31 / 32
第3章:ロボットとニンゲンの距離
それは神の技術だったのか、それとも……
しおりを挟む
「あのお寺とあのニンゲンモドキの町は私の祖父と父が中心のプロジェクトによる産物よ」
唐突に始まるエリーの独白。
彼女はうつむいた姿勢で淡々と話を続けた。
「生身の私はある病に侵されていた。その当時の医療技術では完治させる事が不可能な病だったらしいわ」
「うん」
「祖父と父は科学者だった。人口生命の研究をしていたわ。クローン技術を活用した人間の培養の研究をね。あの町はそんな研究で生まれた人ならざるニンゲンの町。世界から隔離された世界」
僕はゴクリとツバを飲み込む。
「世界中の金持ち、権力者が大金を出して自分のクローンを造ったわ。病気になった時のスペアとしてね。健康な臓器と若い細胞を提供するための道具として生まれた偽物のニンゲン。それがあの町とニンゲンモドキの正体」
彼らが町の外に出られなかった理由。
ニンゲンでは無いとされてた理由。
「地下では成長の促進を促して培養する機械、彼らが生きるための世話ロボットの活動エリアとして稼働していたのは、ケンタローも実際に見たから知ってるわね。あそこでニンゲンモドキを一気にある程度成長させて町へ送り出すの。健康で若々しい肉体をいつでも使えるように。
実際に臓器移植も行われたし、若い細胞や肉体を利用して若返りを果たした人もいたわ。
そして、古くなったニンゲンモドキは利用価値無しとして処分される」
なんて事だ。
「秘密裏に自分たちだけが若く健康に生きるための贄を飼っていた人がかつていたの。戦争が起きてもあの町だけは標的にされなかった。当然よね。自分の欲望を叶えるスペアをわざわざ攻撃するなんてあり得ないもの」
彼らは守られていた。
外からの脅威に。
代わりに自らの自由を犠牲に。
「救世主が町から連れ出してくれる?
あんなのデマカセ。移植手術をするために町から連れ出されたに過ぎないわ。彼らは外に出されて、オリジナルの人間に利用されて死ぬだけなのに……」
エリー……。
「祖父と父は、そんな悲しい犠牲者のために供養の場所を作った。それがあのお寺。二人の懺悔の意志。あのお墓の多くは犠牲になったニンゲンモドキのためのお墓」
「あの町の事は分かった。けど、それと今人類がいない理由には何か関係があるの? 何であの町だけ無事に存続してるの?」
「疫病、戦争、食物の不足……。色々あったわ。でも、あそこだけは誰も関与出来なかった。私たちを除いて、ね」
「?」
「要人のクローンが集まってるのよ。その気になればいくらでも利用できるわ。だから、だからこそ入れる人間を私、父、祖父だけに限定したのよ。わざわざ地下に食料を生産する施設まで造らせてね」
彼女だけが関与できる町、か。
「自給自足で賄えるように町を作り上げたの。そして必要な時にだけ、私たちの誰かがクローンを町から連れ出す。私はほとんどやらなかったけどね」
「町から外の世界に連れてってくれる救世主って、そういう事だったのか……」
ふと疑問が湧いてきた。
「じゃあさ、つまり、あの町以外の人のいる世界は全て滅んでしまったって事なの?」
「たぶん」
「たぶん?」
「だって、私だって世界中を見て回ったわけじゃないもの。もしかしたら、何処かにまだ生き残ってる人類がいるかもしれないわ」
「そうなんだ」
カプセルから出たエリーが僕の手を握る。
「ふふ。私と人類を探す旅に出る?」
「急にどうしたの?」
「ずっと考えてたの。きっと、また、ケンタローと出会えたのは何か意味があるんじゃないかって。ここから二人で逃げるのも有りなのかもってね」
「え?」
「あの町からクローンたちは解放されたわ。彼らは生きていく事が難しいと思う。ロボットに生かされていただけの家畜のようなものだから。でも、もし、世界の何処かに生き残りの人類がいたら、ケンタローも本物の人間として生きられるかもしれない」
「本物?」
「そう本物」
