10 / 29
記憶の魔女(8)
しおりを挟む
フローレンス・F・ミハタパーク。二百二十六歳、女性。職業、魔女。記憶を盗む魔法が得意。そして私、望月真奈の友人。それがインターネット上での魔女さんのプロフィールである。
「おお、いつもより再生数が倍近く伸びてる」
パソコンの画面を見てほくそ笑んだ。
投稿した動画の伸びが良い。その理由はとある人物をゲストとして登場させたからだ。その人は魔女。比喩でも何でもなく魔女である。だからといって魔法を披露させたりしたわけじゃなく、いつもと同じくゲームをプレイして実況するという動画だ。ちなみに魔女さんには私が考えたプロフィールをインターネット上で使ってもらっているけど、名前に関しては私生活でも同じように呼ぶように言われていた。
フローレンスは長いこと生きていた割にゲームとかインターネットの知識が大きく欠けていた。知っていたことといえば、テレビの中には実際に人は入っていないことくらい。その知識のせいで、ゲーム画面で戦うキャラクターがテレビ画面の中じゃなく、現実のどこかに存在してそれを操っていると勘違いしてしまっていた。さらに、そのキャラクターが自らが握るコントローラーの操作通りに動くことに対して「こんなふうにしてしまう魔法もあるのね⋯⋯」と困惑していた。その一つ一つの反応が視聴者に受けているようだ。
「負けたわ。また負けたわ。真奈、勝てないのだけど。このゲーム壊れてるんじゃないかしら」
「壊れてないですって」
「じゃあ連戦したから次は貴女がやってみなさい」
少しイラついた様子のフローレンスは私にコントローラーを渡すと、むっとした表情で画面を食い入るように見る。
こんなに感情が表情に出る人だったのか。コメント欄でも言われてたけど、幼女みたいだな。
「何か、失礼なことを考えてないかしら?」
「いいえ? むしろ敬う気持ちでいっぱいですよ」
「ならいいのだけど」
対人戦が始まる。相手は遠距離攻撃持ちと反射技持ちで、浮かせた相手をお手玉にしやすい高判定対空技を持ったキャラクターだ。このキャラクターに負けるときは、なす術がないままに終わってしまう感が凄いのでフローレンスの苛立つ理由もわかる。それでもスタンダードな立ち回りしかできないなら私の相手じゃない。近づき、攻撃を当てる。その一連の流れに掛かってくる読み合いをほぼ全て制しダメージを稼ぐ。そして止め技。これにて勝利だ。
「やるわね」
「ま、過去シリーズからずっとやってきたので」
経験値という貯金がある。これがあるだけで、がっつりネットで知識を蓄えてる人にもそこそこ勝てる。
「貸しなさい」
「どうぞ」
再びプレイヤーをチェンジして、私はパソコン画面で投稿済み動画のコメント欄を堪能する。
「やっばり、結構フローレンスが良かったって声が上がってますよ」
「コメントとか言ったかしら。それは実在する人間が文字を書いているのよね?」
「そうです。『かわいい』とか『幼女味がある』とか『声が良い』とか、色々」
「不遜ね」
「でも嬉しくないですか? 私は嬉しいです」
「今までなら経験し得ないことだとは思うわ」
「それなら良かったです」
私にとってもそう。今はまだ極一部でも、持て囃されて評価されるというのは気持ちが良い。こういう経験を二人で重ねていきたいと私は願っていた。
「⋯⋯真奈は、どうして私に死んで欲しくないと願ったの?」
死にゆく自キャラをつまらなそうに見つめたフローレンスにそう問われる。少し考えた。
「フローレンスが話せる人だと思ったからですよ」
「それは、自分の命を懸ける程のことなのかしら。知らないかもしれないけど、あの時私は、貴女を殺してしまってもいいと思っていたのよ?」
「何となくわかってました」
「だったらなぜ、そんな無謀なことを?」
「うーん、特にこれだって理由はないんですけどね。多分、心の底では死なないと思ってるんです。甘く見てるんですよ、人生とか色々。それか、スリルを求めてるか」
産まれた時からそんな感じで、社会に出ても消しきれなかった。
「そのうち、呆気なく死んでしまいそうね」
「かもしれないです。そうならないように、フローレンスが一生私のこと守ってくださいね」
「ふふっ。それって絵本に描かれてあるプロポーズみたいね」
「絵本? プロポーズだとしたら受けてくれます?」
「いやよ」
それは残念。一緒になって死ぬまでくっ付いていられそうなのに。
