蛇の恩返し

如月 永

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   ◇◇◇

俺には夫がいる。
蛇神様で、名前は伊久巳という。
美しい男神だ。
一緒に暮らし始めてもう何年経ったかな?15年?20年くらいだっけ?
歳取ると時間の感覚ってよく分かんなくなるよね。何歳かも分からないもの。
あ、伊久巳さんも初めてあった頃、自分の歳が分からなかったよね。懐かしい。
今の家は8箇所目。
一番最初の古書店だけは長かったけど、次からは短い期間しか暮らせていない。
それでも伊久巳さんの人との縁結びの力は凄くて、家選びに苦労したことはない。
俺と伊久巳さんは、歳を重ねても新婚みたいにラブラブしてます。
ただ一回、伊久巳さんを怒らせたことがある。
完全に誤解だったんだけど、若い男と浮気したと思われたんだ。

   ◆◆◆

その日。
家に帰ったらもう空気から違ってて、背筋が凍った気がした。
「伊久巳さん?どう、したの?」
伊久巳は俺の腕くらいの太さの大蛇姿でとぐろを巻いて、鋭い目つきでこちらを睨んでいた。
その迫力たるや、今まで見たことが無いほどだ。
「ねぇ、伊久巳さん?連絡も無しで遅くなったから怒っているの?」
確かに帰りは遅くなったが、それくらいしか俺は思い当たる事はなくて怯えながら聞く。
すると、伊久巳は長い舌でチロリ出して言った。
『清一、こちらに来なさい』
「はっ、はい」
逆らうなんて選択肢はない。
素直に従うと、伊久巳さんは器用に俺の身体に巻きついた。
伊久巳の長い身体がシュルリと上に登ってきて首にも絡みついた。
表面がひやりとした蛇の鱗の感覚に首を竦める。
二の腕の外側から巻き付かれているので、拘束されているようだ。
いつもより圧迫感があって少し苦しい。
伊久巳は更に上へ登り、俺の眼前にまで来ると紅いルビーみたいな瞳で俺を凝視する。
いつも思うけど、キラキラする鱗も、宝石みたいな瞳も綺麗だ。
『清一。私はお前しかいないのに、私を捨てるのか?』
「は?何言ってるんですか?」
『許さないよ』
伊久巳の蛇姿が変化して大きくなってゆき、上半身は人型で下半身は蛇型の半人半蛇に変わった。
ゲーム等で出てくるラミアっていうモンスターの男版だ。
上半身はいつもの真っ白い髪と紅い瞳なんだけど、肌にはうっすら鱗が浮き出ているし、目の付近には紅の隈取りというのか紅化粧というのかがあって神秘的だが鋭い目付きで見たことのない表情だった。
尻尾なんて何メートルあるんだろうか。俺に巻き付いてもまだまだ長さがあって、尻尾の最端はビタンビタンと床を叩いている。
神様の威圧に俺はカタカタと歯を鳴らした。
「い、いくっ、みさん、たっ、食べ、ない、でぇ」
丸飲みにされてしまうのではないかという想像が浮かんでしまい、俺は掠れる声で懇願した。
すると伊久巳の瞳が悲しそうに揺らいだ。
「私に触れられるのは嫌か?」
「伊久巳さん、変ですよ?俺が嫌がるなんてないです」
「他の男に触られた後に私には触られたくないだろう。こんな浮気の一つも許せない狭量な私を……」
「ちょ、ちょ、ちょっ!待ってください!浮気ぃ?!してないです!!」
浮気という言葉に心当たりが全く無かった。
浮気をしたと思われていたのであれば伊久巳の変な様子の合点はいくが、誓ってそんなことはしていない。
この世に……ううん。神様の世界にだってきっと伊久巳以上の男なんていない。
「今日はマッサージに行くって言ったよね?」
「マッサージとは性的なサービスをする所なのだろう?」
そこから?!
伊久巳さんと俺との認識の差は埋めなければならない。
メディアから変な知識を得るのはやめてほしいし、性感マッサージなんて言葉があるから悪いんだ。
俺は慌てて説明した。
だが、筋肉をほぐしたり、骨の位置を直したりする施術だと言っても、伊久巳の表情は晴れない。
「でも、いつも同じ男の匂いがする」
「身体を触ってもらうんだから同じ担当者なんだよ」
「やっぱり触らせてるんだ」
「違う違う!違わないけど違うのっ!」
どう言えば良いの?! ああもう! 
上手く言えなくてもどかしい。