「じゃあ、今の僕は、偽物?」
「ある意味」
「そんな……」
「じゃあ聞くけど、ケンタローは一人で生きていける? それか、あの町のクローンたちと生活していける?」
無理だ。
誰かの手助けなしでは僕もあのヒトたちも生きてはいけない。
タイチといた時だってまともにご飯を食べてはいないんだから。それがずっと続くなんて、そんなん生きていけるわけがない。
「でしょ? 食べ物を得る方法も技術も何もないのよ、あなたたちは。けどね。ケンタロー。あなただけは別。ロボットと生活をして、ロボットと心を通わせたあなたなら、私は助けたいと思う」
「助けるって」
「私は一通り人が生きていくための技術を備えてるから。料理などの食品に関するもの、病気や怪我に対する衛生面の知識。もちろんこうして話し相手にだってなれるわ」
「エリーは僕だけ『は』助けたいって事?」
「そうね。ケンタローだけ、ね」
「何故?」
「それはケンタロー、あなたがイレギュラーだから」
「イレギュラー?」
「そう。本当にケンタローが一人だけ最後の人類として生き残ってると思ってる?」
「そ、そりゃ……」
そう言われて生きてきたんだ……。
今さら違うなんて、そんなはず……。
でもエリーの言い方だと……。
「ケンタローを産んだはずの両親は?」
「事故だって聞いた」
「ロボットだらけの町で事故?」
「可能性がゼロではないだろ?」
「何故人類はケンタローの両親二人以外に存在しなかったの?」
「え? そ、それは……」
そういえば祖父母だって知らない。
エリーには祖父がいた。
写真にはっきり残ってた。
でも僕には両親や祖父母の写真すら残ってないのは、つまり、そういう事で……。
「いきなり多くの事を聞いたら頭がパンクしたゃうわよね。でも、時間がないの。ここもじきにクローンの手が入ってくるわ。私と来るか、ここに残るか、早く選んで」
そんな急に……。
僕は……。
そうだ。
僕にはロボットとはいえずっと一緒に過ごしてきた家族がいる。
ニンゲンモドキのクローンたちは、そんな僕らの生活を……。
迷う必要はないじゃないか。
僕は選んだ。
今度は僕がエリーの手を取った。
「行こう! 僕は僕でエリーとの未来を選ぶよ!」
エリーは笑って頷いてくれた。
そして、それから永い永い月日が過ぎた…………。
唐突に始まるエリーの独白。
彼女はうつむいた姿勢で淡々と話を続けた。
「生身の私はある病に侵されていた。その当時の医療技術では完治させる事が不可能な病だったらしいわ」
「うん」
「祖父と父は科学者だった。人口生命の研究をしていたわ。クローン技術を活用した人間の培養の研究をね。あの町はそんな研究で生まれた人ならざるニンゲンの町。世界から隔離された世界」
僕はゴクリとツバを飲み込む。
「世界中の金持ち、権力者が大金を出して自分のクローンを造ったわ。病気になった時のスペアとしてね。健康な臓器と若い細胞を提供するための道具として生まれた偽物のニンゲン。それがあの町とニンゲンモドキの正体」
彼らが町の外に出られなかった理由。
ニンゲンでは無いとされてた理由。
「地下では成長の促進を促して培養する機械、彼らが生きるための世話ロボットの活動エリアとして稼働していたのは、ケンタローも実際に見たから知ってるわね。あそこでニンゲンモドキを一気にある程度成長させて町へ送り出すの。健康で若々しい肉体をいつでも使えるように。
実際に臓器移植も行われたし、若い細胞や肉体を利用して若返りを果たした人もいたわ。
そして、古くなったニンゲンモドキは利用価値無しとして処分される」
なんて事だ。
「秘密裏に自分たちだけが若く健康に生きるための贄を飼っていた人がかつていたの。戦争が起きてもあの町だけは標的にされなかった。当然よね。自分の欲望を叶えるスペアをわざわざ攻撃するなんてあり得ないもの」
彼らは守られていた。
外からの脅威に。
代わりに自らの自由を犠牲に。
「救世主が町から連れ出してくれる?
あんなのデマカセ。移植手術をするために町から連れ出されたに過ぎないわ。彼らは外に出されて、オリジナルの人間に利用されて死ぬだけなのに……」
エリー……。
「祖父と父は、そんな悲しい犠牲者のために供養の場所を作った。それがあのお寺。二人の懺悔の意志。あのお墓の多くは犠牲になったニンゲンモドキのためのお墓」
「あの町の事は分かった。けど、それと今人類がいない理由には何か関係があるの? 何であの町だけ無事に存続してるの?」
「疫病、戦争、食物の不足……。色々あったわ。でも、あそこだけは誰も関与出来なかった。私たちを除いて、ね」
「?」
「要人のクローンが集まってるのよ。その気になればいくらでも利用できるわ。だから、だからこそ入れる人間を私、父、祖父だけに限定したのよ。わざわざ地下に食料を生産する施設まで造らせてね」
彼女だけが関与できる町、か。
「自給自足で賄えるように町を作り上げたの。そして必要な時にだけ、私たちの誰かがクローンを町から連れ出す。私はほとんどやらなかったけどね」
「町から外の世界に連れてってくれる救世主って、そういう事だったのか……」
ふと疑問が湧いてきた。
「じゃあさ、つまり、あの町以外の人のいる世界は全て滅んでしまったって事なの?」
「たぶん」
「たぶん?」
「だって、私だって世界中を見て回ったわけじゃないもの。もしかしたら、何処かにまだ生き残ってる人類がいるかもしれないわ」
「そうなんだ」
カプセルから出たエリーが僕の手を握る。
「ふふ。私と人類を探す旅に出る?」
「急にどうしたの?」
「ずっと考えてたの。きっと、また、ケンタローと出会えたのは何か意味があるんじゃないかって。ここから二人で逃げるのも有りなのかもってね」
「え?」
「あの町からクローンたちは解放されたわ。彼らは生きていく事が難しいと思う。ロボットに生かされていただけの家畜のようなものだから。でも、もし、世界の何処かに生き残りの人類がいたら、ケンタローも本物の人間として生きられるかもしれない」
「本物?」
「そう本物」
「じゃあ、今の僕は、偽物?」
「ある意味」
「そんな……」
「じゃあ聞くけど、ケンタローは一人で生きていける? それか、あの町のクローンたちと生活していける?」
無理だ。
誰かの手助けなしでは僕もあのヒトたちも生きてはいけない。
タイチといた時だってまともにご飯を食べてはいないんだから。それがずっと続くなんて、そんなん生きていけるわけがない。
「でしょ? 食べ物を得る方法も技術も何もないのよ、あなたたちは。けどね。ケンタロー。あなただけは別。ロボットと生活をして、ロボットと心を通わせたあなたなら、私は助けたいと思う」
「助けるって」
「私は一通り人が生きていくための技術を備えてるから。料理などの食品に関するもの、病気や怪我に対する衛生面の知識。もちろんこうして話し相手にだってなれるわ」
「エリーは僕だけ『は』助けたいって事?」
「そうね。ケンタローだけ、ね」
「何故?」
「それはケンタロー、あなたがイレギュラーだから」
「イレギュラー?」
「そう。本当にケンタローが一人だけ最後の人類として生き残ってると思ってる?」
「そ、そりゃ……」
そう言われて生きてきたんだ……。
今さら違うなんて、そんなはず……。
でもエリーの言い方だと……。
「ケンタローを産んだはずの両親は?」
「事故だって聞いた」
「ロボットだらけの町で事故?」
「可能性がゼロではないだろ?」
「何故人類はケンタローの両親二人以外に存在しなかったの?」
「え? そ、それは……」
そういえば祖父母だって知らない。
エリーには祖父がいた。
写真にはっきり残ってた。
でも僕には両親や祖父母の写真すら残ってないのは、つまり、そういう事で……。
「いきなり多くの事を聞いたら頭がパンクしたゃうわよね。でも、時間がないの。ここもじきにクローンの手が入ってくるわ。私と来るか、ここに残るか、早く選んで」
そんな急に……。
僕は……。
そうだ。
僕にはロボットとはいえずっと一緒に過ごしてきた家族がいる。
ニンゲンモドキのクローンたちは、そんな僕らの生活を……。
迷う必要はないじゃないか。
僕は選んだ。
今度は僕がエリーの手を取った。
「行こう! 僕は僕でエリーとの未来を選ぶよ!」
エリーは笑って頷いてくれた。
そして、それから永い永い月日が過ぎた…………。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合系サキュバス達に一目惚れされた
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣の家に住むイクメンの正体は龍神様でした~社無しの神とちびっ子神使候補たち
鳴澤うた
キャラ文芸
失恋にストーカー。
心身ともにボロボロになった姉崎菜緒は、とうとう道端で倒れるように寝てしまって……。
悪夢にうなされる菜緒を夢の中で救ってくれたのはなんとお隣のイクメン、藤村辰巳だった。
辰巳と辰巳が世話する子供たちとなんだかんだと交流を深めていくけれど、子供たちはどこか不可思議だ。
それもそのはず、人の姿をとっているけれど辰巳も子供たちも人じゃない。
社を持たない龍神様とこれから神使となるため勉強中の動物たちだったのだ!
食に対し、こだわりの強い辰巳に神使候補の子供たちや見守っている神様たちはご不満で、今の現状を打破しようと菜緒を仲間に入れようと画策していて……
神様と作る二十四節気ごはんを召し上がれ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
MASK 〜黒衣の薬売り〜
天瀬純
キャラ文芸
【薬売り“黒衣 漆黒”による現代ファンタジー】
黒い布マスクに黒いスーツ姿の彼“薬売り”が紹介する奇妙な薬たち…。
いくつもの短編を通して、薬売りとの交流を“あらゆる人物視点”で綴られる現代ファンタジー。
ぜひ、お立ち寄りください。

椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
※毎日18時更新予定です。
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる