183 / 219
学園生活をエンジョイする
諦めていたこと
しおりを挟む
午後からの演目は何事もなく進行していった。演劇部ではクラスメイトが脇役ながら素晴らしい演技を見せており、思わず感心してしまった。謙虚で引っ込み思案な子だったから、あんな堂々とした俺様キャラを演じているのが、意外で仕方なかったのだ。役者ってすごいなって思いました(小並感)。
そして文化祭の最後にあるのは、後夜祭。文化祭実行委員の手配で、学校裏にある屋外広間に立食パーティーの準備が成されていた。学園には2学年しかおらず、ほとんどが貴族ということもあり、そこまで全校生徒の数は多くない。だけどそれでもここまでの準備をするのは大変だっただろうに。てか全校生徒を収容出来る広さの屋外広間て。普段ほとんど使わないから、俺も初めて来たけど。流石王立の学園だな。
「それじゃあまあ、昨日も言ったが……改めて、文化祭、お疲れ様だ」
「「「お疲れ様でしたー!」」」
ウェル王子の言葉にクラスメイト達が続き、持っていたグラスを高く上げた。所謂乾杯だ。グラスを当て合って音を鳴らすことはしないけど。食器を鳴らすのは貴族としてマナー違反だからね。
あっちなみに飲み物はジュースだよ。未成年の飲酒は禁止こそされてないけど常識的に駄目だよねって言われてるし、学園内は飲酒禁止だからね。
「大変だったけど楽しかったね」
「うんうん!店も大繁盛したし!」
「コスプレ初めてやったんだが、割とクセになりそうだな」
「殿方は本当にご苦労さまですわ。何せずっとコーヒーカップを動かしていたのですもの」
「おうおう!もっと労ってくれ!」
「そう言えば演劇部での君の演技、良かったよ。普段とは違いすぎて目を疑ってしまった」
「えっ、そうですか?ありがとうございます」
そんな他愛のない会話をするクラスメイトたちを眺めながら、俺はチビチビとジュースを飲んだ。会話に参加したいなとは思うけど、距離感掴めないって言うか……。大分クラスにも馴染んでは来れたけど、まだちょっと遠慮しちゃうんだよね。
そう思っていると、クラスメイトの一人がこちらを振り返った。
「そう言えば、私は文化祭を通して殿下やシーウェルト王子と親睦が深められたのが凄く嬉しかったです」
「あっ!それわかります!やっぱり皇族とか王族とか、気を使うなあって思っていましたけど、いざ話してみると気さくで冗談とか言い合える方だって思えました!」
「なんか、気を使っていた私たちが馬鹿馬鹿しかったと言いますか……もっと早く仲良くなれば良かったと思います」
「殿下の婚約者も見れましたし!大満足です!」
クラスメイトのそんな優しい言葉たちに、俺は胸がジーンと暖かくなった。俺は前世から社交的な人間ではなかった。別に嫌われてたとか孤立していた訳では無いけど、いてもいなくてもどうでもいいってポジションにいた。それが嫌だった訳じゃない。尊敬出来る母親に可愛い弟妹、俺の心を救ってくれた恩師に大人になっても仲の良かった友達。俺はとても周りに恵まれていた。
でもどこかで人と仲良くなるのを躊躇っていたように思う。職場の人達とはビジネスライクな関係だったし。あの子との出来事がトラウマになっていたのだ。あまり深く知らない相手と下手に親しくなって、自分の知らない所で相手を傷つけてしまうのが、怖かった。だからよく知った家族や一部の人間としか、本当に親しくしなかった。親しくなれなかった。
そして前世ではどんどん人付き合いを切り捨てていった。人と疎遠になると興味もなくなった。興味がなくなると人を気にすることもなくなって、どんどん自分勝手になった。なるだけ「その他大勢の人」という存在を意識しないようにして、自分の殻の中に籠るようになった。
それは今世でも引き継がれていた。なるだけ利害の一致による関係を築こうとしていた。母親もペッテリもヤルノも、サムエルもオリヴァもアスモも、他の多くの人々も。Win-Winな条件をつけることで、良い関係を築こうとしていた。
