【R18】男装令嬢ヴァレンティーナ番外編・ラファエルとの愛しき刻

兎森りんこ

文字の大きさ
上 下
5 / 6

愛し合う二人

しおりを挟む
 ヴァレンティーナの三つ編みを撫でて、ラファエルが口づけをする。

「少し離れただけで寂しかった」

「……私もだ」

「少し冷静にならないとって思ってたけど……無理だ」

 ラファエルが、ヴァレンティーナの飲み干したグラスをそっとベッドの脇のミニテーブルに置くと……。
 ドサリと優しくベッドに押し倒される。

「このまま……静かに眠れない……ヴァレンティーナ……」

「……私も……うん……」

「……知っていたか? まだ……出逢って……二日なんだって」

「知っている……どうした? ……臆したのか?」

「いや、それなのに……欲しくて欲しくてたまらないんだよ。おかしいだろう。ずっと君を探していたような、やっと会えたような気持ちなんだ」

「……私もだ……」

 人は笑うかもしれない、短い時間の未熟な愛だと思うかもしれない。
 それでもラファエルの言葉は、ヴァレンティーナ心奥深くに染み込む。
 二人にしかわからない、魂が惹かれ合う愛を感じる……。

 額を寄せて、微笑み合う。
 安らぎと、情熱と、相反する感情が混ざり合う。

「愛してる……」

「ん……愛してる……」

 そして激しい愛が燃え上がっていく。
 激しくキスをされ舌を絡ませ合った。

 花嫁のような白いベビードールは、一瞬で脱がされて胸の膨らみは舌で舐められ吸われ……。
 先ほどの風呂場でのラファエルよりも、もっと激しく。
 その情熱と快感に、ヴァレンティーナは喘ぐ。

「あっ……ラファエル……愛してるっ……んっ」

 何か奉仕を……などの余裕はなく、優しく激しくラファエルにまた愛される。

「えっ……や、な、何をして……」

 胸の頂きを指で刺激しながら、ラファエルはヴァレンティーナのお腹にキスをして下に降りていく。
 女の戸惑いを感じながら、男は止めない。

 ヴァレンティーナの茂みを隠すように、綺麗なショーツを撫でる。
 
「あぁ……すごくセクシーだね」

「こ、これは……用意されていて……あの、いや……そんなとこ見ないで」

「いいね……たまらないよ」

「下着がこれしかなくって……いや、言い訳はしたくないのだが……」

 恥ずかしさで、混乱しているヴァレンティーナ。

「言い訳? とても似合ってる」

「ん……恥ずかしいから、こっちへ戻ってきて」
 
 何も知らないヴァレンティーナは恥ずかしさで手を伸ばすが、太ももにラファエルの熱い息がかかる。
 
「ば、ばか! 何を……」

「……綺麗だよ……愛してる」

 蜜で透けているショーツに、まず口づけた。
 スルリと紐をほどいて蜜に溢れた花弁へ、ラファエルは口づける。
 
「やめっ……何をするんだっ……あんっ」

「こうやって愛するんだよ。ん……」

 信じられないラファエルの行動と激しい快感。
 触れられる事も、見られる事も初めてなのに……ラファエルの口づけ。

「汚いから……だめ……やぁ……あっ」

「綺麗だよ……あぁ……」

 ラファエルも激しく興奮しながら、ヴァレンティーナの花びらを味わう。
 舌で唇で、花芽を吸われ舐められ、そして胸の頂きも指で触れられる。
 ヴァレンティーナは、すぐにまたあの絶頂がくるのを感じてしまう。

