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学園生活をエンジョイする
自由な態度の度合い
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パヌ先生の激励を受け、教室まで戻って来たは良いものの、入るか入るまいかで躊躇ってしまった。またあの変な空気になったらどうしよう。まあそうなったらまたカウンセラーの元でも行けば良いか。苦言を呈されそうだけど。
俺は肩の力を抜いて、深呼吸を1回し、意を決して教室の扉を開いた。
「……!エルネスティ皇子!えっと、その……たっ、体調はもう大丈夫なのですかっ!?」
「ふえっ?あっ、ええ。大丈夫ですよ」
教室に入って一言目にテオドールの労りの言葉を受け、俺は思わず変な声が出た。そう言や俺、体調不良で教室を飛び出したんだったな。うん。建前大事。そうでないと俺がサボったみたいになっちゃう!
「……あっ、その、ええっと……すっ、すみません!」
俺がドギマギしていると、急にテオドールがビシッと頭を下げて謝って来た。えっ待って待って。何のこと?テオドール何か俺に謝らなきゃいけないことした?
「……えっと……その謝罪は……」
「私からも謝罪します。本当に申し訳ございませんでした」
俺が当惑していると、続いてクラスメイトの公爵令嬢が俺に頭を下げた。それに倣うように、クラスメイトが次々と頭を下げていく。……待って。まじで現状を把握出来ない。本当にどうしたの?何でみんな俺に謝ってんの?
「すみません!」「申し訳ございませんでした!」「ごめんなさい!」
「えっ?えっ?待ってください。貴方たちは一体何に対して謝罪しているのですか?」
「……私たちが変な気を使ってしまったせいで、殿下を不快な気分にさせてしまったことに対して、です」
俺の疑問に代表で公爵令嬢が説明した。……あっ。さっきの、自分たちのせいだと思っているってこと?いやでも、皇族相手にいきなり強気で行けないのは仕方ないことだと思うけど。まあ昨日のあの一件で察して欲しかったってのはある。
「いえ、あれは私にも非がありますし、そんな謝ってもらう必要はありませんよ。逆に私の方からも謝らせてください。変な空気にしてしまい、すみませんでした」
俺は胸に右手を添えて謝罪した。俺は皇族だから、そう簡単に頭を下げることは出来ない。けど、誠心誠意謝ることは出来るから。俺は出来ることをするだけだよね。
「……いえ、元々あの空気を作ったのは私たちの方です。それにシーウェルト王子に言われました。『何もしないでただその場に座っていただけの人間が、行動した人間を非難する資格なんてない』と。殿下はあの空気を払拭しようと動いてくださったのに、何もせず静観していた私が殿下を非難する道理などない、と痛感しました」
「……シーウェルト王子がそんなことを……」
意外だ。俺の中でシーウェルト王子は他国の皇子に毒を盛るようなぶっ飛んだイメージしかなかったから、そんなまともなことを言うとは思わなかった。……まあ普段は有能だって父上言ってたし、ただ単に性癖に難があるだけなんだろうな。その難が致命的な気もしなくはないけど。
「……あれ?そう言えばシーウェルト王子がいませんね……?」
「ウェル……じゃない、シーウェルト王子は僕たちに説教した後、教室を出ていってしまったので……」
「てっきり殿下の元へ向かったと思っていたのですが、違うのですか?」
「ええ。私の元へは来ませんでしたよ?」
「……まったくもう。ウェルはどこほっつき歩いているんだか……」
テオドールは迷惑そうに眉を顰めた。敬語じゃないテオドールが新鮮で何気なくテオドールを眺めていると、俺の視線に気づいたテオドールはハッとなって口を覆った。
「すっ、すみません……!ついいつもの口調に……!」
「えっ?いえいえっ!謝ることではないですよ!逆に私にもその態度で接しても良いくらいです!」
「でっ、ですがそれは流石に失礼では……?」
「大丈夫です!私の護衛騎士も、公式の場では慎んでいますが、普段は自由な態度をとってもらってますから!」
「ええ……でも……」
俺はこれ見よがしにフランクになってもらおうと催促するが、テオドールは渋ってしまう。ううん……どうしたものか。いっそのことこの場にサムエルとかアスモとか連れて来れたら良いんだけど……。
そんな風に悩んでいると、いきなり教室の扉が開かれた。俺はビクッとなってそちらを見る。
そこにはなんともタイムリーなことに、サムエルの姿があった。……ん?なんで??
