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第二話 来訪
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コクエモミジは、世間体から言えば大悪党である。
何せ、世界で有数の領土を誇り、世界的に布教している〈女神教〉の大本山である〈リーンスィール〉から指名手配を受けている大罪人である。
罪状は女神教の所属組織である《封印騎士団》が保有していた神具《始原の理器》を盗み、更にはそれが保管されていた支部を壊滅の一歩手前に追いやり、なお且つ封印騎士団の騎士多数に怪我を負わせた、窃盗罪と器物破損罪と傷害罪。ついでに女神教に反旗を翻した反逆罪もプラスされる。
────────────────────────
《フィアース》。複数からなる街道の交錯点であり都市間の中継地点としてだけではなく、他の街から流れてくる珍しい品を買い付けに来る貿易商なども訪れ、交易の街としても賑わいを見せている街だ。
「──中々に美味いね、これ」
異邦人で賑わう大通りを見渡すモミジは、手元の果物をしゃくりと齧った。
道行く人を目当てに開かれた出店の数はかなり多い。異国の食べ物や、色鮮やかな石を使った細工、変わった趣向の物珍しい衣装が店に並び、街に立ち寄ったのであろう旅人が店頭に並べられた品々を物色している。あの中には、純粋に品を楽しんでいる者もいれば、商売として品定めをしている者もいる。
モミジの手にある果物もそういった出店で買った品だ。十分な水分を含んだ果汁の甘さが、喉から躰へと染み込むようだ。
さて、モミジは犯罪者であり、指名手配犯なのであるが、素顔は隠さず堂々と晒していた。これだけ人がいれば、人相の確認などしていられないだろうし、ここは旅の者が集まる宿場の街だ。様々な都市からやってきた衣装様々な人間が入り乱れる。逆に素顔を隠してこそこそしていた方が目立つ。枝を隠すなら森の中。人を隠すなら人混みの中、である。
ともあれ、油断しないことに越したことはない。自分に向けられる視線や不自然な気配を見逃さない程度に必要最低限の気配りだけはモミジも残していた。封印騎士団の者が巡回している可能性だってある。彼らであれば、モミジを視界の端に捉えただけで『裏切り者』であることを認識するだろう。様は注意力の差だ。最初から注意をしているかしていないかの差で、人間の認識力には大きな開きが出る。
最低限の注意をしながら同時に、モミジは道行く人々の会話に耳を傾けてもいた。
大概は何気ない日常生活の雑談ではあろうが、だからこそその街に住む者にとって密接に関わることであるとも言える。さらに、異邦人らの会話であれば他の都市の情報を断片であっても仕入れる事が出来る。
「ソウサの基本は『脚』ってね──」
と、口ずさむモミジ。
……一人旅だと本当に独り言が増えるな、と思う最近。たまに相方が欲しいと思う。
なにはともあれ、まずは情報を集めなければ話は始まらない。この都市には自分が求めている物があるのか、無いのか。あるとすればどのような手でそれに迫るか。そして、それを『破壊』した後にどのような手で街を脱出するか。
考える事は山ほどある。
山ほどあるが、一度にできる事などたかが知れている。
肝心なのは、出来る事を確実にこなしていくこと。
その一つ一つの積み重ねがいつかは、大きな成果となって現れる。
重要なのは選別だ。
出来る事。出来ない事。
やりたい事。やらなければならない事。
優先順位を違えてはいけないのだ。やらなければならない、且つ出来る事をしらみつぶしに潰していくしかない。
「──とりあえず、出来る事でやれる事は、手元の果物を摂取する事だな」
なにせ、列車の上に乗っていた間は、ロクに呑まず食わずだったのだ。なによりまずは栄養の補給が先だ。いざという時のモチベーションに関わる。
──と、言うのは実は建前で。
「いや、さすがは交易で栄えてる都市だ。美味いモノが山ほどあるね」
