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2.中二病異世界へ飛ぶ 前編
しおりを挟む視界が徐々に回復していき声の主の姿が確認できた
「お前が神様?」
そこに居たのは髪が長く銀髪のとても美しい女性だった
「そうです。突然ですが立花海斗様、あなたにはこれより異世界へと飛んでいただきます」
「異世界に飛ぶ?」
確かに俺がこの空間に飛ばされる前にその様な内容を話す声が聞こえていた
だが、これは果たして現実なのだろうか?
俺が見ている夢に過ぎないのじゃないか?
「そうです。私が管理する世界は現在突如現れし魔王ガレス ベルゼウフの手により支配されつつある状態です。その世界をあなたの力で救ってほしいのです。」
「ちょっと待ってくれ神様
それは急すぎやしないか?
第1俺がそれを手伝う義理はない」
唐突に現れ俺の元いた世界から俺を拉致した神を俺は手伝う義理はない
「あなたは、承諾してくださいましたよね、魔王を倒してやると」
「そんなこと言った覚えはー」
ハッとした俺は思い出した
そうだった、あの変なメールが来て煽られてやけくそになり倒せると豪語したんだった。
やられた、ハメられた。
「ある。みたいですね、あなたは既にこの件について承諾済みであります。今更やめる等と言いませんよね?」
神アテナは悪い顔をして笑っていた
このクソ神が。
全てはお前の思惑通りだということか
「た、確かに承諾したことは認める、だが、俺の力は現在俺の封印魔法により封じ込めてある、だから俺は今力を使えなー」
「その点は大丈夫です」
俺が喋っている途中に割り込み喋り出す神アテナ。
「あなたの力なんぞ最初から当てにはしていません そもそもあなた自体に力なんかありませんし」
こいつは何を言っているんだ
俺には闇の力が存在していると言っているだろうが
そうまでして俺の怒りを買いたいのか
「馬鹿を言え俺にはちゃんとした闇の力がー!」
「それはあなたの妄想に過ぎません
あの世界の人間は力を持っても精々肉体的なものであり魔法や魔力などの力を得ることは不可能です」
神アテナは俺を小馬鹿にした様に説明口調で話している
「ですので、異世界転生する前にあなたに私の加護を授けましょう
その加護を駆使して魔王を討ち亡ぼすのです。」
「勿論タダでとは言いません、魔王を倒した暁にはあなたが願うることを何でも一つだけ叶えてあげましょう。 どうですか?決して悪い話ではないと思いますが」
俺に対し魔王討伐の報酬なるものを提示してくる神様。
確かに何でも叶えてくれるというのは美味しい話だ
おそらくこの女が神というのもあながち嘘ではない様だし
ここは誘いに乗ってやるか
「分かった 魔王討伐はこの俺立花海斗が引き受ける!」
魔王討伐など所詮ゲームと同様だ
「それでは、あなたに私の加護を授けましょう
手を前に出してください」
「こうか?」
俺は神アテナに言われるがまま右手を差し出した
するとその俺の手に対して神アテナの両手が優しく包み込む
「創造神アテナが命ずるこの者に我が加護を授けることを許可せよ」
呪文が唱えられてからおよそ5秒後に俺の目の前に文章が浮かび上がった
<<創造神アテナの加護を取得しました。>>
<<創造神アテナの加護取得により付属スキル『創生』を取得しました>>
「なんだこれ? それに付属スキル創生ってなんだ?」
「付属スキル創生それは創造神アテナの加護を持つ者のみだけが使える固有スキルです。」
「それはどんなスキルなんだ?」
文章に記されているは取得したという内容のみ
能力が何かすら明白に書かれていなかった
「簡単に説明しますね、 スキル『創生』とはありとあらゆる物、魔法、スキル、生き物を具現化または作成できるスキルです。」
おいおいなんだその能力チートじゃねえか。
「それでは立花海斗様あなたが魔王を討ち亡ぼす勇者だと私は信じております それでは良き異世界ライフを」
神アテナが言葉を放った瞬間に俺の体ゆっくりと浮き始めた
「な、なんだこれ!?」
突如視界が暗くなりしばらくして景色が広がる
「ここは?」
俺がいた場所
そこはそうです
異 世 界 で し た
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