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お風呂場で……2

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 胸の頂きを、ラファエルに唇と舌で愛されるヴァレンティーナ。

「……はぁ……あっ……赤子のようなことをするなんて……んっ」

 また舌で転がされ、喘いだヴァレンティーナを支えながらラファエルが顔を上げる。

「こうやって男は女を愛するんだよ……ずっとこうしていたいけど……洗ってあげる」

「……えっ……」

「赤子扱いされたからな……ヴァレンティーナを赤子のように俺が洗ってあげるよ」

「そ、それは……私は何も知らないから……ってきゃっ!」

 湯からザバッと上がったラファエルは、タオルも何も身に付けていない。
 なのでいきり立ったラファエルの猛りを見て、ヴァレンティーナは小さな悲鳴をあげたのだ。
 慌てて顔の前に手をやる、ヴァレンティーナ。

「か、隠して!」
 
 純粋無垢な少女のようで、ラファエルは可愛くて仕方ないと微笑む。

「可愛いな……自分を見失わないようにするのが大変だ……」

「いや……あの……」

「ヴァレンティーナが綺麗だから、こんなになってる……俺のも気に入ってくれたらいいんだけど」

 初めて見る、男のをヴァレンティーナは見ることなどできない。

「ば、ばかな事を……もう」

「ふふ。じゃあ、こちらへどうぞ」
 
 洗い場の椅子に座らされたヴァレンティーナは、タオルをまた胸元にかけようとするが……。

「だーめ。それじゃあ洗えないよ……」

「あっ……ラファエル……」

 両手で石鹸を泡立てたラファエルが、優しくヴァレンティーナを後ろから抱き締める。
 タオルはそのまま、湯おけの中に落としてしまった。

「わ、私が洗ってもらうって……おかしくないか……」
 
「俺が浄化するって言っただろう? 嫌なこと……全部忘れられるように」

「わ、私はもう……十分……」

「まだ……もっともっと、全部……だよ」

「あっ……そこは……やっ」

 石鹸の泡をまとったラファエルの指が、いやらしく滑らかにヴァレンティーナの肌を這う。
 主張を始めた胸の頂き……快感が走って、自分の声に驚くヴァレンティーナは口を手で押さえた。

「ヴァレンティーナ、可愛い声もっと聞かせて……」
 
 自分の胸元で、ラファエルの大きな手が動いているのが信じられない。
 頂きを、ラファエルの太い指が刺激する。

「やっラファエル……変だ、こんなの」

「変じゃない。いいんだよ……感じて、ヴァレンティーナが心地いいなら俺は嬉しいよ」

 後ろから抱き締めながら、舌を絡めてキスをする。
 ヴァレンティーナの身体は豊満ではないが、剣の修行で鍛えられた筋肉がついた身体に長い手足が美しい。
 舌が絡むキスは、脳内をとろけさせるような快感だ。
 ラファエルの手は、ヴァレンティーナのお腹を伝って……誰も触れた事のない茂みにそっと触れる。

「ん……な、なにを……」

「この石鹸は、優しい石鹸だから大丈夫……」

「そ、そういう事を言っているわけでは……」

 またキスをされながら、ラファエルの左手はヴァレンティーナの胸の頂きを、乳房を優しく刺激する。
 そして右手が……芝生の奥を優しく探っていく。

「だめ……今……」

 ヴァレンティーナも、ラファエルの愛撫でそこが熱く潤っている事がわかった。
 こんな事は初めての経験で、戸惑いが隠せない。
 荒い息を吐きながら余裕もなくて、後ろで抱き締めたラファエルに身を預ける。

 ラファエルが、そっと奥へ奥へと……優しく触れるとヴァレンティーナがビクリと反応する。
 そこは、もう蜜で溢れていた。
 熱く、とろけて男を誘う……花びら。
 自分という男を受け入れようとする蜜と熱――。
 
 ラファエルは脳内が一瞬で熱くなり、そのまま愛しい恋人を貫いてしまいたい欲望に駆られる。
 もちろんそんな事はできない。
 ラファエルも深く息を吐く。 

「あぁ……可愛いよヴァレンティーナ」
 
「あっ……こんなの……本当に変じゃないのか……? 恥ずかしい……あんっ」

 初めての欲情に、初めての蜜。
 指先で蜜を絡め、柔らかい花弁をなぞる。
 
「最高だよ……可愛い俺のヴァレンティーナ……」

 勇ましい女神のようなヴァレンティーナがラファエルの指で喘ぎ、恥じらっている。
 その事が、また男を猛らせる。
 どんどんと溢れてくる蜜の中に、花芽を見つけ優しく撫でる。

「ひゃ!? やっ……な、なに……これ……あっ! あんっ!」

「感じる……?」

 生まれて初めての快感。
 風呂場に響く声が、自分の声ではないようで、でも止められない。
 溢れた蜜を絡めながら、花芽への愛撫は続く。
 
「やっ……んっ」

「もっと感じて……そのままで」
 
「ラファエル……ラファエル……あっ……だめ、何かおかしい……高まって……んっ」

「いいんだよ、高めてあげるから」

「だって、ダメ……あっ! いやっ……んっ……ゃっ……あんっ!」

 ビクビクとヴァレンティーナの身体が震えて、絶頂する。
 花びらも震えて、蜜が溢れ出し……全身に快感が走る。

 しばらくの間、喘ぎが止まらず震えるヴァレンティーナ。

 その間ラファエルは恍惚の表情で、ヴァレンティーナの肌を撫でながらを抱き締めていた。
 後ろから抱かれていたヴァレンティーナは、ラファエルの腕を握った。

「はぁっ……はぁっ……ん……やぁ……これは……なに……っ」

「ふふ、イクってこと。すごく可愛い……」
 
「ん……こんな痴態を晒して……恥ずかしい……」

「痴態じゃないよ。愛し合っている……俺を感じてくれて嬉しいよ。もっと気持ちよくさせたい……」

「ん……まだ……快感が……あぁ……やん……はぁ……っだめもう」

「ふふ……綺麗に洗ってあげるから……身を任せて……」

「もう……だめ……また、あん……」

 抱きついたヴァレンティーナのうなじに、舌を這わせるラファエル。

「うなじが……綺麗でさ、全部綺麗で色っぽくて、すごくドキドキする。……洗って、お風呂につかって……ベッドに行こう。まだまだもっと、愛し合いたい」

「ラファエル……ん……」

 ラファエルに泡を流され、もう一度お湯につかる。
 お互いに熱は冷めずに、湯船の中でずっと抱き合い、キスをして触れ合っている。
 ラファエルに触れられる全てが、とろけてしまいそうだった。
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