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追憶:保育士として子ども達とのやりとり 他
▫️まさか
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大切に育てている園の畑の野菜たち。
水やり当番は子ども達からの提案だった。
真っ赤に実るトマトに
今では見る機会が減りつつある粒だらけのキュウリ
ナスも良い感じで育ってる
オクラはちょっと遅れてるかしら。
ミニトマトの時と同じように
「まだ食べれない?」
「もう食べよう」
「食べれるよ」
と、雛鳥のように口走る子ども達。
「まーだまだ」
「あとすこし」
「もうちょっと、かなぁ?」
なんて受け答えするのも、楽しみの内。
そんな中。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
大きな大きな声が響く。
「キュウリ取られてる!!!!!!」
昨日まで実っていたキュウリの数本が無惨な姿で転がっていた。
(やられた!!)
カラスだ。
残骸の様からして周辺にいる賢いカラスの仕業だと即座にわかるのだが、
さてどうしたものか。
そんなことを考えていると、子どもから声が上がる。
「やっぱりカッパはいるんや!」
「カッパ!?」
「公園に池あるやん、そこのカッパが取りに来たんや」
「本当??」
「だって、トマトは取られてないやん。カッパやからキュウリだけやねん!」
「えーーーーー! どうしよう??」
「カッパにキュウリ届けへんからや」
「怒ってるちゃうん?」
「やばいやん…」
「できたら1番にカッパに届けなアカン」
「そうやな…」
おーーーと。
何やらおもろい方向に進んだなぁあああ笑
その日のサークルタイムはもちろん
「カッパの届けるキュウリ」について。
子どもの発想ってユニークやね。
面白!
(その日の夕方、他の先生に協力してもらってカラスよけの網を張りましたちくそう)
水やり当番は子ども達からの提案だった。
真っ赤に実るトマトに
今では見る機会が減りつつある粒だらけのキュウリ
ナスも良い感じで育ってる
オクラはちょっと遅れてるかしら。
ミニトマトの時と同じように
「まだ食べれない?」
「もう食べよう」
「食べれるよ」
と、雛鳥のように口走る子ども達。
「まーだまだ」
「あとすこし」
「もうちょっと、かなぁ?」
なんて受け答えするのも、楽しみの内。
そんな中。
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
大きな大きな声が響く。
「キュウリ取られてる!!!!!!」
昨日まで実っていたキュウリの数本が無惨な姿で転がっていた。
(やられた!!)
カラスだ。
残骸の様からして周辺にいる賢いカラスの仕業だと即座にわかるのだが、
さてどうしたものか。
そんなことを考えていると、子どもから声が上がる。
「やっぱりカッパはいるんや!」
「カッパ!?」
「公園に池あるやん、そこのカッパが取りに来たんや」
「本当??」
「だって、トマトは取られてないやん。カッパやからキュウリだけやねん!」
「えーーーーー! どうしよう??」
「カッパにキュウリ届けへんからや」
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「やばいやん…」
「できたら1番にカッパに届けなアカン」
「そうやな…」
おーーーと。
何やらおもろい方向に進んだなぁあああ笑
その日のサークルタイムはもちろん
「カッパの届けるキュウリ」について。
子どもの発想ってユニークやね。
面白!
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