9 / 16
面接・2
しおりを挟む「え!? きゃ!」
先輩が怒鳴り、ドアを開けて雪子を引っ張り込んだ。
それはもう引きずり、蹴り倒すような勢いで雪子は部屋のなかに転がり込んだ。
「いたっ……な、なにを……」
部屋は確かに明るかった。
でも、普通の部屋のライトではない。
何か照明のようなものが、倒れた雪子を照らしている。
「なに……!?」
打った膝と尻の痛みに、眩しいライトで目が眩む。
「先輩! どういうことですか!?」
「ごめんって~! あたしも生活あるわけだからさ! いいから、次期社長とよろしくやってよ!」
「え!?」
ドアはバタン! と閉められ照明ライトの向こうにいる人影に気付いた。
「雪子ちゃ~~~~~~~ん!!」
「あ、あんたは……」
ハッハッハ! と荒い息を漏らしているのはクビになった会社のボンクラ中年息子!
やらしい顔で雪子に手を出そうとしてきた、あいつだ!!
「いやっ……」
ドアにはいつの間にか、男が立ちふさがっている。
ボンクラ中年息子の横にも二人の男が立っていた。
全員が、ロープを持っている。
「雪子~~~やっとこの時が来たね」
「な、なに……何をするつもり……!?」
「ぼぼぼぼっぼぼぼ、僕のものにするよぉおおおおおおお!」
「ひぃっ!?」
よだれを垂らしながら叫ぶボンクラ中年息子は、ビデオカメラを持っていた。
「僕のセックスで僕のお嫁さんになりたい! って言わせてやる!」
「何言ってるの!? だ、誰がなるもんですか!!」
「雪子を押さえろ! いっひっひ! 感じさせてやるよぉ!!」
「きゃああ!」
ガタイのいい男三人が、雪子に襲いかかる。
後ろから抱えられ腕を押さえられ、はずみでスーツのボタンも飛んだ。
二人は左右の太ももを抱えられる。
スカートが捲れ上がり、ボンクラ中年息子にショーツが丸見えの状態だ。
「雪子ぉおおおおおおお! んぐっんはぁああ最高だぁあああ!! エッチだぁあああ!!」
「ふ、ふざけないで!! やめてっ!!」
騙されたのだ! 許せない!!
雪子は気丈に睨みつけるが、ボンクラ中年息子はよだれを垂らして指をワキワキさせながら雪子に手を伸ばした。
「ストッキング破ってきたのぉ? スケベだねぇ雪子はぁあああ! ぶひ! ぶひぃい!!」
「やめて! いやぁああ!!」
絶体絶命の危機!
目を閉じて叫んだのは始の名前だった。
その時!
施錠されていたはずのドアが、大きな音を立てて吹っ飛んだ。
「雪子さん!!」
11
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
JC💋フェラ
山葵あいす
恋愛
森野 稚菜(もりの わかな)は、中学2年生になる14歳の女の子だ。家では姉夫婦が一緒に暮らしており、稚菜に甘い義兄の真雄(まさお)は、いつも彼女におねだりされるままお小遣いを渡していたのだが……
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる