175 / 219
学園生活をエンジョイする
ベイエル王国の2人
しおりを挟む
その後文化祭への準備はつつがなく進んだ。いきなり口調が変わったウェル王子にクラスメイトは少し困惑していたが、俺と親しく話す姿を見て、いい方向への変化だと察したのか、ウェル王子は今まで以上にクラスメイトと仲良くなった。今まで他国の王子で委員長って言うのもあり、話しかけずらい空気があったけど、それが改善されたようでよかった。
人力コーヒーカップも何度も試行錯誤を繰り返した後に完成した。安全性が最後まで心配だったが、最終試行では一日回し続けても故障しないほどの耐久力を生み出すことが出来た。マティルダ嬢の豊富な知識マジすげえ。
そんなこんなで順調に準備が整い、今日がいよいよ文化祭本番の日がやって来た。俺たちは朝から出し物の最終確認や衣装の着替えなどでてんやわんやしている。
「ええええエル皇子っ!すばっ、素晴らしいですね!まるでてて、天使のようです!」
「そうですか?テオドール、似合ってますか?」
「はい!それは勿論!」
「ふふっ。ペッテリに頼んだ甲斐がありましたね」
客引き要員としてコスプレ衣装に着替えた俺は、テオドールに褒められながら頭に付けた兎の耳のカチューシャを弄った。俺の衣装は某不思議な国の赤い服を着た白い兎である。懐中時計も常備している。この世界にあの物語は存在しないけど、俺の中ではコーヒーカップと言えばアリ……ゲフンゲフン、金髪少女が不思議な国へ行く物語のイメージがあるのだ。クラスのみんなピンときていなくて首を傾げていたけど、衣装が可愛いから良いよって言ってくれた。優しい。
テオドールは裏方要員だから普通のタキシードだ。まあテオドールはあがり症だから接客にはむいてないわな。俺的には一緒に白い兎のコスプレして欲しかったけど。
てかテオドールよ。俺は白い兎のコスプレをしてるんだ。天使はないだろ、天使は。
俺たちがそんな会話をしていると、ウェル王子がこちらに近づいてきた。
「エル皇子、衣装に不備はないか?」
「はい、問題はありません。……ふふっ」
「……何を笑っている」
「いえ、ウェル王子にはどう頑張ってもその衣装は似合わないんだなとしみじみ思いまして」
ウェル王子は片眉をピクっと動かした。ウェル王子の衣装はチ……どぎつい色のしましま猫のコスプレだ。これが面白い具合に似合っていない。ウェル王子はどちらかと言うと精悍な男顔だから、可愛らしい服装だとちぐはぐなのだ。でも細身だからまだなんとかなるかなって思ってたんだけど……なんでこんなにも似合ってないのだろ。顔立ち以外のにもなんか要因ありそうなのに、全然わかんないや。ただただ壊滅的に似合ってない。
これならトランプをモチーフにした兵隊さんとか、いっそハート柄の女王様の方が良いのでは?と思ったのでウェル王子に提案したのだが。
「将来、国王となる人間が一介の兵隊姿になどなれない。女装など以ての外だ。そもそもこの猫ですら似合わないのに、女性の服など笑い物でしかないだろう」
とのこと。プライドエベレストだあ……自分が次期国王って信じて疑ってないよ……。まあ話を聞く限りウェル王子の方が優秀っぽいし、父上も変な執着さえなければ優秀って言ってたし。多分ウェル王子の頭の中には第一王子を蹴落とす計画はまとまっているんだろうな。俺的にもウェル王子が国王になってくれた方が魔法陣研究の融通を効かせるためにも有難いから、頑張って欲しい。
「ほんとに似合ってないね、ウェル。逆に名物になりそう」
「うるさいぞテル」
テオドールの指摘にウェル王子は眉を潜めた。だが本気で不快と言った様子ではなく、弄られて不貞腐れているような感じだ。2人は幼馴染だって聞くし、王子と侯爵家子息以上の距離感のようだね。テオドールはウェル王子のこと心配してたようだし。
ウェル王子が吹っ切れた後、テオドールはウェル王子に内緒で俺にお礼を言いに来た。なんでもウェル王子は長年屈折した性癖で損をして来たそうな。上に立つ人間として相応しい能力と人格を持っていたのに、ウェル王子を王太子にと言う声が大々的に叫ばれなかったのは、一重に不治の病のせいだったそうな。性格に難ありだから、恒例を覆してまでウェル王子を王太子にしようと企む物好きが少なかったらしい。でも今のウェル王子なら、今までのマイナス評価をひっくり返す行いが出来るはず。テオドールはそう思っているそうだ。
俺はその時テオドールに、何故そこまでウェル王子が信じられるのかと聞いた。ウェル王子への盲信に近い期待に少し違和感を覚えたのだ。
するとテオドールは幼少期、自分がいじめられていた所をウェル王子に助けてもらったことを話してくれた。そのお陰で自分の名前にも自身が持てた、太陽みたいな存在だ、と。
確かにウェル王子を何かに例えるなら俺も太陽だと答えるだろう。光を遮る雲が晴れたウェル王子は、こっちが目を細めてしまうほど眩しい。これなら良い国王になるだろう、って無条件に確信してしまうオーラがある。このウェル王子を国王やベイエル王国の貴族を見たなら、考えを改めない方がおかしい。第一王子に会ったことはないけど、愚鈍だって聞くし。
まあそれはそれとして。俺としては聞き捨てならないことがある。
「ウェル王子、テオドールのことをテルと呼んでいるのですか?」
