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追憶:保育士として子ども達とのやりとり 他

▫️かんとく

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ドッジボールや鬼ごっこ、氷おにやケイドロなど
みんなで楽しむあそびはきっとどこの園もやっているだろうし、
何なら人気のあそびの一つだと思う。

うちの園も例外なく、みんなであそぶ活動を喜び楽しんでいます。
でもうちのクラスだけちょっと変わったところがあって…

な「今日の活動(体育あそび)は何にしよっか?」
b「ドッジがいいな~」
b「やりたい、やりたい!」
g「ドッジかー…まぁいいよー」
な「みんなそれでもいい?」
一同「おkー」
な「了解~。じゃあドッジにしましょ。チーム分けと…」

ここまで口にしていた時にgちゃんが手を上げた。
g「せんせー、今日は(かんとく)やってもいい?」
な「いいけど、しんどいの?」
g「しんどくはないよ。でも、私(かんとく)したことないからやって見たいの」
b「僕もしたいー」
g「私が先に言ったよ!?」
b「えー!」



そう、うちのクラスには(かんとく:監督)と呼ばれる役割がある。
仕事内容はこうだ。

(せいいっぱい おうえん すること)

以上だ。
本当の監督業なんて一ミリも掠りやしない。
元々は体調不良や、あまり気が進まない子が私のそばで一緒に見学していたんだけど
何でだろ? いつことからか(かんとく)という名前がついて
如何にも仕事のように扱われることになっていた。
(元々の見学する子は別枠になってる)

そして毎回この(かんとく)の座を巡って小競り合いが生まれる。
子どもにとっては夢の(かんとく)
私にとっては利益が少ない上に、仲裁する仕事が生まれた(かんとく)



結局、卒園するまで(かんとく)は続きました。
小学校でもやってるのかな! へへ…!
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