亡国の戦王は幼女になり、化け物将軍は家来になっていた
657年、亡国の戦王と呼ばれたリン・カートは、籠城戦の最中に何者かに背後から刺され、絶命した。齢18歳。3歳の時に祖国を大国ダーゾンのシーラス将軍に滅ぼされ、15年間、反乱軍のリーダーとして戦い続けた生涯だった。後悔と安堵を感じながら、静かに目を閉じた……はずだった。
リンが次に目を覚ました時、目の前にはダーゾンの化け物と呼ばれた、シーラス将軍の姿が……。
そして、自分も年齢も性別も変わっていることに気づく。
時は647年、カート王国の王女・リン・カート。歳は八歳だが、生まれた時から昏睡状態のままだったという。前世のシーラス将軍はリンの唯一の家来だということになっていた。
前世の祖国が健在で、自分は性別さえかわってしまい戸惑いながらも、今度は戦のない平和な人生を歩めると喜ぶリンだったが……。
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そして、自分も年齢も性別も変わっていることに気づく。
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