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学園生活をエンジョイする
父上に帰還報告致します
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色々あったサルメライネン伯爵領訪問も終わりを告げた。伯爵邸での晩餐から1週間後。俺は何事もなく無事に宮殿まで帰還し、玉座の間にて国の重鎮の方々の前で父上に帰還報告をしていた。
俺は1ヶ月ぶりに会う父上の前に片膝をつき、胸に片手を添えて恭しく頭を下げる。
「ハーララ帝国第四皇子、エルネスティ・トゥーレ・タルヴィッキ・ニコ・ハーララ。サルメライネン伯爵領にて勅命を果たし、ただ今陛下の御前へ帰還致しました」
「うむ。よくぞ帰って来た。話は聞いておる。大使はお主の饗を大層喜んだそうだな。これで我が国とパロメロ皇国の友好も一層深まっただろう。大儀であった。何か褒美をやろう」
そう父上から言われることは事前に聞かされていたので、俺は淀みなく答えた。
「有り難きお言葉。ですが大使は自国では食せないような珍しい料理に大変気に入っていました。今回の成功は宮殿料理人の功績と言っても過言ではございません。なので褒美は宮殿料理人の方にお与え願います」
「そうか。ならばその宮殿料理人に直接聞かねばならぬな。枢長、至急我の前に彼の者を連れて来よ」
「はっ。陛下の仰せのままに」
父上の言葉に枢長は頭を深々と下げた後、玉座の間全体に響き渡る柏手を一発鳴らした。すると玉座の間の扉が開かれ、ずっと玉座の間の前で待機していた宮殿料理人が、緊張の面持ちで父上の前までゆったりとした足取りで歩いて来た。その間に俺は頭を上げて立ち上がり、父上の御前を宮殿料理人に譲るべく端に寄った。
宮殿料理人は緊張を滲ませた声で名乗り、先程の俺と同じように片膝をついて頭を下げた。父上はその様子に満足気に頷き、徐に口を開いた。
「エルネスティが褒美をお主に与えよと申し出たのでな。我はそれを呑もうと思う。お主は褒美に何を望む?」
「……いえ、私には身の余るお言葉です」
「遠慮するでない。何でも良い。お主が望むものを挙げろ」
「……では、海の死神料理の発案者である料理人の元で海の死神料理を学び、その技術をパロメロ皇国大使の元で発揮する許可をいただきたく存じます」
宮殿料理人の予想外の発言に、玉座の間はにわかにザワついた。国の重鎮の方々は怪訝な表情で宮殿料理人を一瞥しながら、ヒソヒソと会話を始めた。
「静粛に」
しかしそれは父上の鶴の一声でパタリと止んだ。父上は事前に知っていたため、別段驚くこともなく話を進める。
「それを望む理由を述べよ」
「はっ。私は今回、パロメロ皇国大使と私的な交流も深め、彼の食に対する情熱に心を打たれました。彼の元で料理を振るい、彼の情熱の支えになりたいと存じます。そして彼は今、海の死神料理を世界に広めようと模索しております。なので私は海の死神料理の知識を持って彼の隣に立ち、彼の活動を手助けすることを強く望みます」
宮殿料理人がはっきりとした口調で答えると、その場にいた国の重鎮たちの一部から非難の声が上がった。宮殿料理人と言う職は皇帝を主とする。今のこの発言は主への裏切り行為とも取れるからだ。何も発言していない貴族も、宮殿料理人に向ける視線に侮蔑を孕ませている。
いきなり浴びせられた否定的な言動に宮殿料理人は身を縮こませた。不安げに身体が小刻みに震えている。
身の程知らずめ、と貴族の誰かが言った。その言葉に過敏に反応したのは、父上だった。
「口を慎め」
父上は非難の声を上げた貴族を睨みつけた。貴族たちは父上からの予想外の反応にたじろぐ。
「我は『何でも良い』と言った。故にこの者が何を望もうとも構わない。我が許したのだからな。この者への非難は即ち我への非難。それをゆめゆめ忘れるな」
父上の絶対零度の声色に今度は貴族たちが身を縮こませる番だ。何も発言していない者も、分が悪そうに目を逸らす。父上はそんな彼らを一瞥した後、宮殿料理人に向き直った。
「お主の決意はお主の態度から感じられる。お主は決して生半可な気持ちでは言ってはおらぬだろう?」
「……はい。これが陛下への裏切り行為となり得ることも重々承知です」
「うむ。それでも臆さず我に願いを述べてみせた。我はその心意気を評価する。……良いだろう。お主の懇願を許可する」
父上は玉座の間に響き渡る声量でそう告げた。宮殿料理人は緊張の糸が解けたように頬を緩ませ、感謝の意を述べる。
まあ宮殿料理人がウーノさんの元で修行することは決定事項で、ウーノさんにも話をつけているんだけどね。父上が囲うのを見せつけることで、宮殿料理人が貴族たちから横槍を入れられないようにするための茶番だ。貴族たちの中にもそれに気づいている人はいるだろう。
「せっかく我が許可してやったのだ。半端な真似は許されぬからな」
「承知しております。私は大使の元で最高の料理を振るい、必ずや海の死神料理を世界中に広めてみせましょう」
「うむ。お主の活躍、楽しみにしているぞ」
そして父上への帰還報告は父上の激励の言葉で締めくくられた。
* * *
その後解散となり、俺は例の如く玉座の間に残るよう言われた。出席していた方々が退出して行き、玉座の間が俺と父上と枢長だけとなった時、俺は肩の力を抜いた。
「……改めて、よくぞ帰って来た。おかえり、エルネスティ」
「はい。ただ今戻りました、父上」
父上の労いの言葉に俺は頬を緩ませた。『おかえり』の言葉にやっと帰って来たって実感する。1ヶ月、短いようで長かった。ただいま玉座の間!
