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動き出す時
閑話:或先輩近衛騎士の心配
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皆様、ご機嫌いかがだろうか。近衛騎士団第四部隊第四皇子専属護衛騎士のオリヴァ・クレーモラだ。今は俺の後輩ことヴァイナモ・アッラン・サルメライネンの実家の別荘に、第四皇子のエルネスティ・トゥーレ・タルヴィッキ・ニコ・ハーララ殿下の護衛としてやって来ている。だが当の護衛対象は現在眠り続けて丸2日。当初は『殿下は本当に体力がないんだな』と楽観視していた俺や他の護衛騎士たちの間で不安と焦燥が広がりつつあった。
そんな中、昨晩後輩のサムエル・ランデルから聞かされた事実を、俺たちは未だに信じきれていなかった。
殿下は魔力操作のされた鳥や水に接触し、魔力の波長が狂ってしまったから目を覚まさない。
魔力云々の話は浅学な俺にはわからんが、これだけはわかる。それはつまり、殿下が何者かに命を狙われている可能性があると言うこと。魔力操作の犯人は今、陛下所有の暗部が捜査中であり、まだエルネスティを狙っての犯行かはわからないらしいが。それでも殿下が危険に晒されたのは確かなこと。俺は危険に気づけなかった自分に嫌気がさした。
サムエル曰く、普通の人が気づけるようなものではないとのことだが、サムエルが気づけたことなら俺にだって気づけたかもしれないのだ。アスモから殿下をお護りするよう頼まれたのに、そして何よりアスモの夢を叶えてくれた殿下に恩義があるのに。何も出来なくて歯痒かった。
ちなみに魔力操作云々の話は他言無用で、ヴァイナモの意向により殿下にも伝えないらしい。危険があるのであれば伝えるべきだと思うが、ヴァイナモからあんな真剣な表情で頼まれたら、了承するしかない。変な奴だが、俺にとっては可愛い後輩である。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、パタパタとこちらへ駆け寄って来る足音が背後から聞こえた。これはダーヴィドか、と思いながら俺は振り返る。
「オリヴァ先輩ー!殿下が!殿下がお目覚めになったそうですー!」
俺の予想は的中し、後輩のダーヴィド・ヤロ・カルッティアラが嬉しそうに走りながら行儀悪くそう叫ぶ。いつもの俺なら注意する所だか、今はそれどころじゃない。
「本当か!?」
「はい!同僚が今、別荘中の騎士たちに言いふらして回ってます!」
「そうか!良かった……!」
俺は心から安堵した。もしこのまま殿下がお目覚めにならなかったらアスモにどう顔向け出来ようか、と不安で仕方なかった。それ以前に殿下が心配すぎて寿命縮むかと思ったし。早く元気な殿下のお姿を見て、安心しよう。
「よし。俺たちも直ぐに向かうぞ」
「はい!」
俺はダーヴィドと2人で殿下の寝室へと向かおうとした。だがその時、進行方向から全速力でこちらに走って来る人影を目視した。あんなスピードを出せるのは……ヴァイナモか?おかしいな。いや、ヴァイナモなら殿下の元へ全速力で駆けつけてもおかしくないが、俺たちの進行方向とは逆、つまり殿下の寝室から遠ざかる方向へと走っていることになる。殿下の元へ向かわなくて良いのか?
ダーヴィドも不審に思ったらしく、俺に目配せを送って来る。俺は頷いて、その場に立ち止まった。ヴァイナモはその間も俺たちの方向へ全速力で走り寄ってくる。
ヴァイナモが俺の隣を走り過ぎる瞬間、俺は絶妙なタイミングでヴァイナモの足を引っ掛けた。ヴァイナモは足を縺れさせて、顔から盛大なスライディングをする。やっべ。やり過ぎた。でもいつものヴァイナモなら避けて憎たらしいぐらいフォームの綺麗なロンダートをするか、例え引っかかっても前転して綺麗に着地するかなのにな。どんだけ気が動転してんだ。
俺はとりあえずヴァイナモに手を差し伸べて呼びかけてみた。
「おーい大丈夫か、ヴァイナモ。殿下のお部屋はそっちじゃないぜ」
「……痛い……」
「だろうな、すまん。いつものお前なら避けると思ったんだ」
ヴァイナモは鼻を赤くして涙目になりながら、俺の手に掴まって立ち上がった。心做しか元気がないように見える。なんかあったのか?
「それよりどうしたんだ?殿下の元へ行かなくて良いのか?」
「っ!……俺は、もう……エルネスティ様の側にいる資格なんてない……!」
「はっ?」
ヴァイナモは悲痛そうにそう呟くと、一目散にその場から走り去ってしまった。俺は訳がわからなくてぽかんと口を開けることしか出来ない。殿下がお目覚めになってから数分で、一体何があったんだ?とにかくヴァイナモを追って事情を聞かないとな。
「ダーヴィド!ヴァイナモを追うぞ!」
「あっ、はい!」
「あっ!いました!ヴァイナモ先輩!ダーヴィド!大変です!ヘルプです!」
俺たちがヴァイナモを追いかけようとすると、ヴァイナモが来た方向から一人の騎士が駆け寄って来た。今は正直それどころじゃないんだが、あまりに焦っている様子だから、余程のことがあったのだろう。俺は足を止めて騎士に向き直った。
「なんだ?手短に頼む」
「殿下がボロ泣きなんです!俺たちじゃどうにも出来ません!」
「殿下がボロ泣きだと!?」
「嘘!?あの殿下が!?」
俺とダーヴィドは目を見開いた。あのいつもニコニコと微笑んでいて、温厚で弱みの見せない殿下が、お泣きになってる?天変地異か何かか!?
俺はふと、先程の不自然なヴァイナモのことを思い出した。……十中八九、ヴァイナモと何かあったな。殿下がそこまで心をかき乱されるのは、ヴァイナモと魔法陣ぐらいしかない。
俺がそんな結論を導き出していると、近くの部屋の扉が開かれ、サムエルがひょっこり顔を出した。……その部屋には何もないが、サムエルは何をしてたんだ?まあ今はそんなことどうでもいいか。
「皆さん騒いでますがあ、どうかしたんですかあ?」
「サムエル!丁度よかった!ダーヴィドと共に殿下の元へ行ってくれ!殿下がボロ泣きなんだ!」
「殿下、お目覚めになったんですね~良かったです~。……って、あの殿下がボロ泣きですかあ?」
サムエルに最低限のことを伝えると、サムエルは安堵した後、珍しく焦った表情を見せた。いつも飄々としてるのに。案外コイツも殿下のことが大切なんだな。
「……わっかりましたあ!僕の歌声で殿下を落ち着かせて来ますね~!行きますよダーヴィド先輩!」
「うん、行こう!」
俺の真剣な表情に冗談ではないと察したサムエルは、愛想の良い笑顔で元気よく返事をした。そしてダーヴィドと知らせに来た騎士と共に殿下の元へと急ぐ。3人の後輩が殿下の元へと走り去る後ろ姿を見送った俺は、ヴァイナモを捜すことにした。
……と言ってもどこにいるのやら。俺はアイツと違って、この別荘の構図に慣れてないからな。見つけ出せるだろうか。
宛もなくフラフラと走り回っていると、ふと心地良い風が俺の頬を撫でた。何となくそれが気になって、風が吹き抜けた先へと視線を送る。そこには古ぼけた扉があった。確かここは物置だって言ってたな。……なんかよくわからんが、きっとこの先にいるっつー根拠のない自信がある。行ってみよう。
俺は視線の先にある物置へ、足先を向けた。
* * * * * * * * *
2020/09/26
誤字を修正しました。
そんな中、昨晩後輩のサムエル・ランデルから聞かされた事実を、俺たちは未だに信じきれていなかった。
殿下は魔力操作のされた鳥や水に接触し、魔力の波長が狂ってしまったから目を覚まさない。
魔力云々の話は浅学な俺にはわからんが、これだけはわかる。それはつまり、殿下が何者かに命を狙われている可能性があると言うこと。魔力操作の犯人は今、陛下所有の暗部が捜査中であり、まだエルネスティを狙っての犯行かはわからないらしいが。それでも殿下が危険に晒されたのは確かなこと。俺は危険に気づけなかった自分に嫌気がさした。
サムエル曰く、普通の人が気づけるようなものではないとのことだが、サムエルが気づけたことなら俺にだって気づけたかもしれないのだ。アスモから殿下をお護りするよう頼まれたのに、そして何よりアスモの夢を叶えてくれた殿下に恩義があるのに。何も出来なくて歯痒かった。
ちなみに魔力操作云々の話は他言無用で、ヴァイナモの意向により殿下にも伝えないらしい。危険があるのであれば伝えるべきだと思うが、ヴァイナモからあんな真剣な表情で頼まれたら、了承するしかない。変な奴だが、俺にとっては可愛い後輩である。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、パタパタとこちらへ駆け寄って来る足音が背後から聞こえた。これはダーヴィドか、と思いながら俺は振り返る。
「オリヴァ先輩ー!殿下が!殿下がお目覚めになったそうですー!」
俺の予想は的中し、後輩のダーヴィド・ヤロ・カルッティアラが嬉しそうに走りながら行儀悪くそう叫ぶ。いつもの俺なら注意する所だか、今はそれどころじゃない。
「本当か!?」
「はい!同僚が今、別荘中の騎士たちに言いふらして回ってます!」
「そうか!良かった……!」
俺は心から安堵した。もしこのまま殿下がお目覚めにならなかったらアスモにどう顔向け出来ようか、と不安で仕方なかった。それ以前に殿下が心配すぎて寿命縮むかと思ったし。早く元気な殿下のお姿を見て、安心しよう。
「よし。俺たちも直ぐに向かうぞ」
「はい!」
俺はダーヴィドと2人で殿下の寝室へと向かおうとした。だがその時、進行方向から全速力でこちらに走って来る人影を目視した。あんなスピードを出せるのは……ヴァイナモか?おかしいな。いや、ヴァイナモなら殿下の元へ全速力で駆けつけてもおかしくないが、俺たちの進行方向とは逆、つまり殿下の寝室から遠ざかる方向へと走っていることになる。殿下の元へ向かわなくて良いのか?
ダーヴィドも不審に思ったらしく、俺に目配せを送って来る。俺は頷いて、その場に立ち止まった。ヴァイナモはその間も俺たちの方向へ全速力で走り寄ってくる。
ヴァイナモが俺の隣を走り過ぎる瞬間、俺は絶妙なタイミングでヴァイナモの足を引っ掛けた。ヴァイナモは足を縺れさせて、顔から盛大なスライディングをする。やっべ。やり過ぎた。でもいつものヴァイナモなら避けて憎たらしいぐらいフォームの綺麗なロンダートをするか、例え引っかかっても前転して綺麗に着地するかなのにな。どんだけ気が動転してんだ。
俺はとりあえずヴァイナモに手を差し伸べて呼びかけてみた。
「おーい大丈夫か、ヴァイナモ。殿下のお部屋はそっちじゃないぜ」
「……痛い……」
「だろうな、すまん。いつものお前なら避けると思ったんだ」
ヴァイナモは鼻を赤くして涙目になりながら、俺の手に掴まって立ち上がった。心做しか元気がないように見える。なんかあったのか?
「それよりどうしたんだ?殿下の元へ行かなくて良いのか?」
「っ!……俺は、もう……エルネスティ様の側にいる資格なんてない……!」
「はっ?」
ヴァイナモは悲痛そうにそう呟くと、一目散にその場から走り去ってしまった。俺は訳がわからなくてぽかんと口を開けることしか出来ない。殿下がお目覚めになってから数分で、一体何があったんだ?とにかくヴァイナモを追って事情を聞かないとな。
「ダーヴィド!ヴァイナモを追うぞ!」
「あっ、はい!」
「あっ!いました!ヴァイナモ先輩!ダーヴィド!大変です!ヘルプです!」
俺たちがヴァイナモを追いかけようとすると、ヴァイナモが来た方向から一人の騎士が駆け寄って来た。今は正直それどころじゃないんだが、あまりに焦っている様子だから、余程のことがあったのだろう。俺は足を止めて騎士に向き直った。
「なんだ?手短に頼む」
「殿下がボロ泣きなんです!俺たちじゃどうにも出来ません!」
「殿下がボロ泣きだと!?」
「嘘!?あの殿下が!?」
俺とダーヴィドは目を見開いた。あのいつもニコニコと微笑んでいて、温厚で弱みの見せない殿下が、お泣きになってる?天変地異か何かか!?
俺はふと、先程の不自然なヴァイナモのことを思い出した。……十中八九、ヴァイナモと何かあったな。殿下がそこまで心をかき乱されるのは、ヴァイナモと魔法陣ぐらいしかない。
俺がそんな結論を導き出していると、近くの部屋の扉が開かれ、サムエルがひょっこり顔を出した。……その部屋には何もないが、サムエルは何をしてたんだ?まあ今はそんなことどうでもいいか。
「皆さん騒いでますがあ、どうかしたんですかあ?」
「サムエル!丁度よかった!ダーヴィドと共に殿下の元へ行ってくれ!殿下がボロ泣きなんだ!」
「殿下、お目覚めになったんですね~良かったです~。……って、あの殿下がボロ泣きですかあ?」
サムエルに最低限のことを伝えると、サムエルは安堵した後、珍しく焦った表情を見せた。いつも飄々としてるのに。案外コイツも殿下のことが大切なんだな。
「……わっかりましたあ!僕の歌声で殿下を落ち着かせて来ますね~!行きますよダーヴィド先輩!」
「うん、行こう!」
俺の真剣な表情に冗談ではないと察したサムエルは、愛想の良い笑顔で元気よく返事をした。そしてダーヴィドと知らせに来た騎士と共に殿下の元へと急ぐ。3人の後輩が殿下の元へと走り去る後ろ姿を見送った俺は、ヴァイナモを捜すことにした。
……と言ってもどこにいるのやら。俺はアイツと違って、この別荘の構図に慣れてないからな。見つけ出せるだろうか。
宛もなくフラフラと走り回っていると、ふと心地良い風が俺の頬を撫でた。何となくそれが気になって、風が吹き抜けた先へと視線を送る。そこには古ぼけた扉があった。確かここは物置だって言ってたな。……なんかよくわからんが、きっとこの先にいるっつー根拠のない自信がある。行ってみよう。
俺は視線の先にある物置へ、足先を向けた。
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