
でも絃真さんの部屋は、多分絃真さんの宝物だと思うものがたくさんあって面白かった。
「絃真さんはいつから御子神さんのペットになったんですか?」
「俺は……5年くらい前かな」
「すごい長い付き合いなんですね!僕はまだ二週間くらいです。だから名前も首輪ももらったばかりなんです」
「へぇ二週間で首輪?早かったな」
「そうなんですか?」
外に出る時には首輪が必要なのだから早いとか無いと思うんだけどと僕が不思議そうにしていると、絃真さんも不思議そうな顔をした。
「え、だって結腸超えないと買ってもらえないだろ?」
「結腸って……なんですか?」
「え?」
「え?」
お互い首を傾げていると、絃真さんが買われた時の事を話してくれた。
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絃真の名前が読みにくくてすみません。
上杉とか、犬だからケンとか紐づけて覚えてください。
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