エッセイ集を出せば売れる、と聞いたから。

追憶：保育士として子ども達とのやりとり 他

▫️サークルタイム：お弁当問題

な「じゃあ今日のサークルタイムはこれでおしまいにしようか」
g「せんせー！」
な「どうしたの？」
g「私、言いたいことあるの！」

発言したgちゃんは何でもはっきりもの申す子。
にしても今日はやけに目を熱くしているように見える。

な「はーい、ではgちゃんどうぞー」
g「あのね。お弁当を持ってくる日を作りたいの！」
な「お弁当日はこないだあったでしょ？」

当園では季節によって月1回のお弁当日がある。
そのお弁当日は先日すでに終えていた。

g「今日お兄ちゃんが学校にお弁当持って行くのみたの！」
な「なるほど」
g「だから保育園でもお弁当を持って行くようにしたいの」
b「お弁当いいなぁ」
g「私もお弁当食べたい～」

周りの子ども達まで賛同し始めてザワつく室内。

な「でも私が勝手に決めれないからなぁ」
g「なんでよ」
な「園長先生とか、調理の先生とか、それにお弁当持ってくるならお母さん達にも伝えないと駄目でしょ？」
g「それは大丈夫！」
な「何でよ」
g「だってお母さんに聞いたら、先生に聞きなさいって言われたから」
な「oh…」



その後がどれだけ大変だったか。
サークルタイムの時間は大幅にのび、給食に遅れる。
どうしても納得がいかない子もおり、
結局、翌日に園長先生から話をする羽目になった。

人間不思議なもので
私たち現場職の大人の姿を見てからなのか、
子ども達は園長先生の話には何もいうことなく、部屋に戻ってきてから私がgちゃんに怒られた。
へへ、役損じゃんか。