屋根裏のネズミ捕まる

如月 永

文字の大きさ
上 下
19 / 35
その後のネズミ

19.

しおりを挟む
   ◇◇◇

その夜、辰彦は俺を裸にすると尻に男根を模した張り形を挿入して四つん這いにさせた。
張り形の根元、尻から出ている先には細い荒縄が何本も連なった尻尾もどきがぶら下がっていて時々会陰や玉袋にそれが当たる。
そう。辰彦の言うお馬さんごっこの始まりだ。
結局、俺に断ることなど出来なかったのだ。
辰彦に誘われたら淫乱に疼いてしまう身体が恨めしい。
「犬や豚だけじゃなく、馬も似合うじゃないか」
「うー、うー」
馬に手綱を付ける馬銜に似せた口枷を噛まされているので俺はまともに喋れない。
「さぁお散歩だよ」
手綱を引きながら和室の中をゆっくりと四つん這いのまま歩かされる。
屈辱的なのに気持ちは高揚し、足を動かすたびに菊門の張り形の刺さる角度が変わってゴリゴリと腹の中を掻き回した。
俺は先走りの体液を肉竿の先から垂らしながら3周ほど回らされた後に、部屋の真ん中で停止した。
「紫苑、馬の仕事は分かってるね?耐えるんだよ」
辰彦は俺の背に跨がって座った。早恵とは比べ物にならない重さだ。そして辰彦は口枷から繋がる手綱を引いた。
当然顔を上げなければならなくて、息苦しさを感じる。
「紫苑、そのままだ」
辰彦はそう言うと俺の背に体重をかけるので、20分もすると腕がプルプルしてくる。
程度は甘いが、これは拷問に近い。だが俺にとっては気持ち良い折檻だ。
俺は崩れないように腹筋に力を入れると、それは俺の腹の中の男根に伝わる。
かといって腹の力を抜いてしまうと四つん這いを崩しかねない。
しかも厄介なのが、わざと鞣していない縄で尻尾を作っているのでささくれ立つ縄の繊維がチクチクと柔肌を刺激するのだ。
俺は汗だくになって耐えた。
「さすがに鍛えてあるだけあって丈夫だね。この辺りの筋肉とか」
そう言って辰彦は俺の肩甲骨を指でなぞる。ゾワリとした感覚が背中を走る。
「腕も良い筋肉だ」
辰彦は身を屈めて二の腕を撫でていき、汗で湿った脇の下まで滑らせると今度は胸へと移動した。
「でも腕だけじゃ支えきれないよね。胸筋も鍛えてないと」
「おっ…おうっ…おひっ…」
胸を揉みしだかれ、筋肉と関係ない乳首も一緒に刺激される。
口枷のせいではしたない嬌声は防がれていたが、口の端からはだらしなく涎が滴ってしまう。
辰彦は俺の乳首を摘んで捻り上げた。
途端に快感の痺れが腰に響き、僅かに尻が上下に揺れてしまった。
すると尻尾に柔らかい陰嚢をチクチクと虐められて、俺の勃起竿からトロリと雫が垂れた。
「主人を乗せてケツを振るとは、なんて卑しい馬なんだ」
「おひぃっ!」
辰彦は俺の尻を平手で強く叩いた。パンッという音と共に鋭い痛みが走る。
「馬はそんな声出さないだろう?」
「ふぉっ!」
もう一度強く叩くと、辰彦は俺から一度降り、向きを変えて座り直す。
後ろ向きに座った辰彦は、叩きやすくなった尻をまた平手打ちする。
何度も、何度も。その度に俺は情けない悲鳴を上げた。
やがて俺の尻は真っ赤になって熱を帯びる。
「もう私以外を乗せたりできないようにしっかり調教しないとね」
辰彦はそう言いながら、赤く腫れた俺の尻を鷲掴んだ。
ジンジンとしている尻朶を揉まれて、思わず身体が震える。
「全く淫乱な馬だ」
辰彦はその反応を見て笑うと、俺に生えた尻尾に手を伸ばした。
尻尾は男根を模した張り形でもあり、辰彦はそれを軽く抜き差しし、俺の感じる場所を的確に突いてくる。
「主人を振り落とすなんて事はしないでくれよ」
グリグリと前立腺を押し潰されて、俺は呻く。
「お"ぅっ… お"ぅっ…おぉぅっ」
「動くな」
「あぎぃっ」
俺は首をのけ反らせて絶頂に達しそうになったが、辰彦は張り形の動きを止めてしまった。
その代わりに尻尾縄を掴むと俺の会陰に擦り付けた。
チクチクぞりぞりと柔肌を刺激され、痛痒さに尻を左右に振りまくった。
「あひーっ!はひーっ!」
俺は身悶える。しかし辰彦は許してくれず、更に縄を強く押し当てた。
「こら、暴れるな!」
バッシーン!と強烈な平手の音が響く。
あまりの衝撃に、一瞬意識が飛びかけた。
俺は尻を叩かれた瞬間に射精をし、ガクガクと膝を震わせてその場に崩れ落ちた。
辰彦は俺が限界なのを知っていたのか、振り落とされるなんて事はなくて、床に突っ伏してビクンと痙攣する俺を跨いだまま見下ろしていた。
口枷を外されて呼吸がしやすくなる。
「紫苑、言う事は?」
「ごめ…んなさい、辰彦様の、命令、守れなくて、申し訳ありません、でした……」
途切れ途切れに言葉を紡ぐと、赤く手形が付いた尻を撫でながら辰彦は聞く。
「もう一度、お馬さんになれる?」
「はい、なれます……」
「さすが私の紫苑だね」
辰彦は俺の頭を撫でると、再び俺を四つん這いにした。
「さぁ、続きを始めようか」
辰彦は俺の尻に刺さった張り型を掴み、勢いよく引き抜いた。
「んおおおぉっ!!」
「次はちゃんと言う事を聞くんだよ」
「はいっ、辰彦様」
俺は再び馬の格好になった。
「お願いします……。紫苑に種付け交尾してください」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫愛家族

箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。 事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。 二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。 だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――

年越しチン玉蕎麦!!

ミクリ21
BL
チン玉……もちろん、ナニのことです。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

処理中です...