エッセイ集を出せば売れる、と聞いたから。

16話＿私とバナナ

前に本屋さんに立ち寄った時に
今売れてます！コーナーに
この本があったの。

面白いタイトルだなぁ、て思って思わず



そのまま素通りして帰った。



うん、出オチみたいな感じでごめん。なんだけど
買ってはないの。
買ってもないし、調べてもないし
タイトルのインパクトだけが頭に残ったの。

それから数日経って、夜寝るタイミングで不意に思い出しの。
（あれ？　こないだ本屋で見たバナナの本ってなんてタイトルだっけ？）
って。

（バナナを売るために必要なこと、だったけ？）
いや何か普通だな…

（１本のバナナを売るにはどうする？）
いや、バナナ１本売りは流石にないか…

（南国フルーツバナナとは、だっけ？）
いやいや、南国フルーツでバナナはちょっと弱いか
マンゴーやパイナップルの方がイメージ先行するもんなぁ…

（バナナとりんご？）
こんな安直なら記憶にすら残らんね…

（うーーーーーん…バナナはなぜ売れる、か？）
んーちゃうなー…

（いっそのこと、バナナは売らない？）
etc.

みたいな感じで頭ん中グルグルしている内に寝落ち。
結局わからず仕舞い。



そこから更に数日。
次はシャワー浴びてる時に不意に思い出した。
（こないだのバナナの本、何だったけ？）

前回と同じようなこと考えながら髪の毛洗っていたら
シャンプーしたのか
トリートメントしたのわからなくなって
いつもの倍以上に時間かかった。
バナナ如きに、ちくしょうめ。



いい加減バナナ地獄から脱却すべく
今後は調べた。買ってはない、ごめん！

「バナナの魅力を100文字で伝えてください」

これは出ないわ。
タイトルはインパクト抜群だし、強烈なインスピレーションを与えるのは間違いないけど
忘れたタイトル思い出すのは難易度高いや。
少なくとも私には出来なかった。

調べたついでにあらすじ？的なものにも目を通してみると
実際にバナナを売る手法：販売促進的なものじゃなくて
コミュニケーションの内容だった。



バナナでコミュニケーションかぁー
やっぱり本のタイトルや表紙は大事だな、と改めて思った。

で、このエッセイのタイトル
「エッセイ集を出せば売れる、と聞いたから」






我ながら、完璧だ（戒め