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面接・2

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「え!? きゃ!」

 先輩が怒鳴り、ドアを開けて雪子を引っ張り込んだ。
 それはもう引きずり、蹴り倒すような勢いで雪子は部屋のなかに転がり込んだ。

「いたっ……な、なにを……」

 部屋は確かに明るかった。
 でも、普通の部屋のライトではない。
 何か照明のようなものが、倒れた雪子を照らしている。

「なに……!?」

 打った膝と尻の痛みに、眩しいライトで目が眩む。

「先輩! どういうことですか!?」

「ごめんって~! あたしも生活あるわけだからさ! いいから、次期社長とよろしくやってよ!」

「え!?」

 ドアはバタン! と閉められ照明ライトの向こうにいる人影に気付いた。

「雪子ちゃ~~~~~~~ん!!」

「あ、あんたは……」

 ハッハッハ! と荒い息を漏らしているのはクビになった会社のボンクラ中年息子!
 やらしい顔で雪子に手を出そうとしてきた、あいつだ!!

「いやっ……」

 ドアにはいつの間にか、男が立ちふさがっている。
 ボンクラ中年息子の横にも二人の男が立っていた。
 全員が、ロープを持っている。

「雪子~~~やっとこの時が来たね」

「な、なに……何をするつもり……!?」

「ぼぼぼぼっぼぼぼ、僕のものにするよぉおおおおおおお!」

「ひぃっ!?」

 よだれを垂らしながら叫ぶボンクラ中年息子は、ビデオカメラを持っていた。

「僕のセックスで僕のお嫁さんになりたい! って言わせてやる!」

「何言ってるの!? だ、誰がなるもんですか!!」

「雪子を押さえろ! いっひっひ! 感じさせてやるよぉ!!」

「きゃああ!」

 ガタイのいい男三人が、雪子に襲いかかる。
 後ろから抱えられ腕を押さえられ、はずみでスーツのボタンも飛んだ。
 二人は左右の太ももを抱えられる。
 スカートが捲れ上がり、ボンクラ中年息子にショーツが丸見えの状態だ。

「雪子ぉおおおおおおお! んぐっんはぁああ最高だぁあああ!! エッチだぁあああ!!」
 
「ふ、ふざけないで!! やめてっ!!」
 
 騙されたのだ! 許せない!!
 雪子は気丈に睨みつけるが、ボンクラ中年息子はよだれを垂らして指をワキワキさせながら雪子に手を伸ばした。

「ストッキング破ってきたのぉ? スケベだねぇ雪子はぁあああ! ぶひ! ぶひぃい!!」

「やめて! いやぁああ!!」

 絶体絶命の危機!
 目を閉じて叫んだのは始の名前だった。

 その時!
 施錠されていたはずのドアが、大きな音を立てて吹っ飛んだ。

「雪子さん!!」

 
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