「殿下あ!お忘れ物を届けに来ましたあ!」
「えっえっふえっ!?サムエル!?なんでここに!?と言うより今、授業中ですよ!?」
「教師の方に確認は取りましたよ~。今はLHR中だから問題ないだろう、と言われましたあ!」
サムエルはいつも通りフワフワとした態度で俺にそう言うと、一冊の教科書を俺に渡して来た。……あれ?この教科書、今日の授業で使うヤツじゃん。鞄の中にちゃんと入れたはずなんだけどな。
不思議に思って鞄の中を漁ってみると、鞄の中には確かにこの教科書は入ってなかった。……俺の思い違いか?それとも夢の中で入れたとか……?どちらにせよ、気づいてなかったら危なかったな。初回の授業で教科書忘れるとか、第一印象最悪すぎる。
「……あれ。確かにこの教科書が入っていない……。入れたと思っていたのですが……。サムエル、ありがとうございます。危うく初日から忘れ物をする所でした」
「えっへへ~。どういたしまして~。褒められて嬉しいので喜びの歌を歌って良いですかあ?」
「今は授業中なので我慢してください。と言うよりあまり長居しないでください。学園内で護衛を付けるのは禁止されているんですから」
「ええ~?せっかく殿下の制服姿にお目見え出来たのですから、もっと堪能させてくださいよ~」
「別に貴方は私の制服に興味なんてないでしょうに」
「バレましたあ?」
「既知の事実です」
俺は呆れて溜息をついた。変に嘘をつかず正直に認めてしまうのがサムエルだ。俺の制服姿が本当に見たいのであれば、送迎のどちらかについて来れば良いんだからね。今でっち上げた理由だろう。俺はわかってんだからな!
「ではお邪魔してもアレですし、僕は失礼しますね~」
「はい。本当にありがとうございます」
サムエルは教室全体に「お騒がせして申し訳ございません~」と緩い口調に似つかわしくない美しい騎士の礼をし、去って行った。教室内は嵐が去った後のように静かになる。
そんな中で皆の疑問を代表するように、テオドールがおずおずと聞いてきた。
「……あの、先程の方は……?」
「私の専属護衛騎士のひとりです。大の歌好きの自由人で少々困った所もありますが、れっきとした優秀な近衛騎士ですよ」
「……はあ、その、あの態度は……」
「いつものことです。気にしないでください」
「ぼっ、僕たちもあれくらいフランクになった方が……?」
「別に目標にしなくても良いですよ。私はあれぐらいでも構いませんが」
皆、微妙な表情でサムエルが去って行った扉を見つめた。凄く、もの凄ーく迷っているようだ。いや!アレはサムエルだからなせる技だから!あんな高度な態度を強要しないないからね!?
俺は肩の力を抜いて、深呼吸を1回し、意を決して教室の扉を開いた。
「……!エルネスティ皇子!えっと、その……たっ、体調はもう大丈夫なのですかっ!?」
「ふえっ?あっ、ええ。大丈夫ですよ」
教室に入って一言目にテオドールの労りの言葉を受け、俺は思わず変な声が出た。そう言や俺、体調不良で教室を飛び出したんだったな。うん。建前大事。そうでないと俺がサボったみたいになっちゃう!
「……あっ、その、ええっと……すっ、すみません!」
俺がドギマギしていると、急にテオドールがビシッと頭を下げて謝って来た。えっ待って待って。何のこと?テオドール何か俺に謝らなきゃいけないことした?
「……えっと……その謝罪は……」
「私からも謝罪します。本当に申し訳ございませんでした」
俺が当惑していると、続いてクラスメイトの公爵令嬢が俺に頭を下げた。それに倣うように、クラスメイトが次々と頭を下げていく。……待って。まじで現状を把握出来ない。本当にどうしたの?何でみんな俺に謝ってんの?
「すみません!」「申し訳ございませんでした!」「ごめんなさい!」
「えっ?えっ?待ってください。貴方たちは一体何に対して謝罪しているのですか?」
「……私たちが変な気を使ってしまったせいで、殿下を不快な気分にさせてしまったことに対して、です」
俺の疑問に代表で公爵令嬢が説明した。……あっ。さっきの、自分たちのせいだと思っているってこと?いやでも、皇族相手にいきなり強気で行けないのは仕方ないことだと思うけど。まあ昨日のあの一件で察して欲しかったってのはある。
「いえ、あれは私にも非がありますし、そんな謝ってもらう必要はありませんよ。逆に私の方からも謝らせてください。変な空気にしてしまい、すみませんでした」
俺は胸に右手を添えて謝罪した。俺は皇族だから、そう簡単に頭を下げることは出来ない。けど、誠心誠意謝ることは出来るから。俺は出来ることをするだけだよね。
「……いえ、元々あの空気を作ったのは私たちの方です。それにシーウェルト王子に言われました。『何もしないでただその場に座っていただけの人間が、行動した人間を非難する資格なんてない』と。殿下はあの空気を払拭しようと動いてくださったのに、何もせず静観していた私が殿下を非難する道理などない、と痛感しました」
「……シーウェルト王子がそんなことを……」
意外だ。俺の中でシーウェルト王子は他国の皇子に毒を盛るようなぶっ飛んだイメージしかなかったから、そんなまともなことを言うとは思わなかった。……まあ普段は有能だって父上言ってたし、ただ単に性癖に難があるだけなんだろうな。その難が致命的な気もしなくはないけど。
「……あれ?そう言えばシーウェルト王子がいませんね……?」
「ウェル……じゃない、シーウェルト王子は僕たちに説教した後、教室を出ていってしまったので……」
「てっきり殿下の元へ向かったと思っていたのですが、違うのですか?」
「ええ。私の元へは来ませんでしたよ?」
「……まったくもう。ウェルはどこほっつき歩いているんだか……」
テオドールは迷惑そうに眉を顰めた。敬語じゃないテオドールが新鮮で何気なくテオドールを眺めていると、俺の視線に気づいたテオドールはハッとなって口を覆った。
「すっ、すみません……!ついいつもの口調に……!」
「えっ?いえいえっ!謝ることではないですよ!逆に私にもその態度で接しても良いくらいです!」
「でっ、ですがそれは流石に失礼では……?」
「大丈夫です!私の護衛騎士も、公式の場では慎んでいますが、普段は自由な態度をとってもらってますから!」
「ええ……でも……」
俺はこれ見よがしにフランクになってもらおうと催促するが、テオドールは渋ってしまう。ううん……どうしたものか。いっそのことこの場にサムエルとかアスモとか連れて来れたら良いんだけど……。
そんな風に悩んでいると、いきなり教室の扉が開かれた。俺はビクッとなってそちらを見る。
そこにはなんともタイムリーなことに、サムエルの姿があった。……ん?なんで??
「殿下あ!お忘れ物を届けに来ましたあ!」
「えっえっふえっ!?サムエル!?なんでここに!?と言うより今、授業中ですよ!?」
「教師の方に確認は取りましたよ~。今はLHR中だから問題ないだろう、と言われましたあ!」
サムエルはいつも通りフワフワとした態度で俺にそう言うと、一冊の教科書を俺に渡して来た。……あれ?この教科書、今日の授業で使うヤツじゃん。鞄の中にちゃんと入れたはずなんだけどな。
不思議に思って鞄の中を漁ってみると、鞄の中には確かにこの教科書は入ってなかった。……俺の思い違いか?それとも夢の中で入れたとか……?どちらにせよ、気づいてなかったら危なかったな。初回の授業で教科書忘れるとか、第一印象最悪すぎる。
「……あれ。確かにこの教科書が入っていない……。入れたと思っていたのですが……。サムエル、ありがとうございます。危うく初日から忘れ物をする所でした」
「えっへへ~。どういたしまして~。褒められて嬉しいので喜びの歌を歌って良いですかあ?」
「今は授業中なので我慢してください。と言うよりあまり長居しないでください。学園内で護衛を付けるのは禁止されているんですから」
「ええ~?せっかく殿下の制服姿にお目見え出来たのですから、もっと堪能させてくださいよ~」
「別に貴方は私の制服に興味なんてないでしょうに」
「バレましたあ?」
「既知の事実です」
俺は呆れて溜息をついた。変に嘘をつかず正直に認めてしまうのがサムエルだ。俺の制服姿が本当に見たいのであれば、送迎のどちらかについて来れば良いんだからね。今でっち上げた理由だろう。俺はわかってんだからな!
「ではお邪魔してもアレですし、僕は失礼しますね~」
「はい。本当にありがとうございます」
サムエルは教室全体に「お騒がせして申し訳ございません~」と緩い口調に似つかわしくない美しい騎士の礼をし、去って行った。教室内は嵐が去った後のように静かになる。
そんな中で皆の疑問を代表するように、テオドールがおずおずと聞いてきた。
「……あの、先程の方は……?」
「私の専属護衛騎士のひとりです。大の歌好きの自由人で少々困った所もありますが、れっきとした優秀な近衛騎士ですよ」
「……はあ、その、あの態度は……」
「いつものことです。気にしないでください」
「ぼっ、僕たちもあれくらいフランクになった方が……?」
「別に目標にしなくても良いですよ。私はあれぐらいでも構いませんが」
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