右手にあった果物の欠片を口の中に放り込むと、左手にあった焼いた肉の串物を頬張った。地方に伝わる独特のタレを使っており、珍しくも旨みがある味わいが口内に広がった。
どこからどう見ても栄養補給云々ではなく、純粋に『味』を楽しんでいる様だ。
よく見れば、彼の両手には袋に入った多種多様な食べ物が、それこそ大量にぶら下がっていた。モミジの体型からして、明らかにオーバーした量である。
「逃亡生活の一番の潤いは、こうした食べ歩きだねぇ。観光名所とかは警備が厳しくて入るのめんどくさいし、宿でゆっくり休もうにも門前払いだし──てか通報される」
最後は切なさが微妙に漏れ出ていた。
つまるところ、この逃亡旅生活の唯一の楽しみと言えば、その場所場所での特産物で舌を潤すぐらいのことしかできないのである。こうやって何かしらの楽しみを見つけてないと、挫けてしまいそうになる。
「さて、次はこの──って、でかいなこの飴。顔の半分ぐらいあるな……お?」
出店品をひたすら咀嚼嚥下し、英気を養いながら道を歩くふとその時。
通りの片側に、人垣が出来ているのを発見した。大道芸か何かの見世物でもしているのかと最初は思ったが、どうやら違うようだ。人垣から伝わって来るのは不安感が漂うどよめき。
気になったモミジは人垣の外周にいる者の一人に尋ねた。
「ちょっと良いかい」
声を掛けたのは、若い青年。「ん?」と反応し、振り返ってきたそいつに、
「何かあったのか? 人が集まってるけどよ」
「──あんた、余所者かい?」
「そんな所だ。さっき列車でこの都市に付いたばっかりだ」
「そうか。じゃあ、知らないのも当然か」
やはり、この都市に住む者は外来者に慣れているようだ。青年の言葉には棘が無い。他の都市であれば他の都市から来た者に対して少なからずの警戒心を抱くものだ。
「皆何やら見てるっぽいが」
「ああ、あそこは掲示板なんだ。みんなそれを見てるのさ」
快く答える青年の指先が示す方向、人垣の各々の視線の先にある壁には確かに、紙を張り付ける為の立て札が成されている。其処には何やら文章が記載された張り紙がなされている。おそらくは新聞だろう。
貴族なら定期購読で新聞を取ってるだろうが、庶民にそれは敷居が高い。印刷技術があまり発達しておらず、一部一部の値段が高いのだ。なので、ああして目立った情報があったら新聞を掲示板に張りつけているのだ。これは、大概の都市でも同じだ。少し話がずれるが、同じ理由で書物などの紙媒体は一般的に値段が高い。
「で、件の内容は何なんだい?」
モミジの身長は平均男性よりも少々高くはあるが、この距離で加えて人の頭に遮られて事の内容は読みとれない。ただ、この場の雰囲気から、あまりよろしくない内容である事は間違いなさそうだ。
「最近、騎士が変死する事件が多発してるんだとよ」
「変死って──具体的にはどんな死に方だよ」
変──と言うのならば、その死に方は確かに異様なのだろう。でなければ、新聞で取り上げられるほどの話題性を持たないだろう。
「何でも、躰の一部が『無くなってる』状態で発見されるらしい。腕やら足やら首やらがごっそりと抜け落ちてるって話。しかも、これでもう四回目だ」
「ほぉう、そいつは珍しいな」
語る青年は気付かなかったが、モミジの眼の色が静かに変わった。
「俺は実際に見たことは無いけどさ。たまたま死んじまった騎士を見ちまった奴がいるらしい。その人は首の部分が無くなってて、胴体と頭が別れた状態で発見されたってさ。偶然現場の近くを通りかかったそいつは、しばらくノイローゼになっちまったとよ」
「そりゃ、生首見たらショックを受けるわな」
「まったく。最近は何かと物騒だ。噂にゃ、この他にもヤバそうな話を聞くしな」
青年の言葉に相槌を打ちながら、モミジは顎に手を当てて考え込む。
(──実際に眼で見てみなきゃ確信を持てないが、おそらくは)
これだけ大きい都市だ。情報収集には時間が掛ると思っていたが、ここにきて渡りに船。到着早々、予想以上に『確信』が持てそうだ。
──ただし、そのお陰で心が躍るかどうかは、別問題ではある。
モミジは思考に区切りをつけると、青年に一つ質問を投げかけた。
「少し聞きたいが、一昨日に騎士が死んだ場所って、分かるかい?」
何せ、世界で有数の領土を誇り、世界的に布教している〈女神教〉の大本山である〈リーンスィール〉から指名手配を受けている大罪人である。
罪状は女神教の所属組織である《封印騎士団》が保有していた神具《始原の理器》を盗み、更にはそれが保管されていた支部を壊滅の一歩手前に追いやり、なお且つ封印騎士団の騎士多数に怪我を負わせた、窃盗罪と器物破損罪と傷害罪。ついでに女神教に反旗を翻した反逆罪もプラスされる。
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《フィアース》。複数からなる街道の交錯点であり都市間の中継地点としてだけではなく、他の街から流れてくる珍しい品を買い付けに来る貿易商なども訪れ、交易の街としても賑わいを見せている街だ。
「──中々に美味いね、これ」
異邦人で賑わう大通りを見渡すモミジは、手元の果物をしゃくりと齧った。
道行く人を目当てに開かれた出店の数はかなり多い。異国の食べ物や、色鮮やかな石を使った細工、変わった趣向の物珍しい衣装が店に並び、街に立ち寄ったのであろう旅人が店頭に並べられた品々を物色している。あの中には、純粋に品を楽しんでいる者もいれば、商売として品定めをしている者もいる。
モミジの手にある果物もそういった出店で買った品だ。十分な水分を含んだ果汁の甘さが、喉から躰へと染み込むようだ。
さて、モミジは犯罪者であり、指名手配犯なのであるが、素顔は隠さず堂々と晒していた。これだけ人がいれば、人相の確認などしていられないだろうし、ここは旅の者が集まる宿場の街だ。様々な都市からやってきた衣装様々な人間が入り乱れる。逆に素顔を隠してこそこそしていた方が目立つ。枝を隠すなら森の中。人を隠すなら人混みの中、である。
ともあれ、油断しないことに越したことはない。自分に向けられる視線や不自然な気配を見逃さない程度に必要最低限の気配りだけはモミジも残していた。封印騎士団の者が巡回している可能性だってある。彼らであれば、モミジを視界の端に捉えただけで『裏切り者』であることを認識するだろう。様は注意力の差だ。最初から注意をしているかしていないかの差で、人間の認識力には大きな開きが出る。
最低限の注意をしながら同時に、モミジは道行く人々の会話に耳を傾けてもいた。
大概は何気ない日常生活の雑談ではあろうが、だからこそその街に住む者にとって密接に関わることであるとも言える。さらに、異邦人らの会話であれば他の都市の情報を断片であっても仕入れる事が出来る。
「ソウサの基本は『脚』ってね──」
と、口ずさむモミジ。
……一人旅だと本当に独り言が増えるな、と思う最近。たまに相方が欲しいと思う。
なにはともあれ、まずは情報を集めなければ話は始まらない。この都市には自分が求めている物があるのか、無いのか。あるとすればどのような手でそれに迫るか。そして、それを『破壊』した後にどのような手で街を脱出するか。
考える事は山ほどある。
山ほどあるが、一度にできる事などたかが知れている。
肝心なのは、出来る事を確実にこなしていくこと。
その一つ一つの積み重ねがいつかは、大きな成果となって現れる。
重要なのは選別だ。
出来る事。出来ない事。
やりたい事。やらなければならない事。
優先順位を違えてはいけないのだ。やらなければならない、且つ出来る事をしらみつぶしに潰していくしかない。
「──とりあえず、出来る事でやれる事は、手元の果物を摂取する事だな」
なにせ、列車の上に乗っていた間は、ロクに呑まず食わずだったのだ。なによりまずは栄養の補給が先だ。いざという時のモチベーションに関わる。
──と、言うのは実は建前で。
「いや、さすがは交易で栄えてる都市だ。美味いモノが山ほどあるね」
右手にあった果物の欠片を口の中に放り込むと、左手にあった焼いた肉の串物を頬張った。地方に伝わる独特のタレを使っており、珍しくも旨みがある味わいが口内に広がった。
どこからどう見ても栄養補給云々ではなく、純粋に『味』を楽しんでいる様だ。
よく見れば、彼の両手には袋に入った多種多様な食べ物が、それこそ大量にぶら下がっていた。モミジの体型からして、明らかにオーバーした量である。
「逃亡生活の一番の潤いは、こうした食べ歩きだねぇ。観光名所とかは警備が厳しくて入るのめんどくさいし、宿でゆっくり休もうにも門前払いだし──てか通報される」
最後は切なさが微妙に漏れ出ていた。
つまるところ、この逃亡旅生活の唯一の楽しみと言えば、その場所場所での特産物で舌を潤すぐらいのことしかできないのである。こうやって何かしらの楽しみを見つけてないと、挫けてしまいそうになる。
「さて、次はこの──って、でかいなこの飴。顔の半分ぐらいあるな……お?」
出店品をひたすら咀嚼嚥下し、英気を養いながら道を歩くふとその時。
通りの片側に、人垣が出来ているのを発見した。大道芸か何かの見世物でもしているのかと最初は思ったが、どうやら違うようだ。人垣から伝わって来るのは不安感が漂うどよめき。
気になったモミジは人垣の外周にいる者の一人に尋ねた。
「ちょっと良いかい」
声を掛けたのは、若い青年。「ん?」と反応し、振り返ってきたそいつに、
「何かあったのか? 人が集まってるけどよ」
「──あんた、余所者かい?」
「そんな所だ。さっき列車でこの都市に付いたばっかりだ」
「そうか。じゃあ、知らないのも当然か」
やはり、この都市に住む者は外来者に慣れているようだ。青年の言葉には棘が無い。他の都市であれば他の都市から来た者に対して少なからずの警戒心を抱くものだ。
「皆何やら見てるっぽいが」
「ああ、あそこは掲示板なんだ。みんなそれを見てるのさ」
快く答える青年の指先が示す方向、人垣の各々の視線の先にある壁には確かに、紙を張り付ける為の立て札が成されている。其処には何やら文章が記載された張り紙がなされている。おそらくは新聞だろう。
貴族なら定期購読で新聞を取ってるだろうが、庶民にそれは敷居が高い。印刷技術があまり発達しておらず、一部一部の値段が高いのだ。なので、ああして目立った情報があったら新聞を掲示板に張りつけているのだ。これは、大概の都市でも同じだ。少し話がずれるが、同じ理由で書物などの紙媒体は一般的に値段が高い。
「で、件の内容は何なんだい?」
モミジの身長は平均男性よりも少々高くはあるが、この距離で加えて人の頭に遮られて事の内容は読みとれない。ただ、この場の雰囲気から、あまりよろしくない内容である事は間違いなさそうだ。
「最近、騎士が変死する事件が多発してるんだとよ」
「変死って──具体的にはどんな死に方だよ」
変──と言うのならば、その死に方は確かに異様なのだろう。でなければ、新聞で取り上げられるほどの話題性を持たないだろう。
「何でも、躰の一部が『無くなってる』状態で発見されるらしい。腕やら足やら首やらがごっそりと抜け落ちてるって話。しかも、これでもう四回目だ」
「ほぉう、そいつは珍しいな」
語る青年は気付かなかったが、モミジの眼の色が静かに変わった。
「俺は実際に見たことは無いけどさ。たまたま死んじまった騎士を見ちまった奴がいるらしい。その人は首の部分が無くなってて、胴体と頭が別れた状態で発見されたってさ。偶然現場の近くを通りかかったそいつは、しばらくノイローゼになっちまったとよ」
「そりゃ、生首見たらショックを受けるわな」
「まったく。最近は何かと物騒だ。噂にゃ、この他にもヤバそうな話を聞くしな」
青年の言葉に相槌を打ちながら、モミジは顎に手を当てて考え込む。
(──実際に眼で見てみなきゃ確信を持てないが、おそらくは)
これだけ大きい都市だ。情報収集には時間が掛ると思っていたが、ここにきて渡りに船。到着早々、予想以上に『確信』が持てそうだ。
──ただし、そのお陰で心が躍るかどうかは、別問題ではある。
モミジは思考に区切りをつけると、青年に一つ質問を投げかけた。
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