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結ばれた二人
しおりを挟む二人が……結ばれる時間。
ヴァレンティーナのなかに、グッとラファエルの猛りが入ってくる。
痛みがあるかと思ったが、ラファエルが十分に優しくほぐした事で蜜が溢れ受け入れていく。
「……あぁヴァレンティーナ……」
「ん……あっ……あぁ……熱いラファエル」
ラファエルを感じ、ラファエルもまたヴァレンティーナを感じる。
「可愛い君を見て、こんなになってるんだよ……」
「……あぁ……うん、嬉しいよ……」
「んっ……俺もさ……」
「あっ……またそこ……やん」
ゆっくりと、そして優しく……花芽を撫でられながら快感を感じるヴァレンティーナ。
「痛い……?」
「だ、大丈夫……んっ……あぁ……わ、私はまた一人で感じてる……ラファエルは……?」
「一人じゃないよ俺もだよ……すごく嬉しい………」
時間をかけて、ゆっくりと……一つになった二人。
手を握り合って、キスをする。
「ラファエル……君と……結ばれたんだな……」
「そうだよ……ヴァレンティーナをすごく感じる」
「私もだ……あぁ」
ラファエルがヴァレンティーナに体重をかけないようにして、抱き締めた。
ヴァレンティーナも背中に手をまわす。
嬉しさで涙が溢れる。
こんな事は初めてだった。
「……ラファエル……大丈夫だから……君の望むままにして」
「ん……優しいね……俺もそろそろ我慢の限界……もっとヴァレンティーナを感じたい」
ゆっくりとラファエルが、動く。
「あっ……」
また濡れた声になってしまう。
なかでラファエル自身が動くと、痛みではなく快感が身体を貫いた。
「あぁ……すごいよ……ん……気持ちいい」
ラファエルの声も身体も更に熱っぽさを増していた。
まだ抑えてはいるようだが、動きは激しくなっている。
卑猥な水音が、部屋に響く。
「や……ラファエルっんっあっ」
「ヴァレンティーナも感じてくれて……嬉しいよ」
ヴァレンティーナの反応を見て、ラファエルが攻める。
「あんっ……やっ……なんでっ」
「見てたらわかる……ん、ここがいいよね」
「あっ……だめっ」
「可愛いよ、愛してる……んっ俺もすごく、いいよ……ヴァレンティーナは、ここもいいよね……あぁ」
「だ、だめ……! また……あっイッちゃう!!」
繰り返し訪れる快感に、またヴァレンティーナは絶頂を迎えるのがわかった。
「ふふっそんなに締められたら……俺もそろそろ……んっ」
「あぁラファエル……ラファエルっ!」
「ヴァレンティーナ! 愛してるよ……っ!」
抱き合い、中に迸る愛。
二人の汗が混ざり、抱き締め合う。
荒い息のまま、ラファエルに口づけされた。
「ん……すごく気持ちがよかった……はぁ」
「はぁ……はぁ……ラファエル……本当によかった……? 私は何もしていない」
「何もしていない? 俺を熱く締め付けて離そうとしないの、最高だったよ」
「ば、ばか!」
「ヴァレンティーナは……痛くなかった? 無理していない?」
「……は、初めては痛むものなのだろうか……ラファエルのおかげで……私は……痛いどころか……とても……あの……うん……」
「よかった……俺達相性が抜群にいいんだよ。俺のを気に入ってくれたみたいでよかった」
「もう! 恥ずかしいことばかり言うな!」
頬を染めたヴァレンティーナが背中を向けたので、ラファエルが後ろから笑って抱き締める。
幸福だけが、ただ二人を包む時間。
「あ~幸せ……こんな幸せがあったなんて……信じられないよ」
「私もだ……」
出逢ってすぐの激しい恋。
それが愛になり、二人を結んだ。
「……ヴァレンティーナ……愛してる」
「ラファエル、愛してる。こんな運命があるだなんて……」
ドロドロとした家族の呪いから、解き放たれていくようだった。
家族からの愛がなくとも、それ以上の愛を見つけることができた。
そしてこの愛はこれから無限大に広がっていく……そう、信じることができる。
「運命に感謝だよ。俺の女神……ねぇ、もう一度俺を受け入れて……まだ足りないよ」
甘えるように、後ろから口づけをねだられる。
ラファエルはいつの間にか避妊具をつけていたようだ。
「まだ、しばらくはヴァレンティーナだけを愛したい」
「うん……君が求めてくれるなら……私は嬉しい……」
ヴァレンティーナの微笑みを見て、ラファエルは少し驚いたような顔をしてから微笑む。
「俺のお嫁さんが可愛すぎるんだよな……好き……びっくりするほど可愛い……これは求められずにいられない」
「あ、でも、もう私にはダメ……もう十分だからっあっ……」
「そんなのダメだよ。また何度も一緒に気持ちよくなろう……まだまだいっぱい可愛いヴァレンティーナを味わいたいんだ」
「……もう……あんっ……舐めたらダメだ……」
「ヴァレンティーナ……」
二人で絡み合いながら笑って、またその声は熱を帯びていく。
また優しく攻められて、ヴァレンティーナは快感とラファエルの愛に溺れる。
溢れる愛のなかで、二人の幸福は続いていく……。
~fin~
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