「うむ。旅路で何も問題はなかったか?」
「……まあ色々ありましたが、大方は何とかなりました」
「そうだな。魔法陣学の研究をしないと言う約束も守っていたようだしな。途中書物を買ったと聞いた時は耳を疑ったが」
「書物を読むことは許されていたでしょう?」
俺が毅然とした態度で答えると、父上はくつくつと笑った。あんな運命的な出会いを無視するなんて勿体ないでしょ!俺は最善の選択をした!(ドヤ顔)
「まあ有意義な時間を過ごせたのなら良い。ヴァイナモとめでたく付き合ったことだしな」
「そうですね。……えっ?」
父上がしれっと言うのて、俺はサラッと流そうになった。……ん?待って?ヴァイナモと、めでたく、付き合った?……父上、何で知ってるの!?
「……何で父上が知ってるんですかっ!?」
「我の情報網を舐めるでない」
「優秀な情報網の盛大な無駄遣いです!」
得意気な父上に俺は叫んだ。何で!?そんなことに使うモンじゃないでしょ!?てか!息子の色恋沙汰に!父親が!首を突っ込むな!
「何だ?我はお前たちを祝福してやっていると言うのに、お前はそのような物言いで」
「そんなニヤついた顔で言われても説得力はありませんよ!揶揄いたいだけでしょう!?」
父上はシシシと笑う。完全に遊ばれてる……!息子の恋愛事情を楽しむんじゃねえよ!
俺は父上をキッと睨みつけた。だが当たり前の如く父上には痛くも痒くもない。くそう。ひと睨みで黙らせられるような凄みが欲しい……!
「要件がそれだけなら帰らせてもらいますよ」
俺が冷たくそう言うと、父上は笑いすぎて出てきた涙を人差し指で拭いつつ口を開いた。
「まだ要件は済んでおらぬ。エルネスティよ。明日の予定を空けておくように」
「何があるのですか?」
俺が不機嫌にそう聞くと、父上はにやりと不敵な笑みを浮かべ、こう答えた。
「恐らくお前の人生最大の買い物だ」
* * * * * * * * *
お久しぶりです。作者の当意即妙です。
少し私生活が落ち着いて来たので、ぼちぼち投稿を再開しようと思います。
ですが毎日投稿はまだまだ難しいので、とりあえず3日に1度の投稿を目指しております。それも予告もなしに変更するかもしれません。すみません。
たくさんのコメント、本当にありがとうございます。ちょっとずつ返信させていただきます。
これからも本作品をよろしくお願い致します。
俺は1ヶ月ぶりに会う父上の前に片膝をつき、胸に片手を添えて恭しく頭を下げる。
「ハーララ帝国第四皇子、エルネスティ・トゥーレ・タルヴィッキ・ニコ・ハーララ。サルメライネン伯爵領にて勅命を果たし、ただ今陛下の御前へ帰還致しました」
「うむ。よくぞ帰って来た。話は聞いておる。大使はお主の饗を大層喜んだそうだな。これで我が国とパロメロ皇国の友好も一層深まっただろう。大儀であった。何か褒美をやろう」
そう父上から言われることは事前に聞かされていたので、俺は淀みなく答えた。
「有り難きお言葉。ですが大使は自国では食せないような珍しい料理に大変気に入っていました。今回の成功は宮殿料理人の功績と言っても過言ではございません。なので褒美は宮殿料理人の方にお与え願います」
「そうか。ならばその宮殿料理人に直接聞かねばならぬな。枢長、至急我の前に彼の者を連れて来よ」
「はっ。陛下の仰せのままに」
父上の言葉に枢長は頭を深々と下げた後、玉座の間全体に響き渡る柏手を一発鳴らした。すると玉座の間の扉が開かれ、ずっと玉座の間の前で待機していた宮殿料理人が、緊張の面持ちで父上の前までゆったりとした足取りで歩いて来た。その間に俺は頭を上げて立ち上がり、父上の御前を宮殿料理人に譲るべく端に寄った。
宮殿料理人は緊張を滲ませた声で名乗り、先程の俺と同じように片膝をついて頭を下げた。父上はその様子に満足気に頷き、徐に口を開いた。
「エルネスティが褒美をお主に与えよと申し出たのでな。我はそれを呑もうと思う。お主は褒美に何を望む?」
「……いえ、私には身の余るお言葉です」
「遠慮するでない。何でも良い。お主が望むものを挙げろ」
「……では、海の死神料理の発案者である料理人の元で海の死神料理を学び、その技術をパロメロ皇国大使の元で発揮する許可をいただきたく存じます」
宮殿料理人の予想外の発言に、玉座の間はにわかにザワついた。国の重鎮の方々は怪訝な表情で宮殿料理人を一瞥しながら、ヒソヒソと会話を始めた。
「静粛に」
しかしそれは父上の鶴の一声でパタリと止んだ。父上は事前に知っていたため、別段驚くこともなく話を進める。
「それを望む理由を述べよ」
「はっ。私は今回、パロメロ皇国大使と私的な交流も深め、彼の食に対する情熱に心を打たれました。彼の元で料理を振るい、彼の情熱の支えになりたいと存じます。そして彼は今、海の死神料理を世界に広めようと模索しております。なので私は海の死神料理の知識を持って彼の隣に立ち、彼の活動を手助けすることを強く望みます」
宮殿料理人がはっきりとした口調で答えると、その場にいた国の重鎮たちの一部から非難の声が上がった。宮殿料理人と言う職は皇帝を主とする。今のこの発言は主への裏切り行為とも取れるからだ。何も発言していない貴族も、宮殿料理人に向ける視線に侮蔑を孕ませている。
いきなり浴びせられた否定的な言動に宮殿料理人は身を縮こませた。不安げに身体が小刻みに震えている。
身の程知らずめ、と貴族の誰かが言った。その言葉に過敏に反応したのは、父上だった。
「口を慎め」
父上は非難の声を上げた貴族を睨みつけた。貴族たちは父上からの予想外の反応にたじろぐ。
「我は『何でも良い』と言った。故にこの者が何を望もうとも構わない。我が許したのだからな。この者への非難は即ち我への非難。それをゆめゆめ忘れるな」
父上の絶対零度の声色に今度は貴族たちが身を縮こませる番だ。何も発言していない者も、分が悪そうに目を逸らす。父上はそんな彼らを一瞥した後、宮殿料理人に向き直った。
「お主の決意はお主の態度から感じられる。お主は決して生半可な気持ちでは言ってはおらぬだろう?」
「……はい。これが陛下への裏切り行為となり得ることも重々承知です」
「うむ。それでも臆さず我に願いを述べてみせた。我はその心意気を評価する。……良いだろう。お主の懇願を許可する」
父上は玉座の間に響き渡る声量でそう告げた。宮殿料理人は緊張の糸が解けたように頬を緩ませ、感謝の意を述べる。
まあ宮殿料理人がウーノさんの元で修行することは決定事項で、ウーノさんにも話をつけているんだけどね。父上が囲うのを見せつけることで、宮殿料理人が貴族たちから横槍を入れられないようにするための茶番だ。貴族たちの中にもそれに気づいている人はいるだろう。
「せっかく我が許可してやったのだ。半端な真似は許されぬからな」
「承知しております。私は大使の元で最高の料理を振るい、必ずや海の死神料理を世界中に広めてみせましょう」
「うむ。お主の活躍、楽しみにしているぞ」
そして父上への帰還報告は父上の激励の言葉で締めくくられた。
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その後解散となり、俺は例の如く玉座の間に残るよう言われた。出席していた方々が退出して行き、玉座の間が俺と父上と枢長だけとなった時、俺は肩の力を抜いた。
「……改めて、よくぞ帰って来た。おかえり、エルネスティ」
「はい。ただ今戻りました、父上」
父上の労いの言葉に俺は頬を緩ませた。『おかえり』の言葉にやっと帰って来たって実感する。1ヶ月、短いようで長かった。ただいま玉座の間!
「うむ。旅路で何も問題はなかったか?」
「……まあ色々ありましたが、大方は何とかなりました」
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「そうですね。……えっ?」
父上がしれっと言うのて、俺はサラッと流そうになった。……ん?待って?ヴァイナモと、めでたく、付き合った?……父上、何で知ってるの!?
「……何で父上が知ってるんですかっ!?」
「我の情報網を舐めるでない」
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父上はシシシと笑う。完全に遊ばれてる……!息子の恋愛事情を楽しむんじゃねえよ!
俺は父上をキッと睨みつけた。だが当たり前の如く父上には痛くも痒くもない。くそう。ひと睨みで黙らせられるような凄みが欲しい……!
「要件がそれだけなら帰らせてもらいますよ」
俺が冷たくそう言うと、父上は笑いすぎて出てきた涙を人差し指で拭いつつ口を開いた。
「まだ要件は済んでおらぬ。エルネスティよ。明日の予定を空けておくように」
「何があるのですか?」
俺が不機嫌にそう聞くと、父上はにやりと不敵な笑みを浮かべ、こう答えた。
「恐らくお前の人生最大の買い物だ」
* * * * * * * * *
お久しぶりです。作者の当意即妙です。
少し私生活が落ち着いて来たので、ぼちぼち投稿を再開しようと思います。
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