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乗り越えるべき壁
ロマンが実用に結び付く時
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俺たちは現場の調査を終えた後、駆けつけたヴァイナモやダーヴィドと合流して、これからの行動について話し合うことになった。
「……つまり今のところ魔力暴走を食い止める方法というものは確立されていないのですね?」
「はい。根源となっているものが生物であれば、その息の根を止めると収まる可能性がありますが、それも確実とは言えません」
「そうですか……」
俺はダーヴィドの返答に肩を落とした。ダーヴィドは魔法学を専攻していたが、魔力学の知識にも長けている。というのも魔法学と魔力学は知識的な面で結びつきが強く、どちらか片方を研究するにはもう片方の知識も不可欠なのだ。ならどうして別分野として分けられていのか。そんなの知らない。教えて昔の偉い人!
「それと心配なのは、今アウクスティがどこに居るのか、ですよね」
「瞬間転移魔法なんて知らないので、恐らく後天性適正魔法属性か、魔力に耐えきれずに……」
「……それなら何かしら痕跡が残っているはずです。アウクスティは絶対にどこか違う場所に行ってしまっただけです」
ダーヴィドは言葉を濁してくれたが、俺はそれでも最悪の場合を想像したくなかったので、被せるように否定した。仲は良くなかったが、それでも俺の大切な弟なのだ。生きていると信じたい。
「……現在帝国中に散らばっていた帝国軍が総出で捜索しているので、結果を待ちましょう」
「……はい」
ヴァイナモは俺を宥めるように頭を撫でてくれた。その優しさが胸に沁みて、俺は俯いて涙を我慢した。
するといつの間にかにどこかへ行っていたサムエルが軽い足取りで戻ってきた。俺は良い報告を期待して顔を上げる。
「アウクスティ殿下が見つかったようです~」
「本当ですか!?アウクスティは無事なのですか!?」
俺が勢いよくサムエルに詰め寄ると、サムエルは一瞬目を見開いた後、申し訳なさそうに言葉を続けた。
「無事かどうかはわかりませんがあ、異様なまでに魔力が充満している場所があったので~ほぼ間違いないそうです~」
「……ああ、成程。魔力が充満しすぎていて近づけないのですね」
「はい~。元々その場所は魔力濃度が高くて近づけない場所だったんですけど~今や魔力濃度が倍増しているらしくて~地獄のようになってるらしいです~」
「……魔力濃度が高い場所、ですか」
「はい~。ヘルレヴィ旧男爵領の魔窟と呼ばれる場所です~」
俺は聞いたことがあるようなないような名前に必死に自分の記憶を思い起こしていく。確か昔、帝国の重要事項として学ばされたことがあった気がする……。
俺が悶々と考えていると、サムエルが見かねて説明を付け加えてくれた。
「数十年前に自然災害が原因で魔力の流れが乱れて、魔力の溜まり場となってしまった場所です~。ヘルレヴィ男爵はその自然災害が原因で没落しており、今はヴァルヴィオ子爵が臨時で領地を治めています~」
「……ああ!ユルヤナの実家が代行している、あそこの話ですか!」
サムエルの説明で俺ははっきりと思い出した。ユルヤナがよく、魔窟問題の解決こそがヴァルヴィオ子爵領の更なる発展に繋がる、と話していたのだ。
魔窟とは。
数十年前にヘルレヴィ旧男爵領にて起きた自然災害によって空気中に漂う魔力の流れが乱れ、魔力の溜まり場となってしまっている場所のことだ。「魔窟」と言われているが、その場所は洞穴とかではなく、寧ろ小高い山場となっている場所だ。洞穴の中で空気が籠るかのようにその場所で膨大な魔力が停滞しており、洞窟の中のように薄暗く先が見えないため、そのように呼ばれているのだ。
そこに人が近づこうものならば強烈な目眩や吐き気を催し、最悪精神崩壊してしまう。それほど大量の魔力がそこに残留してしまっているのだ。そこには凶暴化した野生生物や植物が多く生息し、それらの生物は総称して「モンスター」と呼ばれている。魔窟こそがヴァルヴィオ子爵が長年ヘルレヴィ旧男爵領の復興に手を焼く最大の理由である。
「でもなんでまたそんな場所に……」
「強力な魔力同士が何かの拍子に強く引き寄せ合うことは、極稀にですけどあります。恐らくその類いのことではないでしょうか?どのようにその場所まで行き着いたのかはわかりませんが……」
ダーヴィドは難しい表情でそう言った。強い魔力同士って基本的、反発し合うものだと聞いていたけど、例外があるみたいだ。親和性の高い何かがそこにあったのだろう。詳しいことを聞きたい気もするけど、多分すぐには理解出来ないだろうから今は傍に置いておこう。また落ち着いたらじっくり話を聞けば良いや。