「あ、そういうことか」
フローレンスを見つめてある一つのことに思い至る。
「ん? 何がかしら」
「ああいや。命を懸けた理由が一つあったなと思って」
「それは?」
「それは——」
私は床に座ってゲームをするフローレンスの背中に、自分の背中をくっ付けて軽く寄りかかる。そうしても、フローレンスから拒絶の意思は伝わってこない。
「——なんでしょうかね」
言おうとして途中でやめた。
ふふ、と笑うフローレンス。
「愛に飢えているのね」
見抜かれたのはフローレンスも同じだからかもしれないと思った。
所変わって無人の喫煙所。待ち合わせたのは同じく名取だ。
「今回の報酬だ」
テーブルに積まれた札束。前回よりも多い。
「対象の無力化に対するものだ」
「無力化」
これは全部フローレンスの件に関わるものだ。
「まあ、私は私で上手く立ち回れたって話だ」
「なるほど」
何がなるほどなのかわからないまま頷く。
「現場に四人いただろ。記憶を抜かれた二人が辞めて残りの二人も担当を変えて欲しいと願い出たそうだ。一気に四人も抜けることになってその担当社員、出世頭だったんだがまた一からスタートになったんだ」
「はあ」
「ざまあないよな」
「はあ」
私は社員じゃないのでその気持ちはわからない。嬉しそうに喋ってるわけでもないから尚更だ。
「実はな、これ、狙い通りなんだよ」
「狙い通り?」
「前回の望月さんの報告を受けた後、件の社員にそれとなく、私に責任が回ってこない程度に、偽の結果を伝えたんだ。『魔女は弱ってる、横取りするな』みたいにな。まんまと引っかかったその社員は過少な戦力を山に向かわせて、この結果だ。⋯⋯流石にここまで上手くいくとは思ってなかったが、それもこれも望月さんのおかげだ。礼を言っておく」
悪どい人だな。
「気に食わない奴だったんだよ。ちなみに残った二人は私が受け持つことになったから、もかしたらその二人と合同で仕事をすることもあるが大丈夫か?」
「え? ああ、内容によるね。戦闘に関しては私がいても邪魔にしかならないでしょ」
「わかってるさ。私は自分が受け持つ人間には優しいからな」
怖いな。私にはついて行けそうにない。対人間のいざこざなんて他所でやって欲しいんだけど。
「結局さ、魔女にはもう手出しはしないって認識でいいんだよね。それだけ知りたいんだけど」
「あ? まあ何事にも例外はあるってことだな。記憶の魔女は味方、殺す必要なし。そう説得しといたよ」
「⋯⋯名取さんが?」
「ああ。上手く立ち回れたって言っただろ?」
「なら文句はないけどね」
「ただ条件付きだ。たまにでいいから魔女の手を借りたい」
「そのくらいならよさそうだけど」
「意外と軽い感じか?」
「多分ね。知らないけど。でもいいんじゃない?」
「てきとうだな。そんなんじゃウチでやってけないぞ?」
お前が言うなよ。
「私とあの人がセットなら、楽しくなりそうでいいと思うよ」
「何の見通しもできてない台詞だな」
「それが私だからね」
「ああ。何となく、あんたって人間がわかってきたよ」
名取と目が合う。わかられても嫌な気分にしかならないけど、それでも目を逸らさずにいられた。
「おお、いつもより再生数が倍近く伸びてる」
パソコンの画面を見てほくそ笑んだ。
投稿した動画の伸びが良い。その理由はとある人物をゲストとして登場させたからだ。その人は魔女。比喩でも何でもなく魔女である。だからといって魔法を披露させたりしたわけじゃなく、いつもと同じくゲームをプレイして実況するという動画だ。ちなみに魔女さんには私が考えたプロフィールをインターネット上で使ってもらっているけど、名前に関しては私生活でも同じように呼ぶように言われていた。
フローレンスは長いこと生きていた割にゲームとかインターネットの知識が大きく欠けていた。知っていたことといえば、テレビの中には実際に人は入っていないことくらい。その知識のせいで、ゲーム画面で戦うキャラクターがテレビ画面の中じゃなく、現実のどこかに存在してそれを操っていると勘違いしてしまっていた。さらに、そのキャラクターが自らが握るコントローラーの操作通りに動くことに対して「こんなふうにしてしまう魔法もあるのね⋯⋯」と困惑していた。その一つ一つの反応が視聴者に受けているようだ。
「負けたわ。また負けたわ。真奈、勝てないのだけど。このゲーム壊れてるんじゃないかしら」
「壊れてないですって」
「じゃあ連戦したから次は貴女がやってみなさい」
少しイラついた様子のフローレンスは私にコントローラーを渡すと、むっとした表情で画面を食い入るように見る。
こんなに感情が表情に出る人だったのか。コメント欄でも言われてたけど、幼女みたいだな。
「何か、失礼なことを考えてないかしら?」
「いいえ? むしろ敬う気持ちでいっぱいですよ」
「ならいいのだけど」
対人戦が始まる。相手は遠距離攻撃持ちと反射技持ちで、浮かせた相手をお手玉にしやすい高判定対空技を持ったキャラクターだ。このキャラクターに負けるときは、なす術がないままに終わってしまう感が凄いのでフローレンスの苛立つ理由もわかる。それでもスタンダードな立ち回りしかできないなら私の相手じゃない。近づき、攻撃を当てる。その一連の流れに掛かってくる読み合いをほぼ全て制しダメージを稼ぐ。そして止め技。これにて勝利だ。
「やるわね」
「ま、過去シリーズからずっとやってきたので」
経験値という貯金がある。これがあるだけで、がっつりネットで知識を蓄えてる人にもそこそこ勝てる。
「貸しなさい」
「どうぞ」
再びプレイヤーをチェンジして、私はパソコン画面で投稿済み動画のコメント欄を堪能する。
「やっばり、結構フローレンスが良かったって声が上がってますよ」
「コメントとか言ったかしら。それは実在する人間が文字を書いているのよね?」
「そうです。『かわいい』とか『幼女味がある』とか『声が良い』とか、色々」
「不遜ね」
「でも嬉しくないですか? 私は嬉しいです」
「今までなら経験し得ないことだとは思うわ」
「それなら良かったです」
私にとってもそう。今はまだ極一部でも、持て囃されて評価されるというのは気持ちが良い。こういう経験を二人で重ねていきたいと私は願っていた。
「⋯⋯真奈は、どうして私に死んで欲しくないと願ったの?」
死にゆく自キャラをつまらなそうに見つめたフローレンスにそう問われる。少し考えた。
「フローレンスが話せる人だと思ったからですよ」
「それは、自分の命を懸ける程のことなのかしら。知らないかもしれないけど、あの時私は、貴女を殺してしまってもいいと思っていたのよ?」
「何となくわかってました」
「だったらなぜ、そんな無謀なことを?」
「うーん、特にこれだって理由はないんですけどね。多分、心の底では死なないと思ってるんです。甘く見てるんですよ、人生とか色々。それか、スリルを求めてるか」
産まれた時からそんな感じで、社会に出ても消しきれなかった。
「そのうち、呆気なく死んでしまいそうね」
「かもしれないです。そうならないように、フローレンスが一生私のこと守ってくださいね」
「ふふっ。それって絵本に描かれてあるプロポーズみたいね」
「絵本? プロポーズだとしたら受けてくれます?」
「いやよ」
それは残念。一緒になって死ぬまでくっ付いていられそうなのに。
「あ、そういうことか」
フローレンスを見つめてある一つのことに思い至る。
「ん? 何がかしら」
「ああいや。命を懸けた理由が一つあったなと思って」
「それは?」
「それは——」
私は床に座ってゲームをするフローレンスの背中に、自分の背中をくっ付けて軽く寄りかかる。そうしても、フローレンスから拒絶の意思は伝わってこない。
「——なんでしょうかね」
言おうとして途中でやめた。
ふふ、と笑うフローレンス。
「愛に飢えているのね」
見抜かれたのはフローレンスも同じだからかもしれないと思った。
所変わって無人の喫煙所。待ち合わせたのは同じく名取だ。
「今回の報酬だ」
テーブルに積まれた札束。前回よりも多い。
「対象の無力化に対するものだ」
「無力化」
これは全部フローレンスの件に関わるものだ。
「まあ、私は私で上手く立ち回れたって話だ」
「なるほど」
何がなるほどなのかわからないまま頷く。
「現場に四人いただろ。記憶を抜かれた二人が辞めて残りの二人も担当を変えて欲しいと願い出たそうだ。一気に四人も抜けることになってその担当社員、出世頭だったんだがまた一からスタートになったんだ」
「はあ」
「ざまあないよな」
「はあ」
私は社員じゃないのでその気持ちはわからない。嬉しそうに喋ってるわけでもないから尚更だ。
「実はな、これ、狙い通りなんだよ」
「狙い通り?」
