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再婚
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純は心根のやさしい少年である。だが性格が内気なため友達がいなく、いつも一人で遊んでいた。純の宝物はSM写真集だった。純は父親との二人暮らしで、父親にはSM趣味があった。純の母親は純が幼い頃、死んでしまったのである。純の父親は大学付属病院に勤める内科医である。純の父親にはSM趣味があったため、押し入れにはSM写真集が山のようにあった。そのため、純は父親のSM写真集を、そっと持ってきて、自分の部屋で、こっそり見ていた。一時間も二時間も時の経つのを忘れて。写真集には、裸にされた女が縛られて様々な恥ずかしい格好にされていた。純はいつも写真の世界に入ってしまっていた。丸裸で縛られて辛そうな表情の女性がいると、つい声をかけてしまった。
「お姉さん。痛くない」
純はそんな風にやさしく話しかけた。すると写真の女性が純に話しかけてきた。
「つらいわ。恥ずかしいわ。純君。お願い。縄を解いて」
だが純は、女性に助けを求められると、躊躇してしまうのだった。
「で、でも。かってに縄を解いてもいいんですか」
「お願い。純君。私、こんな格好されるの死にたいほど辛いの。縄を解いて」
写真の女性が訴えると純は、すぐに尻込みしてしまった。
「で、でも、僕もかってに縄を解いたら叱られちゃいそうで怖いんです」
そう言うと写真の女性は、
「そう。残念だわ。でも、それじゃ仕方がないわね」
と、ガックリしたように諦めた。純は気が小さい弱い少年を装って、尤もらしい事を言ったが、実はそれは純の本心ではない。純は実は、惨めな姿の女性が、本当にかわいそうで、助けてあげたいと思っていたのだが、縛られている女性の縄を解きたくなく、その姿のままの女性をじっと眺めていたいと思っていたのである。純には、そういう狡い性格があったのである。
そんな、ある日、吉報がもたらされた。
「純。喜べ。新しいお母さんが来るぞ」
ある日の夕食の時、父親が嬉しそうに言った。純は無口で内向的で感情を素直に表さず、仮面をかぶっていたので、無感動を装っていた。だが心の中では、ドキンと心臓が高鳴った。純は新しい母親が来るのが待ち遠しくなった。
その週の日曜日。
純が二階の自室にいると、階下から父親か大声で呼んだ。
「おーい。純。降りて来い」
言われて純は、そっと階下に降りた。
居間のソファーに父親と和服姿の女性が掌を膝の上に乗せて、慎ましそうに座っている。
「おい。純。座れ」
父親に言われて純はソファーにチョコンと座った。
「新しいお母さんの静子さんだ。どうだ。きれいだろう」
父親は豪放に笑って言った。
「純君ですね。静子と申します。これから純君のお母さんにならせてね。よろしくね」
そう言って女性は純を見てお辞儀した。
「き、きれいだ」
純は思わず心の中で言った。
「じゅ、純です。よろしく」
純はペコリと頭を下げて挨拶した。純は父親と静子が話すのを黙って聞いていたが、間の悪さを感じて純はトイレに行ったついでに二階に上がってしまった。
その日から三人の生活がはじまった。
純が学校から帰ってくると、掃除していた静子は、純を見つけると掃除機を止めてニコッと笑った。
「おかえりなさい。純君」
「ただいま」
「おやつを作っておいたから食べて」
純は食卓についた。
「あ、あの。ど、どうして父と」
純が聞くと静子はニコッと笑った。純は静子のつくったクッキーを食べて、二階の自室に行った。
その日の夕食。
「さあさあ。ビーフシチューが出来ましたよ」
そう言って静子は父親と純を呼んだ。二人は、やって来て食卓についた。食卓には静子の作ったビーフシチューの鍋があり、美味そうな湯気をたてていた。純は椅子に座った。親子三人の楽しい夕食がはじまるはずだった。だが父親は立ったまま静子に言った。
「さあ。四つん這いになりなさい」
えっ、と静子は驚いて立ち竦んだ。
「さあ。四つん這いになるんだ」
父親は呆然としている静子を力づくで床の上に押し倒して四つん這いにさせた。そしてドッカと背中の上に座った。静子は華奢な手を突っ張って、背中の父親の体重の重さのため、その手はプルプル震えていた。父親は、ビーフシチューの鍋を開けて、皿にたっぷりよそい、ズーズー音をたてて食べ出した。
「うん。コクがあって美味い」
そう言って父親はパクパク食べた。純は、俯いて両手を膝の上に乗せて黙っていた。
「おい。純。せっかくの美味いシチューが冷めるぞ。お前も食べろ」
そう言って父親は、純の皿にビーフシチューをたっぷり装い、ジャーからホカホカの御飯を大盛りに椀に入れて、純の前に差し出した。純は目の前のシチューをそっと食べ出した。テーブルにはフルーツの乗った野菜サラダがあった。父親は、シチューをおかわりして、貪欲にムシャムシャ食べた。
「あ、ああー」
四つん這いの静子は、とうとう耐え切れず、叫んだ。だが父親は静子の上に乗っていることなど、全く考えてもいない、といった様子で、余裕で食後のワインを飲み、タバコを吸った。
「あー。美味かった」
そう言って父親は静子から降りて、隣の椅子に座った。
「おい。純。静子も腹が減っているだろう。シチューを静子の前に置いてやれ」
言われて純は静子の皿にビーフシチューをよそい、それを静子の顔の真下の床に置いた。
「ほら。手を使わず、四つん這いのまま、犬のように食べろ」
静子は、言われたように、四つん這いのまま、顔を皿に近づけて自分の作ったビーフシチューを肉を口に咥え、スープを啜って食べた。それは犬のようだった。純は静子がかわいそうで見ていられなく、急いで部屋にもどった。
その日の夜。父の部屋からは、「ああー。許してー」という静子の叫び声が聞えてきた。
父親が静子に、どんな事をしているかと思うと、純はとても寝られなかった。
翌朝。静子は降りてこなかった。
「静子さんは」
「静子は、疲れて、今、ぐっすり寝ているから休ませてやっている」
純が疑問そうな顔をしていたので父親はそう説明した。トーストとコーヒーと、昨日の残りのサラダで食事をして、純は学校に出かけた。だが、学校でも静子の事が気になって仕方がなかった。
学校が終わると純はすぐに家に帰った。
家について、そっと戸を開けると、何と居間に丸裸の静子が手首を縛られて、天井の梁に吊るされていた。爪先立ちの足指がプルプル震えている。体は汗まみれである。
「静子さん」
「あっ。じゅ、純君」
静子は純を見つけると顔を真っ赤にしてピッチリ太腿を閉じ合わせた。純はカバンを置いて静子の前に駆け寄った。
「静子さん。いつから・・・」
と言いかけて純は言葉を切った。
「父が出かける時に、こうしたんでしょう」
「え、ええ」
「じゃあ、朝から、ずっとこのままなんですか」
「は、はい」
食卓の上には、何かの領収書があった。
「クーラー清掃代一万円」と書いてある。
「クーラーの掃除の人が来たんですね」
「え、ええ」
「い、何時です」
「午後の二時頃です」
「じゃあ、その格好を見られちゃったんですね」
「え、ええ」
「クーラーの掃除はどのくらいかかりましたか」
「い、一時間くらいです」
静子は顔を真っ赤にして言った。
「とにかく縄を解きます。一日中、立ちっぱなしで疲れたでしょう」
そう言って純は椅子を静子の前に置き、その上に乗って、静子の手首の縄を解いた。
「ありがとう。純君」
静子は自由になると、急いで部屋の隅にあったパンティーを履きブラジャーをつけた。そしてスカートを履きブラウスを着た。静子と純は食卓についた。
「ありがとう。純君」
静子は再び礼を言った。
「静子さん。驚いたでしょう」
「何が」
「何がって・・・」
と純は顔を赤くして言いためらった。
「クーラーの掃除の人も父が呼んだんですよ」
純が言っても静子は黙っている。
「父にはSM趣味があるんです」
「ええ。知ってるわ」
「え。どういう事ですか」
純は驚いて目を皿のようにして静子を見た。
「結婚する前にあの人が言ってくれたの。自分はサドだけれど、それでもいいかって」
純は驚いた。
「それで、静子さんは何と言ったんですか」
「嬉しいって言ったの。私もマゾの性格が少しあって、サドの相手を求めていたの、って言ったの」
「そうだったんですか」
「でも父は鬼のようなサディストで、女の人を恥と苦痛の限界までおとしめようと思ってますよ」
「こ、こわいわ」
「でも私、耐えます」
「純君。あ、あの・・・」
「は、はい」
「私の惨めな姿を見ても笑わないでね」
「は、はい」
その時、純の携帯がピピピッと鳴った。父親からのメールだった。それにはこう書いてあった。
「今日は遅くなる。夕飯は出前のピザでも注文しろ。ピザ屋の電話番号=045-×××―××××」
純は顔を上げた。
「静子さん。今日は、父は遅くなるそうです。出前でも注文するように、とのことです」そう言って純はメールを静子に見せた。
「あの人、本当は、やさしい人なんだわ。今日、私が疲れている事を思いやってくれているんだわ」
静子は嬉しそうに言った。
「じゃあ、私、掃除するわ」
そう言って静子は、掃除機で床を掃除し出した。
純は二階に上がって部屋に入った。勉強しようと机についたが、さっき見た静子の裸の緊縛姿が何度も頭に写し出されてきて、とても勉強など手につかなかった。そして、あせって下着を履いている姿も。純のマラは激しく勃起していた。純は、ベッドに寝転がった。今日の昼、裸の静子が吊るされている居間でクーラーの掃除人が、クーラーを掃除している、姿が色々と想像されてきて、激しく純は興奮した。わざとゆっくり時間をかけて、時々、裸の静子をそっと盗み見て、ニヤリと笑い、静子は顔を真っ赤にして太腿をモジつかせている姿が、ありありと鮮明に浮かんできて、純は、激しく興奮した。階下でトイレの戸の締まる音が聞えた。静子がトイレに入ったのだ。純は急いで階段を降りて、洗濯機の横にある洗濯籠から、静子のパンティーとブラジャーを取って、急いでまた、階段を上がって自室に入って鍵を締めた。純は座って、静子のパンティーをしげしげと眺めた。二重底の所に鼻先を当て、そっと嗅ぐと、女の体臭特有の匂いがする。そこに静子の女の部分が触れていたと思うと純は、堪らなくなるのだった。ブラジャーも、そこに静子の豊満な乳房が収まっていたと思うと、純は堪らなくなるのだった。
「ああー。静子さん。好きだー」
純は、そう言いながら、貪るように静子のパンティーを鼻に当てて、匂いを嗅ぎながら、激しく怒張したマラを扱いた。
そうこうしている内に日が暮れだした。
「純くーん。夕食にしましょう」
階下から静子の元気な声が聞えた。純はパンティーとブラジャーを引き出しにしまって、階下に降りた。静子は冷蔵庫から、サラダを出していた。静子は純を見るとニコッと笑った。純は静子と目が合うと、羞恥心から真っ赤になった。純は食卓についた。
「今日は、お父さんの言ったように出前のピザにしましょう。それでいい?」
「は、はい」
純はコクリと頷いた。
「じゃあ、電話するわね」
そう言って静子は、宅配のピザ屋に、ピザを二人分、注文した。静子は、コップを二つ食卓の上に置いてオレンジジュースを注いだ。
ピンポーン。チャイムが鳴った。
「あっ。もう来たのね。早いわね」
そう言って静子はインターホンを取った。
「毎度ー。ご注文のピザをお届けにあがりました」
「はい。わかりました」
静子は財布を持って玄関を開けた。
「毎度ー。ピザをお届けにあがりました」
ピザの入った箱を持った男が元気よく言った。
「早いのですね。どうも有難うございます」
静子がニコッと笑顔で言った。男は、静子の顔を見ると、咄嗟に、うっ、と全身を硬直させ、眉を寄せた。それが静子の美貌の放つ官能の悩みである事は、男のズボンの股間の所がせり上がっていることで明らかだった。静子はピザの入った箱を受け取って、代金、二千円を渡した。札を受けとる男の手は震えていた。
「こ、これからも、よろしくお願い致します」
男は声を震わせながら言って、顔を真っ赤にして去って行った。
静子はピザの入った箱を食卓に持って行った。開くと、アツアツのピザの熱気がムワッと広がった。
「美味しそうね」
「え、ええ」
静子も食卓についた。
「いただきます」
静子につられるように、純も一緒に言って、二人は食べ出した。
「美味しいわね」
「え、ええ」
純は静子を女と見ているのでコチコチである。話せば声が震えてしまう。それを察しているかのように、静子も微笑してあまり話しかけなかった。
「純君。学校は楽しい?」
「え、ええ」
「好きな女の子はいる?」
「い、いません」
いると言えば、いるのだが、それは学校の女生徒ではなかった。
「さあ。もっと食べて」
そう言って静子は純にピザを進めた。ピザの7割かたを純が食べた。純は、隣に座っている静子の、服で覆われているが、その服を押し上げて膨らみをつくっている起伏に富んだ女の体の肉感を感じて、手は振るえ、顔は紅潮し、そして激しく勃起していた。
「美味しいわね」
静子が微笑みかけた。
「は、はい」
静子に聞かれて、純は相槌を言ったが、激しい官能の悩みで、頭が混乱し、ピザの味どころか、何を食べているか、わからないほどだった。
「ごちそうさまでした」
そう言って純は、あわてて水を飲み、立ち上がった。
「純君。お風呂が沸いているわよ」
「あ、後で入ります」
そう言って純は二階にかけ上がって自室に入った。興奮で胸がドキドキしていた。
しばしして、水が簀子を打つ音が聞えてきた。静子が風呂に入ったのだ。純は、そっと浴槽の戸に耳を傾けた。ざあっ、と流れる水の音から、想像力過多の純には、静子の慎ましい入浴姿が、まるで本当に見えているかのように、頭に写しだされてしまうのだ。慎ましい女は、一人でいる時も慎ましい動作なのである。それは性格が慎ましいからである。簀子の上に、片膝を立てて腿を閉じて座り、浴槽から桶で湯を汲み、肩から、そっと体に湯をかけ、その水が前では豊満な乳房と腹を伝わって滴り落ち、後ろでは背中を伝わって、滴り落ちる、何とも言えない悩ましい美しい姿。石鹸で泡だてたタオルで、まず秘部をそっと洗い、その後、そっと豊満な乳房を、もてあますように、タオルを動かし、全身を洗う姿が、ありありと純には想像力の目で見えてしまうのである。再び、ざあっ、と流れる水の音が何回かして、止み、立ち上がって湯船の中に入る小さな水の揺らめきの音が聞えた。静子が湯船に入ったのだ。湯気のたった浴槽の中で、静子が膝を揃えて、肩まで湯に浸かり、気持ち良さそうにほっとリラックスしている静子の表情まで、純には、想像されてしまう。純は無機物である湯に対して何か複雑な思いを抱いた。それは、静子が体を任せ、心地良く、全身に適度な圧力で粘りつき、体の隙間に遠慮なく浸透していって、それに静子が身を任せていると思うと、何か複雑な気持ちになるのだった。静子が浸かっている湯になりたい、というような。
しばしして、ざっ、と水が揺れる音がした。静子が、湯船から上がったのだろう。
純は、そっと部屋にもどった。ドライアーの送風の音がして、すぐに止まった。階段を登る足音がした。静子はトントンと純の部屋をノックした。
「純くーん。お先にお風呂つかわせてもらいました」
そう言って静子は寝室に入った。純はそっと部屋を出て風呂場に入った。簀子が湿って湯気が立っている。桶にしても、タオルにしても、全て静子によって使われたのだと思うと、純は嬉しくなるのだった。純は、一度、静子に見つからないよう静子の入浴姿を見たいと思った。湯は静子の全身にふれられた物だと思うと、入ってしまうのが、勿体なく、そのまま、とって置きたいと思ったが、そうするわけにもいかない。純は体を洗うと湯船に入った。
風呂から出ると、脱衣所には静子が用意してくれた洗いたてのパジャマと下着が、畳んで置いてあった。純はそれを着て歯を磨いた。履いていたパンツを洗濯機の横の洗濯籠に持っていった。静子が今、脱いだパンティーとブラジャーがあった。純は急いで部屋にもどり、引き出しから静子のパンティーとブラジャーを持ってきて、脱ぎたての下着と替えた。そして急いで部屋にもどった。純は、静子の脱ぎたてのパンティーを顔に近づけた。それはまだ、かすかに温かみがあった。二重底の所に鼻先を当て、そっと嗅ぐと、女の体臭特有の匂いがする。そこに静子の女の部分が今まで触れていたと思うと純は、堪らなくなるのだった。ブラジャーも、そこに静子の豊満な乳房が収まっていたと思うと、純は堪らなくなるのだった。
「ああー。静子さん。好きだー」
純は、そう言いながら、貪るように静子のパンティーを鼻に当てて、匂いを嗅ぎながら、激しく怒張したマラを扱いた。
その夜、父親の帰りは、遅く純も静子も寝た後だった。
「お帰りなさい。あなた」
静子が降りて行って、酔った父を二階に連れて行き、着替えさせた。父親は布団に入ると、大鼾で寝てしまった。
夜中に、純がトイレに行くと、居間でゴソゴソ音がする。何かと思って、行くと、居間の書棚の上の剥製を、父親がいじっていた。
「お帰り。父さん」
純が目を擦りながら言った。
「しっ」
父親は人差し指を立てて口の前に立てた。
「何してるの」
「何でもない。ただの置き物だ。早く寝ろ」
言われて純は、部屋にもどって布団に入った。
翌日は日曜だった。
純と静子は、トーストとベーコンエッグとサラダとミルクの朝食をした。その後、静子は掃除機で掃除をはじめた。純は自室にもどって机について勉強した。
10時頃、父親が起きて、純の部屋をトントンと叩いた。
「おはよう。純」
「おはよう。お父さん」
遅くても日本では、おはよう、と言うのである。
「昨日は、どうだった」
「ピザを注文しました」
「美味かったか」
「うん」
「そうか。それは、よかったな」
「純。見つかってしまったから言うが、剥製の中に、昨日、超小型ビデオカメラを入れておいたんだ。母さんには言うなよ。静子に気づかれないで、静子を見るためにな。静子にきづかれないように振舞えよ。USBケーブルでつながっているから、お前のパソコンにもデータを送れるから、見せてやる」
そう言って父親は寝室にもどった。
「あなたー。純君ー。お昼が出来ましたよ」
昼近くになって、静子が階下から父親と純を呼んだ。二人は降りてきて食卓についた。食卓にはミディアムのビーフステーキがジュージュー音を立てていた。
「いただきます」
三人は食べ出した。
「うん。静子のつくるビーフステーキは最高に美味い」
父親はやさしく言った。
「そう言っていただけると嬉しいですわ」
「純。美味いな」
「う、うん」
「あー。美味かった」
和やかな食事がおわると、父親は、箱を持ってきて、おもむろに開けて、中の物を取り出した。それはT字型の黒い革のTバックTフロントのようなものだった。縦のベルトの真ん中の所に大きな男の形の物が取り付けられてあった。
「あ、あなた。な、何ですの。そ、それ」
静子は赤面して、顔を反らしがちに聞いた。
「これか。これは、リモコン式の固定式バイブレーターさ」
そう言って父親は小さなピンク色のリモコンのスイッチを入れた。ブイーンという振動音と共に、男の形の物が、ウネウネと動き出した。それは、あたかも生き物のような動き方だった。スイッチを切ると動きが止まった。
「どうだ。静子。つけてみるか」
父親は静子に聞いた。
「い、いやだわ。あなた」
静子は赤面して言った。
「しかし、面白い物だぞ。お前のムッチリした腰に取り付ければ、セクシーで似合うぞ。どうだ。つけてみるか」
「い、いいです」
「そうか。じゃあ、無理にとは言わない。気が向いたらつけてみろ」
そう言って父親は、それを箱の中にしまった。父親は純を見た。
「純。どうだ。久しぶりにテニスをしないか。コートは空きがあったから予約しておいた」純は内気で体力が無く、元気に遊べる友達はいなかった。そのため、休みの日には時々、父親が純を外に連れ出して、運動の相手をしていた。
「うん」
純は肯いた。
「じゃあ、行ってくる。静子。何か、買う物があったら、ついでに買ってくるぞ」
「ありがとう。あなた。じゃあ・・・」
と言って、静子はメモに必要な食材を書いて父親に渡した。
二人は車に乗ってテニスクラブに向かった。テニスクラブでは、おばさん達がダブルスの試合をしていた。純は体力はないが、父親と子供の頃からテニスをしていて、テニスは出来た。純は父親とグランドストロークの打ち合いをした。純も父親もフォアハンドだけである。テニスはフォアハンドのグランドストロークが、全てで、それだけ上手くなればいい、というのが、父親の自論だった。バックにきても回り込んでフォアで打ってしまえばいいし、フォアハンドのグランドストロークが出来れば、バックハンドもボレーも上手くなるから、テニスはフォアハンドのグランドストロークだけ練習すればいい、と言っていた。で、父子の気持ちのいいラリーがつづいた。時々、休んでポカリスエットを飲みながら、二時間、打ち合った。純は汗だくである。ハアハア息を切らしながらポカリスエットをガブ飲みした。
「どうだ。疲れたか」
「うん」
「よし。じゃあ、今日はこのくらいにしておこう」
そう言って二人はテニスクラブを出た。
「よし。母さんに頼まれたものを買っていこう」
車に乗り込むと父親は、そう言ってスーパーに向かった。米、野菜、魚、などメモに書かれてある物を買った。かなりの量だった。
「ただいまー」
「お帰りなさい」
家では、静子が居間で、つつましそうに父親のワイシャツにアイロンをかけていた。
「静子。買い物をしてきたぞ」
「ありがとうございます。あなた。助かりますわ」
静子はアイロンのスイッチを切った。そして卓上の袋の中の食料品を冷蔵庫に入れた。
「静子。今日の夕食は何だ」
「今日の夕食は、鮭のホイル焼きにします」
そう言って静子はキッチンで米をとぎ出した。
「今日は久しぶりに運動したから、ちょっと疲れた。一休みする」
そう言って父親は二階に上がった。純も急いで二階に上がって自室に入った。純はドキドキしながら、パソコンを起動した。再生をクリックすると、父親と外出した後の居間の様子が映し出された。
純はゴクリと唾を呑んで、それを食い入るように見た。
静子は、一人になると、躊躇いがちに食卓の上の箱をしばらく、じっと眺めていた。が、そっと手を伸ばし、箱を開けた。そしてT時型の黒い革のベルトを取り出すと、ピンクのリモコンのスイッチを押した。革のベルトの底についている男の形の物が、ブイーンという振動音と共に、ウネウネと気味悪く動き出した。静子は、顔を紅潮させながら、しばらくそれを見ていたが、やがて止めた。そして、人がいないのを確かめるように、周りを見てから、そっと食卓から離れて、カーテンを閉めた。そして、ソワソワした手つきでブラウスのボタンを外し、スカートを脱いだ。さらにブラジャーを外し、パンティーを脱いだ。丸裸になった静子は、そっと、黒い革のベルトを腰にとりつけた。丸裸の体に、褌のような革のベルトだけが、ムッチリした尻の割れ目に食い込むように、取り付けられた。その姿は、極めてエロチックだった。大きな男の形の物は、静子の中に埋め込まれている。静子は、近くにあった手鏡で、縦の革ベルトがきつく食い込んでいる自分の大きな尻を確かめるように見た。静子はそっと立ち上がった。立つと縦の革ベルトは尻の割れ目の奥に埋まって見えなくなるほどだった。静子の顔は火照って、自分のエロチックな格好に陶酔しているかのようだった。静子は、卓上のリモコンを取ると、そっとスイッチを入れた。ブイーンという振動音がし出した。「ああっ」静子は体をプルプル震わせた。体がガクガクよろめいて、ひしっと胸を押さえ、腿をピッチリと閉じ合わせた。そして自分の豊満な乳房を揉み、長い黒髪を掻き揚げた。ハアハアとだんだん呼吸が荒くなっていった。「ああー」ついに耐え切れなくなったように、ヨロヨロと歩いて食卓の上のリモコンのスイッチを切った。そしてリモコンスイッチを持って、床の上にペタンと座り込んだ。ハアハアと荒くなった息が、だんだんおさまっていった。一休みして、落ち着くと、また立ち上がってリモコンのスイッチを入れ、激しく体をよじって髪を振り乱し、「ああー」と悶え声を上げてペタンと座り込みリモコンスイッチを切った。そんな事を、数回くりかえした。
それは、あられもない女のオナニー姿だった。
数回、それを繰り返した後、やっと静子は革ベルトを腰から外した。
そして男の形の物を引き抜いた。それは粘稠な液体でべっとりしていた。静子はティシュペーパーで、丁寧にその液体を拭きとった。そして、自分の女の部分も丁寧に拭いた。静子は、ほっとしたように、パンティーを履き、ブラジャーをつけた。そしてスカートを履き、ブラウスを着た。革ベルトとリモコンスイッチは、元通り箱に入れた。静子は、しばしソファーに横になって寝て休んだ後、起き上がって、食卓の上の昼御飯の食器を下げた。
洗い物が済むと、掃除機で床を掃除し、それが終わると、アイロンをかけはじめた。
そこで純は止めた。純は興奮して勃起したマラを揉みながら食い入るように見ていた。そして早送りで、元にもどして、何度も繰り返し見た。
そうこうしている内に日が暮れた。
「あなたー。純君―。夕食ができましたよ」
階下で元気のいい静子の声が聞えた。純は部屋を出た。父親も部屋から出るところだった。父親は純を見るとニヤッと笑った。二人は食卓についた。
「さあ。今日は、鮭のホイル焼きですよ」
そう言って静子は夕食をテーブルに並べた。静子は何もなかったかのような様子である。
「いただきます」
静子も座って三人は食事をはじめた。アルミホイルを開けると檸檬の香りがむっと伝わってきた。
「うん。美味い」
「そう言っていただけると嬉しいですわ」
「今日は久しぶりに運動したから、格別に美味い」
そう言って父親は、かやく御飯をおかわりした。
「静子。どうだ。バイブレーターはつけてみたか」
「いやだわ。あなた。変なこと言わないで下さい」
静子は頬を赤らめて言った。
「そうか。本当はつけてみたんじゃないか」
「そんな事していません」
静子はきっぱり言った。
「そうか。あれをお前のムッチリした腰につければ、すごくセクシーで似合うと思うんだがな」
「いやだわ。あなた。変なこと言わないで下さい」
「俺は、あれをお前につけて、デパートに行って、少し離れた所でスイッチを入れてみたくて、仕方がないんだ。お前が人の中で、立ち止まってしまって体を振るわせる姿を想像すると、たまらなくなる」
「いやだわ。あなた。そんな変な事、食事中に言わないで下さい」
静子は顔を赤らめて言った。
「ごちそうさまでした」
そう言って純は立ち上がった。
「純君。お風呂が沸いているわよ」
静子に言われて純は風呂に入った。しかし、またビデオを見たくて、大急ぎで体を洗って、一分だけ湯船に入って、すぐに出た。
風呂から上がると純は、急いで二階に上がって部屋に入った。そして、またビデオを見た。何度見ても、興奮させられた。純は時間の経つのも忘れ、繰り返し見た。特に、静子が髪を振り乱して悶え苦しむ所を繰り返し見た。
その夜、純はベッドに入っても、ビデオを見ながら勃起したマラを揉みながら寝た。
最高に素晴らしい物を手に入れた快感に浸りながら。
月曜の朝になった。
「おはよう」
純は着替えて階下に降りて食卓についた。
「おはよう」
静子も微笑して挨拶した。食卓には、トーストとベーコンと目玉焼きとサラダが並んでいた。
「あなたー。朝ごはんですよー」
階下から静子に呼ばれて、父親が降りてきた。そして食卓についた。
「いただきます」
そう言って二人は食べ出した。静子もトーストにジャムをつけて食べようとした。その時、父親が制した。
「静子。お前は今日は朝食は食べるな」
「えっ。どうしてですか」
静子は眉を寄せて、手に持っているトーストを皿の上にもどした。
「まあ、いいじゃないか」
父親はニヤリと笑った。
「どうしても食べたいか」
「いえ。そんなことはありません」
純は何かあるな、と思った。
「昨日、久しぶりに運動したせいか、腹が減ってな。純。お前も食べろ」
そう言って父親と純は静子の分まで食べた。静子は、狐につつまれたような顔でじっとしていた。
「ところで静子。あの革のベルトだが、欲しいというヤツがいてな。お前が使わないなら、今日、会社に持っていって、そいつに貸してやろうと思うんだが、いいか」
「え、ええ」
静子は首肯したが、少しさびしそうな口調だった。
「純。はやく学校に行け。遅刻するぞ」
父親は純を見て言った。しかし、まだ、遅刻しそうな時間でもない。純は父親が何か自分を急かしているような気がした。
「行ってきまーす」
純は何か、あると思いつつ、カバンを持って学校に出かけた。
純はきっと何か、自分に知られたくない、静子と二人きりで話したいことがあるんだろうと思った。教室に入ると同級生が数人、寄ってきた。
「おい。お前の、新しい母さん。きれいな人だな」
「ああ。この前、玄関を掃除してるのを見て驚いたよ」
「体もムッチリしてて、セクシーだな。あんな、きれいな人と一緒に暮らせるお前がうらやましいよ」
「静子さん、だろ。あの人の下着、持ってきてくれよ。でなきゃ、盗んじゃうぞ」
純はそんな、ひやかしをされた。
授業が始まった。勉強熱心な純は、授業が始まると、もう静子の事は忘れて、一心にノートした。そうして、その日の午後の授業も終わった。
「おい。純。テニスやろうぜ」
テニス部の友達が声をかけた。
「いや。今日はちょっと用があるんだ」
そう言って純は、急いで家に向かった。今朝、純が学校に行った後、何かがあったか、知りたくて心が急いた。
「ただいま」
家に入ると純は大きな声で言った。静子が出てきた。
「お、お帰りなさい」
静子は何かソワソワした様子だった。
「純君。おやつがあるわ」
そう言って静子は冷蔵庫からチーズケーキを出した。
「部屋で食べる」
そう言って、純はチーズケーキを持って、急いで部屋に駆け込んだ。ドアをロックして、ほとんど飲み込むように、チーズケーキを食べた。
そして、急いでパソコンを起動した。予想通り、今日の映像が入っていた。今朝、純が学校に行っている間の静子の一人の様子を隠し撮りしたものである。純は再生をクリックした。
映像は、ちょうど純が出かけた後からだった。純はゴクリと唾を呑んで食い入るように見入った。
食卓で静子と父親が向き合っている。
「あなた。どうして、朝ごはん、食べさせてくれなかったの」
「お腹がすいているのか」
「いえ。そんなことはありませんが、ただどうしてかなって思って・・・」
「お昼をおいしく食べるには、腹をすかしておいた方がいいだろう」
「え、ええ。そ、それは、そうですけど・・・」
父親は、立ち上がって箱から革の手錠を取り出した。
「これも一昨日、買ってきたSMグッズだ。丈夫な革のベルトの手錠で、手首を縛ったり、解いたり出来るんだ」
「い、今、そんな物を出してどうするんですか」
静子は、少し脅えた表情で言った。父親は答えず、椅子を持ってきて乗り、天井の梁に縄を結びつけた。
「さあ。静子。服を脱ぎなさい」
「ど、どうして」
「いいから脱ぐんだ」
「わ、わかったわ。な、何かするのね。脱ぎます。でも、あまり怖いことはなさらないで」そう言って静子はブラウスのボタンを外し、ブラウスを脱ぎ、ついでスカートも脱いだ。静子は豊満な胸を覆うブラジャーと、大きな尻を覆うパンティーだけになった。
「こ、これもとるんですか」
静子は、ブラジャーのホックに手をかけて聞いた。
「いや。それ以上はいい」
言われて静子は、ほっとした表情になった。
「さあ。手を出しなさい」
父親が言った。静子は、両手を前に差し出した。父親は静子の両方の手首に革の手錠をかけた。そして、椅子に乗って、手錠のかかった手首を持ち上げ、天井から垂れている縄に結びつけた。父親は椅子から降りて、椅子を食卓にもどした。そして静子をしげしげと眺めた。静子はブラジャーとパンティーだけで、吊るされている。
「あ、あなた。今、こんな事してどうするの。これから出勤するんでしょう。それとも今日は休みなの」
「いや。これから出かけるよ」
「じゃあ、私はどうなるの。このまま一日中、この格好でいるの。また純君に、この姿を見られちゃうわ」
「いや。大丈夫だ。昼過ぎには自由になれる」
「ど、どういう事なの」
静子は怯えた表情で父親に聞いた。だが、父親は答えず、食卓の椅子に座って、紙に何かをサラサラと書いた。そして、それを逆さまにした。何が書いてあるか、静子には見えない。
「な、何を書いたの」
静子が聞いたが父親は答えない。父親はネクタイをキュッと締めて、スーツを着た。
「それじゃあ、オレは出かける」
そう言って父親はカバンを持った。
「ま、待って。お願い。このまま一日中、この格好でいるの、つらいわ。許して。それに、純君に見られるのも恥ずかしいわ」
「だから大丈夫だって。昼過ぎには自由になれる。純が帰って来た時には、服を着ていられる。それじゃあな」
「ま、待って。どういう事なの。教えて」
さかんに訴える静子を無視して父親は出かけていった。後にはパンティーとブラジャーだけで吊るされている静子がのこされた。静子は黙って立ったまま寂しそうにしている。置時計の針が10時をさした。
ピンポーン。チャイムが鳴った。静子は、はっと身を竦めた。
「毎度―。ご注文のピザをお届けにあがりました」
インターホンから大きな声がした。静子は手をギュッと握りしめた。2~3分の沈黙の時間が経った。
「毎度―。ご注文のピザをお届けにあがりました」
返事がないので、再びインターホンが鳴った。静子は手をギュッと握りしめた。
「寝てらっしゃるんですか?失礼致します」
そう言って配達の男が、ピザの箱を持っておずおずと家に入ってきた。居間の真ん中に両手を吊るされている、パンティーとブラジャーだけのムッチリした静子を見つけると途端に男は、ホクホクと夷顔になった。
「いや。これは、これは。奥さん」
そう言って男は静子に近づいた。
「み、見ないで」
静子は途端に腿をピッチリ閉じ、真っ赤になった顔をそむけた。男はピザの箱をテーブルの上に置くと、テーブルの上に置いてある紙を手にとった。
「ふむふむ」
男はニヤニヤ笑いながら手紙を見た。
「あ、あの・・・」
「何ですか」
「あ、あの。それに何て書いてあるんですか」
「知らないんですか?じゃあ、読みましょう」
そう言って男は読み出した。
「ピザを食べさせてあげて下さい。本番とキス以外、何でも可。最後に手錠は解いて下さい」
男は紙を裏返して静子に見せた。静子は真っ赤になった。
「ご主人にはこういう趣味があったんですね」
男はそう言って、箱を開け、アツアツのピザを静子の口に持っていった。
「さあ。食べて下さい」
静子は小さな口を開けて食べた。男は静子が食べるのをさも嬉しそうな顔つきで眺めた。「さあ。もう一口」
一切れ食べおわると、男は次の一切れをちぎって静子に食べさせた。
「も、もう、いいです」
静子がそう言ったので男はピザの箱の蓋を閉じた。
「美味しかったですか」
「は、はい」
男はしばしパンティーとブラジャーだけに覆われた静子のムッチリした体をしげしげと眺めていた。が、
「では、本番とキス以外、何でも可。とありましたので、お言葉に甘えて」
と言って静子を後ろから抱きついた。
「ああっ。やめてっ」
静子はいきなり抱きつかれて声を出した。だが男は酩酊した顔つきで静子の髪を嗅いだり、体を弄りだした。
「ああー。奥さん。素敵な匂いだ」
「ああ。素晴らしい、おっぱいだ。お尻もムッチリしていて最高だ」
男はブラジャーの上から静子の豊満な胸を揉み出した。
「ああー。お願い。や、やめてっ」
男はだんだん興奮しだした。
「ああー。奥さん。好きだー」
「奥さん。私は、この前、奥さんを見た時から、メロメロだったんです」
男は、静子のパンティーを撫でさすった。そしてブラジャーに手を入れて乳首をコリコリさせた。
「ああー」
男は念入りに、静子の体を触った。そして、ゆっくりと焦らすようにパンティーの中に手を入れた。
「ふふ。奥さん。ネバネバしてますよ」
「い、いやー」
男は痴漢のようにパンティーとブラジャーの中に手を忍び込ませ、念入りに弄った。
「ああー。奥さん。私は、奥さんを、こういう風に痴漢したくて、たまらなかったんです。まさに夢が叶って幸せです」
男は一方的に話した。
「奥さん。デリバリーの仕事をしていると、すごくストレスがたまるんです。注文した人がきれいな人だと、やりきれなく悩ましくなるんです」
「ああっ。もう我慢できない」
そう言って男は静子のブラジャーとパンティーを降ろした。静子は一糸纏わぬ丸裸になった。静子は真っ赤になった。
「み、見ないで」
だが男は、静子の前に屈み込んで女の部分に顔を近づけた。
「ああっ。も、もう我慢できない」
そう言って男は急いでズボンとパンツを脱いだ。男のそれは、はち切れんばかりに怒張していた。男はマラを握って激しく扱き出した。
「あ、ああー。で、出るー」
大量の白濁液がほとばしり出た。男はガックリと首を落した。
「奥さん。どうもありがとうございました」
男はティッシュペーパーで床に飛んだ白濁液を拭いた。そして、急いでパンツとズボンを履いた。そして静子にパンティーを履かせ、ブラジャーをつけた。男は椅子に乗って、静子の縄を解き、手錠を外した。
「どうも、ありがとうございました」
自由になった静子は、ガックリと床に倒れ伏した。
「どうもありがとうございました。今日は僕にとって最高の日です。またよろしくー」
そう言って男は去って行った。しばし静子はじっと床に寝ていたが、やっと起き上がって、スカートを履き、ブラウスを着た。静子は疲れ果てたようにガックリとソファーに横になった。
純はそこで止めた。
純は興奮したが、何とも複雑な気持ちだった。
「ただいま」
ほどなく父親が帰ってきた。
「お帰りなさい。あなた」
父親は、急いで二階に上がって自室に入った。ビデオを見るためである事はあきらである。
純は机について勉強した。日が暮れてきた。
「あなたー。純君。食事が出来ましたよ」
階下から静子が呼んだ。
その日の夕食の時も、静子は別段、変わった素振りを見せなかった。父親は静子を見てニヤッと笑った。静子は口数が少なく、疲れているように見えた。
その日の夜中。
純はなかなか寝つけなかった。父親の部屋で、ヒソヒソと話し声が聞えてきた。純は足音を忍ばせて、部屋の戸に耳を近づけた。
「あ、あなた。もう、今日のような事は許して下さい。ピザのデリバリーもあなたが、呼んだんですよね」
「何をされた」
「は、恥ずかしくて言えません」
「縄は解いてもらえたのか」
「え、ええ」
「じゃあ、純には、恥ずかしい姿を見られなくて済んで、よかったじゃないか」
「あなた」
「何だ」
「でも、ちょっと感じてしまったんです。あなたは結婚してから一度も私を抱いてくれないんですもの。本当のこと言うと私、毎日、体がモヤモヤしちゃってるんです。どうして抱いてくれないんですか」
「ははは。すまん。夫婦生活で緊張感を保ちつづけるために、君には触らないんだよ。それは、お前があまりにも綺麗で、お人形さんのようだから、触るのが申し訳ないんだよ」
「じゃあ、何でピザのデリバリーの人には、私を弄んでもいいと言ったんですか」
「・・・・」
「やっぱり、あなたの性欲の形は普通の人と変わってて、自分の性欲の形でしか興奮できないんだわ。純君も言ってたけど、あなたは異常性欲者でサディストなのね」
「性欲の形が変わっていても、君を愛している事には変わりないよ」
「でも私、頭がおかしくなっちゃいそうですわ」
「すまん。・・・。ところで、数日前に、決まったんだが、俺は、アメリカに行く事になった」
「ええっ。いつ行くんですか」
「明日だ。もうパスポートもとって用意は全て出来ている」
「何でもっと早く言ってくれなかったんですか」
「すまん。何となく言い出しにくくて」
「どのくらいの期間、行かれるのですか」
「一年だ。一年したらもどってくる。浮気しないでくれよ」
「しません。それよりも、あなた。くれぐれも気をつけて。アメリカは治安が悪いでしょう」
「ああ。ありがとう。まあ、せいぜい気をつけるよ」
「じゃあ、明日、成田まで見送りに行きますわ」
「留守中、純の面倒をたのむよ」
「ええ」
純は抜き足差し足で、そっと部屋にもどって布団をかぶった。父親が明日からいなくなる、ことを突然知らされて、純は吃驚した。だが、そうなると、これから一年間は静子と二人きりの生活になる。そう思うと純は、激しく興奮しだして勃起した。
ジリジリジリ。低血圧の純は目覚まし時計の大きな音で起こされた。
「純くーん。朝御飯ですよー」
しばし布団の中で縮こまっていた純は、静子に呼ばれて、着替え、階下に降りた。食卓では、すでに父親と静子が座って待っていた。父親の横には大きなアタッシュケースがあった。
「おはよう」
純は目を擦りながら挨拶した。
「おう。純。おはよう」
「おはよう。純君」
今日は、御飯と味噌汁と焼き鮭だった。
「いただきます」
純が食卓に着くと、すぐに朝食がはじまった。
「おい。純。オレは今日、アメリカに行く。一年間だ。母さんを頼むぞ。仲良くやるんだぞ」
父親は味噌汁を啜りながら言った。
「うん」
昨日、聞いて知っていたが、純は、こんな唐突な事を言われる事には慣れていた。
「あなた。見送りに行きますわ。飛行機は何時に出るのですか」
「午後一時半だ。だから正午少し前に家をでる」
「純君。じゃあ、私、成田に行くわ。純君が学校からもどってくる前には帰っていると思うわ」
「行ってきまーす」
二人の会話をよそに食事が終わると純は学校に出かけた。
教室に入ると、友達のAが声をかけた。Aの父親は整形外科クリニックの開業医だった。
「純。お前の父さん。今日からアメリカに行くんだろ」
「うん。何で知ってるの」
「オレの親父も純の父親の同級生だからなら。こういう話題はすぐに広まるんだ」
その日の授業も、特にこれといって変わった事なくおわった。
「おい。純。今日は部活、サボるなよ」
友達に言われ、放課後はテニス部の部活で練習した。家に近づくにつれ純の心臓はドキドキしだした。家には灯りがついている。
純がそっと戸を開けると、静子が笑顔で出迎えた。静子は何か嬉しそうである。
「お帰りなさい」
「ただいま」
純は返事をすると、そそくさと二階に駆け上がった。
「純くーん。御飯ですよ」
階下から静子が呼んだ。食卓には手をかけた豪華な料理が並んでいた。
「純君。これから二人きりの生活になることになったけれど、よろしくね」
「ぼ、僕の方こそ、よろしく」
純はぎこちない返事をした。静子は、嬉しそうに色々な話題を、話しかけてきたが、純は、「はい」と「いいえ」だけのお座なりの返事を返した。
「ご、こちそうさまでした」
と言って純は、急いで食事を掻き込んで二階に上がった。
純は部屋に入った。心臓がドキドキ高鳴っておさまらない。純は静子を隠し撮りしたビデオを見た。純はSM写真集を取り出して、緊縛されたモデルと見比べて、緊縛された写真のモデルの女のように静子を裸にして様々な格好に緊縛したいと思った。
その思いは日ごとに強まった。父はいない。静子と二人だけである。静子と会うと純は顔が真っ赤になった。話すと声が震えてしまうので純は静子と、ほとんど話せなかった。静子は、何もかも、純の気持ちを分かっているといったようなゆとりの微笑で純を見た。そして無理に純に話しかけようとしなかった。
だが純の、静子を縛りたいという欲求は日に日に激しくなっていった。
ある日の夕食の時。
「純くーん。御飯ですよー」
静子に呼ばれて、純は階下に降りた。
台所の静子の後ろ姿を見ているうちに、純にムラムラと欲情が起こってきた。もう純は自分の劣情を抑えられなくなった。純は、縄を持ってくると、静子に後ろから近づいた。そして、いきなり静子の両手を背中にねじりあげて、背中で手首を縛り上げた。一瞬の出来事だった。
「あっ。じゅ、純君。なっ。何をするの」
「ご、ごめんなさい」
そう言いながら、純は静子の手首を縛り上げてしまった。相手が、子供の、しかも義理の子である純であるためだろう。静子は、抵抗しなかった。純は静子を縛り上げると、静子の縄尻をとって、柱に縄尻を縛りつけた。静子は黙っている。純に羞恥の念が起こってきて純は真っ赤になった。
「ご、ごめんなさい。静子さん。いきなり乱暴な事しちゃって」
「いえ。いいのよ」
静子は微笑して言った。何もかも分かっているといった表情で。
「あ、あの。静子さん。ぼ、僕、一度、静子さんを、こうして縛りたかったんです。僕も父と同じで、サディズムの性格があるんです」
純は赤裸々な告白をした。
「いいわよ。何をしても。純君は紳士だから怖くないわ。むしろ、こうやって、純君が心を開いてくれた事が嬉しいの。さあ。何でもして」
純は、静子の胸を震える手で、そっと触った。
「ああっ。柔らかい。温かい」
そう言って純は静子の胸に顔を埋め、静子を抱きしめた。そして尻をスカートの上から触ったり、髪の毛をクンクン嗅いだりした。
「ああっ。幸せです。静子さん」
純は静子を抱きしめて叫んだ。
「ふふ」
静子は、余裕の笑いをした。
「ねえ。純君。御飯が冷めちゃうわ。御飯を食べましょう。縄を一度、解いてくれない。御飯を食べた後、また、私、今と同じように純君に縛られますから」
「あ、あの。静子さん」
「なあに」
「このままで静子さんに食べさせたいんですが、いいでしょうか」
「ええ。いいわよ」
静子はニコッと笑って言った。純は食卓から、食事を盆に載せ、静子の前に持ってきた。夕食はカレーライスだった。
「じゃあ、食事にします」
そう言って純はカレーライスをスプーンですくって静子の口に持っていった。
「さあ。アーンと口を開けて」
静子は大きく口を開いた。純がカレーライスを静子の口に入れると、静子はモグモク口を動かした後、ゴクリと飲み込んだ。
「ああっ。いいっ」
静子の様子を見ていた純は興奮して思わず叫んだ。
「ふふ。純君。こういうの、好きなのね」
静子はニコッと笑った。
「まるで押し入り強盗に捕まってしまったみたい。強盗も人質に食事は食べさせるでしょうけど、こんなに、時間をかけて、優しく食べさせてくれるかしら」
そう言って静子は、「ふふふ」と笑った。
「子供の強盗ごっこみたいで、面白いわ。純君も食べて」
「僕は後で食べます」
そう言って純はカレーライスを全部、静子に食べさせた。
「静子さん」
「なあに」
「もう、こんな事やっちゃったから、言いますが、僕は女の人の自由を奪って、人形のようにすることにすごく興奮するんです。僕も父と同じように変態なサディストなんです」
「いいわよ。何をしても。私、純君のお人形さんになるわ」
静子はニコッと笑って言った。純は縛られて自由のきかない静子を、鼻息を荒くしながら抱いたり、体を揉んだりした。
「純君」
「はい」
「純君も御飯を食べて。冷めちゃうわ」
「はい」
純は立ち上がって食卓に着き、冷めかかったカレーライスを食べた。柱に縛られて座っている静子を楽しげに眺めながら。
「静子さん」
食べおわると純は静子に話しかけた。
「なあに」
「お風呂に入ってきていいですか」
「ええ。いいわよ」
純は風呂に入った。ゆっくりと時間をかけて湯に浸かった。風呂から出て、柱に縛られて座っている静子を見ると純は、たまらなく嬉しくなった。自分は静子の自由を奪っているという実感で。時計を見るともう10時を過ぎていた。
「純君。もう今日は遅いから、このくらいにしない。明日は祝日だから、このつづきは明日しましょう。明日もまた私、縛られるわ」
「はい。じゃあ、縄を解きます」
そう言って純は静子の縛めを解いた。
「じゃあ、私もお風呂に入るわ」
そう言って静子は、立ち上がって風呂に入った。純は部屋に入って布団にもぐりこみ、心地良い快感に浸りながら寝た。
翌日は祝日で学校は休みだった。
パジャマ姿で降りてきた純は、静子を見てびっくりした。静子は、パンティーとブラジャーが透けて見える、スリップ姿だったからだ。
「おはよう。静子さん」
「おはよう。純君」
純は興奮して心臓がドキドキした。食卓に着くと静子が語り出した。
「あ、あの。純君。聞いてくれる」
「は、はい」
静子があらたまった口調で語り出した。
「私、結婚してから、ずっとモヤモヤした気持ちに悩まされていたの。だって、あの人は、結婚してから一度も私を抱いてくれないんですもの。セックスは勿論、手さえ握ってくれなかったの。それで変わった方法で、エッチな事するでしょ。まるでわざと私を苦しめるかのように。実際、私は、どうしようもない淫乱な気持ちになってしまっていたの。純君。お願い。私のこの、モヤモヤ気持ちを助けて」
「ど、どうすればいいんでしょうか」
「夜の生活で、いえ、夜の生活いがいでも私の夫になってくださらない。ちょうど真さんもいなくて、二人きりですもの。実を言うと私、真さんがアメリカに行く、と聞いた時から純君に目をつけていたの」
「は、はい。わかりました。実を言うと僕も、静子さんを、ずっと母親ではなく、一人の女と見てモヤモヤしていたんです」
「ありがとう。純君」
静子はそっと手を伸ばして純の手をとり、自分の豊満な胸に触れさせた。純は真っ赤になった。
「純君。来て」
静子は純の手を引いて二階の静子の寝室に入った。布団がまだ敷かれている。
「さあ。布団の上に寝て」
言われて純は、布団の上に、仰向けに寝た。静子は座ると純のパジャマのズボンを降ろした。
「あっ」
純は思わず声を上げた。
「な、何をするんですか」
純の狼狽にかまわず、静子は、純のズボンを降ろして抜き取り、次にパンツも降ろして足から抜き取った。純は、恥ずかしい所を丸出しにされて、思わず両手で覆った。
「ああっ。静子さん。何をするんですか。恥ずかしいです」
「ごめんね。純君。私、もう我慢できないの」
そう言うや、静子は純の太腿をペロペロ舐めだした。
「ああっ」
純の、おちんちんは、激しくそそり立った。
「純君。手をどけて」
プルプル震えている純の手を静子は、そっと剥がした。純は激しく勃起した自分のマラを目の前で静子に、まじまじと見られていることに真っ赤になった。
「あっ。は、恥ずかしいです。静子さん」
「いいわあ。素敵だわ。男の人の物って」
そう言ってしばし、静子は丸出しの純のマラを、しばし、まじまじと眺めていた。が、顔をさらに近づけて、勃起したマラをペロペロ舐めだした。そして口にカポッと含んで、ゆっくり動かしたり、玉をペロペロ舐めたり、口に含んだりした。
「ああー」
純は、甘い感覚に声を出した。
「ああー。いいわっ。純君。淫らな私をうんと笑って。でも、これでやっとモヤモヤがはれたわ。純君は私の夫だもの」
そう言って静子は純のマラを口で往復させつづけた。純は体内から何かが出る気配を感じた。
「ああー。で、出るー」
静子は手の中で純の玉を揉みながら、口の往復運動をつづけた。
「ああー。で、出るー」
ついに純は激しく射精した。静子は、それをゴクリと飲み込んだ。
「純君。気持ちよかった?」
「は、はい」
「これがフェラチオというものなの。夫婦のセックスでは、みんなやってる事なの」
そう説明すると、静子は、また純のマラや金玉を、飢えた野獣のようにペロペロ舐めだした。元気な純のマラは、また直ぐに勃起しだした。
「さあ。純君。今度は私を抱いて」
そう言って静子は下着が透けて見えるセクシーなスリップの体を布団の上に横たえて目をつぶった。全てを純にまかすかのように。静子の下着姿を目の前で見るのは純には、初めてなので、ドキドキしながら、じっくり眺めた。それは極めてセクシーだった。お洒落なブラジャーとパンティーが、スリップの上から透けて見える。ことさら男を挑発するような。長い美しい艶のある黒髪がばらけ、大きな乳房はブラジャーで包まれ、パンティーは、ピッチリと腰部に貼り付いて、形よく小さな盛り上がりを作っている。腰はキュッとくびれ、ムッチリした大きな太腿が、それにつながっている。まるで美しい人形のようである。それを自由に触れられると思うと、純は、ますます興奮し、勃起した。静子が目を瞑っているのをいいことに、純はゴクリと唾を飲み込んで、しげしげと静子の体を、特に太腿やパンティーによって出来ている小高い盛り上がりの部分などをしげしげと眺めた。そして顔を、鼻が触れそうになるほどまでに近づけた。その時、静子が、パッと目を開いた。
「あん。純君。見てないで抱いて」
静子は、もどかしそうな口調で言った。
「はい」
言われて純は、そっとスリップを開き、セクシーな下着の上から胸や女の部分や太腿などを、そっと触った。静子の反応は無く、全てを純に任せているといった感じだった。静子の反応がないので、純は遠慮なく、静子の全身を隈なく触りまくった。そして、ブラジャーにそっと手を忍び込ませたり、パンティーの盛り上がりをつまんだり、パンティーの縁に手を忍び込ませたりした。純の年頃には、それが一番、興奮する行為だった。純はもう鼻息を荒くして、激しく勃起していた。
「純君」
静子が目を開けた。
「純君。大人のセックスは、そんなんじゃないわ」
そう言うと静子はスリップを脱ぎ、ブラジャーを外して放り、パンティーも降ろして足から抜き取った。これで静子は一糸纏わぬ全裸になった。
「さあ。私の体の上にのって」
そう言って静子は純の手を掴んで引いた。純は言われたように、静子の体の上にのった。
「重くないですか。静子さん」
「ぜんぜん大丈夫」
純は、まるで柔らかい肉の布団の上にのっているような心地良い感じがした。純の目の前にはきれいな静子の顔がある。
「純君。キスして」
そう言って静子は口唇を突き出した。言われて純は自分の口唇を静子の口唇にピタリとくっつけた。何か、大人になったような気がした。キスをするのは純にとって、これが初めてだった。しばし口唇が触れ合う心地よい感覚にボーとしていたが、静子が舌を純の口の中に入れてきた。純は驚いて舌を引っ込めた。
「純君」
「は、はい」
「純君も舌を伸ばして私の口の中に入れて。そして、舌と舌を絡めあうの」
「は、はい」
純は静子に言われたように、舌を伸ばした。二人の舌が触れ合った。コロコロと静子の舌が純の舌を触りまくる。
「さあ。純君もして」
言われて純は、無我夢中で静子の舌を舐めた。だんだん純は、舌を絡めあうのが感触が何ともいえず気持ちよくなってきた。純の唾液はネバネバしてきた。純は無我夢中で静子の舌を舐めた。かなりの時間、二人はキスをつづけて、舌を舐めあった。かなりして、静子がそっと純を引き離した。
「ありがとう。純君。今度は私を思い切り抱きしめて」
言われて純は両手を静子の背中に廻してギュッと静子の体を抱きしめた。静子も純の背中に両手を廻して純の体を力強く抱きしめた。男と女の体が力強くピタッとくっついた。静子が純を抱きしめる力が強いので、純も静子に負けないくらいに強くギュッと静子の体を抱きしめた。
「ああー。幸せ。結婚して、はじめて夫に抱いてもらった感じだわ」
静子は感激したように言った。静子は純が動きやすいように、抱きしめていた手を離した。「さあ。純君。何でも好きなようにして」
そう言って静子は再び、目を瞑って純に体をまかせた。もう純にためらいは無かった。純は丸裸の静子の体を眺めて、あちこちにキスした。その度に、静子は、
「ああん」
と言って苦しげに眉を寄せた。純は静子の豊満な乳房をやさしく揉んで、時々、乳首を摘んだ。だんだん静子の乳首が、大きくなって尖りだした。
「静子さん。乳首が大きくなってきました」
「それは、感じちゃってるからなの。女は乳首を刺激されると、乳首が勃起するの」
あらためて純は静子の勃起した乳首を見た。それは、はじめより大きく硬くなっていて糸で根元を結べば、引っ張ってもはずれないように見えた。そして、そんな悪戯をしてみたい気持ちが起こった。純は静子の勃起した乳首を口に含み、ペロペロ舐め、舌でころがした。そして、歯を立てて、そっと噛んだ。
「ああっ」
噛まれて静子が反射的に声を出した。純は、痛くない程度に、静子の反応を見ながら、乳首を噛んだり、舐めたりした。純が乳首から口を離すと、べっとりした唾液で乳首は濡れて、ヌラヌラしていた。純は片手で乳首を揉みながら、片手を下の方に這わせていった。そして女の部分の肉に触れると、それを触ったり、摘んだりした。純は興奮してマラは激しく勃起した。
「純君」
「はい」
「割れ目があるでしょ。その中に指を入れて」
そう言って静子は足を開いた。純は言われたように、指を割れ目の中に入れた。そこはヌルヌルしていた。
「静子さん。ヌルヌルしてます」
「それは、感じちゃってるからなの。女は感じると、男の人のおちんちんを受け入れ易いように濡れてくるの」
純は夢中で割れ目の中に入れた指を動かした。ネバネバした液体がますます出てきた。
「ああー。気持ちいいー」
静子は眉を寄せて叫んだ。
「純君」
「はい」
「下の方に穴があるの。そこに指を入れて」
言われて純は、それを探り当て、指を入れた。ヌルヌル濡れているため、簡単に入った。中もヌルヌル濡れている。
「純君。指を動かしてみて」
言われて純は穴に入れた指を動かした。
「ああー。いいー」
静子は眉を寄せて叫んだ。粘っこい液体はますます溢れてくる。しばし、純は指を往復させたり、穴の中の肉をあちこち押してみた。
「ああー。そ、そこ。いいっ」
純は静子が、いい、と言った場所を念入りに刺激した。刺激する度、静子は、ああー、と叫び声を上げた。
「純君」
「はい」
「もう準備が十分ととのったわ。今度は、指じゃなく、純君のおちんちんを入れて」
「はい」
純は身を起こした。静子は足をさらに開いて膝を立てた。純は後ろにさがって静子の女の割れ目を見た。純にとって実物の女の部分を、目前にまじまじと見るのは生まれてはじめてだった。そこは、ヌルヌルしているが、割れ目を閉じている厚い肉を広げると、その中にはさらに、鶏の鶏冠のような薄い少し黒ずんだ襞のような肉が閉じ合わさっていた。触ると、それは、実に弱々しそうな薄い肉だった。女のソコをはじめて見る純には、全てが驚きだった。純はそっとその薄い肉を開いた。その中は黒ずんだ襞とは、対照的な、キラキラ濡れているピンク色の粘膜だった。そこは、もう肌ではなく、体の内部という感じだった。
「じゅ、純君」
「はい」
「は、恥ずかしいわ。あんまり見ないで」
そう言って静子は真っ赤になった顔を両手で覆った。
「純君」
「はい」
「下の方に穴があるでしょ。そこに、おちんちんを入れて」
言われて純は、穴を探り当てて指を入れた。そして、そこへ目がけて、おちんちんを押し当てた。静子も協力するように指で割れ目の肉を開いた。多量に出ている女の液体が潤滑油となって、おちんちんはスポッと容易に女の穴に入った。
「入りました。静子さん」
純は喜んで言った。
「ああ。幸せ。結婚して、やっと男の人と肉体がつながって、ほっとしたわ。結婚したという実感が沸いてきたわ。ありがとう。純君」
静子は安堵したような口調で言った。
「純君」
「はい」
「腰を動かしてみて」
言われて純はゆっくり腰を動かした。
「ああっ。いいっ」
静子は叫んで眉を寄せた。
「純君は、どんな気持ち」
「き、気持ちいいです」
静子は、ふふ、と笑って純の脇腹を爪の裏でスッと擦った。
「ああっ」
突然、脇腹を爪の裏で擦られて、くすぐったさに純はビクッと体を震わせた。
「ふふ。純君。くすぐったかった?」
「は、はい」
「ごめんね。でも、我慢して。すぐに、気持ちよくなるから」
そう言って静子は純の脇の窪み、脇腹、などを爪の裏でスッと擦ったり、コチョコチョとくすぐったりした。
「ああー」
はじめは、くすぐったさだけだったが、我慢して静子に身を任せているうちに、くすぐったさが何とも言えない、とろけるような甘美な快感になっていった。その快感のため、純のマラは一層、大きくなっていった。静子は、純の尻の割れ目を開いて、尻の穴にピタッと指をあてがった。そして尻の穴や尻の割れ目を指で刺激した。
「ああー」
今まで触られたことのない敏感な部分を刺激され、純は思わず声を出した。静子は、純におかまいなく、尻の割れ目や尻の穴を刺激した。純は再び、体内から何かが出てきそうになる予感を感じた。静子の巧みな尻の穴の刺激によって、それは一層、激しくなっていった。純はとうとう耐え切れなくなって、それを静子の体の中に出してしまいたいと思うようになった。そのため、自ら腰を激しく揺すった。ついに純は体内から何かが出るのを予感した。
「ああー。出るー」
純は尻をキュッと閉じて、体の動きを止めた。ドクドクと純を悩ましていた液体が、一気に静子の体の中に放出された。純は、おちんちんを引き抜いて脱力してガックリと静子の体の上に倒れ伏した。そして柔らかい静子の体の上にそっと身を任せた。静子は、そっと純の背中に手を回して純を軽く抱きしめた。
「純君。どうだった」
「気持ちよかったです」
「私も、とっても気持ちよかったわ。これが結婚した妻と夫が夜中に毎晩していることなの」
そう言って静子は純をヒシッと抱きしめた。
平成21年9月4日(金)擱筆
「お姉さん。痛くない」
純はそんな風にやさしく話しかけた。すると写真の女性が純に話しかけてきた。
「つらいわ。恥ずかしいわ。純君。お願い。縄を解いて」
だが純は、女性に助けを求められると、躊躇してしまうのだった。
「で、でも。かってに縄を解いてもいいんですか」
「お願い。純君。私、こんな格好されるの死にたいほど辛いの。縄を解いて」
写真の女性が訴えると純は、すぐに尻込みしてしまった。
「で、でも、僕もかってに縄を解いたら叱られちゃいそうで怖いんです」
そう言うと写真の女性は、
「そう。残念だわ。でも、それじゃ仕方がないわね」
と、ガックリしたように諦めた。純は気が小さい弱い少年を装って、尤もらしい事を言ったが、実はそれは純の本心ではない。純は実は、惨めな姿の女性が、本当にかわいそうで、助けてあげたいと思っていたのだが、縛られている女性の縄を解きたくなく、その姿のままの女性をじっと眺めていたいと思っていたのである。純には、そういう狡い性格があったのである。
そんな、ある日、吉報がもたらされた。
「純。喜べ。新しいお母さんが来るぞ」
ある日の夕食の時、父親が嬉しそうに言った。純は無口で内向的で感情を素直に表さず、仮面をかぶっていたので、無感動を装っていた。だが心の中では、ドキンと心臓が高鳴った。純は新しい母親が来るのが待ち遠しくなった。
その週の日曜日。
純が二階の自室にいると、階下から父親か大声で呼んだ。
「おーい。純。降りて来い」
言われて純は、そっと階下に降りた。
居間のソファーに父親と和服姿の女性が掌を膝の上に乗せて、慎ましそうに座っている。
「おい。純。座れ」
父親に言われて純はソファーにチョコンと座った。
「新しいお母さんの静子さんだ。どうだ。きれいだろう」
父親は豪放に笑って言った。
「純君ですね。静子と申します。これから純君のお母さんにならせてね。よろしくね」
そう言って女性は純を見てお辞儀した。
「き、きれいだ」
純は思わず心の中で言った。
「じゅ、純です。よろしく」
純はペコリと頭を下げて挨拶した。純は父親と静子が話すのを黙って聞いていたが、間の悪さを感じて純はトイレに行ったついでに二階に上がってしまった。
その日から三人の生活がはじまった。
純が学校から帰ってくると、掃除していた静子は、純を見つけると掃除機を止めてニコッと笑った。
「おかえりなさい。純君」
「ただいま」
「おやつを作っておいたから食べて」
純は食卓についた。
「あ、あの。ど、どうして父と」
純が聞くと静子はニコッと笑った。純は静子のつくったクッキーを食べて、二階の自室に行った。
その日の夕食。
「さあさあ。ビーフシチューが出来ましたよ」
そう言って静子は父親と純を呼んだ。二人は、やって来て食卓についた。食卓には静子の作ったビーフシチューの鍋があり、美味そうな湯気をたてていた。純は椅子に座った。親子三人の楽しい夕食がはじまるはずだった。だが父親は立ったまま静子に言った。
「さあ。四つん這いになりなさい」
えっ、と静子は驚いて立ち竦んだ。
「さあ。四つん這いになるんだ」
父親は呆然としている静子を力づくで床の上に押し倒して四つん這いにさせた。そしてドッカと背中の上に座った。静子は華奢な手を突っ張って、背中の父親の体重の重さのため、その手はプルプル震えていた。父親は、ビーフシチューの鍋を開けて、皿にたっぷりよそい、ズーズー音をたてて食べ出した。
「うん。コクがあって美味い」
そう言って父親はパクパク食べた。純は、俯いて両手を膝の上に乗せて黙っていた。
「おい。純。せっかくの美味いシチューが冷めるぞ。お前も食べろ」
そう言って父親は、純の皿にビーフシチューをたっぷり装い、ジャーからホカホカの御飯を大盛りに椀に入れて、純の前に差し出した。純は目の前のシチューをそっと食べ出した。テーブルにはフルーツの乗った野菜サラダがあった。父親は、シチューをおかわりして、貪欲にムシャムシャ食べた。
「あ、ああー」
四つん這いの静子は、とうとう耐え切れず、叫んだ。だが父親は静子の上に乗っていることなど、全く考えてもいない、といった様子で、余裕で食後のワインを飲み、タバコを吸った。
「あー。美味かった」
そう言って父親は静子から降りて、隣の椅子に座った。
「おい。純。静子も腹が減っているだろう。シチューを静子の前に置いてやれ」
言われて純は静子の皿にビーフシチューをよそい、それを静子の顔の真下の床に置いた。
「ほら。手を使わず、四つん這いのまま、犬のように食べろ」
静子は、言われたように、四つん這いのまま、顔を皿に近づけて自分の作ったビーフシチューを肉を口に咥え、スープを啜って食べた。それは犬のようだった。純は静子がかわいそうで見ていられなく、急いで部屋にもどった。
その日の夜。父の部屋からは、「ああー。許してー」という静子の叫び声が聞えてきた。
父親が静子に、どんな事をしているかと思うと、純はとても寝られなかった。
翌朝。静子は降りてこなかった。
「静子さんは」
「静子は、疲れて、今、ぐっすり寝ているから休ませてやっている」
純が疑問そうな顔をしていたので父親はそう説明した。トーストとコーヒーと、昨日の残りのサラダで食事をして、純は学校に出かけた。だが、学校でも静子の事が気になって仕方がなかった。
学校が終わると純はすぐに家に帰った。
家について、そっと戸を開けると、何と居間に丸裸の静子が手首を縛られて、天井の梁に吊るされていた。爪先立ちの足指がプルプル震えている。体は汗まみれである。
「静子さん」
「あっ。じゅ、純君」
静子は純を見つけると顔を真っ赤にしてピッチリ太腿を閉じ合わせた。純はカバンを置いて静子の前に駆け寄った。
「静子さん。いつから・・・」
と言いかけて純は言葉を切った。
「父が出かける時に、こうしたんでしょう」
「え、ええ」
「じゃあ、朝から、ずっとこのままなんですか」
「は、はい」
食卓の上には、何かの領収書があった。
「クーラー清掃代一万円」と書いてある。
「クーラーの掃除の人が来たんですね」
「え、ええ」
「い、何時です」
「午後の二時頃です」
「じゃあ、その格好を見られちゃったんですね」
「え、ええ」
「クーラーの掃除はどのくらいかかりましたか」
「い、一時間くらいです」
静子は顔を真っ赤にして言った。
「とにかく縄を解きます。一日中、立ちっぱなしで疲れたでしょう」
そう言って純は椅子を静子の前に置き、その上に乗って、静子の手首の縄を解いた。
「ありがとう。純君」
静子は自由になると、急いで部屋の隅にあったパンティーを履きブラジャーをつけた。そしてスカートを履きブラウスを着た。静子と純は食卓についた。
「ありがとう。純君」
静子は再び礼を言った。
「静子さん。驚いたでしょう」
「何が」
「何がって・・・」
と純は顔を赤くして言いためらった。
「クーラーの掃除の人も父が呼んだんですよ」
純が言っても静子は黙っている。
「父にはSM趣味があるんです」
「ええ。知ってるわ」
「え。どういう事ですか」
純は驚いて目を皿のようにして静子を見た。
「結婚する前にあの人が言ってくれたの。自分はサドだけれど、それでもいいかって」
純は驚いた。
「それで、静子さんは何と言ったんですか」
「嬉しいって言ったの。私もマゾの性格が少しあって、サドの相手を求めていたの、って言ったの」
「そうだったんですか」
「でも父は鬼のようなサディストで、女の人を恥と苦痛の限界までおとしめようと思ってますよ」
「こ、こわいわ」
「でも私、耐えます」
「純君。あ、あの・・・」
「は、はい」
「私の惨めな姿を見ても笑わないでね」
「は、はい」
その時、純の携帯がピピピッと鳴った。父親からのメールだった。それにはこう書いてあった。
「今日は遅くなる。夕飯は出前のピザでも注文しろ。ピザ屋の電話番号=045-×××―××××」
純は顔を上げた。
「静子さん。今日は、父は遅くなるそうです。出前でも注文するように、とのことです」そう言って純はメールを静子に見せた。
「あの人、本当は、やさしい人なんだわ。今日、私が疲れている事を思いやってくれているんだわ」
静子は嬉しそうに言った。
「じゃあ、私、掃除するわ」
そう言って静子は、掃除機で床を掃除し出した。
純は二階に上がって部屋に入った。勉強しようと机についたが、さっき見た静子の裸の緊縛姿が何度も頭に写し出されてきて、とても勉強など手につかなかった。そして、あせって下着を履いている姿も。純のマラは激しく勃起していた。純は、ベッドに寝転がった。今日の昼、裸の静子が吊るされている居間でクーラーの掃除人が、クーラーを掃除している、姿が色々と想像されてきて、激しく純は興奮した。わざとゆっくり時間をかけて、時々、裸の静子をそっと盗み見て、ニヤリと笑い、静子は顔を真っ赤にして太腿をモジつかせている姿が、ありありと鮮明に浮かんできて、純は、激しく興奮した。階下でトイレの戸の締まる音が聞えた。静子がトイレに入ったのだ。純は急いで階段を降りて、洗濯機の横にある洗濯籠から、静子のパンティーとブラジャーを取って、急いでまた、階段を上がって自室に入って鍵を締めた。純は座って、静子のパンティーをしげしげと眺めた。二重底の所に鼻先を当て、そっと嗅ぐと、女の体臭特有の匂いがする。そこに静子の女の部分が触れていたと思うと純は、堪らなくなるのだった。ブラジャーも、そこに静子の豊満な乳房が収まっていたと思うと、純は堪らなくなるのだった。
「ああー。静子さん。好きだー」
純は、そう言いながら、貪るように静子のパンティーを鼻に当てて、匂いを嗅ぎながら、激しく怒張したマラを扱いた。
そうこうしている内に日が暮れだした。
「純くーん。夕食にしましょう」
階下から静子の元気な声が聞えた。純はパンティーとブラジャーを引き出しにしまって、階下に降りた。静子は冷蔵庫から、サラダを出していた。静子は純を見るとニコッと笑った。純は静子と目が合うと、羞恥心から真っ赤になった。純は食卓についた。
「今日は、お父さんの言ったように出前のピザにしましょう。それでいい?」
「は、はい」
純はコクリと頷いた。
「じゃあ、電話するわね」
そう言って静子は、宅配のピザ屋に、ピザを二人分、注文した。静子は、コップを二つ食卓の上に置いてオレンジジュースを注いだ。
ピンポーン。チャイムが鳴った。
「あっ。もう来たのね。早いわね」
そう言って静子はインターホンを取った。
「毎度ー。ご注文のピザをお届けにあがりました」
「はい。わかりました」
静子は財布を持って玄関を開けた。
「毎度ー。ピザをお届けにあがりました」
ピザの入った箱を持った男が元気よく言った。
「早いのですね。どうも有難うございます」
静子がニコッと笑顔で言った。男は、静子の顔を見ると、咄嗟に、うっ、と全身を硬直させ、眉を寄せた。それが静子の美貌の放つ官能の悩みである事は、男のズボンの股間の所がせり上がっていることで明らかだった。静子はピザの入った箱を受け取って、代金、二千円を渡した。札を受けとる男の手は震えていた。
「こ、これからも、よろしくお願い致します」
男は声を震わせながら言って、顔を真っ赤にして去って行った。
静子はピザの入った箱を食卓に持って行った。開くと、アツアツのピザの熱気がムワッと広がった。
「美味しそうね」
「え、ええ」
静子も食卓についた。
「いただきます」
静子につられるように、純も一緒に言って、二人は食べ出した。
「美味しいわね」
「え、ええ」
純は静子を女と見ているのでコチコチである。話せば声が震えてしまう。それを察しているかのように、静子も微笑してあまり話しかけなかった。
「純君。学校は楽しい?」
「え、ええ」
「好きな女の子はいる?」
「い、いません」
いると言えば、いるのだが、それは学校の女生徒ではなかった。
「さあ。もっと食べて」
そう言って静子は純にピザを進めた。ピザの7割かたを純が食べた。純は、隣に座っている静子の、服で覆われているが、その服を押し上げて膨らみをつくっている起伏に富んだ女の体の肉感を感じて、手は振るえ、顔は紅潮し、そして激しく勃起していた。
「美味しいわね」
静子が微笑みかけた。
「は、はい」
静子に聞かれて、純は相槌を言ったが、激しい官能の悩みで、頭が混乱し、ピザの味どころか、何を食べているか、わからないほどだった。
「ごちそうさまでした」
そう言って純は、あわてて水を飲み、立ち上がった。
「純君。お風呂が沸いているわよ」
「あ、後で入ります」
そう言って純は二階にかけ上がって自室に入った。興奮で胸がドキドキしていた。
しばしして、水が簀子を打つ音が聞えてきた。静子が風呂に入ったのだ。純は、そっと浴槽の戸に耳を傾けた。ざあっ、と流れる水の音から、想像力過多の純には、静子の慎ましい入浴姿が、まるで本当に見えているかのように、頭に写しだされてしまうのだ。慎ましい女は、一人でいる時も慎ましい動作なのである。それは性格が慎ましいからである。簀子の上に、片膝を立てて腿を閉じて座り、浴槽から桶で湯を汲み、肩から、そっと体に湯をかけ、その水が前では豊満な乳房と腹を伝わって滴り落ち、後ろでは背中を伝わって、滴り落ちる、何とも言えない悩ましい美しい姿。石鹸で泡だてたタオルで、まず秘部をそっと洗い、その後、そっと豊満な乳房を、もてあますように、タオルを動かし、全身を洗う姿が、ありありと純には想像力の目で見えてしまうのである。再び、ざあっ、と流れる水の音が何回かして、止み、立ち上がって湯船の中に入る小さな水の揺らめきの音が聞えた。静子が湯船に入ったのだ。湯気のたった浴槽の中で、静子が膝を揃えて、肩まで湯に浸かり、気持ち良さそうにほっとリラックスしている静子の表情まで、純には、想像されてしまう。純は無機物である湯に対して何か複雑な思いを抱いた。それは、静子が体を任せ、心地良く、全身に適度な圧力で粘りつき、体の隙間に遠慮なく浸透していって、それに静子が身を任せていると思うと、何か複雑な気持ちになるのだった。静子が浸かっている湯になりたい、というような。
しばしして、ざっ、と水が揺れる音がした。静子が、湯船から上がったのだろう。
純は、そっと部屋にもどった。ドライアーの送風の音がして、すぐに止まった。階段を登る足音がした。静子はトントンと純の部屋をノックした。
「純くーん。お先にお風呂つかわせてもらいました」
そう言って静子は寝室に入った。純はそっと部屋を出て風呂場に入った。簀子が湿って湯気が立っている。桶にしても、タオルにしても、全て静子によって使われたのだと思うと、純は嬉しくなるのだった。純は、一度、静子に見つからないよう静子の入浴姿を見たいと思った。湯は静子の全身にふれられた物だと思うと、入ってしまうのが、勿体なく、そのまま、とって置きたいと思ったが、そうするわけにもいかない。純は体を洗うと湯船に入った。
風呂から出ると、脱衣所には静子が用意してくれた洗いたてのパジャマと下着が、畳んで置いてあった。純はそれを着て歯を磨いた。履いていたパンツを洗濯機の横の洗濯籠に持っていった。静子が今、脱いだパンティーとブラジャーがあった。純は急いで部屋にもどり、引き出しから静子のパンティーとブラジャーを持ってきて、脱ぎたての下着と替えた。そして急いで部屋にもどった。純は、静子の脱ぎたてのパンティーを顔に近づけた。それはまだ、かすかに温かみがあった。二重底の所に鼻先を当て、そっと嗅ぐと、女の体臭特有の匂いがする。そこに静子の女の部分が今まで触れていたと思うと純は、堪らなくなるのだった。ブラジャーも、そこに静子の豊満な乳房が収まっていたと思うと、純は堪らなくなるのだった。
「ああー。静子さん。好きだー」
純は、そう言いながら、貪るように静子のパンティーを鼻に当てて、匂いを嗅ぎながら、激しく怒張したマラを扱いた。
その夜、父親の帰りは、遅く純も静子も寝た後だった。
「お帰りなさい。あなた」
静子が降りて行って、酔った父を二階に連れて行き、着替えさせた。父親は布団に入ると、大鼾で寝てしまった。
夜中に、純がトイレに行くと、居間でゴソゴソ音がする。何かと思って、行くと、居間の書棚の上の剥製を、父親がいじっていた。
「お帰り。父さん」
純が目を擦りながら言った。
「しっ」
父親は人差し指を立てて口の前に立てた。
「何してるの」
「何でもない。ただの置き物だ。早く寝ろ」
言われて純は、部屋にもどって布団に入った。
翌日は日曜だった。
純と静子は、トーストとベーコンエッグとサラダとミルクの朝食をした。その後、静子は掃除機で掃除をはじめた。純は自室にもどって机について勉強した。
10時頃、父親が起きて、純の部屋をトントンと叩いた。
「おはよう。純」
「おはよう。お父さん」
遅くても日本では、おはよう、と言うのである。
「昨日は、どうだった」
「ピザを注文しました」
「美味かったか」
「うん」
「そうか。それは、よかったな」
「純。見つかってしまったから言うが、剥製の中に、昨日、超小型ビデオカメラを入れておいたんだ。母さんには言うなよ。静子に気づかれないで、静子を見るためにな。静子にきづかれないように振舞えよ。USBケーブルでつながっているから、お前のパソコンにもデータを送れるから、見せてやる」
そう言って父親は寝室にもどった。
「あなたー。純君ー。お昼が出来ましたよ」
昼近くになって、静子が階下から父親と純を呼んだ。二人は降りてきて食卓についた。食卓にはミディアムのビーフステーキがジュージュー音を立てていた。
「いただきます」
三人は食べ出した。
「うん。静子のつくるビーフステーキは最高に美味い」
父親はやさしく言った。
「そう言っていただけると嬉しいですわ」
「純。美味いな」
「う、うん」
「あー。美味かった」
和やかな食事がおわると、父親は、箱を持ってきて、おもむろに開けて、中の物を取り出した。それはT字型の黒い革のTバックTフロントのようなものだった。縦のベルトの真ん中の所に大きな男の形の物が取り付けられてあった。
「あ、あなた。な、何ですの。そ、それ」
静子は赤面して、顔を反らしがちに聞いた。
「これか。これは、リモコン式の固定式バイブレーターさ」
そう言って父親は小さなピンク色のリモコンのスイッチを入れた。ブイーンという振動音と共に、男の形の物が、ウネウネと動き出した。それは、あたかも生き物のような動き方だった。スイッチを切ると動きが止まった。
「どうだ。静子。つけてみるか」
父親は静子に聞いた。
「い、いやだわ。あなた」
静子は赤面して言った。
「しかし、面白い物だぞ。お前のムッチリした腰に取り付ければ、セクシーで似合うぞ。どうだ。つけてみるか」
「い、いいです」
「そうか。じゃあ、無理にとは言わない。気が向いたらつけてみろ」
そう言って父親は、それを箱の中にしまった。父親は純を見た。
「純。どうだ。久しぶりにテニスをしないか。コートは空きがあったから予約しておいた」純は内気で体力が無く、元気に遊べる友達はいなかった。そのため、休みの日には時々、父親が純を外に連れ出して、運動の相手をしていた。
「うん」
純は肯いた。
「じゃあ、行ってくる。静子。何か、買う物があったら、ついでに買ってくるぞ」
「ありがとう。あなた。じゃあ・・・」
と言って、静子はメモに必要な食材を書いて父親に渡した。
二人は車に乗ってテニスクラブに向かった。テニスクラブでは、おばさん達がダブルスの試合をしていた。純は体力はないが、父親と子供の頃からテニスをしていて、テニスは出来た。純は父親とグランドストロークの打ち合いをした。純も父親もフォアハンドだけである。テニスはフォアハンドのグランドストロークが、全てで、それだけ上手くなればいい、というのが、父親の自論だった。バックにきても回り込んでフォアで打ってしまえばいいし、フォアハンドのグランドストロークが出来れば、バックハンドもボレーも上手くなるから、テニスはフォアハンドのグランドストロークだけ練習すればいい、と言っていた。で、父子の気持ちのいいラリーがつづいた。時々、休んでポカリスエットを飲みながら、二時間、打ち合った。純は汗だくである。ハアハア息を切らしながらポカリスエットをガブ飲みした。
「どうだ。疲れたか」
「うん」
「よし。じゃあ、今日はこのくらいにしておこう」
そう言って二人はテニスクラブを出た。
「よし。母さんに頼まれたものを買っていこう」
車に乗り込むと父親は、そう言ってスーパーに向かった。米、野菜、魚、などメモに書かれてある物を買った。かなりの量だった。
「ただいまー」
「お帰りなさい」
家では、静子が居間で、つつましそうに父親のワイシャツにアイロンをかけていた。
「静子。買い物をしてきたぞ」
「ありがとうございます。あなた。助かりますわ」
静子はアイロンのスイッチを切った。そして卓上の袋の中の食料品を冷蔵庫に入れた。
「静子。今日の夕食は何だ」
「今日の夕食は、鮭のホイル焼きにします」
そう言って静子はキッチンで米をとぎ出した。
「今日は久しぶりに運動したから、ちょっと疲れた。一休みする」
そう言って父親は二階に上がった。純も急いで二階に上がって自室に入った。純はドキドキしながら、パソコンを起動した。再生をクリックすると、父親と外出した後の居間の様子が映し出された。
純はゴクリと唾を呑んで、それを食い入るように見た。
静子は、一人になると、躊躇いがちに食卓の上の箱をしばらく、じっと眺めていた。が、そっと手を伸ばし、箱を開けた。そしてT時型の黒い革のベルトを取り出すと、ピンクのリモコンのスイッチを押した。革のベルトの底についている男の形の物が、ブイーンという振動音と共に、ウネウネと気味悪く動き出した。静子は、顔を紅潮させながら、しばらくそれを見ていたが、やがて止めた。そして、人がいないのを確かめるように、周りを見てから、そっと食卓から離れて、カーテンを閉めた。そして、ソワソワした手つきでブラウスのボタンを外し、スカートを脱いだ。さらにブラジャーを外し、パンティーを脱いだ。丸裸になった静子は、そっと、黒い革のベルトを腰にとりつけた。丸裸の体に、褌のような革のベルトだけが、ムッチリした尻の割れ目に食い込むように、取り付けられた。その姿は、極めてエロチックだった。大きな男の形の物は、静子の中に埋め込まれている。静子は、近くにあった手鏡で、縦の革ベルトがきつく食い込んでいる自分の大きな尻を確かめるように見た。静子はそっと立ち上がった。立つと縦の革ベルトは尻の割れ目の奥に埋まって見えなくなるほどだった。静子の顔は火照って、自分のエロチックな格好に陶酔しているかのようだった。静子は、卓上のリモコンを取ると、そっとスイッチを入れた。ブイーンという振動音がし出した。「ああっ」静子は体をプルプル震わせた。体がガクガクよろめいて、ひしっと胸を押さえ、腿をピッチリと閉じ合わせた。そして自分の豊満な乳房を揉み、長い黒髪を掻き揚げた。ハアハアとだんだん呼吸が荒くなっていった。「ああー」ついに耐え切れなくなったように、ヨロヨロと歩いて食卓の上のリモコンのスイッチを切った。そしてリモコンスイッチを持って、床の上にペタンと座り込んだ。ハアハアと荒くなった息が、だんだんおさまっていった。一休みして、落ち着くと、また立ち上がってリモコンのスイッチを入れ、激しく体をよじって髪を振り乱し、「ああー」と悶え声を上げてペタンと座り込みリモコンスイッチを切った。そんな事を、数回くりかえした。
それは、あられもない女のオナニー姿だった。
数回、それを繰り返した後、やっと静子は革ベルトを腰から外した。
そして男の形の物を引き抜いた。それは粘稠な液体でべっとりしていた。静子はティシュペーパーで、丁寧にその液体を拭きとった。そして、自分の女の部分も丁寧に拭いた。静子は、ほっとしたように、パンティーを履き、ブラジャーをつけた。そしてスカートを履き、ブラウスを着た。革ベルトとリモコンスイッチは、元通り箱に入れた。静子は、しばしソファーに横になって寝て休んだ後、起き上がって、食卓の上の昼御飯の食器を下げた。
洗い物が済むと、掃除機で床を掃除し、それが終わると、アイロンをかけはじめた。
そこで純は止めた。純は興奮して勃起したマラを揉みながら食い入るように見ていた。そして早送りで、元にもどして、何度も繰り返し見た。
そうこうしている内に日が暮れた。
「あなたー。純君―。夕食ができましたよ」
階下で元気のいい静子の声が聞えた。純は部屋を出た。父親も部屋から出るところだった。父親は純を見るとニヤッと笑った。二人は食卓についた。
「さあ。今日は、鮭のホイル焼きですよ」
そう言って静子は夕食をテーブルに並べた。静子は何もなかったかのような様子である。
「いただきます」
静子も座って三人は食事をはじめた。アルミホイルを開けると檸檬の香りがむっと伝わってきた。
「うん。美味い」
「そう言っていただけると嬉しいですわ」
「今日は久しぶりに運動したから、格別に美味い」
そう言って父親は、かやく御飯をおかわりした。
「静子。どうだ。バイブレーターはつけてみたか」
「いやだわ。あなた。変なこと言わないで下さい」
静子は頬を赤らめて言った。
「そうか。本当はつけてみたんじゃないか」
「そんな事していません」
静子はきっぱり言った。
「そうか。あれをお前のムッチリした腰につければ、すごくセクシーで似合うと思うんだがな」
「いやだわ。あなた。変なこと言わないで下さい」
「俺は、あれをお前につけて、デパートに行って、少し離れた所でスイッチを入れてみたくて、仕方がないんだ。お前が人の中で、立ち止まってしまって体を振るわせる姿を想像すると、たまらなくなる」
「いやだわ。あなた。そんな変な事、食事中に言わないで下さい」
静子は顔を赤らめて言った。
「ごちそうさまでした」
そう言って純は立ち上がった。
「純君。お風呂が沸いているわよ」
静子に言われて純は風呂に入った。しかし、またビデオを見たくて、大急ぎで体を洗って、一分だけ湯船に入って、すぐに出た。
風呂から上がると純は、急いで二階に上がって部屋に入った。そして、またビデオを見た。何度見ても、興奮させられた。純は時間の経つのも忘れ、繰り返し見た。特に、静子が髪を振り乱して悶え苦しむ所を繰り返し見た。
その夜、純はベッドに入っても、ビデオを見ながら勃起したマラを揉みながら寝た。
最高に素晴らしい物を手に入れた快感に浸りながら。
月曜の朝になった。
「おはよう」
純は着替えて階下に降りて食卓についた。
「おはよう」
静子も微笑して挨拶した。食卓には、トーストとベーコンと目玉焼きとサラダが並んでいた。
「あなたー。朝ごはんですよー」
階下から静子に呼ばれて、父親が降りてきた。そして食卓についた。
「いただきます」
そう言って二人は食べ出した。静子もトーストにジャムをつけて食べようとした。その時、父親が制した。
「静子。お前は今日は朝食は食べるな」
「えっ。どうしてですか」
静子は眉を寄せて、手に持っているトーストを皿の上にもどした。
「まあ、いいじゃないか」
父親はニヤリと笑った。
「どうしても食べたいか」
「いえ。そんなことはありません」
純は何かあるな、と思った。
「昨日、久しぶりに運動したせいか、腹が減ってな。純。お前も食べろ」
そう言って父親と純は静子の分まで食べた。静子は、狐につつまれたような顔でじっとしていた。
「ところで静子。あの革のベルトだが、欲しいというヤツがいてな。お前が使わないなら、今日、会社に持っていって、そいつに貸してやろうと思うんだが、いいか」
「え、ええ」
静子は首肯したが、少しさびしそうな口調だった。
「純。はやく学校に行け。遅刻するぞ」
父親は純を見て言った。しかし、まだ、遅刻しそうな時間でもない。純は父親が何か自分を急かしているような気がした。
「行ってきまーす」
純は何か、あると思いつつ、カバンを持って学校に出かけた。
純はきっと何か、自分に知られたくない、静子と二人きりで話したいことがあるんだろうと思った。教室に入ると同級生が数人、寄ってきた。
「おい。お前の、新しい母さん。きれいな人だな」
「ああ。この前、玄関を掃除してるのを見て驚いたよ」
「体もムッチリしてて、セクシーだな。あんな、きれいな人と一緒に暮らせるお前がうらやましいよ」
「静子さん、だろ。あの人の下着、持ってきてくれよ。でなきゃ、盗んじゃうぞ」
純はそんな、ひやかしをされた。
授業が始まった。勉強熱心な純は、授業が始まると、もう静子の事は忘れて、一心にノートした。そうして、その日の午後の授業も終わった。
「おい。純。テニスやろうぜ」
テニス部の友達が声をかけた。
「いや。今日はちょっと用があるんだ」
そう言って純は、急いで家に向かった。今朝、純が学校に行った後、何かがあったか、知りたくて心が急いた。
「ただいま」
家に入ると純は大きな声で言った。静子が出てきた。
「お、お帰りなさい」
静子は何かソワソワした様子だった。
「純君。おやつがあるわ」
そう言って静子は冷蔵庫からチーズケーキを出した。
「部屋で食べる」
そう言って、純はチーズケーキを持って、急いで部屋に駆け込んだ。ドアをロックして、ほとんど飲み込むように、チーズケーキを食べた。
そして、急いでパソコンを起動した。予想通り、今日の映像が入っていた。今朝、純が学校に行っている間の静子の一人の様子を隠し撮りしたものである。純は再生をクリックした。
映像は、ちょうど純が出かけた後からだった。純はゴクリと唾を呑んで食い入るように見入った。
食卓で静子と父親が向き合っている。
「あなた。どうして、朝ごはん、食べさせてくれなかったの」
「お腹がすいているのか」
「いえ。そんなことはありませんが、ただどうしてかなって思って・・・」
「お昼をおいしく食べるには、腹をすかしておいた方がいいだろう」
「え、ええ。そ、それは、そうですけど・・・」
父親は、立ち上がって箱から革の手錠を取り出した。
「これも一昨日、買ってきたSMグッズだ。丈夫な革のベルトの手錠で、手首を縛ったり、解いたり出来るんだ」
「い、今、そんな物を出してどうするんですか」
静子は、少し脅えた表情で言った。父親は答えず、椅子を持ってきて乗り、天井の梁に縄を結びつけた。
「さあ。静子。服を脱ぎなさい」
「ど、どうして」
「いいから脱ぐんだ」
「わ、わかったわ。な、何かするのね。脱ぎます。でも、あまり怖いことはなさらないで」そう言って静子はブラウスのボタンを外し、ブラウスを脱ぎ、ついでスカートも脱いだ。静子は豊満な胸を覆うブラジャーと、大きな尻を覆うパンティーだけになった。
「こ、これもとるんですか」
静子は、ブラジャーのホックに手をかけて聞いた。
「いや。それ以上はいい」
言われて静子は、ほっとした表情になった。
「さあ。手を出しなさい」
父親が言った。静子は、両手を前に差し出した。父親は静子の両方の手首に革の手錠をかけた。そして、椅子に乗って、手錠のかかった手首を持ち上げ、天井から垂れている縄に結びつけた。父親は椅子から降りて、椅子を食卓にもどした。そして静子をしげしげと眺めた。静子はブラジャーとパンティーだけで、吊るされている。
「あ、あなた。今、こんな事してどうするの。これから出勤するんでしょう。それとも今日は休みなの」
「いや。これから出かけるよ」
「じゃあ、私はどうなるの。このまま一日中、この格好でいるの。また純君に、この姿を見られちゃうわ」
「いや。大丈夫だ。昼過ぎには自由になれる」
「ど、どういう事なの」
静子は怯えた表情で父親に聞いた。だが、父親は答えず、食卓の椅子に座って、紙に何かをサラサラと書いた。そして、それを逆さまにした。何が書いてあるか、静子には見えない。
「な、何を書いたの」
静子が聞いたが父親は答えない。父親はネクタイをキュッと締めて、スーツを着た。
「それじゃあ、オレは出かける」
そう言って父親はカバンを持った。
「ま、待って。お願い。このまま一日中、この格好でいるの、つらいわ。許して。それに、純君に見られるのも恥ずかしいわ」
「だから大丈夫だって。昼過ぎには自由になれる。純が帰って来た時には、服を着ていられる。それじゃあな」
「ま、待って。どういう事なの。教えて」
さかんに訴える静子を無視して父親は出かけていった。後にはパンティーとブラジャーだけで吊るされている静子がのこされた。静子は黙って立ったまま寂しそうにしている。置時計の針が10時をさした。
ピンポーン。チャイムが鳴った。静子は、はっと身を竦めた。
「毎度―。ご注文のピザをお届けにあがりました」
インターホンから大きな声がした。静子は手をギュッと握りしめた。2~3分の沈黙の時間が経った。
「毎度―。ご注文のピザをお届けにあがりました」
返事がないので、再びインターホンが鳴った。静子は手をギュッと握りしめた。
「寝てらっしゃるんですか?失礼致します」
そう言って配達の男が、ピザの箱を持っておずおずと家に入ってきた。居間の真ん中に両手を吊るされている、パンティーとブラジャーだけのムッチリした静子を見つけると途端に男は、ホクホクと夷顔になった。
「いや。これは、これは。奥さん」
そう言って男は静子に近づいた。
「み、見ないで」
静子は途端に腿をピッチリ閉じ、真っ赤になった顔をそむけた。男はピザの箱をテーブルの上に置くと、テーブルの上に置いてある紙を手にとった。
「ふむふむ」
男はニヤニヤ笑いながら手紙を見た。
「あ、あの・・・」
「何ですか」
「あ、あの。それに何て書いてあるんですか」
「知らないんですか?じゃあ、読みましょう」
そう言って男は読み出した。
「ピザを食べさせてあげて下さい。本番とキス以外、何でも可。最後に手錠は解いて下さい」
男は紙を裏返して静子に見せた。静子は真っ赤になった。
「ご主人にはこういう趣味があったんですね」
男はそう言って、箱を開け、アツアツのピザを静子の口に持っていった。
「さあ。食べて下さい」
静子は小さな口を開けて食べた。男は静子が食べるのをさも嬉しそうな顔つきで眺めた。「さあ。もう一口」
一切れ食べおわると、男は次の一切れをちぎって静子に食べさせた。
「も、もう、いいです」
静子がそう言ったので男はピザの箱の蓋を閉じた。
「美味しかったですか」
「は、はい」
男はしばしパンティーとブラジャーだけに覆われた静子のムッチリした体をしげしげと眺めていた。が、
「では、本番とキス以外、何でも可。とありましたので、お言葉に甘えて」
と言って静子を後ろから抱きついた。
「ああっ。やめてっ」
静子はいきなり抱きつかれて声を出した。だが男は酩酊した顔つきで静子の髪を嗅いだり、体を弄りだした。
「ああー。奥さん。素敵な匂いだ」
「ああ。素晴らしい、おっぱいだ。お尻もムッチリしていて最高だ」
男はブラジャーの上から静子の豊満な胸を揉み出した。
「ああー。お願い。や、やめてっ」
男はだんだん興奮しだした。
「ああー。奥さん。好きだー」
「奥さん。私は、この前、奥さんを見た時から、メロメロだったんです」
男は、静子のパンティーを撫でさすった。そしてブラジャーに手を入れて乳首をコリコリさせた。
「ああー」
男は念入りに、静子の体を触った。そして、ゆっくりと焦らすようにパンティーの中に手を入れた。
「ふふ。奥さん。ネバネバしてますよ」
「い、いやー」
男は痴漢のようにパンティーとブラジャーの中に手を忍び込ませ、念入りに弄った。
「ああー。奥さん。私は、奥さんを、こういう風に痴漢したくて、たまらなかったんです。まさに夢が叶って幸せです」
男は一方的に話した。
「奥さん。デリバリーの仕事をしていると、すごくストレスがたまるんです。注文した人がきれいな人だと、やりきれなく悩ましくなるんです」
「ああっ。もう我慢できない」
そう言って男は静子のブラジャーとパンティーを降ろした。静子は一糸纏わぬ丸裸になった。静子は真っ赤になった。
「み、見ないで」
だが男は、静子の前に屈み込んで女の部分に顔を近づけた。
「ああっ。も、もう我慢できない」
そう言って男は急いでズボンとパンツを脱いだ。男のそれは、はち切れんばかりに怒張していた。男はマラを握って激しく扱き出した。
「あ、ああー。で、出るー」
大量の白濁液がほとばしり出た。男はガックリと首を落した。
「奥さん。どうもありがとうございました」
男はティッシュペーパーで床に飛んだ白濁液を拭いた。そして、急いでパンツとズボンを履いた。そして静子にパンティーを履かせ、ブラジャーをつけた。男は椅子に乗って、静子の縄を解き、手錠を外した。
「どうも、ありがとうございました」
自由になった静子は、ガックリと床に倒れ伏した。
「どうもありがとうございました。今日は僕にとって最高の日です。またよろしくー」
そう言って男は去って行った。しばし静子はじっと床に寝ていたが、やっと起き上がって、スカートを履き、ブラウスを着た。静子は疲れ果てたようにガックリとソファーに横になった。
純はそこで止めた。
純は興奮したが、何とも複雑な気持ちだった。
「ただいま」
ほどなく父親が帰ってきた。
「お帰りなさい。あなた」
父親は、急いで二階に上がって自室に入った。ビデオを見るためである事はあきらである。
純は机について勉強した。日が暮れてきた。
「あなたー。純君。食事が出来ましたよ」
階下から静子が呼んだ。
その日の夕食の時も、静子は別段、変わった素振りを見せなかった。父親は静子を見てニヤッと笑った。静子は口数が少なく、疲れているように見えた。
その日の夜中。
純はなかなか寝つけなかった。父親の部屋で、ヒソヒソと話し声が聞えてきた。純は足音を忍ばせて、部屋の戸に耳を近づけた。
「あ、あなた。もう、今日のような事は許して下さい。ピザのデリバリーもあなたが、呼んだんですよね」
「何をされた」
「は、恥ずかしくて言えません」
「縄は解いてもらえたのか」
「え、ええ」
「じゃあ、純には、恥ずかしい姿を見られなくて済んで、よかったじゃないか」
「あなた」
「何だ」
「でも、ちょっと感じてしまったんです。あなたは結婚してから一度も私を抱いてくれないんですもの。本当のこと言うと私、毎日、体がモヤモヤしちゃってるんです。どうして抱いてくれないんですか」
「ははは。すまん。夫婦生活で緊張感を保ちつづけるために、君には触らないんだよ。それは、お前があまりにも綺麗で、お人形さんのようだから、触るのが申し訳ないんだよ」
「じゃあ、何でピザのデリバリーの人には、私を弄んでもいいと言ったんですか」
「・・・・」
「やっぱり、あなたの性欲の形は普通の人と変わってて、自分の性欲の形でしか興奮できないんだわ。純君も言ってたけど、あなたは異常性欲者でサディストなのね」
「性欲の形が変わっていても、君を愛している事には変わりないよ」
「でも私、頭がおかしくなっちゃいそうですわ」
「すまん。・・・。ところで、数日前に、決まったんだが、俺は、アメリカに行く事になった」
「ええっ。いつ行くんですか」
「明日だ。もうパスポートもとって用意は全て出来ている」
「何でもっと早く言ってくれなかったんですか」
「すまん。何となく言い出しにくくて」
「どのくらいの期間、行かれるのですか」
「一年だ。一年したらもどってくる。浮気しないでくれよ」
「しません。それよりも、あなた。くれぐれも気をつけて。アメリカは治安が悪いでしょう」
「ああ。ありがとう。まあ、せいぜい気をつけるよ」
「じゃあ、明日、成田まで見送りに行きますわ」
「留守中、純の面倒をたのむよ」
「ええ」
純は抜き足差し足で、そっと部屋にもどって布団をかぶった。父親が明日からいなくなる、ことを突然知らされて、純は吃驚した。だが、そうなると、これから一年間は静子と二人きりの生活になる。そう思うと純は、激しく興奮しだして勃起した。
ジリジリジリ。低血圧の純は目覚まし時計の大きな音で起こされた。
「純くーん。朝御飯ですよー」
しばし布団の中で縮こまっていた純は、静子に呼ばれて、着替え、階下に降りた。食卓では、すでに父親と静子が座って待っていた。父親の横には大きなアタッシュケースがあった。
「おはよう」
純は目を擦りながら挨拶した。
「おう。純。おはよう」
「おはよう。純君」
今日は、御飯と味噌汁と焼き鮭だった。
「いただきます」
純が食卓に着くと、すぐに朝食がはじまった。
「おい。純。オレは今日、アメリカに行く。一年間だ。母さんを頼むぞ。仲良くやるんだぞ」
父親は味噌汁を啜りながら言った。
「うん」
昨日、聞いて知っていたが、純は、こんな唐突な事を言われる事には慣れていた。
「あなた。見送りに行きますわ。飛行機は何時に出るのですか」
「午後一時半だ。だから正午少し前に家をでる」
「純君。じゃあ、私、成田に行くわ。純君が学校からもどってくる前には帰っていると思うわ」
「行ってきまーす」
二人の会話をよそに食事が終わると純は学校に出かけた。
教室に入ると、友達のAが声をかけた。Aの父親は整形外科クリニックの開業医だった。
「純。お前の父さん。今日からアメリカに行くんだろ」
「うん。何で知ってるの」
「オレの親父も純の父親の同級生だからなら。こういう話題はすぐに広まるんだ」
その日の授業も、特にこれといって変わった事なくおわった。
「おい。純。今日は部活、サボるなよ」
友達に言われ、放課後はテニス部の部活で練習した。家に近づくにつれ純の心臓はドキドキしだした。家には灯りがついている。
純がそっと戸を開けると、静子が笑顔で出迎えた。静子は何か嬉しそうである。
「お帰りなさい」
「ただいま」
純は返事をすると、そそくさと二階に駆け上がった。
「純くーん。御飯ですよ」
階下から静子が呼んだ。食卓には手をかけた豪華な料理が並んでいた。
「純君。これから二人きりの生活になることになったけれど、よろしくね」
「ぼ、僕の方こそ、よろしく」
純はぎこちない返事をした。静子は、嬉しそうに色々な話題を、話しかけてきたが、純は、「はい」と「いいえ」だけのお座なりの返事を返した。
「ご、こちそうさまでした」
と言って純は、急いで食事を掻き込んで二階に上がった。
純は部屋に入った。心臓がドキドキ高鳴っておさまらない。純は静子を隠し撮りしたビデオを見た。純はSM写真集を取り出して、緊縛されたモデルと見比べて、緊縛された写真のモデルの女のように静子を裸にして様々な格好に緊縛したいと思った。
その思いは日ごとに強まった。父はいない。静子と二人だけである。静子と会うと純は顔が真っ赤になった。話すと声が震えてしまうので純は静子と、ほとんど話せなかった。静子は、何もかも、純の気持ちを分かっているといったようなゆとりの微笑で純を見た。そして無理に純に話しかけようとしなかった。
だが純の、静子を縛りたいという欲求は日に日に激しくなっていった。
ある日の夕食の時。
「純くーん。御飯ですよー」
静子に呼ばれて、純は階下に降りた。
台所の静子の後ろ姿を見ているうちに、純にムラムラと欲情が起こってきた。もう純は自分の劣情を抑えられなくなった。純は、縄を持ってくると、静子に後ろから近づいた。そして、いきなり静子の両手を背中にねじりあげて、背中で手首を縛り上げた。一瞬の出来事だった。
「あっ。じゅ、純君。なっ。何をするの」
「ご、ごめんなさい」
そう言いながら、純は静子の手首を縛り上げてしまった。相手が、子供の、しかも義理の子である純であるためだろう。静子は、抵抗しなかった。純は静子を縛り上げると、静子の縄尻をとって、柱に縄尻を縛りつけた。静子は黙っている。純に羞恥の念が起こってきて純は真っ赤になった。
「ご、ごめんなさい。静子さん。いきなり乱暴な事しちゃって」
「いえ。いいのよ」
静子は微笑して言った。何もかも分かっているといった表情で。
「あ、あの。静子さん。ぼ、僕、一度、静子さんを、こうして縛りたかったんです。僕も父と同じで、サディズムの性格があるんです」
純は赤裸々な告白をした。
「いいわよ。何をしても。純君は紳士だから怖くないわ。むしろ、こうやって、純君が心を開いてくれた事が嬉しいの。さあ。何でもして」
純は、静子の胸を震える手で、そっと触った。
「ああっ。柔らかい。温かい」
そう言って純は静子の胸に顔を埋め、静子を抱きしめた。そして尻をスカートの上から触ったり、髪の毛をクンクン嗅いだりした。
「ああっ。幸せです。静子さん」
純は静子を抱きしめて叫んだ。
「ふふ」
静子は、余裕の笑いをした。
「ねえ。純君。御飯が冷めちゃうわ。御飯を食べましょう。縄を一度、解いてくれない。御飯を食べた後、また、私、今と同じように純君に縛られますから」
「あ、あの。静子さん」
「なあに」
「このままで静子さんに食べさせたいんですが、いいでしょうか」
「ええ。いいわよ」
静子はニコッと笑って言った。純は食卓から、食事を盆に載せ、静子の前に持ってきた。夕食はカレーライスだった。
「じゃあ、食事にします」
そう言って純はカレーライスをスプーンですくって静子の口に持っていった。
「さあ。アーンと口を開けて」
静子は大きく口を開いた。純がカレーライスを静子の口に入れると、静子はモグモク口を動かした後、ゴクリと飲み込んだ。
「ああっ。いいっ」
静子の様子を見ていた純は興奮して思わず叫んだ。
「ふふ。純君。こういうの、好きなのね」
静子はニコッと笑った。
「まるで押し入り強盗に捕まってしまったみたい。強盗も人質に食事は食べさせるでしょうけど、こんなに、時間をかけて、優しく食べさせてくれるかしら」
そう言って静子は、「ふふふ」と笑った。
「子供の強盗ごっこみたいで、面白いわ。純君も食べて」
「僕は後で食べます」
そう言って純はカレーライスを全部、静子に食べさせた。
「静子さん」
「なあに」
「もう、こんな事やっちゃったから、言いますが、僕は女の人の自由を奪って、人形のようにすることにすごく興奮するんです。僕も父と同じように変態なサディストなんです」
「いいわよ。何をしても。私、純君のお人形さんになるわ」
静子はニコッと笑って言った。純は縛られて自由のきかない静子を、鼻息を荒くしながら抱いたり、体を揉んだりした。
「純君」
「はい」
「純君も御飯を食べて。冷めちゃうわ」
「はい」
純は立ち上がって食卓に着き、冷めかかったカレーライスを食べた。柱に縛られて座っている静子を楽しげに眺めながら。
「静子さん」
食べおわると純は静子に話しかけた。
「なあに」
「お風呂に入ってきていいですか」
「ええ。いいわよ」
純は風呂に入った。ゆっくりと時間をかけて湯に浸かった。風呂から出て、柱に縛られて座っている静子を見ると純は、たまらなく嬉しくなった。自分は静子の自由を奪っているという実感で。時計を見るともう10時を過ぎていた。
「純君。もう今日は遅いから、このくらいにしない。明日は祝日だから、このつづきは明日しましょう。明日もまた私、縛られるわ」
「はい。じゃあ、縄を解きます」
そう言って純は静子の縛めを解いた。
「じゃあ、私もお風呂に入るわ」
そう言って静子は、立ち上がって風呂に入った。純は部屋に入って布団にもぐりこみ、心地良い快感に浸りながら寝た。
翌日は祝日で学校は休みだった。
パジャマ姿で降りてきた純は、静子を見てびっくりした。静子は、パンティーとブラジャーが透けて見える、スリップ姿だったからだ。
「おはよう。静子さん」
「おはよう。純君」
純は興奮して心臓がドキドキした。食卓に着くと静子が語り出した。
「あ、あの。純君。聞いてくれる」
「は、はい」
静子があらたまった口調で語り出した。
「私、結婚してから、ずっとモヤモヤした気持ちに悩まされていたの。だって、あの人は、結婚してから一度も私を抱いてくれないんですもの。セックスは勿論、手さえ握ってくれなかったの。それで変わった方法で、エッチな事するでしょ。まるでわざと私を苦しめるかのように。実際、私は、どうしようもない淫乱な気持ちになってしまっていたの。純君。お願い。私のこの、モヤモヤ気持ちを助けて」
「ど、どうすればいいんでしょうか」
「夜の生活で、いえ、夜の生活いがいでも私の夫になってくださらない。ちょうど真さんもいなくて、二人きりですもの。実を言うと私、真さんがアメリカに行く、と聞いた時から純君に目をつけていたの」
「は、はい。わかりました。実を言うと僕も、静子さんを、ずっと母親ではなく、一人の女と見てモヤモヤしていたんです」
「ありがとう。純君」
静子はそっと手を伸ばして純の手をとり、自分の豊満な胸に触れさせた。純は真っ赤になった。
「純君。来て」
静子は純の手を引いて二階の静子の寝室に入った。布団がまだ敷かれている。
「さあ。布団の上に寝て」
言われて純は、布団の上に、仰向けに寝た。静子は座ると純のパジャマのズボンを降ろした。
「あっ」
純は思わず声を上げた。
「な、何をするんですか」
純の狼狽にかまわず、静子は、純のズボンを降ろして抜き取り、次にパンツも降ろして足から抜き取った。純は、恥ずかしい所を丸出しにされて、思わず両手で覆った。
「ああっ。静子さん。何をするんですか。恥ずかしいです」
「ごめんね。純君。私、もう我慢できないの」
そう言うや、静子は純の太腿をペロペロ舐めだした。
「ああっ」
純の、おちんちんは、激しくそそり立った。
「純君。手をどけて」
プルプル震えている純の手を静子は、そっと剥がした。純は激しく勃起した自分のマラを目の前で静子に、まじまじと見られていることに真っ赤になった。
「あっ。は、恥ずかしいです。静子さん」
「いいわあ。素敵だわ。男の人の物って」
そう言ってしばし、静子は丸出しの純のマラを、しばし、まじまじと眺めていた。が、顔をさらに近づけて、勃起したマラをペロペロ舐めだした。そして口にカポッと含んで、ゆっくり動かしたり、玉をペロペロ舐めたり、口に含んだりした。
「ああー」
純は、甘い感覚に声を出した。
「ああー。いいわっ。純君。淫らな私をうんと笑って。でも、これでやっとモヤモヤがはれたわ。純君は私の夫だもの」
そう言って静子は純のマラを口で往復させつづけた。純は体内から何かが出る気配を感じた。
「ああー。で、出るー」
静子は手の中で純の玉を揉みながら、口の往復運動をつづけた。
「ああー。で、出るー」
ついに純は激しく射精した。静子は、それをゴクリと飲み込んだ。
「純君。気持ちよかった?」
「は、はい」
「これがフェラチオというものなの。夫婦のセックスでは、みんなやってる事なの」
そう説明すると、静子は、また純のマラや金玉を、飢えた野獣のようにペロペロ舐めだした。元気な純のマラは、また直ぐに勃起しだした。
「さあ。純君。今度は私を抱いて」
そう言って静子は下着が透けて見えるセクシーなスリップの体を布団の上に横たえて目をつぶった。全てを純にまかすかのように。静子の下着姿を目の前で見るのは純には、初めてなので、ドキドキしながら、じっくり眺めた。それは極めてセクシーだった。お洒落なブラジャーとパンティーが、スリップの上から透けて見える。ことさら男を挑発するような。長い美しい艶のある黒髪がばらけ、大きな乳房はブラジャーで包まれ、パンティーは、ピッチリと腰部に貼り付いて、形よく小さな盛り上がりを作っている。腰はキュッとくびれ、ムッチリした大きな太腿が、それにつながっている。まるで美しい人形のようである。それを自由に触れられると思うと、純は、ますます興奮し、勃起した。静子が目を瞑っているのをいいことに、純はゴクリと唾を飲み込んで、しげしげと静子の体を、特に太腿やパンティーによって出来ている小高い盛り上がりの部分などをしげしげと眺めた。そして顔を、鼻が触れそうになるほどまでに近づけた。その時、静子が、パッと目を開いた。
「あん。純君。見てないで抱いて」
静子は、もどかしそうな口調で言った。
「はい」
言われて純は、そっとスリップを開き、セクシーな下着の上から胸や女の部分や太腿などを、そっと触った。静子の反応は無く、全てを純に任せているといった感じだった。静子の反応がないので、純は遠慮なく、静子の全身を隈なく触りまくった。そして、ブラジャーにそっと手を忍び込ませたり、パンティーの盛り上がりをつまんだり、パンティーの縁に手を忍び込ませたりした。純の年頃には、それが一番、興奮する行為だった。純はもう鼻息を荒くして、激しく勃起していた。
「純君」
静子が目を開けた。
「純君。大人のセックスは、そんなんじゃないわ」
そう言うと静子はスリップを脱ぎ、ブラジャーを外して放り、パンティーも降ろして足から抜き取った。これで静子は一糸纏わぬ全裸になった。
「さあ。私の体の上にのって」
そう言って静子は純の手を掴んで引いた。純は言われたように、静子の体の上にのった。
「重くないですか。静子さん」
「ぜんぜん大丈夫」
純は、まるで柔らかい肉の布団の上にのっているような心地良い感じがした。純の目の前にはきれいな静子の顔がある。
「純君。キスして」
そう言って静子は口唇を突き出した。言われて純は自分の口唇を静子の口唇にピタリとくっつけた。何か、大人になったような気がした。キスをするのは純にとって、これが初めてだった。しばし口唇が触れ合う心地よい感覚にボーとしていたが、静子が舌を純の口の中に入れてきた。純は驚いて舌を引っ込めた。
「純君」
「は、はい」
「純君も舌を伸ばして私の口の中に入れて。そして、舌と舌を絡めあうの」
「は、はい」
純は静子に言われたように、舌を伸ばした。二人の舌が触れ合った。コロコロと静子の舌が純の舌を触りまくる。
「さあ。純君もして」
言われて純は、無我夢中で静子の舌を舐めた。だんだん純は、舌を絡めあうのが感触が何ともいえず気持ちよくなってきた。純の唾液はネバネバしてきた。純は無我夢中で静子の舌を舐めた。かなりの時間、二人はキスをつづけて、舌を舐めあった。かなりして、静子がそっと純を引き離した。
「ありがとう。純君。今度は私を思い切り抱きしめて」
言われて純は両手を静子の背中に廻してギュッと静子の体を抱きしめた。静子も純の背中に両手を廻して純の体を力強く抱きしめた。男と女の体が力強くピタッとくっついた。静子が純を抱きしめる力が強いので、純も静子に負けないくらいに強くギュッと静子の体を抱きしめた。
「ああー。幸せ。結婚して、はじめて夫に抱いてもらった感じだわ」
静子は感激したように言った。静子は純が動きやすいように、抱きしめていた手を離した。「さあ。純君。何でも好きなようにして」
そう言って静子は再び、目を瞑って純に体をまかせた。もう純にためらいは無かった。純は丸裸の静子の体を眺めて、あちこちにキスした。その度に、静子は、
「ああん」
と言って苦しげに眉を寄せた。純は静子の豊満な乳房をやさしく揉んで、時々、乳首を摘んだ。だんだん静子の乳首が、大きくなって尖りだした。
「静子さん。乳首が大きくなってきました」
「それは、感じちゃってるからなの。女は乳首を刺激されると、乳首が勃起するの」
あらためて純は静子の勃起した乳首を見た。それは、はじめより大きく硬くなっていて糸で根元を結べば、引っ張ってもはずれないように見えた。そして、そんな悪戯をしてみたい気持ちが起こった。純は静子の勃起した乳首を口に含み、ペロペロ舐め、舌でころがした。そして、歯を立てて、そっと噛んだ。
「ああっ」
噛まれて静子が反射的に声を出した。純は、痛くない程度に、静子の反応を見ながら、乳首を噛んだり、舐めたりした。純が乳首から口を離すと、べっとりした唾液で乳首は濡れて、ヌラヌラしていた。純は片手で乳首を揉みながら、片手を下の方に這わせていった。そして女の部分の肉に触れると、それを触ったり、摘んだりした。純は興奮してマラは激しく勃起した。
「純君」
「はい」
「割れ目があるでしょ。その中に指を入れて」
そう言って静子は足を開いた。純は言われたように、指を割れ目の中に入れた。そこはヌルヌルしていた。
「静子さん。ヌルヌルしてます」
「それは、感じちゃってるからなの。女は感じると、男の人のおちんちんを受け入れ易いように濡れてくるの」
純は夢中で割れ目の中に入れた指を動かした。ネバネバした液体がますます出てきた。
「ああー。気持ちいいー」
静子は眉を寄せて叫んだ。
「純君」
「はい」
「下の方に穴があるの。そこに指を入れて」
言われて純は、それを探り当て、指を入れた。ヌルヌル濡れているため、簡単に入った。中もヌルヌル濡れている。
「純君。指を動かしてみて」
言われて純は穴に入れた指を動かした。
「ああー。いいー」
静子は眉を寄せて叫んだ。粘っこい液体はますます溢れてくる。しばし、純は指を往復させたり、穴の中の肉をあちこち押してみた。
「ああー。そ、そこ。いいっ」
純は静子が、いい、と言った場所を念入りに刺激した。刺激する度、静子は、ああー、と叫び声を上げた。
「純君」
「はい」
「もう準備が十分ととのったわ。今度は、指じゃなく、純君のおちんちんを入れて」
「はい」
純は身を起こした。静子は足をさらに開いて膝を立てた。純は後ろにさがって静子の女の割れ目を見た。純にとって実物の女の部分を、目前にまじまじと見るのは生まれてはじめてだった。そこは、ヌルヌルしているが、割れ目を閉じている厚い肉を広げると、その中にはさらに、鶏の鶏冠のような薄い少し黒ずんだ襞のような肉が閉じ合わさっていた。触ると、それは、実に弱々しそうな薄い肉だった。女のソコをはじめて見る純には、全てが驚きだった。純はそっとその薄い肉を開いた。その中は黒ずんだ襞とは、対照的な、キラキラ濡れているピンク色の粘膜だった。そこは、もう肌ではなく、体の内部という感じだった。
「じゅ、純君」
「はい」
「は、恥ずかしいわ。あんまり見ないで」
そう言って静子は真っ赤になった顔を両手で覆った。
「純君」
「はい」
「下の方に穴があるでしょ。そこに、おちんちんを入れて」
言われて純は、穴を探り当てて指を入れた。そして、そこへ目がけて、おちんちんを押し当てた。静子も協力するように指で割れ目の肉を開いた。多量に出ている女の液体が潤滑油となって、おちんちんはスポッと容易に女の穴に入った。
「入りました。静子さん」
純は喜んで言った。
「ああ。幸せ。結婚して、やっと男の人と肉体がつながって、ほっとしたわ。結婚したという実感が沸いてきたわ。ありがとう。純君」
静子は安堵したような口調で言った。
「純君」
「はい」
「腰を動かしてみて」
言われて純はゆっくり腰を動かした。
「ああっ。いいっ」
静子は叫んで眉を寄せた。
「純君は、どんな気持ち」
「き、気持ちいいです」
静子は、ふふ、と笑って純の脇腹を爪の裏でスッと擦った。
「ああっ」
突然、脇腹を爪の裏で擦られて、くすぐったさに純はビクッと体を震わせた。
「ふふ。純君。くすぐったかった?」
「は、はい」
「ごめんね。でも、我慢して。すぐに、気持ちよくなるから」
そう言って静子は純の脇の窪み、脇腹、などを爪の裏でスッと擦ったり、コチョコチョとくすぐったりした。
「ああー」
はじめは、くすぐったさだけだったが、我慢して静子に身を任せているうちに、くすぐったさが何とも言えない、とろけるような甘美な快感になっていった。その快感のため、純のマラは一層、大きくなっていった。静子は、純の尻の割れ目を開いて、尻の穴にピタッと指をあてがった。そして尻の穴や尻の割れ目を指で刺激した。
「ああー」
今まで触られたことのない敏感な部分を刺激され、純は思わず声を出した。静子は、純におかまいなく、尻の割れ目や尻の穴を刺激した。純は再び、体内から何かが出てきそうになる予感を感じた。静子の巧みな尻の穴の刺激によって、それは一層、激しくなっていった。純はとうとう耐え切れなくなって、それを静子の体の中に出してしまいたいと思うようになった。そのため、自ら腰を激しく揺すった。ついに純は体内から何かが出るのを予感した。
「ああー。出るー」
純は尻をキュッと閉じて、体の動きを止めた。ドクドクと純を悩ましていた液体が、一気に静子の体の中に放出された。純は、おちんちんを引き抜いて脱力してガックリと静子の体の上に倒れ伏した。そして柔らかい静子の体の上にそっと身を任せた。静子は、そっと純の背中に手を回して純を軽く抱きしめた。
「純君。どうだった」
「気持ちよかったです」
「私も、とっても気持ちよかったわ。これが結婚した妻と夫が夜中に毎晩していることなの」
そう言って静子は純をヒシッと抱きしめた。
平成21年9月4日(金)擱筆
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