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学園生活をエンジョイする
学園生活、難しい
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「お、おはようございます、エルネスティ皇子……」
「おはようございます、テオドール」
入学式翌日、俺は学生玄関前でテオドールと会い、挨拶を交わした。少し申し訳なさげなのは、後ろにシーウェルト王子がいるからだろう。シーウェルト王子は無言で俺を見つめて来るが、俺はガン無視してテオドールと話を続けた。テオドールも別段シーウェルト王子を気にする様子もなく俺との会話を続けた。大丈夫なの?一応自国の王子じゃないの?
そう思ったのでシーウェルト王子がどこかに行ったタイミングでそのことを聞いてみると、こう返された。
「しゅっ、執着モードに入ったウェル……シーウェルト殿下は人の話を聞かないので、相手しないのが一番なのです……」
物知り顔でそう言うので仲が良いのかと聞くと、同い年の親戚がテオドールぐらいしかおらず、幼い頃からよく一緒にいたそうな。所謂『幼馴染』らしい。今回の留学も、シーウェルト王子から半ば強引に連れて来られたようなものだったそうな。
「まあお陰でエルネスティ皇子と出会うことが出来たので、そこは感謝してますが……」
テオドールは仕方ないなあと、勝手知ったる相手に向ける、あの独特の寛容な態度を見せた。手のかかる幼馴染だが、嫌いではないようだ。……テオドールは知ってるのかな?シーウェルト王子が俺に毒を盛ったこと。
聞こうか聞くまいかで迷っていると、始業のチャイムが鳴った。俺はテオドールの方へ向いていた体を前へと向き直った。ちなみに俺とテオドールは奇跡的に席が隣同士だった。……偶然だよね?そう信じよう、うん。誰も俺に気を使ったりしてないよねー(棒)
まあそれはともかく、1時限目はHRだ。担任の先生が教室に入って来る。この先生も可哀想だな。自分のクラスに自国の皇子と他国の王子が同時に在籍してるんだから。しかもそこそこ若そうだし。強く生きろよ……俺が言えた口ではないけど……。
担任の先生は出席を確認した後、委員会について説明を始めた。どうやらこの時間は委員会を決めるらしい。ええ……委員会なんてあるの……?本当、色んな文化ごちゃ混ぜだな、この世界。
「……んで、だ。この中から自分のしたい委員会を決めて、立候補して欲しい。誰か、やりたい委員会はないか?」
担任の先生の問いかけに手を挙げる生徒はいない。皆俺の方をチラチラと見ながら、挙げるか挙げまいかで迷っているようだった。俺なんかに気を使う必要はないんだけどなあ……。特に俺はやりたい委員会もないし、残ったやつで良いんだけど……。
そんなことを考えていると、担任の先生から助けを乞うような視線が送られて来た。何でも良いから俺から立候補して欲しいようだ。……仕方ないな。適当に良さげな委員会を……あっ。
「テオドール、一緒に図書委員しませんか?」
「えっ、とっ図書委員、ですか?」
テオドールはいきなり話しかけられて少しオドオドしながらも、首を傾げて聞き返して来た。俺は小さく頷く。
「はい。どうでしょう?」
「……やります。僕もしたいなと思っていました」
「ならそうしましょう。先生。私とテオドールは図書委員を希望します」
「おっ、おう。そうか。誰か他にやりたい奴はいるか?」
担任の先生は安心した様子で教室を見渡した。皆、無反応である。担任の先生は気まずそうに表情を歪めながらも黒板に俺とテオドールの名前を書いた。……いずらいなあ、この教室。そんな腫れ物に触れるような態度、とって欲しくないんだけど。
先生は気を取り直して話を続ける。
「じゃあ他にやりたい奴はいるか?特に学級委員は早めに決めたいのだが」
「先生、私が学級委員をします」
シーウェルト王子が学級委員に立候補した。クラスメイトたちはそのことに安堵したような表情を魅せた。……ああ、そっか。いくら学級委員とは言え、皇族やシーウェルト王子に指示するような立場には、誰もなりたくないか。
……はあ~めんどくせえ~!(クソデカボイス)(しかし無言)
俺は!そうやって気を使われる方が!居心地が悪いのに!でも!下手なこと言ったら逆効果で悪化するの必至だし!
気にしないのも限度があるよ。これを2年間毎日繰り返さないといけないとか憂鬱すぎる。前世の一般人だった頃の俺が悲鳴を上げる。辛い。単なる好意悪意なら実害はないし放っておけば良いんだけど、こう言う遠慮って俺も気を使わなきゃいけなくなるからさ。こう神経が削られるって言うか……。もっとフレンドリーになって良いんだよ!?無茶な話だとはわかってるけど!
「おお、そうか。他に立候補する奴はいないか?」
先生の問いかけに教室は静まり返る。先生は引きつった笑みを浮かべながら、シーウェルト王子の名前を黒板に書いた。……先生も大変だな。今頃胃がキリキリしてそう。
「……よし。他に誰かやりたい委員会がある人はいないか?」
先生がシーンとした空気を払拭しようと努めて明るい声色で問いかけた。しかし尚も皆は遠慮気味に目配せをして、初めに手を挙げる人を譲り合っている。
……はあ?何で?俺とシーウェルト王子の立候補も聞いたし、一番の問題だった学級委員も決まったし、他に何を迷うことがあるの?
俺が首を傾げていると、皆は俺と1人の女子生徒を交互にチラチラ見ていることに気づいた。その女子生徒は確か公爵家の令嬢で、この中じゃ俺やシーウェルト王子の次に身分の高い生徒だ。
女子生徒は周りの視線など何処吹く風でピンと姿勢良く座っており、時折こちらをキッと睨みつけて来た。まるで「お前のせいでこんな空気になったんだぞ」と責めているようだ。
えっ?もしかして親の階級順に希望を言って行くような空気になってる?そんであの女子生徒はそれが嫌で黙ってるの?んでもって俺に非難の視線を送ってる?
いや、こんな空気、俺の方が願い下げなんだけど。
……こうなるなら俺が余り物を待ってた方が良かった?でもあの調子じゃ俺が何を言っても誰も手を挙げそうになかったし。どうすりゃ良いんだ。
とりあえず俺はここからいなくなった方が良さそうだな。よし。後は任せた先生。
「……先生、すみません。具合が悪いので保健室に行っても良いでしょうか?」
「えっ?あっ、その……すまん」
「何で先生が謝っているのですか?謝るのは私の方です」
先生は察しがついたのか、申し訳なさそうに眉を下げた。……いや、先生は悪くないよ。この空気を作ったのは上手く立ち回れなかった俺が悪い。
はあ……。今まで同世代の子とほとんど関わって来なかった弊害かなあ……。どうすれば良かったか皆目見当もつかないや。学園生活、難しい。
俺は気落ちを覚えつつも、極力それを見せないように教室を後にした。
「おはようございます、テオドール」
入学式翌日、俺は学生玄関前でテオドールと会い、挨拶を交わした。少し申し訳なさげなのは、後ろにシーウェルト王子がいるからだろう。シーウェルト王子は無言で俺を見つめて来るが、俺はガン無視してテオドールと話を続けた。テオドールも別段シーウェルト王子を気にする様子もなく俺との会話を続けた。大丈夫なの?一応自国の王子じゃないの?
そう思ったのでシーウェルト王子がどこかに行ったタイミングでそのことを聞いてみると、こう返された。
「しゅっ、執着モードに入ったウェル……シーウェルト殿下は人の話を聞かないので、相手しないのが一番なのです……」
物知り顔でそう言うので仲が良いのかと聞くと、同い年の親戚がテオドールぐらいしかおらず、幼い頃からよく一緒にいたそうな。所謂『幼馴染』らしい。今回の留学も、シーウェルト王子から半ば強引に連れて来られたようなものだったそうな。
「まあお陰でエルネスティ皇子と出会うことが出来たので、そこは感謝してますが……」
テオドールは仕方ないなあと、勝手知ったる相手に向ける、あの独特の寛容な態度を見せた。手のかかる幼馴染だが、嫌いではないようだ。……テオドールは知ってるのかな?シーウェルト王子が俺に毒を盛ったこと。
聞こうか聞くまいかで迷っていると、始業のチャイムが鳴った。俺はテオドールの方へ向いていた体を前へと向き直った。ちなみに俺とテオドールは奇跡的に席が隣同士だった。……偶然だよね?そう信じよう、うん。誰も俺に気を使ったりしてないよねー(棒)
まあそれはともかく、1時限目はHRだ。担任の先生が教室に入って来る。この先生も可哀想だな。自分のクラスに自国の皇子と他国の王子が同時に在籍してるんだから。しかもそこそこ若そうだし。強く生きろよ……俺が言えた口ではないけど……。
担任の先生は出席を確認した後、委員会について説明を始めた。どうやらこの時間は委員会を決めるらしい。ええ……委員会なんてあるの……?本当、色んな文化ごちゃ混ぜだな、この世界。
「……んで、だ。この中から自分のしたい委員会を決めて、立候補して欲しい。誰か、やりたい委員会はないか?」
担任の先生の問いかけに手を挙げる生徒はいない。皆俺の方をチラチラと見ながら、挙げるか挙げまいかで迷っているようだった。俺なんかに気を使う必要はないんだけどなあ……。特に俺はやりたい委員会もないし、残ったやつで良いんだけど……。
そんなことを考えていると、担任の先生から助けを乞うような視線が送られて来た。何でも良いから俺から立候補して欲しいようだ。……仕方ないな。適当に良さげな委員会を……あっ。
「テオドール、一緒に図書委員しませんか?」
「えっ、とっ図書委員、ですか?」
テオドールはいきなり話しかけられて少しオドオドしながらも、首を傾げて聞き返して来た。俺は小さく頷く。
「はい。どうでしょう?」
「……やります。僕もしたいなと思っていました」
「ならそうしましょう。先生。私とテオドールは図書委員を希望します」
「おっ、おう。そうか。誰か他にやりたい奴はいるか?」
担任の先生は安心した様子で教室を見渡した。皆、無反応である。担任の先生は気まずそうに表情を歪めながらも黒板に俺とテオドールの名前を書いた。……いずらいなあ、この教室。そんな腫れ物に触れるような態度、とって欲しくないんだけど。
先生は気を取り直して話を続ける。
「じゃあ他にやりたい奴はいるか?特に学級委員は早めに決めたいのだが」
「先生、私が学級委員をします」
シーウェルト王子が学級委員に立候補した。クラスメイトたちはそのことに安堵したような表情を魅せた。……ああ、そっか。いくら学級委員とは言え、皇族やシーウェルト王子に指示するような立場には、誰もなりたくないか。
……はあ~めんどくせえ~!(クソデカボイス)(しかし無言)
俺は!そうやって気を使われる方が!居心地が悪いのに!でも!下手なこと言ったら逆効果で悪化するの必至だし!
気にしないのも限度があるよ。これを2年間毎日繰り返さないといけないとか憂鬱すぎる。前世の一般人だった頃の俺が悲鳴を上げる。辛い。単なる好意悪意なら実害はないし放っておけば良いんだけど、こう言う遠慮って俺も気を使わなきゃいけなくなるからさ。こう神経が削られるって言うか……。もっとフレンドリーになって良いんだよ!?無茶な話だとはわかってるけど!
「おお、そうか。他に立候補する奴はいないか?」
先生の問いかけに教室は静まり返る。先生は引きつった笑みを浮かべながら、シーウェルト王子の名前を黒板に書いた。……先生も大変だな。今頃胃がキリキリしてそう。
「……よし。他に誰かやりたい委員会がある人はいないか?」
先生がシーンとした空気を払拭しようと努めて明るい声色で問いかけた。しかし尚も皆は遠慮気味に目配せをして、初めに手を挙げる人を譲り合っている。
……はあ?何で?俺とシーウェルト王子の立候補も聞いたし、一番の問題だった学級委員も決まったし、他に何を迷うことがあるの?
俺が首を傾げていると、皆は俺と1人の女子生徒を交互にチラチラ見ていることに気づいた。その女子生徒は確か公爵家の令嬢で、この中じゃ俺やシーウェルト王子の次に身分の高い生徒だ。
女子生徒は周りの視線など何処吹く風でピンと姿勢良く座っており、時折こちらをキッと睨みつけて来た。まるで「お前のせいでこんな空気になったんだぞ」と責めているようだ。
えっ?もしかして親の階級順に希望を言って行くような空気になってる?そんであの女子生徒はそれが嫌で黙ってるの?んでもって俺に非難の視線を送ってる?
いや、こんな空気、俺の方が願い下げなんだけど。
……こうなるなら俺が余り物を待ってた方が良かった?でもあの調子じゃ俺が何を言っても誰も手を挙げそうになかったし。どうすりゃ良いんだ。
とりあえず俺はここからいなくなった方が良さそうだな。よし。後は任せた先生。
「……先生、すみません。具合が悪いので保健室に行っても良いでしょうか?」
「えっ?あっ、その……すまん」
「何で先生が謝っているのですか?謝るのは私の方です」
先生は察しがついたのか、申し訳なさそうに眉を下げた。……いや、先生は悪くないよ。この空気を作ったのは上手く立ち回れなかった俺が悪い。
はあ……。今まで同世代の子とほとんど関わって来なかった弊害かなあ……。どうすれば良かったか皆目見当もつかないや。学園生活、難しい。
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