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学園生活をエンジョイする
マティルダ嬢のお願い
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「本当に申し訳ございませんでした」
俺は宮殿の応接室でマティルダ嬢に頭を下げた。マティルダ嬢は苦笑いをしながら用意された紅茶を飲む。すっかりくたびれてしまっているのが俺から見てもわかるので、余計申し訳なくなってくる。
あの後緊張が解けた教室で、マティルダ嬢はクラスメイトから質問攻めされた。どんなことをしているのか。この仕事をするようになったきっかけは何か、いつからこの仕事をしているのか、俺と知り合ったのはいつなのか、などなど。
マティルダ嬢は自分の仕事を馬鹿にされなかったことが嬉しかったのか、頬を赤く染めながらひとつひとつの質問に律儀に答えて行った。でも流石にそれが休み時間ごとにずっと続いたからか、最後の方はだいぶ無理した笑みを貼り付けていた。
放課後まで質問攻めにされそうになっていたので、俺は咄嗟に「今日は個人的な依頼をする予定だった」と嘘をついてマティルダ嬢を連れて教室から脱出した。そしてそのまま俺と一緒に宮殿まで来て、マティルダ嬢を労っていると言う訳だ。
ヴァイナモには馬車の中で事情を説明した。ヴァイナモは俺が口を滑らしたことに心底驚いていた。俺だってびっくりだよ。サラッと淀みなくマティルダ嬢を呼んでいたんだから。
ヴァイナモが何故かその時の状況を聞いてきたのは意外だったけど、別に隠すこともないし普通にシーウェルト王子とテオドールが近くにいた事とかを話すとヴァイナモは「そうですか……」と返すだけで考え込んでしまった。なんか思い当たることでもあるのかな?……まあ俺も、ちょっと気になることはあるけど。
「……まあいつかは明かそうと思ってましたし、それが早まっただけで別段支障はありませんが、ただただ驚きました。急にどうされたのですか?」
「それが自分でも良くわかっていません。いつの間にか貴女に話しかけていました」
「……殿下ってもしかして天然が入ってます?」
「いえ、そんなことはないと思いますが……」
マティルダ嬢はチラリとヴァイナモを見た。ヴァイナモはキョトンとした顔で首を傾げる。
「エルネスティ様が天然だとは思ったことありませんね。変わった方だとは思いますが」
「ちょっと、失礼ですよヴァイナモ」
「すみません」
ヴァイナモは悪びれもなく謝った。全く……出会ったばかりの頃はこっちが恐縮してしまうぐらいに謝ってたのに。まあそれだけ俺との距離が縮まったってことなんだけど。
「……話は戻しますが、例えいつか明かすつもりだったとしても、あんな不意打ちみたいな形になってしまったのは私の責任です。本当にすみません」
「いえいえ、そんな。……そうだ。この話をチャラにするためにもひとつ、私のお願いを聞いてくれませんか?」
「ええ、私に出来ることならなんでも」
マティルダ嬢の提案に俺は食い気味で頷いた。自己満だろうと罪悪感が拭えるだろうからね。
そしてマティルダ嬢のお願いを聞いた俺は、二重の意味で目を丸くすることとなる。
* * *
とある休日、近衛騎士団の訓練場にて。マティルダ嬢に連れられた1人の少女は緊張の面持ちで訓練場に足を踏み入れた。
「アンティア様をお連れしました、殿下」
「おはようございます、アンティア嬢。今日は朝早くから呼び出してしまいすみません」
「いえ、私の方からお願いしたことですから、殿下のご都合に合わせるのは当然です」
女性らしからぬ騎士の訓練着のような動きやすい衣服に身を包む彼女の名はアンティア・カーリ・ラウタヴァーラ。ラウタヴァーラ公爵家の長女であり、れっきとしたご令嬢だ。
でも俺は不思議とその服装に違和感を覚えなかった。それどころか似合っているとすら思える。普段の彼女を知っているからこそ、だろうな。まあほとんど話したことはないけど。
アンティア嬢は俺と同じクラスの生徒だ。俺の中じゃ『男勝りな公爵令嬢』ぐらいの認識しかなかったから、マティルダ嬢が彼女の名前を出した時もピンと来ないで、誰のことか聞き返しちゃったんだけどね。クラスメイトの名前ぐらい覚えろ、って?……善処します。
「こちらが今回アンティア嬢を指導する、近衛騎士団所属で私の専属護衛騎士であるヴァイナモです」
「ご紹介に預かりました。ヴァイナモ・アッラン・サルメライネンです」
「貴方がかの有名なヴァイナモ様……!お会い出来て光栄です。アンティア・カーリ・ラウタヴァーラです。今日はよろしくお願いします」
アンティア嬢は目をキラキラと輝かせてヴァイナモを見つめる。……そっか。ヴァイナモ、有名人だったな。有名であるが故にあれこれあって今に至るのがイキシアだもんな。
……ヴァイナモが他人から好感を抱かれているのは良いことだけど……なんかモヤモヤするな。なんだこれ?
「時間が合えば団長……近衛騎士団団長にも来てもらおうと思っていたのですが……すみません。俺は人に教え慣れていないので、拙い所があるかもしれません」
「いえいえ、貴方様から教わることでもこの上ない僥倖です。後、今は貴方様が師匠で私は弟子です。どうか敬語を使わないでください」
「……わかった。差し支えないなら、アンティアと呼ばせてもらおう」
「はいっ!師匠!」
アンティア嬢の表情の輝きたるや。いつもの顰めっ面からじゃ想像出来ないぐらい生き生きしてるな。それだけ剣術が好きなのか。大丈夫?軽くキャラ崩壊してるよ??
「殿下、私のお願いを聞いてくださり、ありがとうございます」
「いえ、私は何も。お礼はヴァイナモに言ってください」
「はい。アンティア様はほぼ独学で剣術を学んでいたので、その道に優れた方からご教授いただく機会を得られて良かったです」
マティルダ嬢はまるで自分のことのように喜んでいる。……そんなにマティルダ嬢とアンティア嬢って仲良かったっけ?これまでマティルダ嬢の口から一度も名前が出たことないと思うんだけど。
「それより意外でしたね。マティルダ嬢とアンティア嬢に繋がりがあったとは」
「実は以前、私と殿下について変な噂が流れた時に気にかけてくださったので……。そこからちょくちょく話す仲になりました」
「そうなのですね。彼女は割とそう言うことは無視する方だと思ってました」
「私もです。ですから話しかけられた時は何か悪いことでもしてしまったか、とヒヤヒヤしました」
マティルダ嬢は苦笑いした後、その時のことを話してくれた。
俺は宮殿の応接室でマティルダ嬢に頭を下げた。マティルダ嬢は苦笑いをしながら用意された紅茶を飲む。すっかりくたびれてしまっているのが俺から見てもわかるので、余計申し訳なくなってくる。
あの後緊張が解けた教室で、マティルダ嬢はクラスメイトから質問攻めされた。どんなことをしているのか。この仕事をするようになったきっかけは何か、いつからこの仕事をしているのか、俺と知り合ったのはいつなのか、などなど。
マティルダ嬢は自分の仕事を馬鹿にされなかったことが嬉しかったのか、頬を赤く染めながらひとつひとつの質問に律儀に答えて行った。でも流石にそれが休み時間ごとにずっと続いたからか、最後の方はだいぶ無理した笑みを貼り付けていた。
放課後まで質問攻めにされそうになっていたので、俺は咄嗟に「今日は個人的な依頼をする予定だった」と嘘をついてマティルダ嬢を連れて教室から脱出した。そしてそのまま俺と一緒に宮殿まで来て、マティルダ嬢を労っていると言う訳だ。
ヴァイナモには馬車の中で事情を説明した。ヴァイナモは俺が口を滑らしたことに心底驚いていた。俺だってびっくりだよ。サラッと淀みなくマティルダ嬢を呼んでいたんだから。
ヴァイナモが何故かその時の状況を聞いてきたのは意外だったけど、別に隠すこともないし普通にシーウェルト王子とテオドールが近くにいた事とかを話すとヴァイナモは「そうですか……」と返すだけで考え込んでしまった。なんか思い当たることでもあるのかな?……まあ俺も、ちょっと気になることはあるけど。
「……まあいつかは明かそうと思ってましたし、それが早まっただけで別段支障はありませんが、ただただ驚きました。急にどうされたのですか?」
「それが自分でも良くわかっていません。いつの間にか貴女に話しかけていました」
「……殿下ってもしかして天然が入ってます?」
「いえ、そんなことはないと思いますが……」
マティルダ嬢はチラリとヴァイナモを見た。ヴァイナモはキョトンとした顔で首を傾げる。
「エルネスティ様が天然だとは思ったことありませんね。変わった方だとは思いますが」
「ちょっと、失礼ですよヴァイナモ」
「すみません」
ヴァイナモは悪びれもなく謝った。全く……出会ったばかりの頃はこっちが恐縮してしまうぐらいに謝ってたのに。まあそれだけ俺との距離が縮まったってことなんだけど。
「……話は戻しますが、例えいつか明かすつもりだったとしても、あんな不意打ちみたいな形になってしまったのは私の責任です。本当にすみません」
「いえいえ、そんな。……そうだ。この話をチャラにするためにもひとつ、私のお願いを聞いてくれませんか?」
「ええ、私に出来ることならなんでも」
マティルダ嬢の提案に俺は食い気味で頷いた。自己満だろうと罪悪感が拭えるだろうからね。
そしてマティルダ嬢のお願いを聞いた俺は、二重の意味で目を丸くすることとなる。
* * *
とある休日、近衛騎士団の訓練場にて。マティルダ嬢に連れられた1人の少女は緊張の面持ちで訓練場に足を踏み入れた。
「アンティア様をお連れしました、殿下」
「おはようございます、アンティア嬢。今日は朝早くから呼び出してしまいすみません」
「いえ、私の方からお願いしたことですから、殿下のご都合に合わせるのは当然です」
女性らしからぬ騎士の訓練着のような動きやすい衣服に身を包む彼女の名はアンティア・カーリ・ラウタヴァーラ。ラウタヴァーラ公爵家の長女であり、れっきとしたご令嬢だ。
でも俺は不思議とその服装に違和感を覚えなかった。それどころか似合っているとすら思える。普段の彼女を知っているからこそ、だろうな。まあほとんど話したことはないけど。
アンティア嬢は俺と同じクラスの生徒だ。俺の中じゃ『男勝りな公爵令嬢』ぐらいの認識しかなかったから、マティルダ嬢が彼女の名前を出した時もピンと来ないで、誰のことか聞き返しちゃったんだけどね。クラスメイトの名前ぐらい覚えろ、って?……善処します。
「こちらが今回アンティア嬢を指導する、近衛騎士団所属で私の専属護衛騎士であるヴァイナモです」
「ご紹介に預かりました。ヴァイナモ・アッラン・サルメライネンです」
「貴方がかの有名なヴァイナモ様……!お会い出来て光栄です。アンティア・カーリ・ラウタヴァーラです。今日はよろしくお願いします」
アンティア嬢は目をキラキラと輝かせてヴァイナモを見つめる。……そっか。ヴァイナモ、有名人だったな。有名であるが故にあれこれあって今に至るのがイキシアだもんな。
……ヴァイナモが他人から好感を抱かれているのは良いことだけど……なんかモヤモヤするな。なんだこれ?
「時間が合えば団長……近衛騎士団団長にも来てもらおうと思っていたのですが……すみません。俺は人に教え慣れていないので、拙い所があるかもしれません」
「いえいえ、貴方様から教わることでもこの上ない僥倖です。後、今は貴方様が師匠で私は弟子です。どうか敬語を使わないでください」
「……わかった。差し支えないなら、アンティアと呼ばせてもらおう」
「はいっ!師匠!」
アンティア嬢の表情の輝きたるや。いつもの顰めっ面からじゃ想像出来ないぐらい生き生きしてるな。それだけ剣術が好きなのか。大丈夫?軽くキャラ崩壊してるよ??
「殿下、私のお願いを聞いてくださり、ありがとうございます」
「いえ、私は何も。お礼はヴァイナモに言ってください」
「はい。アンティア様はほぼ独学で剣術を学んでいたので、その道に優れた方からご教授いただく機会を得られて良かったです」
マティルダ嬢はまるで自分のことのように喜んでいる。……そんなにマティルダ嬢とアンティア嬢って仲良かったっけ?これまでマティルダ嬢の口から一度も名前が出たことないと思うんだけど。
「それより意外でしたね。マティルダ嬢とアンティア嬢に繋がりがあったとは」
「実は以前、私と殿下について変な噂が流れた時に気にかけてくださったので……。そこからちょくちょく話す仲になりました」
「そうなのですね。彼女は割とそう言うことは無視する方だと思ってました」
「私もです。ですから話しかけられた時は何か悪いことでもしてしまったか、とヒヤヒヤしました」
マティルダ嬢は苦笑いした後、その時のことを話してくれた。
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