4 / 20
第四話 欧米視察
しおりを挟む
■1937年(昭和十二年)1月
横須賀沖 浅間丸
「晴れの船出にぃ横須賀沖でぇ~♪ A8cの音がするぅ~♪」
サンフランシスコに向かう浅間丸の甲板で手すりにもたれて横須賀港を眺めながら、深尾は呑気に都々逸を歌っていた。
ちょうど今頃、遠くに見える横須賀の海軍航空廠ではA8c(後の金星40型エンジン)が試験の真っ最中のはずである。その結果を知ることなく深尾は米国に向かう船の上に居た。
もちろん深尾の心中は都々逸のように気楽なものではない。気掛かりなのはA8cだけではない。先日開発着手を指示したA10(後の火星エンジン)も気になる。
本心ではこんな大事な時に日本を離れるのは気が進まなかった。だがそもそも深尾がそんな羽目になった理由は、彼自身の身から出た錆が原因だった。
「しばらく海外でほとぼりを冷ましてきたまえ」
昨年末、深尾は所長の後藤直太に突然呼び出され、そう告げられた。
「やっぱり不味い状況ですか?」
深尾には理由を聞かずとも思い当たる節があった。
「不味いなんてもんじゃない。君は勝手にやり過ぎた。今の陸軍相手じゃ殺されても文句も言えんぞ」
「確かに、ちょっとばかり蔑ろにしすぎましたね……」
「ちょっとどころじゃないだろう……」
あまり反省が見えない深尾の様子に後藤は大きなため息をついた。
現在、エンジン開発において三菱と陸軍の仲は険悪となっている。特にその中心人物である深尾に対する風当たりが強い。
事の発端は社内呼称A7と呼ばれる陸軍向けのエンジンだった。同時期、三菱は海軍からも似たような仕様のエンジン開発を受けていた。こちらの社内呼称はA6である。
発動機部門に来たばかりの深尾は、その徹底した合理主義から二つの計画を一つにしてしまった。その結果A6とA7はほぼ同じエンジンとして完成した。
A6の方は震天として海軍に無事採用されたが、陸軍にとっては海軍の「ついでに」自分たちのエンジンを開発したように見えたのだろう。これで心証を害したのかA7はハ6として採用されはしたものの、結局量産される事はなかった。
とどめとなったのが今回のA8c(金星40型)だった。これは陸海軍の要求とは関係ない三菱の自主開発エンジンである。優秀なエンジンであるため三菱は陸海両軍に採用してもらう心づもりであった。だが陸軍には無視された。
なぜならA8は以前に海軍向けとして開発したA4(金星1/2型)と同じボアxストロークであり、さらに勝手に三菱が金星と名付けたため、ハ6と同様にまた陸軍向けを海軍向けの「ついで」に開発したと取られたのである。
更に深尾が打ち出した空冷エンジン集中の方針により、陸軍向け液冷エンジンB3/B4の開発も停滞しており、これも三菱が陸軍を無視していると見られた。
昨年末の二・二六事件のように昨今は軍部の力が日に日に増している時期である。このままでは本当に過激な連中に深尾が狙われる恐れがあった。
「渡航理由は新しい発動機工場建設のための調査ということにしておくよ」
後藤が、もうこれ以上面倒は起こしてくれるなという表情で言った。
「分かりました。確かにあの古い工場は一新する必要がありますから丁度良いです。ついでに技術調査と機械の買い付けもしてきましょう」
いくら志が高かろうと命あっての物種である。深尾は後藤の心遣いに素直に感謝すると、まるで逃げる様に慌ただしく日本を発ったのであった。
■1937年(昭和十二年)2月
ニューヨーク航空博覧会
サンフランシスコに着いた深尾が最初に向かったのはニューヨークだった。今ちょうどそこでは航空博覧会が開催されていた。最新の技術動向を調べたり商談をするには打って付けの機会である。
深尾は早速、三菱と関係の深いP&W社のテントを訪れた。そこで深尾はライセンス契約の時に世話になったウォードと再会した。
「やあミスター深尾、3年ぶりですね。元気そうでなによりです」
「ミスターウォードもお変わり無い様で安心しました」
「いやいや、こちらは相変わらず大変ですよ。だから今回も色々と契約してもらえると助かります」
二人はしっかり握手を交わす。現在、P&W社は製造部門をユナイテッド・エアクラフト社(UA社)として独立させ、そこで製造したエンジンを販売している。ウォードも今はUA社に移っていた。
まだこの時点では日米関係はそれほど険悪とはなっておらず、ライセンス契約と技術支援で交流の深いP&Wとの関係も良好なままだった。
だがP&Wをはじめ航空関係各社の業績は相変わらず悪く、P&W社も以前に深尾が訪問した時から3000人ほどの労働者を辞めさせていた。
旧交を深めた深尾は早速本来の目的をこなしていく。
P&W社はこの会場にR-1830ツインワスプエンジンを展示していた。3年前に深尾がR-1690/R-1860のライセンス契約を結んだ時にも既にあったエンジンである。だが当時最新であったこのエンジンは政府から輸出許可が下りていなかった。