「前回の望月さんの報告を受けた後、件の社員にそれとなく、私に責任が回ってこない程度に、偽の結果を伝えたんだ。『魔女は弱ってる、横取りするな』みたいにな。まんまと引っかかったその社員は過少な戦力を山に向かわせて、この結果だ。⋯⋯流石にここまで上手くいくとは思ってなかったが、それもこれも望月さんのおかげだ。礼を言っておく」
悪どい人だな。
「気に食わない奴だったんだよ。ちなみに残った二人は私が受け持つことになったから、もかしたらその二人と合同で仕事をすることもあるが大丈夫か?」
「え? ああ、内容によるね。戦闘に関しては私がいても邪魔にしかならないでしょ」
「わかってるさ。私は自分が受け持つ人間には優しいからな」
怖いな。私にはついて行けそうにない。対人間のいざこざなんて他所でやって欲しいんだけど。
「結局さ、魔女にはもう手出しはしないって認識でいいんだよね。それだけ知りたいんだけど」
「あ? まあ何事にも例外はあるってことだな。記憶の魔女は味方、殺す必要なし。そう説得しといたよ」
「⋯⋯名取さんが?」
「ああ。上手く立ち回れたって言っただろ?」
「なら文句はないけどね」
「ただ条件付きだ。たまにでいいから魔女の手を借りたい」
「そのくらいならよさそうだけど」
「意外と軽い感じか?」
「多分ね。知らないけど。でもいいんじゃない?」
「てきとうだな。そんなんじゃウチでやってけないぞ?」
お前が言うなよ。
「私とあの人がセットなら、楽しくなりそうでいいと思うよ」
「何の見通しもできてない台詞だな」
「それが私だからね」
「ああ。何となく、あんたって人間がわかってきたよ」
名取と目が合う。わかられても嫌な気分にしかならないけど、それでも目を逸らさずにいられた。
10
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/chara_novel.png?id=8b2153dfd89d29eccb9a)
後宮の才筆女官
たちばな立花
キャラ文芸
後宮の女官である紅花(フォンファ)は、仕事の傍ら小説を書いている。
最近世間を賑わせている『帝子雲嵐伝』の作者だ。
それが皇帝と第六皇子雲嵐(うんらん)にバレてしまう。
執筆活動を許す代わりに命ぜられたのは、後宮妃に扮し第六皇子の手伝いをすることだった!!
第六皇子は後宮内の事件を調査しているところで――!?
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。
あやかし雑草カフェ社員寮 ~社長、離婚してくださいっ!~
菱沼あゆ
キャラ文芸
令和のはじめ。
めでたいはずの10連休を目前に仕事をクビになった、のどか。
同期と呑んだくれていたのだが、目を覚ますと、そこは見知らぬ会社のロビーで。
酔った弾みで、イケメンだが、ちょっと苦手な取引先の社長、成瀬貴弘とうっかり婚姻届を出してしまっていた。
休み明けまでは正式に受理されないと聞いたのどかは、10連休中になんとか婚姻届を撤回してもらおうと頑張る。
職だけでなく、住む場所も失っていたのどかに、貴弘は住まいを提供してくれるが、そこは草ぼうぼうの庭がある一軒家で。
おまけにイケメンのあやかしまで住んでいた。
庭にあふれる雑草を使い、雑草カフェをやろうと思うのどかだったが――。
おにぎり屋さんの裏稼業 〜お祓い請け賜わります〜
瀬崎由美
キャラ文芸
高校2年生の八神美琴は、幼い頃に両親を亡くしてからは祖母の真知子と、親戚のツバキと一緒に暮らしている。
大学通りにある屋敷の片隅で営んでいるオニギリ屋さん『おにひめ』は、気まぐれの営業ながらも学生達に人気のお店だ。でも、真知子の本業は人ならざるものを対処するお祓い屋。霊やあやかしにまつわる相談に訪れて来る人が後を絶たない。
そんなある日、祓いの仕事から戻って来た真知子が家の中で倒れてしまう。加齢による力の限界を感じた祖母から、美琴は祓いの力の継承を受ける。と、美琴はこれまで視えなかったモノが視えるようになり……。
和菓子屋たぬきつね
ゆきかさね
キャラ文芸
1期 少女と悪魔が和菓子屋で働く話です。 2018年4月に完結しました。
2期 死んだ女と禿鷲の悪魔の話です。 2018年10月に完結しました。
3期 妻を亡くした男と二匹の猫の話です。 2022年6月に完結しました。
4期 魔女と口の悪い悪魔の話です。 連載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる