続続源太捕物帖

蘭学

徳士は、13歳に、育っていた。
心の、優しい、良い子に、成長している。
夜空を、見上げて、母と、話すことが、多いが、
それ以上に、父親、孝行な、息子である。

二人して、熱海の、温泉地に、旅行した。
明るい子に、成長している、徳士。
源太は、嬉しい。
その、横顔や、ふっ、とした、笑顔が、
亡き妻に、良く似ている。

温泉宿に、逗留して、二日目。
徳士は、或る人物と、出会った。
その人に、痛く感化されて、源太に、話す。
蘭学医であるらしい。
日本語、蘭語、英語に、通じて、蘭学の派を、持っている。
又と、無いチャンスだと、源太は、感じて、
医師の、部屋を、訪れた。

ひと通り、話した後、医師の、言うには、
、、、、、
、、、、、
息子さんは、非常に頭が良い。
長崎に、連れて行き、薫育したいが。
と、の事。
源太は、二つ返事で、応えた。
あぁ、徳士の、未来は、約束された。
離ればなれに、成る。
寂しくなるが、息子の、晴れの門出である。
その日、徳士は、源太と、風呂場で、洗いっこ、してる。
、、、、、
、、、、、
源太は、
お前と、こうした、事も、数年、十数年は、
出来なくなる。
源太の、背中を、流しながら、徳士は、泣いた。
源太は、息子に、恵まれた。

徳、

人を、幸せに、導く、真理。
その名も、

徳士。
かれは、力強く生きることだろう。
源太は、泣いた。嬉しい気持ちに、包まれて。