俺が困っていると、伊久巳が泣きそうな顔になった。
そして、ぎゅっと抱き締めてきた。
「清一が好きだよ。愛してる。他の男の所に行かないでほしい」
不安げに震える声音に胸がきゅーんとなった。
伊久巳さん可愛い!嫉妬してるんだ。束縛は強いとは思ってたけど嫉妬深くもあるんだ。知らなかった。
あ~~~~~~!!もう可愛すぎる! 
愛おしさが溢れてどうしようもなくて、俺も力いっぱい伊久巳を抱き返した。
「伊久巳さんを不安にさせてごめんなさい。俺も伊久巳さんを愛してるから浮気なんて絶対、一生しないよ!」
俺はポンポンと背中を叩いて、身体を離すと伊久巳と顔を合わせて瞳をしっかり見ながら言う。
「貴方を愛してます。浮気なんて誓ってしない。信じてくれる?」
自分が勘違いしていたと何となく感じているようだが、まだ拗ねているようで伊久巳は返事をしない。
「施術は服を着たままするから、裸も見せていないよ。それにね、マッサージ行くのはセックスで股関節とか腰とかの負担を治すためだからね」
「ふ、負担なのか?!」
「伊久巳さんのおっきいの二本も挿れるんだもの。負担とかじゃなくて伊久巳さんとずっと気持ち良いセックスしたいから、調整?メンテナンス?そういう感覚で行ってたんだけど嫌なら辞めるね」
「本当に浮気じゃないんだね?」
「そうだよ。伊久巳さんが納得するまで、俺の身体隅々まで確かめて良いですよ」
肯定すると伊久巳が俺の身体から離れる。巻き付いていた下半身も解いてくれて圧迫感が無くなる。
気まずそうな顔をしていて可愛いと思った。
「伊久巳さんが、格好良い姿して抱き締めるからエッチな気分になったんです。伊久巳さんに悲しい顔させちゃった俺にお仕置きして良いよ」
伊久巳の手を取って、その指先をレロリと舐める。
それからフェラチオを連想させるようにいやらしく親指をしゃぶる。
「誤解して、すまなかった。……でも今、セックスは出来ないんだ」
「どうして?下半身が蛇だから?」
足の部分が蛇でもきっと性器はあるはずだ。
でもこの姿は初めて見たから、もしかして性器が出せないのかもしれない。
「セックス出来なくても、伊久巳さんの大好きなペロペロしてください」
飽きないのかと思うくらい俺の身体をいつまでも舐めているので、そう言ったら伊久巳は言いにくそうに口を開く。
「この姿はいろいろ制限が効かなくて、清一を……酷く抱いてしまいそうだからダメなんだ」
爛々と光る瞳はメスを前にした獰猛なオスのようだった。
興奮しているんだと思ったら嬉しくて俺は笑んだ。
どんな姿でも伊久巳を愛する自信がある。
伊久巳になら荒々しく抱かれるのだって嫌じゃない。
「良いですよ。伊久巳さんの好きにしてください。俺は全部伊久巳さんのものなんだから」
「だっ、ダメだ!」
「どうして?」
俺の方が欲情していたのかもしれない。伊久巳に抱かれたくて仕方ない。
「これを見てもそう言えるか?」
伊久巳は腰から下が蛇になっていたがちょうど股間の部分にあるスリットから性器を取り出す。
ぶっとい2本のヘミペニス……だけれど、そこにはびっしりと棘が付いていた。
びっくりして息を飲む。
そんな俺を見て伊久巳は悲しげに笑う。
「痛そうだろう?清一を傷付けたくない」
「その棘、刺さるんですか?」
「分からない。この姿でしたことはないから」
しかし伊久巳のスリットの中に収納されていて、手で触れるなら刺さりはしないんじゃないかなと俺は思っていた。
「触って良いですか?」
制止する伊久巳を無視して性器を握る。
あぁ、やっぱり。トゲトゲに見えても肌の延長で、芯はあるけれど見た目ほどの凶悪さはなく柔らかい。
大人の玩具にこういうトゲトゲディルドを見たことがあったから、もしかしたら気持ち良いかもしれないと思ったんだ。
手で握って上下にシコシコしてもぞりぞりとした感覚はあるものの手に刺さることもなかった。
「伊久巳さん、おちんぽまで格好良くなっちゃいましたね。ドキドキします。このおちんぽでセックスしてみたいです」
俺は我慢出来ずに、伊久巳を押し倒した。
しかし伊久巳の力は強く、次の瞬間には逆転されてしまった。
「清一が悪いんだよ。私を本気にさせるから。でも傷付けたくはないから舐めてお尻がトロトロになってから挿れるからね」
俺は力を抜いて伊久巳に身体を預けた。
伊久巳は俺の脚を広げ、アナルを口に含んで吸い上げながら唾液で濡れた舌がアナルのシワを一つ一つ丁寧に舐める。
「あ、あ、あ、あっ♡」
伊久巳の愛撫はいつも優しく丁寧だ。
今日も優しい愛撫だけど、ちょっと余裕がないのかも。
入口が蕩けて開く前に、性急にアナルに二股の舌が挿入され前立腺を探られる。
すぐに見つかったそこを執拗に責められて、俺の身体はビクビク跳ねた。
「ひぃんッ!イイッ!伊久巳さん、気持ちい、よぉ」
俺は身体の奥に火が付き、腰をくねらせて快感に悶えた。
すると伊久巳は尻尾で腰を一巻きすると、舐めやすいように持ち上げて俺の腰を浮かせた。
そしてまた伊久巳の舌が胎内を這う。
「ああ~っ!!しゅごい、奥まで入ってくるぅ!もっと、おく、してぇ」
じゅるるるるっと音がするほど吸われながら、さらに深く押し込まれ、そのまま抜き差しされる。
舌ピストン運動に翻弄され、もう俺は快楽に堕ちていた。
伊久巳の性器が欲しくて堪らない。
伊久巳の熱い楔を打ち込んで欲しい。
早く、早く、早く。
伊久巳の性器を想像しながら自分のチンポを擦ると、後ろの穴がヒクついた。
「伊久巳さん、はやく、はやくう!!」
「もう少し待て。ほらここも舐めて欲しいんだろう?」
伊久巳は俺に多い被さると乳首をちゅぱちゅぱと唇で吸い付いて勃起させた。
そしてもう片方は指先で転がす。
「あんっ、おっぱいも好き。長い舌で舐められるの、好きなの。はぁ、はぁ」
伊久巳は俺を喜ばせるために両方の胸の突起を摘んで同時に弄った。
そして長い舌は俺の口に……。
喉っ、喉舐められてるぅ!気持ちいっ、気持ちいいっ!!
伊久巳のベロチューはとても濃厚で、口の中も性器になったみたいに感じてしまう。
唾液を飲み込むと、伊久巳の唾液の味に興奮してしまう。
舌をフェラチオするなんて伊久巳の長い舌じゃないと出来ない。俺は伊久巳の舌を夢中でしゃぶっていた。
伊久巳さん♡伊久巳さん♡伊久巳さん……♡♡
俺の瞳にはハートが浮かんでいたかもしれない。それくらい伊久巳のことしか考えられない。
伊久巳は俺の口から舌を引き抜くと、蕩けた俺の顔を見て微笑んだ。
「はへっ……あへっ……」
「清一は可愛いな。私の清一」
伊久巳はそう言うと、乳首をくりくり弄りながらぺニスをアナルに擦り付け始めた。
ぞりぞり、ざりざりと会陰からアナルにかけてチンポが行き来する。
「あっ、あぁん♡トゲトゲおちんぽ、じゅりじゅりぃ!ちくびクリクリィ!きもちいいれしゅ」
「棘チンポ怖くないかい?」
「だいじょうぶれふぅ!伊久巳さんだから、らいじょーぶらよ」
「ではもう少し緩めてから挿れよう」
焦らさないでと俺は首を振る。
「仕方ないね。では清一も早く挿入出来るようにおちんぽ舐めて手伝ってくれないか?」
「は、はひっ!なめましゅ!」
伊久巳は上半身を起こし、尻尾で俺を逆さまにして股間に俺の頭が来るように持ち上げた。
チンポを前にして生唾を飲み込んだ時には、もう伊久巳の舌は俺のアナルに捩込まれていた。
じゅるじゅるじゅる、ずぞぞぞぞ
「あへ~~ぇっ!はへっ、あへっ!」
ビクビクと全身を痙攣させながら、俺は伊久巳の腰にしがみついて必死に舐めた。
逆さまなのでチンポを咥えることは出来なくて、ひたすら唾液を纏わせて舐めた。
伊久巳の性器はもう俺の唾液でびしょびしょになってテラテラ光っている。
早くこれが欲しい。
俺は伊久巳の性器をペロペロ舐めながらお尻を振って誘った。
「いくみしゃ、おしりじゅんびれきましたか?おちんぽじゅんびいいれしゅよ?」
「ああ、私も準備万端だ」
伊久巳は俺の身体を反転させて仰向けにすると、膝裏を抱えてアナルにチンポを宛がう。
「ゆっくりするからね。痛かったら言うんだよ」
「へへっ、いくみしゃ、はいしゃしゃんみたい」
へらりと笑うと伊久巳の性器がゆっくりと入ってくる。
「ああ~~~~っ!!しゅごい、トゲトゲが、ジョリジョリぃ!はいってきてりゅう~~~~!!」
その突起が前立腺を擦った時には電流が走ったみたいに身体を跳ねさせた。気持ち良すぎて目がチカチカする。
前立腺がゴリゴリされると俺の性器からはダラダラ精液が垂れ流されていた。
「ひぎぃっ!イイっ!イイっ!あひゃぁんッ!!」
「痛くない?」
「んんっ、いたくにゃいれす。もっとぉ、もっとぉぉ!!」
俺がもっとと強請ると伊久巳は俺の両足を持ち上げた。
ぞりぞりぞりぞりと内壁を削られていく。
「おっほおおおっ!ぎ、ぎも"ぢい"い"ーーっ!」
抜けそうなギリギリまで引き抜かれたら一気に突き刺される。
亀頭が結腸口まで届いてしまった。
「んはぁっ!おくぅ、奥しゅきぃぃっ!しゅきぃぃっ!!しゅきしゅきしゅきぃぃっっ!! 」
「トゲトゲちんぽで突かれても大丈夫?壊れない?」
「はげしくっ、はげしくしてくらさいっ!おくまでどちゅんどちゅんってぇぇ!」
伊久巳は最初こそおっかなびっくりだったが、俺がよがり狂うのを見て理性が飛んだのか激しいピストンを始めた。
俺の身体に自分の尻尾を絡み付けて絞めながら、アナルに勃起チンポを叩き付け続けた。
「あぐっ、あっ、あっ、あひぃぃっ!あへぇぇっっ♡♡♡」
「清一っ、清一っ、好きだっ、愛しているっ」
「おれもすきっ、あいしてましゅっ!いくみしゃ、しゅきっ、だいしゅきっ」
「清一、清一、清一……!」
激しく揺さぶられながら俺は伊久巳の背中に爪を立てて抱き付いた。伊久巳は俺を抱き締め返してくれる。
嬉しい。幸せだ。
伊久巳がこんなにも俺を求めてくれているなんて。
孕ませようとする本能からの荒々しい腰振り。
こんなに激しいと男でも孕んじゃいそう。
「イク、イグゥウウッ!いっくう~~~~♡♡♡♡♡♡♡」
「あぁ、私も出そうだ」
「なかだし、なかだしぃ!いくみさんのせーえきいっぱいくだしゃいぃぃっ」
伊久巳の射精を受け止めながら、俺はまたメスイキした。
伊久巳の精液が腹の奥を満たしていく感覚に酔い痴れる。
「いくみしゃ、んのぉ、孕ましぇ汁いっぱい、うれし……」
伊久巳の性器はまだ俺の中でビクンビクン脈打っていた。
まだ足りない、もっともっと欲しいと貪欲に伊久巳の性器に吸い付くアナルは淫乱そのものだ。
伊久巳はそんな俺に苦笑して、耳元で囁いた。
「まだ一本目だよ。もう一本のおちんぽも挿れさせて」
そして俺はそれを聞いて更に興奮してしまう。
伊久巳は本当に俺を喜ばせる天才だ。
伊久巳は性器を入れ替えて再び動き出す。
精液で滑りが良くなったのか、先程よりもスムーズな抽挿だった。
伊久巳は俺の身体を持ち上げ、腰を浮かせた状態で上から突き刺すように挿入してきた。
結腸口に先端が何度も叩き付けられる。
あまりの激しさに俺は舌を突き出して喘いだ。
伊久巳は性器を根元まで押し込むと、今度はゆっくりと抜き始めた。
ずるる、ぬぷ、じゅぽん
アナルの入り口から肉壁を柔棘で引っ掻かれる。
「ひぎゃああああああ!!!」
気持ち良すぎて悲鳴を上げる。
抜けるギリギリまで引き抜かれたら、次は勢いよく貫かれた。
ブヂュンッ!!
前立腺を潰しながら一気に奥を突かれ、結腸口をこじ開けられる。
その衝撃に堪らず精液を噴き出した。
「いやああああ!!だめええ!!おかしくなるぅぅ!!」
伊久巳は構わずピストンを続けた。
「あひっ、あひぃぃっ!しゅごっ、しゅごいいいいっ!!」
「ほら、清一の好きなところズリズリしてあげる」
伊久巳は亀頭を小刻みに動かして前立腺をすり潰した。棘があるのでいつもより刺激が強い。
「おほっ!おおおっ!そこらめぇぇっ!らめらってばぁぁぁっ!」
「嘘つき、好きでしょ?こんなにきゅうきゅう締め付けて、気持ち良いんだろ?」
「んんっ!ぎもぢぃぃっ!ぎもぢい"い"よぉ"ほぉ"ぉ"」
伊久巳は俺が感じるところを的確に攻めた。
俺が快楽に溺れていく様を見て伊久巳は嬉しそうにして俺の顔中にキスをした。
それが心地良くて俺もつい甘えて唇を重ねた。
「んむぅ、んちゅ、んふぅ……♡」
「清一可愛い。もっと感じてる顔見せて」
伊久巳はピストンを続けながら乳首を指先で摘まむ。
コリコリと捏ねくり回され、ピンと弾かれて、爪を立てられ、舐められ、吸われ、歯を立てられて、痛みと快感が同時に襲ってくる。
俺はもうメロメロになっていた。


