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第三話 小学生ができる金策
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大成を成す為に必要な物はPCにネット環境。配信者ともなればPCのスペックは妥協できない。今の時代、小学生がPCを所持するのはハードルが高いのでまだその時ではないが、金を稼いでおいて損はない。ならどうやって小学生が金を稼ぐか。一つ案があった。
夏休みが終わり、二学期が始まった。授業の殆どは頭の体操にしかならないが、意外と退屈はしなかった。
昼休み。俺は一部の男子同級生に話しかける。
「ねえ。バトキンやってる? やってたらカード交換しないか?」
「やってるよ。どんなカード」
バトキンとはトレーディングカードゲームの一つだ。どのカードゲームでもそうだが、高い値が付くカードは本当に高い。それを片っ端から交換して貰おうというのが案だ。
「俺が出すのはこの中のどれか何だけど」
先生にバレたら没収なので周りに気を遣ってみせる。
「あ、この『生き返り薬』が欲しい!」
同級生は無邪気に食いついた。
「じゃあ、弱いカードでいいからレアカード頂戴よ」
「レアカード?」
「光ってるヤツ。もし良かったら放課後君ん家に行って見せてもらえないか?」
「いいよ!」
おお、流石子供。嫌な顔一つしないな。
「じゃあまた後で」
感触はいい。後は目ぼしいカードがあるかだ。
子供とはレアカードより強いカードの方が価値を高く感じるものだ。今日交換用に持ってきたカードは、全てレアリティは低いが実用性が高いカード。カードショップでバラ売り一枚、二十円のお買い得品だ。
対して貰うレアカードだが、残念ながらまだこの時代に売っても大した価値にはならない。しかし数年もすれば価値は膨大に上がるはずだ。
レアカードに限らず特殊な事情で将来価値が上がるカードもトレード予定だ。エラーカードとかゲームの付属でついてくるカードとか。
パックを買えば手に入るが弱いから使い道がない。彼らにとってはそうでも俺にとってはそこに価値を見出しているのでちょうどいいのだ。
放課後。無事、交換成立。児童は非常に満足していた。持って帰るカードはファイリングし当分は眠らせておく手筈。
これを学校中の児童と繰り返せば結構いい額になるはずだ。
今日はこれで帰るとしよう。
夏休みが終わり、二学期が始まった。授業の殆どは頭の体操にしかならないが、意外と退屈はしなかった。
昼休み。俺は一部の男子同級生に話しかける。
「ねえ。バトキンやってる? やってたらカード交換しないか?」
「やってるよ。どんなカード」
バトキンとはトレーディングカードゲームの一つだ。どのカードゲームでもそうだが、高い値が付くカードは本当に高い。それを片っ端から交換して貰おうというのが案だ。
「俺が出すのはこの中のどれか何だけど」
先生にバレたら没収なので周りに気を遣ってみせる。
「あ、この『生き返り薬』が欲しい!」
同級生は無邪気に食いついた。
「じゃあ、弱いカードでいいからレアカード頂戴よ」
「レアカード?」
「光ってるヤツ。もし良かったら放課後君ん家に行って見せてもらえないか?」
「いいよ!」
おお、流石子供。嫌な顔一つしないな。
「じゃあまた後で」
感触はいい。後は目ぼしいカードがあるかだ。
子供とはレアカードより強いカードの方が価値を高く感じるものだ。今日交換用に持ってきたカードは、全てレアリティは低いが実用性が高いカード。カードショップでバラ売り一枚、二十円のお買い得品だ。
対して貰うレアカードだが、残念ながらまだこの時代に売っても大した価値にはならない。しかし数年もすれば価値は膨大に上がるはずだ。
レアカードに限らず特殊な事情で将来価値が上がるカードもトレード予定だ。エラーカードとかゲームの付属でついてくるカードとか。
パックを買えば手に入るが弱いから使い道がない。彼らにとってはそうでも俺にとってはそこに価値を見出しているのでちょうどいいのだ。
放課後。無事、交換成立。児童は非常に満足していた。持って帰るカードはファイリングし当分は眠らせておく手筈。
これを学校中の児童と繰り返せば結構いい額になるはずだ。
今日はこれで帰るとしよう。
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