◇P&W R-1830
ツインワスプエンジン
形式:複列14気筒星型
ボアxストローク
:139.7mmx139.7mm
排気量:29.98L
「興味がおありですか?今年ようやく政府から輸出許可が下りたんです。今ならお売りできますよ。もちろん前回みたいなライセンス契約でも構いません」
ツインワスプエンジンを興味深げに見ている深尾にウォードが早速売り込んでくる。
「そうですね。今日の所はとりあえず3台ほど購入しましょうか。ライセンス契約については現物を見て考えます」
「ありがとうございます。ライセンス契約の方もぜひ検討してください」
深尾は手早く購入契約を済ませると、ウォードに別の相談をもちかけた。
「ところでミスターウォード、あなたを見込んで折り入って相談があるのですが……」
「ほう。ミスター深尾の願いなら大体の事は相談にのれますよ」
「実は我が社では新しいエンジン工場の建設を計画しています。それで御社の工場を見学させてもらえないでしょうか?できればその設計会社も紹介して頂けると助かります」
「なるほど。時期はいつ頃をご希望で?」
「この後すぐに欧州に行きますので見学はその後……おそらく2ヵ月後くらいになるかと思います。それと新工場に据え付ける工作機械の購入もご助力願いたい」
「分かりました。見学と設計会社については社内で検討してみましょう。工作機械については我が社の本業ですから大丈夫です。お任せください」
この後、深尾はすぐに渡欧してイギリス・フランス・イタリア・ドイツを歴訪した。
だが残念ながら欧州での情報収集は思うようにいかなかった。特にドイツは非常に冷淡で、ダイムラー・BMWともに見学どころか面会すらままならない。
工作機械の購入も成果がなかった。
欧州には中島や愛知などのライバル会社に加え、陸海軍の人間も入り込み既に色々と買い付けを行っていた。深尾も三菱商事のバックアップを受けて動いたものの、有力な買い付け先はすでに粗方に押さえられてしまった後だった。
仕方なく深尾は最新の論文を収集をしながら、再渡米とP&W社再訪問の時を待ち望んだ。
【後書き】
深尾が欧米視察となった時期と理由は史実と変わっていません。しかし三菱とP&W社の関係がずっと深くなっているため、史実では上手くいかなかった工作機械の調達がP&W社の伝手で何とかなります。
A8c(金星40型)の制式化時期も変わりませんが、この世界ではキャブレターでなく筒内噴射式となっています。といっても効果は史実より出力5%増し、燃費5%良化といった所でしょうか。
これで筒内燃料噴射という新技術のアクだしと経験を大戦前に十分積むことができます。
作者のモチベーションアップになりますので、よろしければ感想をお願いいたします。
横須賀沖 浅間丸
「晴れの船出にぃ横須賀沖でぇ~♪ A8cの音がするぅ~♪」
サンフランシスコに向かう浅間丸の甲板で手すりにもたれて横須賀港を眺めながら、深尾は呑気に都々逸を歌っていた。
ちょうど今頃、遠くに見える横須賀の海軍航空廠ではA8c(後の金星40型エンジン)が試験の真っ最中のはずである。その結果を知ることなく深尾は米国に向かう船の上に居た。
もちろん深尾の心中は都々逸のように気楽なものではない。気掛かりなのはA8cだけではない。先日開発着手を指示したA10(後の火星エンジン)も気になる。
本心ではこんな大事な時に日本を離れるのは気が進まなかった。だがそもそも深尾がそんな羽目になった理由は、彼自身の身から出た錆が原因だった。
「しばらく海外でほとぼりを冷ましてきたまえ」
昨年末、深尾は所長の後藤直太に突然呼び出され、そう告げられた。
「やっぱり不味い状況ですか?」
深尾には理由を聞かずとも思い当たる節があった。
「不味いなんてもんじゃない。君は勝手にやり過ぎた。今の陸軍相手じゃ殺されても文句も言えんぞ」
「確かに、ちょっとばかり蔑ろにしすぎましたね……」
「ちょっとどころじゃないだろう……」
あまり反省が見えない深尾の様子に後藤は大きなため息をついた。
現在、エンジン開発において三菱と陸軍の仲は険悪となっている。特にその中心人物である深尾に対する風当たりが強い。
事の発端は社内呼称A7と呼ばれる陸軍向けのエンジンだった。同時期、三菱は海軍からも似たような仕様のエンジン開発を受けていた。こちらの社内呼称はA6である。
発動機部門に来たばかりの深尾は、その徹底した合理主義から二つの計画を一つにしてしまった。その結果A6とA7はほぼ同じエンジンとして完成した。
A6の方は震天として海軍に無事採用されたが、陸軍にとっては海軍の「ついでに」自分たちのエンジンを開発したように見えたのだろう。これで心証を害したのかA7はハ6として採用されはしたものの、結局量産される事はなかった。