記憶が途切れ途切れになっていた俺は、いつの間にか伊久巳が人型に戻っていたのにも気付かなかった。
表情も優しいが興奮した視線は隠せない。
「さすがに棘チンポを2本挿れるわけにはいかないからね。でも、元に戻ったから良いよね?」
「はい、きてぇぇ……♡伊久巳さんのおちんぽで、ぎゅうぎゅうにふさいでぇ……!」
伊久巳は俺の両脚を持ち上げて肩に乗せ、2本のチンポを一掴みにすると上から串刺しにするように貫いた。
「あぐっ、ああっ!あへぁぁっ!すごっ、すごいぃぃっ!おっきぃぃぃぃ♡」
「あぁ、清一の中アツアツだね。最高だよ」
棘チンポとは比べ物にならない圧迫感。
括約筋が限界まで拡げられはちきれそうだ。伊久巳は俺の腰を掴むと激しく上下させた。
ずぽっ、どちゅ、ぶちゅ、ずぶっ、じゅぼ、ごりゅ
「おぉぉ!いくみしゃ、いくみしゃあんっ!しゅき、しゅきれすぅぅっ」
結腸口と前立腺を交互に擦られ、俺は舌を出して気が遠くなるまで善がり狂わされた。


こんな俺が、浮気なんて出来るわけがないって……分かってくれたかな?


==========

お読みくださりありがとうございました。
一旦一区切りになりますが、伊久巳も清一も気に入っているので、また気まぐれに書くかもしれません。
この二人のご感想やリクエストあれば是非お聞かせください。
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