エッセイ集を出せば売れる、と聞いたから。

追憶：保育士として子ども達とのやりとり 他

▫️プレゼント

夕立降り頻る夏のとある日。
なんだか黒いモヤのような雲が流れてきたと思えば夕立です。
雷が鳴ります。
子ども達は一斉に部屋の隅ににげたり、
身近な先生の元に駆け寄ったり、
両手で耳を隠す子
両手で目を覆う子
両手でおへそを守る子
など、それぞれの身の守り方でカミナリ様に抗います。

「まだ鳴ってる？？」
「まだ光っとる！」
「怖いーーーーーーーーー！」
「おへそ守らな取られんぞ！！」
「おへそ守ってたら、雷聞こえる俺守ってくれー💦」
「せんせー😭」
まさに戦場。負傷者はいないか！？　怒涛の時間が流れます。
暫しの戦いのあと、やっと安堵の息をつけたと思ったら…

「あ！」
「虹や！」
「どこ？」
「あそこ！」
「うん～～～～～～～あっ！　あった虹や～～～～～！」

数分前までの雷なんてどこつゆ知れず。
A君が口を開け（カミナリ様からプレゼント）に向けて「ありがとーーーーーーーーーう！！！」
と絶叫していたのが、なんとも自由な発想で微笑ましすぎて、思わず私も「ありがとう😊」って言っちゃた笑