とどめとなったのが今回のA8c(金星40型)だった。これは陸海軍の要求とは関係ない三菱の自主開発エンジンである。優秀なエンジンであるため三菱は陸海両軍に採用してもらう心づもりであった。だが陸軍には無視された。
なぜならA8は以前に海軍向けとして開発したA4(金星1/2型)と同じボアxストロークであり、さらに勝手に三菱が金星と名付けたため、ハ6と同様にまた陸軍向けを海軍向けの「ついで」に開発したと取られたのである。
更に深尾が打ち出した空冷エンジン集中の方針により、陸軍向け液冷エンジンB3/B4の開発も停滞しており、これも三菱が陸軍を無視していると見られた。
昨年末の二・二六事件のように昨今は軍部の力が日に日に増している時期である。このままでは本当に過激な連中に深尾が狙われる恐れがあった。
「渡航理由は新しい発動機工場建設のための調査ということにしておくよ」
後藤が、もうこれ以上面倒は起こしてくれるなという表情で言った。
「分かりました。確かにあの古い工場は一新する必要がありますから丁度良いです。ついでに技術調査と機械の買い付けもしてきましょう」
いくら志が高かろうと命あっての物種である。深尾は後藤の心遣いに素直に感謝すると、まるで逃げる様に慌ただしく日本を発ったのであった。
■1937年(昭和十二年)2月
ニューヨーク航空博覧会
サンフランシスコに着いた深尾が最初に向かったのはニューヨークだった。今ちょうどそこでは航空博覧会が開催されていた。最新の技術動向を調べたり商談をするには打って付けの機会である。
深尾は早速、三菱と関係の深いP&W社のテントを訪れた。そこで深尾はライセンス契約の時に世話になったウォードと再会した。
「やあミスター深尾、3年ぶりですね。元気そうでなによりです」
「ミスターウォードもお変わり無い様で安心しました」
「いやいや、こちらは相変わらず大変ですよ。だから今回も色々と契約してもらえると助かります」
二人はしっかり握手を交わす。現在、P&W社は製造部門をユナイテッド・エアクラフト社(UA社)として独立させ、そこで製造したエンジンを販売している。ウォードも今はUA社に移っていた。
まだこの時点では日米関係はそれほど険悪とはなっておらず、ライセンス契約と技術支援で交流の深いP&Wとの関係も良好なままだった。
だがP&Wをはじめ航空関係各社の業績は相変わらず悪く、P&W社も以前に深尾が訪問した時から3000人ほどの労働者を辞めさせていた。
旧交を深めた深尾は早速本来の目的をこなしていく。
P&W社はこの会場にR-1830ツインワスプエンジンを展示していた。3年前に深尾がR-1690/R-1860のライセンス契約を結んだ時にも既にあったエンジンである。だが当時最新であったこのエンジンは政府から輸出許可が下りていなかった。
◇P&W R-1830
ツインワスプエンジン
形式:複列14気筒星型
ボアxストローク
:139.7mmx139.7mm
排気量:29.98L
「興味がおありですか?今年ようやく政府から輸出許可が下りたんです。今ならお売りできますよ。もちろん前回みたいなライセンス契約でも構いません」
ツインワスプエンジンを興味深げに見ている深尾にウォードが早速売り込んでくる。
「そうですね。今日の所はとりあえず3台ほど購入しましょうか。ライセンス契約については現物を見て考えます」
「ありがとうございます。ライセンス契約の方もぜひ検討してください」
深尾は手早く購入契約を済ませると、ウォードに別の相談をもちかけた。
「ところでミスターウォード、あなたを見込んで折り入って相談があるのですが……」
「ほう。ミスター深尾の願いなら大体の事は相談にのれますよ」
「実は我が社では新しいエンジン工場の建設を計画しています。それで御社の工場を見学させてもらえないでしょうか?できればその設計会社も紹介して頂けると助かります」
「なるほど。時期はいつ頃をご希望で?」
「この後すぐに欧州に行きますので見学はその後……おそらく2ヵ月後くらいになるかと思います。それと新工場に据え付ける工作機械の購入もご助力願いたい」
「分かりました。見学と設計会社については社内で検討してみましょう。工作機械については我が社の本業ですから大丈夫です。お任せください」
この後、深尾はすぐに渡欧してイギリス・フランス・イタリア・ドイツを歴訪した。
だが残念ながら欧州での情報収集は思うようにいかなかった。特にドイツは非常に冷淡で、ダイムラー・BMWともに見学どころか面会すらままならない。
工作機械の購入も成果がなかった。
欧州には中島や愛知などのライバル会社に加え、陸海軍の人間も入り込み既に色々と買い付けを行っていた。深尾も三菱商事のバックアップを受けて動いたものの、有力な買い付け先はすでに粗方に押さえられてしまった後だった。
仕方なく深尾は最新の論文を収集をしながら、再渡米とP&W社再訪問の時を待ち望んだ。
【後書き】
深尾が欧米視察となった時期と理由は史実と変わっていません。しかし三菱とP&W社の関係がずっと深くなっているため、史実では上手くいかなかった工作機械の調達がP&W社の伝手で何とかなります。
A8c(金星40型)の制式化時期も変わりませんが、この世界ではキャブレターでなく筒内噴射式となっています。といっても効果は史実より出力5%増し、燃費5%良化といった所でしょうか。
これで筒内燃料噴射という新技術のアクだしと経験を大戦前に十分積むことができます。
作者のモチベーションアップになりますので、よろしければ感想をお願いいたします。
121
お気に入りに追加
115
あなたにおすすめの小説
武蔵要塞1945 ~ 戦艦武蔵あらため第34特別根拠地隊、沖縄の地で斯く戦えり
もろこし
歴史・時代
史実ではレイテ湾に向かう途上で沈んだ戦艦武蔵ですが、本作ではからくも生き残り、最終的に沖縄の海岸に座礁します。
海軍からは見捨てられた武蔵でしたが、戦力不足に悩む現地陸軍と手を握り沖縄防衛の中核となります。
無敵の要塞と化した武蔵は沖縄に来襲する連合軍を次々と撃破。その活躍は連合国の戦争計画を徐々に狂わせていきます。
勇者の如く倒れよ ~ ドイツZ計画 巨大戦艦たちの宴
もろこし
歴史・時代
とある豪華客船の氷山事故をきっかけにして、第一次世界大戦前にレーダーとソナーが開発された世界のお話です。
潜水艦や航空機の脅威が激減したため、列強各国は超弩級戦艦の建造に走ります。史実では実現しなかったドイツのZ計画で生み出された巨艦たちの戦いと行く末をご覧ください。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
暁のミッドウェー
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年七月五日、日本海軍はその空母戦力の総力を挙げて中部太平洋ミッドウェー島へと進撃していた。
真珠湾以来の歴戦の六空母、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴が目指すのは、アメリカ海軍空母部隊の撃滅。
一方のアメリカ海軍は、暗号解読によって日本海軍の作戦を察知していた。
そしてアメリカ海軍もまた、太平洋にある空母部隊の総力を結集して日本艦隊の迎撃に向かう。
ミッドウェー沖で、レキシントン、サラトガ、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットが、日本艦隊を待ち構えていた。
日米数百機の航空機が入り乱れる激戦となった、日米初の空母決戦たるミッドウェー海戦。
その幕が、今まさに切って落とされようとしていた。
(※本作は、「小説家になろう」様にて連載中の同名の作品を転載したものです。)
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。
皇国の栄光
ypaaaaaaa
歴史・時代
1929年に起こった世界恐慌。
日本はこの影響で不況に陥るが、大々的な植民地の開発や産業の重工業化によっていち早く不況から抜け出した。この功績を受け犬養毅首相は国民から熱烈に支持されていた。そして彼は社会改革と並行して秘密裏に軍備の拡張を開始していた。
激動の昭和時代。
皇国の行く末は旭日が輝く朝だろうか?
それとも47の星が照らす夜だろうか?
趣味の範囲で書いているので違うところもあると思います。
こんなことがあったらいいな程度で見ていただくと幸いです
蒼海の碧血録
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。
そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。
熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。
戦艦大和。
日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。
だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。
ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。
(本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。)
※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる