続続源太捕物帖

ロコ

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御殿医

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奥殿の間。
控えの間に、通される源太。
隣室には、吉宗が、寝ている。

枯れた声だけで、力も無く話す。
一方の、医師。
未だ、中年男性の、声色。
然し、源太は、聞き覚えのある声である。

、、、、、
、、、、、
、、、、、
暫し、やり取りしていた。
が、
いきなり、病床の貴人が、叫んだ。

なっ、源太の息子は、御主であったか!

今、源太を、呼んで、御主の所在を、知ろうとしていたところだった。

おい、源太を、通せ。

仕切り襖が、開いた。

、、、、、
、、、、、
、、、、、

父上、お久しぶりで、ございます。

源太は、目が点。

おぉ、ー!
徳士ではないか。
親子、数年ぶりの再会である。
お前は、今、御殿医か?
はい。

、、、、、、
、、、、、、

泣いた。
源太は、我が子の、成長に。
よくぞ、ここ迄、のしあがった。

自慢の、息子である。

徳士も、泣いている。

二人は、手を取り合い、絶句。
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