でもヴァイナモは違った。彼はお互いによく知らない状態だった最初から、俺の味方でいてくれた。父上やカレルヴォ兄上もそうだった。家族でありながら、俺は2人のことをよく知らなかった。多分向こうも、俺のことをよく知らなかったと思う。でも何だかんだ2人は俺のことを気にかけてくれた。その無条件の愛情がむず痒くて、でも暖かくて。ずっとどこかで凝り固まっていた肩の力が、すっと和らいだ気がした。
そしてふと周りを見てみると、周りの人々は自分が思っている以上に俺のことを信頼して、大切にしてくれていた。利害関係なんかじゃ説明出来ないその優しさに、人と関わるのも悪くないかも、と思うようになっていた。
だから少しずつ、自分の友好関係を広げることにした。ユスティーナ義姉上と言いダーヴィドと言い、そして学園での学友達と言い。少しずつ、普通に人と関われるようになろうと頑張ってみた。
だけど学園では皇子という身分が邪魔をして、なかなか上手くいかなかった。どうすれば仲良くなれるか知らなかったから、手探りで距離感を測った。人と必要以上関わらないことに慣れすぎてしまって、名前を覚えることすら、意識しないと出来なくなっていた。もう無理かも、と思ったこともあった。俺にはヴァイナモがあるからいいや、なんて甘えたことを考えたこともあった。
でも今、俺の目の前には俺に笑いかけてくれる学友がいる。一瞬、あの子が脳裏を過ぎった。あの子とも、こうやって笑いあっていた。俺が間違えなければ、ずっとこう笑いあえたかもしれない。少し胸が痛んだけど、今更悩んだ所でどうしようもない。もうあの子とは存在する世界線すら違うのだから。
俺が密かに夢描いていた現実が、今ここにある。俺なんかには不可能だと思っていたことが、今ここに。
そう思うと、何だか泣きたくなった。
「えっ!?殿下!?どうされたんですか!?」
とあるクラスメイトからの驚きの声で、俺が今、涙を流していることに気づいた。みんなが心配そうにこちらを覗き込んでくる。その様子がまた暖かくて、俺は笑って首を振った。
「いえ、なんか今、凄く幸せだなあって思いまして」
俺の言葉にみんなキョトンとして顔を見合わせた。その様子がおかしくて、俺はクスクスと笑う。するとみんなも頬を緩め、次第に俺の笑い声につられて声を出して笑い始めた。クラス全体が暖かい笑いに包まれた。……これが人と人とが繋がる、ってことなのかな。そうなら俺は今まで、とても勿体ないことをしてたのかもしれない。人と関わることはこんなに幸せなことなのに、今まで避けてきただなんて。
ああ、こんな幸せがずっと続けば良いな。
そう思った、次の瞬間。
俺は背後から強大な魔力を感じ取った。
「っっっ!!!」
俺はほぼ反射で背後に巨大な防御魔法を展開した。クラスメイト含め、その場にいる人達を守ることが出来るように、めいっぱい強力な魔法を。
そしてその刹那。
殺人的な爆発音が、その場に鳴り響いた。
* * * * * * * * *
これにて本章は終了で、次回から最終章です。やっとここまで来れた……。最終章はシリアス多めですが、是非最後までお付き合いしていただけると幸いです。
そして文化祭の最後にあるのは、後夜祭。文化祭実行委員の手配で、学校裏にある屋外広間に立食パーティーの準備が成されていた。学園には2学年しかおらず、ほとんどが貴族ということもあり、そこまで全校生徒の数は多くない。だけどそれでもここまでの準備をするのは大変だっただろうに。てか全校生徒を収容出来る広さの屋外広間て。普段ほとんど使わないから、俺も初めて来たけど。流石王立の学園だな。
「それじゃあまあ、昨日も言ったが……改めて、文化祭、お疲れ様だ」
「「「お疲れ様でしたー!」」」
ウェル王子の言葉にクラスメイト達が続き、持っていたグラスを高く上げた。所謂乾杯だ。グラスを当て合って音を鳴らすことはしないけど。食器を鳴らすのは貴族としてマナー違反だからね。
あっちなみに飲み物はジュースだよ。未成年の飲酒は禁止こそされてないけど常識的に駄目だよねって言われてるし、学園内は飲酒禁止だからね。
「大変だったけど楽しかったね」
「うんうん!店も大繁盛したし!」
「コスプレ初めてやったんだが、割とクセになりそうだな」
「殿方は本当にご苦労さまですわ。何せずっとコーヒーカップを動かしていたのですもの」
「おうおう!もっと労ってくれ!」
「そう言えば演劇部での君の演技、良かったよ。普段とは違いすぎて目を疑ってしまった」
「えっ、そうですか?ありがとうございます」
そんな他愛のない会話をするクラスメイトたちを眺めながら、俺はチビチビとジュースを飲んだ。会話に参加したいなとは思うけど、距離感掴めないって言うか……。大分クラスにも馴染んでは来れたけど、まだちょっと遠慮しちゃうんだよね。
そう思っていると、クラスメイトの一人がこちらを振り返った。
「そう言えば、私は文化祭を通して殿下やシーウェルト王子と親睦が深められたのが凄く嬉しかったです」
「あっ!それわかります!やっぱり皇族とか王族とか、気を使うなあって思っていましたけど、いざ話してみると気さくで冗談とか言い合える方だって思えました!」
「なんか、気を使っていた私たちが馬鹿馬鹿しかったと言いますか……もっと早く仲良くなれば良かったと思います」
「殿下の婚約者も見れましたし!大満足です!」
クラスメイトのそんな優しい言葉たちに、俺は胸がジーンと暖かくなった。俺は前世から社交的な人間ではなかった。別に嫌われてたとか孤立していた訳では無いけど、いてもいなくてもどうでもいいってポジションにいた。それが嫌だった訳じゃない。尊敬出来る母親に可愛い弟妹、俺の心を救ってくれた恩師に大人になっても仲の良かった友達。俺はとても周りに恵まれていた。
でもどこかで人と仲良くなるのを躊躇っていたように思う。職場の人達とはビジネスライクな関係だったし。あの子との出来事がトラウマになっていたのだ。あまり深く知らない相手と下手に親しくなって、自分の知らない所で相手を傷つけてしまうのが、怖かった。だからよく知った家族や一部の人間としか、本当に親しくしなかった。親しくなれなかった。
そして前世ではどんどん人付き合いを切り捨てていった。人と疎遠になると興味もなくなった。興味がなくなると人を気にすることもなくなって、どんどん自分勝手になった。なるだけ「その他大勢の人」という存在を意識しないようにして、自分の殻の中に籠るようになった。
それは今世でも引き継がれていた。なるだけ利害の一致による関係を築こうとしていた。母親もペッテリもヤルノも、サムエルもオリヴァもアスモも、他の多くの人々も。Win-Winな条件をつけることで、良い関係を築こうとしていた。
でもヴァイナモは違った。彼はお互いによく知らない状態だった最初から、俺の味方でいてくれた。父上やカレルヴォ兄上もそうだった。家族でありながら、俺は2人のことをよく知らなかった。多分向こうも、俺のことをよく知らなかったと思う。でも何だかんだ2人は俺のことを気にかけてくれた。その無条件の愛情がむず痒くて、でも暖かくて。ずっとどこかで凝り固まっていた肩の力が、すっと和らいだ気がした。
そしてふと周りを見てみると、周りの人々は自分が思っている以上に俺のことを信頼して、大切にしてくれていた。利害関係なんかじゃ説明出来ないその優しさに、人と関わるのも悪くないかも、と思うようになっていた。
だから少しずつ、自分の友好関係を広げることにした。ユスティーナ義姉上と言いダーヴィドと言い、そして学園での学友達と言い。少しずつ、普通に人と関われるようになろうと頑張ってみた。
だけど学園では皇子という身分が邪魔をして、なかなか上手くいかなかった。どうすれば仲良くなれるか知らなかったから、手探りで距離感を測った。人と必要以上関わらないことに慣れすぎてしまって、名前を覚えることすら、意識しないと出来なくなっていた。もう無理かも、と思ったこともあった。俺にはヴァイナモがあるからいいや、なんて甘えたことを考えたこともあった。
でも今、俺の目の前には俺に笑いかけてくれる学友がいる。一瞬、あの子が脳裏を過ぎった。あの子とも、こうやって笑いあっていた。俺が間違えなければ、ずっとこう笑いあえたかもしれない。少し胸が痛んだけど、今更悩んだ所でどうしようもない。もうあの子とは存在する世界線すら違うのだから。
俺が密かに夢描いていた現実が、今ここにある。俺なんかには不可能だと思っていたことが、今ここに。
そう思うと、何だか泣きたくなった。
「えっ!?殿下!?どうされたんですか!?」
とあるクラスメイトからの驚きの声で、俺が今、涙を流していることに気づいた。みんなが心配そうにこちらを覗き込んでくる。その様子がまた暖かくて、俺は笑って首を振った。
「いえ、なんか今、凄く幸せだなあって思いまして」
俺の言葉にみんなキョトンとして顔を見合わせた。その様子がおかしくて、俺はクスクスと笑う。するとみんなも頬を緩め、次第に俺の笑い声につられて声を出して笑い始めた。クラス全体が暖かい笑いに包まれた。……これが人と人とが繋がる、ってことなのかな。そうなら俺は今まで、とても勿体ないことをしてたのかもしれない。人と関わることはこんなに幸せなことなのに、今まで避けてきただなんて。
ああ、こんな幸せがずっと続けば良いな。
そう思った、次の瞬間。
俺は背後から強大な魔力を感じ取った。
「っっっ!!!」
俺はほぼ反射で背後に巨大な防御魔法を展開した。クラスメイト含め、その場にいる人達を守ることが出来るように、めいっぱい強力な魔法を。
そしてその刹那。
殺人的な爆発音が、その場に鳴り響いた。
* * * * * * * * *
これにて本章は終了で、次回から最終章です。やっとここまで来れた……。最終章はシリアス多めですが、是非最後までお付き合いしていただけると幸いです。
140
お気に入りに追加
3,805
あなたにおすすめの小説
【第2部開始】悪役令息ですが、家族のため精一杯生きているので邪魔しないでください~僕の執事は僕にだけイケすぎたオジイです~
ちくわぱん
BL
【第2部開始 更新は少々ゆっくりです】ハルトライアは前世を思い出した。自分が物語の当て馬兼悪役で、王子と婚約するがのちに魔王になって結局王子と物語の主役に殺される未来を。死にたくないから婚約を回避しようと王子から逃げようとするが、なぜか好かれてしまう。とにかく悪役にならぬように魔法も武術も頑張って、自分のそばにいてくれる執事とメイドを守るんだ!と奮闘する日々。そんな毎日の中、困難は色々振ってくる。やはり当て馬として死ぬしかないのかと苦しみながらも少しずつ味方を増やし成長していくハルトライア。そして執事のカシルもまた、ハルトライアを守ろうと陰ながら行動する。そんな二人の努力と愛の記録。両片思い。じれじれ展開ですが、ハピエン。
優しい庭師の見る夢は
エウラ
BL
植物好きの青年が不治の病を得て若くして亡くなり、気付けば異世界に転生していた。
かつて管理者が住んでいた森の奥の小さなロッジで15歳くらいの体で目覚めた樹希(いつき)は、前世の知識と森の精霊達の協力で森の木々や花の世話をしながら一人暮らしを満喫していくのだが・・・。
※主人公総受けではありません。
精霊達は単なる家族・友人・保護者的な位置づけです。お互いがそういう認識です。
基本的にほのぼのした話になると思います。
息抜きです。不定期更新。
※タグには入れてませんが、女性もいます。
魔法や魔法薬で同性同士でも子供が出来るというふんわり設定。
※10万字いっても終わらないので、一応、長編に切り替えます。
お付き合い下さいませ。
マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
転生したけどやり直す前に終わった【加筆版】
リトルグラス
BL
人生を無気力に無意味に生きた、負け組男がナーロッパ的世界観に転生した。
転生モノ小説を読みながら「俺だってやり直せるなら、今度こそ頑張るのにな」と、思いながら最期を迎えた前世を思い出し「今度は人生を成功させる」と転生した男、アイザックは子供時代から努力を重ねた。
しかし、アイザックは成人の直前で家族を処刑され、平民落ちにされ、すべてを失った状態で追放された。
ろくなチートもなく、あるのは子供時代の努力の結果だけ。ともに追放された子ども達を抱えてアイザックは南の港町を目指す──
***
第11回BL小説大賞にエントリーするために修正と加筆を加え、作者のつぶやきは削除しました。(23'10'20)
**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる