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四.役者は舞台で踊れない
24.彼女との思い出は甘く、悲しいものへと変わる
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陽菜乃と未来は中学校からの仲で親友だった。誰よりもお互いのことを知っていて、喧嘩もしたし、励まし合いもした。二人の仲を引き裂けるものなどないほどに。
陽菜乃と未来には夢があった。未来は女優になること、陽菜乃はそんな彼女を支えるマネージャーになることだ。
未来の演技は素人から見ても上手く、彼女ならば夢も叶えられるだろうと陽菜乃は思っていたし、確信していた。だから、自分のできることの範囲で全力で応援していたのだ。
未来が演技を見せてくれるたびに陽菜乃は嬉しかったし、素敵だと思わなかったことはない。それほどまでに彼女は人を惹きつける才能があった。
未来と陽菜乃は同じ高校に通おうと決めていた。さらに演劇部がある学校にしようと二人で調べて、コンテスト参加歴もあるこの学校を選んだ。私立だったこともあって親に反対されたこともあったけれど、陽菜乃は未来と同じ学校に通いたかったので説得した。 二人で入学して演劇部にも入れて、また一緒に居られるのだと喜んだのを覚えている。楽しい学園生活、それもすぐに終わりを迎えた。
演劇部で役者に立候補した未来は自分で言っただけあり、その演技力を部員たちに見せつけた。誰もが口々に「上手いね」と「凄い」と褒めていて、陽菜乃は当然だと思った。未来は一人で練習をしてきていたのだから。
独学ではあるけれど誰よりも演技の練習をしてきたのを陽菜乃は見てきた。時に泣きそうになる彼女を励まして、片時も離れることなく傍に寄り添った。
何度も想像した、未来が女優として舞台に立つことを。どんな人をも魅了して、喝采を浴びる彼女の姿を。
高校の演劇部とはいえ、未来にとっては第一歩だったのだ。未来の演技に次の演劇で彼女を出すというのは部員全員が納得だった、そのはずであった。
白鳥葵だけは違っていた。人当たりが良くて優しい未来を敵視するような態度を見せたのだ。
あれをやって、これもやれ、雑用すらもできないのか。事あるごとに葵は未来に小言を言っては雑用をさせていた。
部長でもないというのに葵は演劇部の頂点にいた。それは彼女が社長令嬢であるからだろう。葵に異を唱えた生徒や教師はあることないことを風潮されて、モンスターペアレントである両親の抗議によって地に落とされる。
誰も彼女を敵に回したくなかった。逆らえず、葵の意見をなるべく採用するように気にかけていたのだ。
それでもやはり未来の演技には敵わなくて彼女を主役にしようと声が上がる。それが気に食わなかったのか、葵の未来に対する態度がますます悪くなった。
わざとミスさせてみんなの前で怒鳴り叱るのはまだ良いほうで、未来がしなくてもよい雑務や本来なら自分がしなければならないことを押し付けた。
演技を観ては「へたくそ」、「醜い」と罵声を浴びせてあざ笑う。これでもかと嫌味を言っては嫌がらせをされても未来はめげなかった。頑張って演技をして、雑務だってこなしていた。
そんな彼女に近づいたのは平原裕二だった。未来は可愛らしい容姿をしていて明るく元気だったこともあってか、男子生徒からも人気がある。裕二もその一人で彼女に「俺と付き合わない?」と交際を迫ったのだ。
演劇に集中したかった未来はその告白を断ったけれど裕二はしつこかった。諦めずになんども迫り、それに反応したのは半沢美波だ。裕二に想いを寄せている彼女は彼が未来に告白しているのを見て嫉妬し、美波も葵に加担するようになった。
葵と同じように嫌味を言って、他の部員たちに分からないような嫌がらせをし、ちょっとした失敗をこれでもかと責め立てた。
陽菜乃はこれは苛めだと思った、何処をどう見ても苛めであると。陽菜乃は未来に「先生に言おうよ」と何度も言ったけれど、彼女は「大丈夫だよ」と笑むのだ。
『わたしは大丈夫。これぐらいでへこたれてたら、女優になんてなれないから』
未来はその度にそう言うが陽菜乃には分かっていた、未来が我慢していることに。
気にしないわけがないのだ。怒鳴られて、責められて、雑用を押し付けられて。隠れたところで嫌がらせをされて。こんなことをされて嫌だと、辛いと思わないわけがない。それでも未来は我慢して堪えていた。 部員たちの反応はきっと「嫌味を言われているな」といった程度だったのだろう。嫌がらせの現場を見ていないのだから。
そんな未来の姿を見続けて辛かった、辛いと思わないことなんてなかった。日に日に元気がなくなっていく彼女が心配で心配で、心はざわめいて。
わたしが傍にいなくては、彼女を支えてあげなくては。陽菜乃はずっと未来の傍に居続けた。大丈夫だからと言われても、自分も巻き込まれて嫌味を言われても。
だって、親友なのだから。大事な大事な友達なのだから。これぐらいのことで離れるなんてしない、未来のほうがもっともっと辛い思いをしているのだ。わたしがここでへこたれていたらいけない。
だから、なるべく傍に居て離れることはなかった。けれど、夏休みが明けてからすぐに未来は学校に来なくなった。
毎日欠かさず共に登校していた陽菜乃は、とうとう限界がきたのかと慌てて未来の家を訪ねた。最初は「未来が会いたくないっていうから」と面会すらできなかった。
彼女の母とは面識もあり、仲が良いことも知っていたので「ごめんなさいね」と辛そうに返された。両親もどうして学校に行かなくなったのか知らないようで、「何かあったのかしら?」と聞かれたけれど、陽菜乃は答えられなかった。
原因は白鳥葵と半沢美波だ。そう分かっていたけれど、未来が話していないということは両親には知られたくないということだ。だから、黙っていることにした。
それから毎日、通った。授業についていけるようにノートの写しを持っていったり、お見舞いにとお菓子を渡したりと未来に会いに行き続けた。
そんな日が二か月経った頃だろうか、十二月になろうとしている月に未来からメッセージが届いた。『今日の夕方なら会える』
陽菜乃はやっと連絡してくれたことが嬉しかった、彼女からやっと話が聞けると。
急いで指定された時間に家を訪ねると未来自身が玄関を開けてくれた。彼女を見た時、陽菜乃は悲しくなる。目の下に大きな濃い隈を作り、眠れていないやつれた顔は自分の知る明るく元気な彼女の面影を消し去っていたから。
『今日のこの時間はね。お父さんもお母さんもいないの』
親戚の集まりで出かけているからと言いながら未来は陽菜乃を家に上げた。階段を上って彼女の部屋に案内されると、室内は暴れたように荒れている。片付けすらできておらず、本やカバンなどが散らばっていた。
『未来、どうしたの? わたしに話せる?』
陽菜乃はなるべく優しく声を掛けた、未来の心を傷つけないように。
しんと静まる。未来は俯きながら手を弄って、言うか言うまいかと口を迷わせていた。それでも陽菜乃は彼女からの言葉を待った。急かすことなく黙って待っていれば、未来は覚悟を決めたように顔を上げた。
『実は……』
未来から語られた事実に陽菜乃は言葉を失った。
陽菜乃と未来には夢があった。未来は女優になること、陽菜乃はそんな彼女を支えるマネージャーになることだ。
未来の演技は素人から見ても上手く、彼女ならば夢も叶えられるだろうと陽菜乃は思っていたし、確信していた。だから、自分のできることの範囲で全力で応援していたのだ。
未来が演技を見せてくれるたびに陽菜乃は嬉しかったし、素敵だと思わなかったことはない。それほどまでに彼女は人を惹きつける才能があった。
未来と陽菜乃は同じ高校に通おうと決めていた。さらに演劇部がある学校にしようと二人で調べて、コンテスト参加歴もあるこの学校を選んだ。私立だったこともあって親に反対されたこともあったけれど、陽菜乃は未来と同じ学校に通いたかったので説得した。 二人で入学して演劇部にも入れて、また一緒に居られるのだと喜んだのを覚えている。楽しい学園生活、それもすぐに終わりを迎えた。
演劇部で役者に立候補した未来は自分で言っただけあり、その演技力を部員たちに見せつけた。誰もが口々に「上手いね」と「凄い」と褒めていて、陽菜乃は当然だと思った。未来は一人で練習をしてきていたのだから。
独学ではあるけれど誰よりも演技の練習をしてきたのを陽菜乃は見てきた。時に泣きそうになる彼女を励まして、片時も離れることなく傍に寄り添った。
何度も想像した、未来が女優として舞台に立つことを。どんな人をも魅了して、喝采を浴びる彼女の姿を。
高校の演劇部とはいえ、未来にとっては第一歩だったのだ。未来の演技に次の演劇で彼女を出すというのは部員全員が納得だった、そのはずであった。
白鳥葵だけは違っていた。人当たりが良くて優しい未来を敵視するような態度を見せたのだ。
あれをやって、これもやれ、雑用すらもできないのか。事あるごとに葵は未来に小言を言っては雑用をさせていた。
部長でもないというのに葵は演劇部の頂点にいた。それは彼女が社長令嬢であるからだろう。葵に異を唱えた生徒や教師はあることないことを風潮されて、モンスターペアレントである両親の抗議によって地に落とされる。
誰も彼女を敵に回したくなかった。逆らえず、葵の意見をなるべく採用するように気にかけていたのだ。
それでもやはり未来の演技には敵わなくて彼女を主役にしようと声が上がる。それが気に食わなかったのか、葵の未来に対する態度がますます悪くなった。
わざとミスさせてみんなの前で怒鳴り叱るのはまだ良いほうで、未来がしなくてもよい雑務や本来なら自分がしなければならないことを押し付けた。
演技を観ては「へたくそ」、「醜い」と罵声を浴びせてあざ笑う。これでもかと嫌味を言っては嫌がらせをされても未来はめげなかった。頑張って演技をして、雑務だってこなしていた。
そんな彼女に近づいたのは平原裕二だった。未来は可愛らしい容姿をしていて明るく元気だったこともあってか、男子生徒からも人気がある。裕二もその一人で彼女に「俺と付き合わない?」と交際を迫ったのだ。
演劇に集中したかった未来はその告白を断ったけれど裕二はしつこかった。諦めずになんども迫り、それに反応したのは半沢美波だ。裕二に想いを寄せている彼女は彼が未来に告白しているのを見て嫉妬し、美波も葵に加担するようになった。
葵と同じように嫌味を言って、他の部員たちに分からないような嫌がらせをし、ちょっとした失敗をこれでもかと責め立てた。
陽菜乃はこれは苛めだと思った、何処をどう見ても苛めであると。陽菜乃は未来に「先生に言おうよ」と何度も言ったけれど、彼女は「大丈夫だよ」と笑むのだ。
『わたしは大丈夫。これぐらいでへこたれてたら、女優になんてなれないから』
未来はその度にそう言うが陽菜乃には分かっていた、未来が我慢していることに。
気にしないわけがないのだ。怒鳴られて、責められて、雑用を押し付けられて。隠れたところで嫌がらせをされて。こんなことをされて嫌だと、辛いと思わないわけがない。それでも未来は我慢して堪えていた。 部員たちの反応はきっと「嫌味を言われているな」といった程度だったのだろう。嫌がらせの現場を見ていないのだから。
そんな未来の姿を見続けて辛かった、辛いと思わないことなんてなかった。日に日に元気がなくなっていく彼女が心配で心配で、心はざわめいて。
わたしが傍にいなくては、彼女を支えてあげなくては。陽菜乃はずっと未来の傍に居続けた。大丈夫だからと言われても、自分も巻き込まれて嫌味を言われても。
だって、親友なのだから。大事な大事な友達なのだから。これぐらいのことで離れるなんてしない、未来のほうがもっともっと辛い思いをしているのだ。わたしがここでへこたれていたらいけない。
だから、なるべく傍に居て離れることはなかった。けれど、夏休みが明けてからすぐに未来は学校に来なくなった。
毎日欠かさず共に登校していた陽菜乃は、とうとう限界がきたのかと慌てて未来の家を訪ねた。最初は「未来が会いたくないっていうから」と面会すらできなかった。
彼女の母とは面識もあり、仲が良いことも知っていたので「ごめんなさいね」と辛そうに返された。両親もどうして学校に行かなくなったのか知らないようで、「何かあったのかしら?」と聞かれたけれど、陽菜乃は答えられなかった。
原因は白鳥葵と半沢美波だ。そう分かっていたけれど、未来が話していないということは両親には知られたくないということだ。だから、黙っていることにした。
それから毎日、通った。授業についていけるようにノートの写しを持っていったり、お見舞いにとお菓子を渡したりと未来に会いに行き続けた。
そんな日が二か月経った頃だろうか、十二月になろうとしている月に未来からメッセージが届いた。『今日の夕方なら会える』
陽菜乃はやっと連絡してくれたことが嬉しかった、彼女からやっと話が聞けると。
急いで指定された時間に家を訪ねると未来自身が玄関を開けてくれた。彼女を見た時、陽菜乃は悲しくなる。目の下に大きな濃い隈を作り、眠れていないやつれた顔は自分の知る明るく元気な彼女の面影を消し去っていたから。
『今日のこの時間はね。お父さんもお母さんもいないの』
親戚の集まりで出かけているからと言いながら未来は陽菜乃を家に上げた。階段を上って彼女の部屋に案内されると、室内は暴れたように荒れている。片付けすらできておらず、本やカバンなどが散らばっていた。
『未来、どうしたの? わたしに話せる?』
陽菜乃はなるべく優しく声を掛けた、未来の心を傷つけないように。
しんと静まる。未来は俯きながら手を弄って、言うか言うまいかと口を迷わせていた。それでも陽菜乃は彼女からの言葉を待った。急かすことなく黙って待っていれば、未来は覚悟を決めたように顔を上げた。
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未来から語られた事実に陽菜乃は言葉を失った。
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