「……非常に不味い状況かもしれません。恐らく今の魔窟は元々残留していた魔力とアウクスティ殿下の魔力が入り乱れて、見るに堪えない状態だと思われます。その状況では魔力の根源を駆逐するのは以ての外、アウクスティ殿下に近づくことすら不可能に近いでしょう。最悪、帝国中の魔導士を集めて一気に魔法を放ち、魔力をうち払った一瞬のうちに息の根を止める、という博打みたいな作戦を取る他ないかもしれません」
「その方法は博打なのか」
「はい。魔導士の魔力がうち負けてしまう可能性がありますし、最悪、巨大な魔力爆発が発生したり、魔導士の魔力が残留して余計に酷い状態になる可能性も……」
ウェル王子の質問にダーヴィドは表情を曇らせて答える。最終手段ですら危険な賭けってだけで、どれだけ酷い状況なのかがありありとわかる。どうにか出来ないものか……。
「……アウクスティに近づくぐらいなら、結界魔法を展開するか、強力な結界魔法陣を作れば可能ですが……。魔法陣でも、周囲の最低二人か三人ほどは魔力の影響を受けないでしょう」
「……ああ、魔力爆発の時に展開してた魔法か。魔法陣もあるんだな」
ウェル王子は驚いた様子で呟くようにそう言った。俺も本格的には研究してないけど、最低限必要な結界魔法陣を作るのにはそこまで時間がかからないだろう。確か試作品で作って、出来が良かった記憶があるし。
「……ですが例えアウクスティ殿下に近づけたとしても、何をすれば……。一番良いのは魔力を消し去ったり、封印したりすることでしょうけど……」
「封印、ですか」
俺は何となく「封印」の言葉に引っかかり、反芻した。何かいつか、封印がどうのこうのって話をしたような……。
__魔法陣を展開して『封印!』なんて叫ぶの、何だかカッコ良くありませんか!?
「……あああああ!!ありますぞ!可能性!封印!方法!趣味が実利に結びついた!魔法陣万歳!!」
俺の突然の発言に一同驚きの表情を見せる。まだ作ってもらってる最中だから、確証はないけど……ヤルノの報告じゃ、もうすぐで出来るって言ってたよね。なら最優先で取り組んでもらおう!
「ヴァイナモ!直ぐにヤルノに連絡して!!私用でお願いしていた魔法陣の完成を急がせてくれますかな!?!?」
「私用の……あっ!」
俺の言葉にヴァイナモも何のことを指しているのか理解出来たようで、声を上げた。サムエルも何か見当がついたようで、「成程です~」と頷く。
「……なあ、それはどんな魔法陣なんだ?」
未だ理解出来ないウェル王子が、恐る恐る聞いてきた。ダーヴィドも気になっている様子だ。俺は目をキラッキラに輝かせて、拳を握りしめて断言した。
「男のロマンですぞ!!」
「……つまり今のところ魔力暴走を食い止める方法というものは確立されていないのですね?」
「はい。根源となっているものが生物であれば、その息の根を止めると収まる可能性がありますが、それも確実とは言えません」
「そうですか……」
俺はダーヴィドの返答に肩を落とした。ダーヴィドは魔法学を専攻していたが、魔力学の知識にも長けている。というのも魔法学と魔力学は知識的な面で結びつきが強く、どちらか片方を研究するにはもう片方の知識も不可欠なのだ。ならどうして別分野として分けられていのか。そんなの知らない。教えて昔の偉い人!
「それと心配なのは、今アウクスティがどこに居るのか、ですよね」
「瞬間転移魔法なんて知らないので、恐らく後天性適正魔法属性か、魔力に耐えきれずに……」
「……それなら何かしら痕跡が残っているはずです。アウクスティは絶対にどこか違う場所に行ってしまっただけです」
ダーヴィドは言葉を濁してくれたが、俺はそれでも最悪の場合を想像したくなかったので、被せるように否定した。仲は良くなかったが、それでも俺の大切な弟なのだ。生きていると信じたい。
「……現在帝国中に散らばっていた帝国軍が総出で捜索しているので、結果を待ちましょう」
「……はい」
ヴァイナモは俺を宥めるように頭を撫でてくれた。その優しさが胸に沁みて、俺は俯いて涙を我慢した。
するといつの間にかにどこかへ行っていたサムエルが軽い足取りで戻ってきた。俺は良い報告を期待して顔を上げる。
「アウクスティ殿下が見つかったようです~」
「本当ですか!?アウクスティは無事なのですか!?」
俺が勢いよくサムエルに詰め寄ると、サムエルは一瞬目を見開いた後、申し訳なさそうに言葉を続けた。
「無事かどうかはわかりませんがあ、異様なまでに魔力が充満している場所があったので~ほぼ間違いないそうです~」
「……ああ、成程。魔力が充満しすぎていて近づけないのですね」
「はい~。元々その場所は魔力濃度が高くて近づけない場所だったんですけど~今や魔力濃度が倍増しているらしくて~地獄のようになってるらしいです~」
「……魔力濃度が高い場所、ですか」
「はい~。ヘルレヴィ旧男爵領の魔窟と呼ばれる場所です~」
俺は聞いたことがあるようなないような名前に必死に自分の記憶を思い起こしていく。確か昔、帝国の重要事項として学ばされたことがあった気がする……。
俺が悶々と考えていると、サムエルが見かねて説明を付け加えてくれた。
「数十年前に自然災害が原因で魔力の流れが乱れて、魔力の溜まり場となってしまった場所です~。ヘルレヴィ男爵はその自然災害が原因で没落しており、今はヴァルヴィオ子爵が臨時で領地を治めています~」
「……ああ!ユルヤナの実家が代行している、あそこの話ですか!」
サムエルの説明で俺ははっきりと思い出した。ユルヤナがよく、魔窟問題の解決こそがヴァルヴィオ子爵領の更なる発展に繋がる、と話していたのだ。
魔窟とは。
数十年前にヘルレヴィ旧男爵領にて起きた自然災害によって空気中に漂う魔力の流れが乱れ、魔力の溜まり場となってしまっている場所のことだ。「魔窟」と言われているが、その場所は洞穴とかではなく、寧ろ小高い山場となっている場所だ。洞穴の中で空気が籠るかのようにその場所で膨大な魔力が停滞しており、洞窟の中のように薄暗く先が見えないため、そのように呼ばれているのだ。
そこに人が近づこうものならば強烈な目眩や吐き気を催し、最悪精神崩壊してしまう。それほど大量の魔力がそこに残留してしまっているのだ。そこには凶暴化した野生生物や植物が多く生息し、それらの生物は総称して「モンスター」と呼ばれている。魔窟こそがヴァルヴィオ子爵が長年ヘルレヴィ旧男爵領の復興に手を焼く最大の理由である。
「でもなんでまたそんな場所に……」
「強力な魔力同士が何かの拍子に強く引き寄せ合うことは、極稀にですけどあります。恐らくその類いのことではないでしょうか?どのようにその場所まで行き着いたのかはわかりませんが……」
ダーヴィドは難しい表情でそう言った。強い魔力同士って基本的、反発し合うものだと聞いていたけど、例外があるみたいだ。親和性の高い何かがそこにあったのだろう。詳しいことを聞きたい気もするけど、多分すぐには理解出来ないだろうから今は傍に置いておこう。また落ち着いたらじっくり話を聞けば良いや。
「……非常に不味い状況かもしれません。恐らく今の魔窟は元々残留していた魔力とアウクスティ殿下の魔力が入り乱れて、見るに堪えない状態だと思われます。その状況では魔力の根源を駆逐するのは以ての外、アウクスティ殿下に近づくことすら不可能に近いでしょう。最悪、帝国中の魔導士を集めて一気に魔法を放ち、魔力をうち払った一瞬のうちに息の根を止める、という博打みたいな作戦を取る他ないかもしれません」
「その方法は博打なのか」
「はい。魔導士の魔力がうち負けてしまう可能性がありますし、最悪、巨大な魔力爆発が発生したり、魔導士の魔力が残留して余計に酷い状態になる可能性も……」
ウェル王子の質問にダーヴィドは表情を曇らせて答える。最終手段ですら危険な賭けってだけで、どれだけ酷い状況なのかがありありとわかる。どうにか出来ないものか……。
「……アウクスティに近づくぐらいなら、結界魔法を展開するか、強力な結界魔法陣を作れば可能ですが……。魔法陣でも、周囲の最低二人か三人ほどは魔力の影響を受けないでしょう」
「……ああ、魔力爆発の時に展開してた魔法か。魔法陣もあるんだな」
ウェル王子は驚いた様子で呟くようにそう言った。俺も本格的には研究してないけど、最低限必要な結界魔法陣を作るのにはそこまで時間がかからないだろう。確か試作品で作って、出来が良かった記憶があるし。
「……ですが例えアウクスティ殿下に近づけたとしても、何をすれば……。一番良いのは魔力を消し去ったり、封印したりすることでしょうけど……」
「封印、ですか」
俺は何となく「封印」の言葉に引っかかり、反芻した。何かいつか、封印がどうのこうのって話をしたような……。
__魔法陣を展開して『封印!』なんて叫ぶの、何だかカッコ良くありませんか!?
「……あああああ!!ありますぞ!可能性!封印!方法!趣味が実利に結びついた!魔法陣万歳!!」
俺の突然の発言に一同驚きの表情を見せる。まだ作ってもらってる最中だから、確証はないけど……ヤルノの報告じゃ、もうすぐで出来るって言ってたよね。なら最優先で取り組んでもらおう!
「ヴァイナモ!直ぐにヤルノに連絡して!!私用でお願いしていた魔法陣の完成を急がせてくれますかな!?!?」
「私用の……あっ!」
俺の言葉にヴァイナモも何のことを指しているのか理解出来たようで、声を上げた。サムエルも何か見当がついたようで、「成程です~」と頷く。
「……なあ、それはどんな魔法陣なんだ?」
未だ理解出来ないウェル王子が、恐る恐る聞いてきた。ダーヴィドも気になっている様子だ。俺は目をキラッキラに輝かせて、拳を握りしめて断言した。
「男のロマンですぞ!!」
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