エッセイ集を出せば売れる、と聞いたから。

:ななこ。@保育士、休職中

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5話_私のレインシューズと共に

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今日はたくさん、たくさん、雨が降った。
雨がたくさん、というも変な表現だけれども
兎に角よく降る1日だった。

雨日と聞くと世間的には
億劫とか
憂鬱とか
どうしても嫌な気持ちになる傾向があるそうで
天気がよくない、と
雨日、では
随分とモチベーションに違いが出るって、
何かの本で読んだことがある。

当の私はと言うと
案外嫌いではなく
好きと嫌いの2択を迫られれば
迷うことなく好きと答える。
でも、全肯定の好きって訳ではなく
雨日だからこその楽しみがあるから。

楽しみっていうのは自分一人でエンジョイできるものもあれば、
2人や3人、それこそ保育園や子ども園で子ども達と一緒に共有できるものまで
色々あるのだ。

おひとり様の私の楽しみと言えば
雨音を背景に、何だかオシャレなケルト音楽を流しコーヒーを嗜む。
インテリ系の私の姿が思い浮かぶことだろう。



…ごめん、言いすぎた。
実践していることは事実だけど
自室の雰囲気と
私の力量じゃあそんなオシャレにはならない。

ただ、雨の音が好きっていうのは本当。
小雨であれ、豪雨であれ、普通の雨であれ
いつもと異なる音が聞こえてくるって、
何だか不思議な気持ちになるの。

小さい頃、雨が降ると窓にへばり付いて外を眺めるのが好きだった。
だから保育士として勤め出して
子どもが雨の日に外をジッと見つめている姿を見ると
何だかこそばいような、懐かしいような
それこそ不思議な気持ちになるの。

梅雨が上がらず7月が始まった。
今日はレインシューズを履いてクリニックに行こう。
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