「ん?ああ、そうだな。テオはベイエル王家の象徴であり、ドールは人形って意味があるからな。少し変わった愛称の付け方だが、これが一番呼びやすくて、煩わしくない」
ウェル王子の説明に俺は成程、と呟いた。流石に侯爵家子息を王位継承権を示す名前で呼ぶ訳にも、人形と呼ぶ訳にもいかないもんね。
でも……テル、テルかあ……。
「私もそう呼びたいですね……」
「えっ、エル皇子!?」
「私にもテルと呼ぶ権利をくれませんか?」
俺のお願いにテオドールは目を丸くした。テオドールとは友達として、これからも末永く仲良くしたい。テオドールは俺のこと愛称で呼んでるのに、俺は普通に名前呼びってなんだか……ねえ?
「えっえっと……その……エル皇子がよろしいのであれば、是非僕のことはテルとお呼びくださいっ……!」
「本当ですか!ありがとうございます、テル!」
もじもじしながらもテオドール……もといテルが許可してくれたので、俺は早速愛称で呼んだ。なんか良いな、こう言う距離感って。前世の友達はお互い苗字で呼びあってたし。まああれはあれで親しさの証だったんだけどね。一周まわって苗字呼びに定着したと言うか、親しいが故にお互いに相手への扱いが雑になってただけだから。
テルは顔を真っ赤にして固まってしまった。あれ?どした?
「……これが人たらしと言うやつか……」
ウェル王子は神妙そうにそう零した。人たらし?何のこと?俺って自分と関係ない人のことなんてどうでもいいって思くタチの人間だから、人たらしではないんだけどな?
人力コーヒーカップも何度も試行錯誤を繰り返した後に完成した。安全性が最後まで心配だったが、最終試行では一日回し続けても故障しないほどの耐久力を生み出すことが出来た。マティルダ嬢の豊富な知識マジすげえ。
そんなこんなで順調に準備が整い、今日がいよいよ文化祭本番の日がやって来た。俺たちは朝から出し物の最終確認や衣装の着替えなどでてんやわんやしている。
「ええええエル皇子っ!すばっ、素晴らしいですね!まるでてて、天使のようです!」
「そうですか?テオドール、似合ってますか?」
「はい!それは勿論!」
「ふふっ。ペッテリに頼んだ甲斐がありましたね」
客引き要員としてコスプレ衣装に着替えた俺は、テオドールに褒められながら頭に付けた兎の耳のカチューシャを弄った。俺の衣装は某不思議な国の赤い服を着た白い兎である。懐中時計も常備している。この世界にあの物語は存在しないけど、俺の中ではコーヒーカップと言えばアリ……ゲフンゲフン、金髪少女が不思議な国へ行く物語のイメージがあるのだ。クラスのみんなピンときていなくて首を傾げていたけど、衣装が可愛いから良いよって言ってくれた。優しい。
テオドールは裏方要員だから普通のタキシードだ。まあテオドールはあがり症だから接客にはむいてないわな。俺的には一緒に白い兎のコスプレして欲しかったけど。
てかテオドールよ。俺は白い兎のコスプレをしてるんだ。天使はないだろ、天使は。
俺たちがそんな会話をしていると、ウェル王子がこちらに近づいてきた。
「エル皇子、衣装に不備はないか?」
「はい、問題はありません。……ふふっ」
「……何を笑っている」
「いえ、ウェル王子にはどう頑張ってもその衣装は似合わないんだなとしみじみ思いまして」
ウェル王子は片眉をピクっと動かした。ウェル王子の衣装はチ……どぎつい色のしましま猫のコスプレだ。これが面白い具合に似合っていない。ウェル王子はどちらかと言うと精悍な男顔だから、可愛らしい服装だとちぐはぐなのだ。でも細身だからまだなんとかなるかなって思ってたんだけど……なんでこんなにも似合ってないのだろ。顔立ち以外のにもなんか要因ありそうなのに、全然わかんないや。ただただ壊滅的に似合ってない。
これならトランプをモチーフにした兵隊さんとか、いっそハート柄の女王様の方が良いのでは?と思ったのでウェル王子に提案したのだが。
「将来、国王となる人間が一介の兵隊姿になどなれない。女装など以ての外だ。そもそもこの猫ですら似合わないのに、女性の服など笑い物でしかないだろう」
とのこと。プライドエベレストだあ……自分が次期国王って信じて疑ってないよ……。まあ話を聞く限りウェル王子の方が優秀っぽいし、父上も変な執着さえなければ優秀って言ってたし。多分ウェル王子の頭の中には第一王子を蹴落とす計画はまとまっているんだろうな。俺的にもウェル王子が国王になってくれた方が魔法陣研究の融通を効かせるためにも有難いから、頑張って欲しい。
「ほんとに似合ってないね、ウェル。逆に名物になりそう」
「うるさいぞテル」
テオドールの指摘にウェル王子は眉を潜めた。だが本気で不快と言った様子ではなく、弄られて不貞腐れているような感じだ。2人は幼馴染だって聞くし、王子と侯爵家子息以上の距離感のようだね。テオドールはウェル王子のこと心配してたようだし。
ウェル王子が吹っ切れた後、テオドールはウェル王子に内緒で俺にお礼を言いに来た。なんでもウェル王子は長年屈折した性癖で損をして来たそうな。上に立つ人間として相応しい能力と人格を持っていたのに、ウェル王子を王太子にと言う声が大々的に叫ばれなかったのは、一重に不治の病のせいだったそうな。性格に難ありだから、恒例を覆してまでウェル王子を王太子にしようと企む物好きが少なかったらしい。でも今のウェル王子なら、今までのマイナス評価をひっくり返す行いが出来るはず。テオドールはそう思っているそうだ。
俺はその時テオドールに、何故そこまでウェル王子が信じられるのかと聞いた。ウェル王子への盲信に近い期待に少し違和感を覚えたのだ。
するとテオドールは幼少期、自分がいじめられていた所をウェル王子に助けてもらったことを話してくれた。そのお陰で自分の名前にも自身が持てた、太陽みたいな存在だ、と。
確かにウェル王子を何かに例えるなら俺も太陽だと答えるだろう。光を遮る雲が晴れたウェル王子は、こっちが目を細めてしまうほど眩しい。これなら良い国王になるだろう、って無条件に確信してしまうオーラがある。このウェル王子を国王やベイエル王国の貴族を見たなら、考えを改めない方がおかしい。第一王子に会ったことはないけど、愚鈍だって聞くし。
まあそれはそれとして。俺としては聞き捨てならないことがある。
「ウェル王子、テオドールのことをテルと呼んでいるのですか?」
「ん?ああ、そうだな。テオはベイエル王家の象徴であり、ドールは人形って意味があるからな。少し変わった愛称の付け方だが、これが一番呼びやすくて、煩わしくない」
ウェル王子の説明に俺は成程、と呟いた。流石に侯爵家子息を王位継承権を示す名前で呼ぶ訳にも、人形と呼ぶ訳にもいかないもんね。
でも……テル、テルかあ……。
「私もそう呼びたいですね……」
「えっ、エル皇子!?」
「私にもテルと呼ぶ権利をくれませんか?」
俺のお願いにテオドールは目を丸くした。テオドールとは友達として、これからも末永く仲良くしたい。テオドールは俺のこと愛称で呼んでるのに、俺は普通に名前呼びってなんだか……ねえ?
「えっえっと……その……エル皇子がよろしいのであれば、是非僕のことはテルとお呼びくださいっ……!」
「本当ですか!ありがとうございます、テル!」
もじもじしながらもテオドール……もといテルが許可してくれたので、俺は早速愛称で呼んだ。なんか良いな、こう言う距離感って。前世の友達はお互い苗字で呼びあってたし。まああれはあれで親しさの証だったんだけどね。一周まわって苗字呼びに定着したと言うか、親しいが故にお互いに相手への扱いが雑になってただけだから。
テルは顔を真っ赤にして固まってしまった。あれ?どした?
「……これが人たらしと言うやつか……」
ウェル王子は神妙そうにそう零した。人たらし?何のこと?俺って自分と関係ない人のことなんてどうでもいいって思くタチの人間だから、人たらしではないんだけどな?
140
お気に入りに追加
3,806
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
俺の婚約者は悪役令息ですか?
SEKISUI
BL
結婚まで後1年
女性が好きで何とか婚約破棄したい子爵家のウルフロ一レン
ウルフローレンをこよなく愛する婚約者
ウルフローレンを好き好ぎて24時間一緒に居たい
そんな婚約者に振り回されるウルフローレンは突っ込みが止まらない
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~
乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。
【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】
エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。
転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。
エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。
死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。
「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」
「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」
全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。
闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。
本編ド健全です。すみません。
※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。
※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。
※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】
※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て運命の相手を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
────────────
※感想、いいね大歓迎です!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる