11 / 12
11
しおりを挟む「まずは尻をだせテオ。そして、お前のケツの穴を貸してくれ」
目の前の美男子は心底真面目な顔をしてとんでもない言葉を言い放った。大学卒業後数年間士官学校におられた為か大変口が悪い。
「嫌です」
勿論、私は間髪を入れずに断る。当たり前だ。いくら自分の主人とはいえこんな願いは聞き入れられない。尊厳の方が大事だ。
と、言うかどうしてそうのようなトンチキな思考になるんだ!?我が主人ながらありえない。いくらなんでもありえないぞ!?
さまざまな素晴らしい金融政策で国債を無くし無血で隣国との領土問題を解決させた英雄アルバート ティムール大公閣下がこんなポンコツというかアホだと知ったら国民は嘆き悲しむだろう。あぁ、、それともなんだやっぱり神は公平なお方なのか?美しい顔と素晴らしい政治解決能力を与えたが色恋だけはポンコツにするなんて、、、そうとしか考えられん
テオは初恋を拗らせまくり思考回路が残念になっている主人に対して、可哀想なものを見る目を向けた。
「なぜだ、テオ!!お前はいつでも俺の味方ではないか?尻の穴の一つや二つくらい減るもんじゃない。数日使わせてくれれば良いんだ。そしてできれば気持ちよく喘ぐ方法を教えてくれ」
冷ややかな視線で間髪入れずに断りを入れたがアルバートは折れない。彼はそのご自慢のご尊顔を私に近づけて懇願する。
「いいですかアルバート様。お尻の穴は一つです。それに考えてもみて下さい。仮に私のお尻の穴を貴方の練習台に使ったとします。そして、その後ティーマーリン様をお抱きになります。すると、あら大変私とティーマーリン様は何と竿兄弟です。もう一度言いますよ、私とティーマーリン様は竿兄弟です!!
それに、貴方は大切な大切な守り抜いた童貞を私で散らしてよろしいのですか?私の喘いでいる姿をみたいですか?」
「むむむむ」
アルバート様はなんてことだと絶望的な顔をしてその場に崩れた。
それをみてテオはしたり顔をした。これで無事に回避できたぞ!テオは心の中でガッツポーズを決めた。
その間にもミミズのようにグネグネとした動きをしながらアルバート様は床で呻いている。
0
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
日常的に罠にかかるうさぎが、とうとう逃げられない罠に絡め取られるお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレっていうほど病んでないけど、機を見て主人公を捕獲する彼。
そんな彼に見事に捕まる主人公。
そんなお話です。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
皇帝陛下は身ごもった寵姫を再愛する
真木
恋愛
燐砂宮が雪景色に覆われる頃、佳南は紫貴帝の御子を身ごもった。子の未来に不安を抱く佳南だったが、皇帝の溺愛は日に日に増して……。※「燐砂宮の秘めごと」のエピローグですが、単体でも読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる