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第三章 田島歩
第二十一話
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橋本くんに呼び止められたのは、その日の放課後、卓球部の部室を出た瞬間だった。
「田島じゃん」
朝と同じ調子で言い、橋本くんは軽く手をあげる。部室棟の軒を支える柱によりかかっている橋本くんは、夕陽を浴びて青春の横顔をきらめかせている。
「お疲れ……さまです」
僕はなぜか敬語になって、朝よりももう少し深く頭を下げた。僕の両隣にいる友人から遠慮がちな視線を感じる。一人は特進科のクラスメイトなんだけど、きっと僕と一緒で、橋本くんとは挨拶くらいしかしたことがないんだろう。
「なんで敬語なんだよ。べつにいいけど。これからちょっと時間ある?」
僕は左右を一瞥する。二人の緊張と気まずさをはらんだ表情が「とりあえず行っとけよ」と語っている。
「いいけど」
「じゃあ、ちょっと相談あるから」
そう言って橋本くんは手招きする。僕は橋本くんと肩を並べて歩き出す。なぜか背筋が伸びて、頭に血が上ってくる。いったい、なにを喋ればいいのだろう。
「祐斗と仲いいよな?」
「まぁ、そこそこ」
強く肯定すると、調子に乗っていると見られるかもしれない。
「あいつ、変わってるよな」
「普通ではないよね」
橋本くんは苦笑いしてこちらを向く。僕が困惑しながら目を合わせると、肩をすくめて正面に視線を戻した。反応の悪い、面白くないやつだと思われているのかもしれない。でも仕方がない。会話を盛り上げる方法なんて知らない。早く帰ってゲームでもやりたい。
「本当に普通じゃないよ。『試合に出るまでは買わない』とか言ってユニフォーム買うの拒否るし、それどころか練習着も買わずに一人だけ体操服でずっと練習してるし、そのくせむちゃくちゃ強いし、なのにラケットは最初に買ったやつをフレームぼろぼろなのにまだ使ってるみたいだし。学校によって違うみたいだけど、うちはあんま体操服で練習したりしなくて、先輩たちも道具の話好きだから。体操服文化の中学から来てるやつも早速練習着買ってて、土日にラケットとかシューズ見に行ったりしてるのに、あいつ絶対そういうのに乗らないんだ。体操服のことで先輩に嫌味言われたら睨み返してちょっと事件になったくらいだからな」
まくし立てるように言い切ってから、橋本くんは自慢げな表情で僕を見てきた。自分のほうが祐斗について知っているとでも言いたいのだろうか。そんなことで対抗しようとする橋本くんが少し可笑しくて、僕は親しみが湧いてきた。
それに、二人きりでも橋本くんが大上段に構えていないことが、僕を安心させた。
体育の時間で失敗したり、会話の中で場をしらけさせてしまったとき、いたたまれないような視線で僕たちを見下してくる人たちがいる。僕は無理に苦笑いして、気にするなと自分に言い聞かせるしかない。でも、橋本くんからはそういう雰囲気が漂ってこない。
「バドミントン、あんまり好きじゃないんじゃない?」
だから、僕は思い切って自分の考えを話すことにした。橋本くんは真顔になって目をぱちくりとさせ、そしてにやりと笑った。
「なんでそう思うんだ?」
「だって祐斗、あんまりなんにも考えてなさそうじゃん」
「というと?」
「まず、明真の特進を専願っていうのがあり得ない。しかも、親がそう言ったからって。それに、いつも周りのことなんか全然気にしてない。会話を合わせていったりしないし、持ち物にも服にも無頓着だし。バドミントンも『なんか部活に入れ』とか親に言われてやらされてるんじゃない? だから面倒なんだよ、部活でいろいろ考えたり時間取られたりするのが。『何時間かやりすごせば家に帰れる』って思ってるんだよ」
祐斗のこと、と言いながら、それはまさしく自分自身のことだった。
友達とは薄っぺらい会話しかできないし、勉強も運動も面白くない。ただゲームだけが達成感を与えてくれていた。「ただゲームだけが達成感を与えてくれていた」なんて言い方ができるのも、それが過去のことだからだ。
この頃まで、僕は何回も同じゲームの最初の方だけをやったりしていた。きっとそれは、そこからしか成功体験を得られなかったからだと思う。ゲームでさえ、鍛錬を積んで極めようとは思わなかった。
祐斗は勉強も運動もできるけれど、進学校にも行かず、メジャーなスポーツで推薦を目指したりしなかったということは、そんなに熱意もなく、ただ自分にとって簡単なことを祐斗のレベルでやっているだけ。本質は僕と変わらない。この時はそう考えていた。
「それはさすがに、全然違うと思う」
橋本くんの呆然とした表情。
「橋本くんはどう思うの?」
真っ向から否定されて、僕はむきになってしまった。自分の意見を否定されるとすぐ意地になるのも悪い癖だったように思う。本当に短気なのは、髪を染めて煙草を吸っている高校生でも、深夜のコンビニにたむろしている人たちでもなくて、意固地でプライドだけ高い僕のような人間なのだ。
「あいつはすごいよ。努力家だ。いつも一番に体育館に来てシャトル打ってるし、練習のあともトレーニングルームで自主トレしてる。いったいどんだけ練習してるんだと思ってさ、ゴールデンウィークに一時間早く行ってみたんだよ。そしたら、正門のところで会ったんだ。向こうは体操服で、ラストスパートって感じでこっちに走ってきてた。練習始まる二時間前に来て、準備体操して、ランニングして一時間。そっから一時間は中庭でフットワークと素振り。狂ってると思ったけど、俺も中庭で一緒に練習してみた。そしたらあいつ、すごい楽しそうに練習やるんだ。真剣なんだけど、切迫感も満足感もあるというかさ」
橋本くんの言うことが信じられず、ぼくは打ちのめされたまま黙りこくってしまった。
祐斗は僕と同じなんかじゃなく、自分が熱中できるものを持っている。
それも他の人たちとは圧倒的に違う熱量で、それ以外のことはなにも考えずに、ただのめり込んでいるのだ。
僕の心は、高校に入って二回目の衝撃を受けていた。
みんな、本当に、真剣に考えて生きている。いや、考えてなんかいないのかもしれない。好きだという気持ちだけなのかもしれない。でも、ただ押し付けられたことをやるんじゃなくて、自分で、自分だけがやることを見出して、決意して、実行している。
「すごいね。平日の朝練も一緒に始めたんだっけ?」
それでも僕は、世間話のように軽い調子でそう言った。否定された自分の考えには触れず、心の底から湧き上がる焦燥感と劣等感が表に出ないようにしながら、僕はいつも通りの会話をしようと試みた。駅も近い。橋本くんとの慣れない会話もなんとか乗り切れそうだ。
「うん。トレーニングルームの自主トレにもついていったら、祐斗が誘ってくれた。でも、ついていけるか心配だよ」
橋本くんは弱気な笑みを見せた。声色から本気で不安がっていることは分かるのだけれど、その表情さえ、実際の人生にはなにも悩んでいなさそうな俳優が見せる演技のようだった。
「先輩たちになんか言われたりしないのかな?」
僕だったらそこを気にする。悪い意味で目をつけている下級生が勝手に自主トレをしていたらあまり快くはないだろう。
「そんなこと、気にするつもりはないよ。俺も祐斗も」
橋本くんは悠然と言い切り、そして僕に問いかけた。
「田島って、公立の中学校出身だよな?」
「そうだけど」
そういえば、橋本くんは最初の自己紹介でいかにも私立な名前の中学校出身だと言っていた気がする。
「うちのクラスの雰囲気ってどう? 中学のときとなんか変わってると思う?」
「うーん。いまのとこ同じようなもんかな」
さすがに特進科なので、全体的に大人しくはなっている。いかにも不良という人物や、ところ構わず騒ぎ立てる人物はいない。でも、一つ教室があれば、こういう人がいるだろうという人材はだいたい一通り、中学校のときと変わらない比率で存在しているのは確かだろう。
「そうか。そうなのか」
駅前の信号を渡ったところで、橋本くんは立ち止まる。早く帰りたいなと思いながらも、仕方なく僕も立ち止まる。
「なぁ、田島」
橋本くんが僕を見下ろしてくる。僕は返事の代わりに視線を合わせる。
「お前も自主トレ来ない?」
「え?」
断りたい、と僕の心が呼びかけてくる。そんな面倒なこと受けたら、ゲームをやる時間も、ネットをする時間も、漫画を読む時間も減ってしまう。
「暇だろ?」
「うん」
それでも、僕は頷いてしまった。こういうときだけ、橋本くんは僕の嫌いな人たちと同じ目で語りかけてくる。教室で自由に振舞うことを許された人たちの、あの自信に満ち溢れた、威圧的な態度。
「田島どっち向き?」
ささやかな抗議のため、僕は無言で自宅の方向を指さす。
「俺、逆側の電車だから。とりあえず明日は六時半集合な」
「六時半?」
「そう、六時半」
橋本くんはにやっと笑って颯爽と去っていく。僕は沈んだ気持ちのまま、ホームへ続く階段を降りていった。
「田島じゃん」
朝と同じ調子で言い、橋本くんは軽く手をあげる。部室棟の軒を支える柱によりかかっている橋本くんは、夕陽を浴びて青春の横顔をきらめかせている。
「お疲れ……さまです」
僕はなぜか敬語になって、朝よりももう少し深く頭を下げた。僕の両隣にいる友人から遠慮がちな視線を感じる。一人は特進科のクラスメイトなんだけど、きっと僕と一緒で、橋本くんとは挨拶くらいしかしたことがないんだろう。
「なんで敬語なんだよ。べつにいいけど。これからちょっと時間ある?」
僕は左右を一瞥する。二人の緊張と気まずさをはらんだ表情が「とりあえず行っとけよ」と語っている。
「いいけど」
「じゃあ、ちょっと相談あるから」
そう言って橋本くんは手招きする。僕は橋本くんと肩を並べて歩き出す。なぜか背筋が伸びて、頭に血が上ってくる。いったい、なにを喋ればいいのだろう。
「祐斗と仲いいよな?」
「まぁ、そこそこ」
強く肯定すると、調子に乗っていると見られるかもしれない。
「あいつ、変わってるよな」
「普通ではないよね」
橋本くんは苦笑いしてこちらを向く。僕が困惑しながら目を合わせると、肩をすくめて正面に視線を戻した。反応の悪い、面白くないやつだと思われているのかもしれない。でも仕方がない。会話を盛り上げる方法なんて知らない。早く帰ってゲームでもやりたい。
「本当に普通じゃないよ。『試合に出るまでは買わない』とか言ってユニフォーム買うの拒否るし、それどころか練習着も買わずに一人だけ体操服でずっと練習してるし、そのくせむちゃくちゃ強いし、なのにラケットは最初に買ったやつをフレームぼろぼろなのにまだ使ってるみたいだし。学校によって違うみたいだけど、うちはあんま体操服で練習したりしなくて、先輩たちも道具の話好きだから。体操服文化の中学から来てるやつも早速練習着買ってて、土日にラケットとかシューズ見に行ったりしてるのに、あいつ絶対そういうのに乗らないんだ。体操服のことで先輩に嫌味言われたら睨み返してちょっと事件になったくらいだからな」
まくし立てるように言い切ってから、橋本くんは自慢げな表情で僕を見てきた。自分のほうが祐斗について知っているとでも言いたいのだろうか。そんなことで対抗しようとする橋本くんが少し可笑しくて、僕は親しみが湧いてきた。
それに、二人きりでも橋本くんが大上段に構えていないことが、僕を安心させた。
体育の時間で失敗したり、会話の中で場をしらけさせてしまったとき、いたたまれないような視線で僕たちを見下してくる人たちがいる。僕は無理に苦笑いして、気にするなと自分に言い聞かせるしかない。でも、橋本くんからはそういう雰囲気が漂ってこない。
「バドミントン、あんまり好きじゃないんじゃない?」
だから、僕は思い切って自分の考えを話すことにした。橋本くんは真顔になって目をぱちくりとさせ、そしてにやりと笑った。
「なんでそう思うんだ?」
「だって祐斗、あんまりなんにも考えてなさそうじゃん」
「というと?」
「まず、明真の特進を専願っていうのがあり得ない。しかも、親がそう言ったからって。それに、いつも周りのことなんか全然気にしてない。会話を合わせていったりしないし、持ち物にも服にも無頓着だし。バドミントンも『なんか部活に入れ』とか親に言われてやらされてるんじゃない? だから面倒なんだよ、部活でいろいろ考えたり時間取られたりするのが。『何時間かやりすごせば家に帰れる』って思ってるんだよ」
祐斗のこと、と言いながら、それはまさしく自分自身のことだった。
友達とは薄っぺらい会話しかできないし、勉強も運動も面白くない。ただゲームだけが達成感を与えてくれていた。「ただゲームだけが達成感を与えてくれていた」なんて言い方ができるのも、それが過去のことだからだ。
この頃まで、僕は何回も同じゲームの最初の方だけをやったりしていた。きっとそれは、そこからしか成功体験を得られなかったからだと思う。ゲームでさえ、鍛錬を積んで極めようとは思わなかった。
祐斗は勉強も運動もできるけれど、進学校にも行かず、メジャーなスポーツで推薦を目指したりしなかったということは、そんなに熱意もなく、ただ自分にとって簡単なことを祐斗のレベルでやっているだけ。本質は僕と変わらない。この時はそう考えていた。
「それはさすがに、全然違うと思う」
橋本くんの呆然とした表情。
「橋本くんはどう思うの?」
真っ向から否定されて、僕はむきになってしまった。自分の意見を否定されるとすぐ意地になるのも悪い癖だったように思う。本当に短気なのは、髪を染めて煙草を吸っている高校生でも、深夜のコンビニにたむろしている人たちでもなくて、意固地でプライドだけ高い僕のような人間なのだ。
「あいつはすごいよ。努力家だ。いつも一番に体育館に来てシャトル打ってるし、練習のあともトレーニングルームで自主トレしてる。いったいどんだけ練習してるんだと思ってさ、ゴールデンウィークに一時間早く行ってみたんだよ。そしたら、正門のところで会ったんだ。向こうは体操服で、ラストスパートって感じでこっちに走ってきてた。練習始まる二時間前に来て、準備体操して、ランニングして一時間。そっから一時間は中庭でフットワークと素振り。狂ってると思ったけど、俺も中庭で一緒に練習してみた。そしたらあいつ、すごい楽しそうに練習やるんだ。真剣なんだけど、切迫感も満足感もあるというかさ」
橋本くんの言うことが信じられず、ぼくは打ちのめされたまま黙りこくってしまった。
祐斗は僕と同じなんかじゃなく、自分が熱中できるものを持っている。
それも他の人たちとは圧倒的に違う熱量で、それ以外のことはなにも考えずに、ただのめり込んでいるのだ。
僕の心は、高校に入って二回目の衝撃を受けていた。
みんな、本当に、真剣に考えて生きている。いや、考えてなんかいないのかもしれない。好きだという気持ちだけなのかもしれない。でも、ただ押し付けられたことをやるんじゃなくて、自分で、自分だけがやることを見出して、決意して、実行している。
「すごいね。平日の朝練も一緒に始めたんだっけ?」
それでも僕は、世間話のように軽い調子でそう言った。否定された自分の考えには触れず、心の底から湧き上がる焦燥感と劣等感が表に出ないようにしながら、僕はいつも通りの会話をしようと試みた。駅も近い。橋本くんとの慣れない会話もなんとか乗り切れそうだ。
「うん。トレーニングルームの自主トレにもついていったら、祐斗が誘ってくれた。でも、ついていけるか心配だよ」
橋本くんは弱気な笑みを見せた。声色から本気で不安がっていることは分かるのだけれど、その表情さえ、実際の人生にはなにも悩んでいなさそうな俳優が見せる演技のようだった。
「先輩たちになんか言われたりしないのかな?」
僕だったらそこを気にする。悪い意味で目をつけている下級生が勝手に自主トレをしていたらあまり快くはないだろう。
「そんなこと、気にするつもりはないよ。俺も祐斗も」
橋本くんは悠然と言い切り、そして僕に問いかけた。
「田島って、公立の中学校出身だよな?」
「そうだけど」
そういえば、橋本くんは最初の自己紹介でいかにも私立な名前の中学校出身だと言っていた気がする。
「うちのクラスの雰囲気ってどう? 中学のときとなんか変わってると思う?」
「うーん。いまのとこ同じようなもんかな」
さすがに特進科なので、全体的に大人しくはなっている。いかにも不良という人物や、ところ構わず騒ぎ立てる人物はいない。でも、一つ教室があれば、こういう人がいるだろうという人材はだいたい一通り、中学校のときと変わらない比率で存在しているのは確かだろう。
「そうか。そうなのか」
駅前の信号を渡ったところで、橋本くんは立ち止まる。早く帰りたいなと思いながらも、仕方なく僕も立ち止まる。
「なぁ、田島」
橋本くんが僕を見下ろしてくる。僕は返事の代わりに視線を合わせる。
「お前も自主トレ来ない?」
「え?」
断りたい、と僕の心が呼びかけてくる。そんな面倒なこと受けたら、ゲームをやる時間も、ネットをする時間も、漫画を読む時間も減ってしまう。
「暇だろ?」
「うん」
それでも、僕は頷いてしまった。こういうときだけ、橋本くんは僕の嫌いな人たちと同じ目で語りかけてくる。教室で自由に振舞うことを許された人たちの、あの自信に満ち溢れた、威圧的な態度。
「田島どっち向き?」
ささやかな抗議のため、僕は無言で自宅の方向を指さす。
「俺、逆側の電車だから。とりあえず明日は六時半集合な」
「六時半?」
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