「あっ……また! また……! やんっ……」

「イっていいんだよ。ヴァレンティーナ。最高に可愛い」

「いっ……? んっあああんっ!!」

 また快感が全身を貫く。
 花弁から蜜が溢れるのを感じて、ラファエルの手を握った。
 ラファエルは、すぐにヴァレンティーナを抱き締めてくれる。

「んあぁっ……これは、一体……なに……? あっんっ……」

「可愛いよ……」

「大声を出して……恥ずかしい……」

「最高に可愛いじゃないか……気持ち良かった……?」

 すがりつくように抱きついてくる、可愛い恋人の髪を男は撫でる。

「あぁ……こんなものが、この世にあるだなんて……」

「……じゃあ、本当に初めて? 自分でも……してなかった?」

「ん……あっ……まだ……だめ……あ、当たり前だ。自分で一体、何をするんだ……そんな」

 快感の余韻に喘ぐヴァレンティーナの濡れに濡れた花びらを、ラファエルはまた撫でる。

「あぁ……嬉しくてたまんないよ。さぁ、まだ……まだこれからだよ」

「どうなってしまうんだ……あっ……だめ……まだ……あっ……」

「トロトロで熱い……でもまだほぐさないと……」

 抱き締められたラファエルの胸に、顔を埋めるヴァレンティーナ。
 まだ疼いている花びらに、ラファエルの指がゆっくりと差し込まれていくのを感じた。

「ん……ラファエル……あぁ……私は……どうなってしまうの……」

「俺をもっと愛するようになるよ……欲しいんだ……君が」

「あぁっ……んっ……」

「早く一つになりたいけど準備が必要だね……」

「私は……どうしたらいい……」

「そのまま俺を感じて……ほら……」

「あっ……」

「まだまだいっぱい感じて……まだ入ってくよ……」

 ラファエルの剣を持つ太い指が、今は優しくヴァレンティーナを愛する。
 
「ん……っ、あっ」

 舌を絡ませ合うキスをしながら、熱い花びらの奥へ指が入っていく。
 花芽はまた親指で撫でられ、蜜が溢れ快感がまた押し寄せる。
 
「ラファエル……んっ……またっ……いっちゃう……!」

「ヴァレンティーナ……!」

「んっ……」

 それから湧き続ける蜜を絡めて、指での愛撫が続く。
 口づけをして、胸の頂きも攻められて、もう何度も絶頂したヴァレンティーナ。
 ラファエルは、起き上がる。 
 
「……ヴァレンティーナ、愛してる……」

 ラファエルの熱い猛りが、ヴァレンティーナの花びらにあてがわれる。
 今までの我慢が、破裂しそうなほどになって彼もまた濡れていた。 

「あ……ラファエル……愛してる」

 指は入ったが、あの大きさのものが……入るの?
 不安そうなヴァレンティーナの手をラファエルが握る。
 
「……んっ……怖いかい……?」

「……ラファエルとなら……怖くない……」

 優しく微笑み合う。
 この愛に、怖さなどない……。

「我慢できなかったら……言うんだよ」

「大丈夫だ……でも、すごく大きい……やぁっ……」

 あてがわれた猛りで、花芽を刺激されてまた喘いでしまう。

「挿れるよ……」

 優しいキスをしながら、二人は手を堅く結ぶ。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?

春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。 しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。 美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……? 2021.08.13

闘う二人の新婚初夜

宵の月
恋愛
   完結投稿。両片思いの拗らせ夫婦が、無意味に内なる己と闘うお話です。  メインサイトで短編形式で投稿していた作品を、リクエスト分も含めて前編・後編で投稿いたします。

溺愛婚〜スパダリな彼との甘い夫婦生活〜

鳴宮鶉子
恋愛
頭脳明晰で才徳兼備な眉目秀麗な彼から告白されスピード結婚します。彼を狙ってた子達から嫌がらせされても助けてくれる彼が好き

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

続・上司に恋していいですか?

茜色
恋愛
営業課長、成瀬省吾(なるせ しょうご)が部下の椎名澪(しいな みお)と恋人同士になって早や半年。 会社ではコンビを組んで仕事に励み、休日はふたりきりで甘いひとときを過ごす。そんな充実した日々を送っているのだが、近ごろ澪の様子が少しおかしい。何も話そうとしない恋人の様子が気にかかる省吾だったが、そんな彼にも仕事上で大きな転機が訪れようとしていて・・・。 ☆『上司に恋していいですか?』の続編です。全6話です。前作ラストから半年後を描いた後日談となります。今回は男性側、省吾の視点となっています。 「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しています。

処理中です...