法句宗

ロコ

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偉才は二度来る

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桜舞い散る季節。
林勉蔵は、東京駅に降り立った。
懐かしい。
威風堂々とした林。40年の修行の迫力が滲み出す。
飯田橋駅から、有楽町線で永田町駅に来て気付いた。
そうか、もうここには道場は無かったんだ!
無意識のうちに来ていた。
東京から忽然として消えた、法句宗の道場。
関東総本部道場も、今はもうない。

法が絶える前だな!
林は、感じた。
さてと、腕組みして、考えている。
林勉蔵は、弟子からの会費をまとめて、銀行口座を解約して、全額下ろして来た。四千五百万円。

吉祥寺駅まで、来てみた。
青年時代に、よく訪れた街である。
池の畔のベンチに座って。
水に浮かぶアヒルを観ながら。

余計なお世話かもな!
絶えるものは、絶える、無くなるものは、無くなる。
諸行無常、諸法無我。

ここで、喫茶店でも、やるか?
吉祥寺駅公園口から歩いて、10分の立地に空き事務所がある。
よし、とりあえず!
足場固めに、不動産屋に物件を観に行った。
京王井の頭線、井の頭公園駅の程近くに、アパートを借りた。
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