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動き出す時
お花畑にて
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その後俺のモーニングコールに行くであろうヴァイナモを呼びに来たダーヴィドが、俺の存在を見て瞠目した。そして変な勘繰りをしてニタニタと笑って来るので、俺とヴァイナモは慌てて昨日の経緯を説明した。
ダーヴィドは訝しんだが、俺たちが真剣な表情を見て信じてくれた。そして素直に昨日俺を揶揄ったことを謝ってくれた。そうやって自分に非があれば直ぐに謝ってくれるから、ダーヴィドは憎めないんだよね。
でもこのまま許すのも癪に障るから、俺はぷいっとそっぽを向いた。するとダーヴィドは「ハチャメチャ根に持ってる!?」と涙目になって叫び、ヴァイナモから非難の視線を送られていた。……なんかいじめてるみたいで申し訳ないから、直ぐに許したけど。
その後合流したオリヴァにも昨晩からの経緯を説明すると、こちらもニタァと笑った。オリヴァには許さない宣言しても響かないから、絶対零度の視線だけ送った。それでも飄々としてるんだから、タチが悪い。後輩を見習え!
まあそれはそれとして。朝食を済ませた俺たちは、別荘周辺の森を散策することにした。と言ってもヴァイナモ曰く、木と川と草と虫しかないような森らしいけど。それでも俺にとっては新鮮なことだ。今まで自然に囲まれた生活とは無縁だったからな。
俺は虫刺されや植物によるかぶれを防ぐため、少し暑いが長袖長ズボンの手袋とスカーフ装着でブーツと帽子を添えた完全防備で森へ向かった。魔法に『虫除け魔法』なんてあったら便利なのに。いや、皇族には普段必要のない魔法だけど、平民とかにはめっちゃ便利だろうな。
さてさて。そんなことを考えながらも俺はヴァイナモに連れられて森の中へ進んで行く。何故かヴァイナモに手を握られた状態で。曰く俺が転けないようにと、はぐれないように、だそうな。いや、俺もう13歳なんだけど。なんだよ俺ってそんなに信用ないかよ!
……まあヴァイナモの手を握れるのは嬉しいから何も言わないけど。
おいコラオリヴァとダーヴィド!ニマニマしてんの、わかってんだからな!?
「……あっ!」
振り返って2人を睨みつけていると、足元の小石に気づかずに躓いてしまった。俺は小さく声を漏らして前へつんのめる。
「っと。エルネスティ様、大丈夫ですか!?」
そこでヴァイナモが騎士様よろしく俺を抱きとめた。一瞬で全身に広がるヴァイナモの温もりに、刹那息が出来ないほどの胸の高鳴りを感じた。
「お気をつけください。この辺の道は整備されていないので、足元が少し悪いのです」
「……すみません。少し他のことに気を取られていました」
俺は名残惜しいがヴァイナモから離れて衣服を正した。いくら嬉しいからって、ずっとそのままじゃヴァイナモに悪いし、何より俺の心臓が悲鳴を上げるから!
「そう言えば、この先に何があるのですか?」
「ちょっとした花畑があります。今の時期なら一面花で埋め尽くされているはずなので、是非ご覧いただこうかと」
「お花畑ですか!ふふっ。楽しみです」
前世でもテレビとかでは見たことあるけど、実際に一面お花畑って光景を見たことはない。そう言う場所に行ってみたいとは思ってたけど、母親の仕事が忙しくて旅行すらまともに行ったことなかったからね。
「早く行きましょう!」
俺はヴァイナモの手を握ってそう急かした。ヴァイナモは握られた手を見て一瞬目を丸くしたが、直ぐにへにゃりと笑って「はい」と返事をくれた。
……はっ!無意識でヴァイナモの手を握ってしまった!何してんだ俺!いや、さっきまで握ってたし!?変ではないよね!?ヴァイナモも嫌がってる訳じゃなさそうだし!?
* * *
「ふわあ!凄いです!綺麗ですね!」
その後俺たちは少し開けた場所に着いた。そこに広がるのは、一面のお花畑。俺は思わずヴァイナモの手を離して駆け出した。想像以上に広い!そして想像以上に花がいっぱい咲いてる!
「殿下~!あまり遠くに行かないでくださいね!」
「わかってますよ!ふわあ!このお花綺麗ですね!」
「……なんか思ってた以上に喜んでるな」
「こう言うの見てると殿下も年相応だなあって感じますね!」
俺がしゃがみこんで色々な花を愛でていると、後ろからオリヴァとダーヴィドのそんな会話が聞こえて来た。まあ俺には前世の記憶があるから、普通の13歳よりは大人びているとは思う。でも初めてのことには少年のように心を躍らせるのって、いくつになっても同じじゃない?
「何だか凄く歌いたくなって来ましたあ!今から歌います~!」
元気よく宣言したサムエルが妖精の歌を歌い出すと、みるみるうちに鳥や蝶々などがサムエルの周りに集まり出した。歌声で動物たちが集まって来るって、それどこのおとぎ話。なんか前世でそんなお姫様が出て来るお話なかったっけ?なんか妹によく読み聞かせた覚えがある。内容は覚えてないけど。
つまりサムエルはお姫様だった?
「……すげえな。見たことねえ鳥とかもいるぞ。この鳥とか警戒心が特に強くて、滅多に人の前に姿を現さなかったはず」
「……サムエルの歌は種族を越えて惹きつける力があるんですね」
「歌は森羅万象の共通言語ですからあ」
サムエルは気持ち良さそうに歌いながら答えた。いや、サムエルよ。いい事を言っている所悪いけど、お前が珍しい鳥とか美しい蝶々など眼中にないこと、俺は知ってるからな。ただただ自分の欲求を満たしているだけだろ。まあ雰囲気壊さないためにも言わないけど。
……てか珍しい鳥とか、もっと近くで見たいな。近づいて大丈夫かな?
「……今なら鳥たちに近づけるでしょうか」
「ゆっくり刺激しないように近づけば可能かと」
ヴァイナモがそう答えるので、俺は恐る恐るサムエルに近づいて行った。鳥たちはサムエルの歌に夢中だったが、ふと俺の気配に気づいたのか、こちらにバッと振り返った。俺は肩をビクッとさせて固まる。
鳥たちのつぶらな瞳が俺の姿を見つけた。俺は出来る限り刺激しないよう、じっと息を止めて見つめ返す。
刹那の沈黙の後、鳥たちがパタパタとこちらへ飛んで来た。そして俺の周りをくるくると旋回する。俺が恐る恐る手を出してみると、そのうちの一羽が俺の指へと羽を休めた。
「……!」
俺は鳥を怖がらせないよう、無言で喜んだ。ニコニコと笑う俺の顔を覗き込むかのように、鳥は俺の方を見て首を傾ける。その姿が愛らしくて、俺は思わずその鳥を撫でた。嫌がるかも、と一瞬思ったが、鳥は嫌がるどころか俺の手に擦り寄るような動作を見せた。
「……すげえな。その鳥を懐かせるなんて」
「なんか小さき命と戯れる天使みたいで、絵になりますね!」
「流石殿下です~」
「しっ。静かにしてください」
三者三様の反応を見せる騎士3人に、俺は最小限の動作で静かにしているよう命じた。いつどっか行っちゃうかわかんないから、出来るだけ長く堪能したいからね!
……あれ?そう言えばさっきからヴァイナモが静かだな?
そう疑問に思ったのでヴァイナモの方を向いてみると、ヴァイナモは惚けたように口を半開きにして鳥を眺めていた。珍しいな、そんな間抜け顔。そんなにこの鳥が懐いたことが驚きなのか?
* * * * * * * * *
2022/03/16
誤字修正しました。
ダーヴィドは訝しんだが、俺たちが真剣な表情を見て信じてくれた。そして素直に昨日俺を揶揄ったことを謝ってくれた。そうやって自分に非があれば直ぐに謝ってくれるから、ダーヴィドは憎めないんだよね。
でもこのまま許すのも癪に障るから、俺はぷいっとそっぽを向いた。するとダーヴィドは「ハチャメチャ根に持ってる!?」と涙目になって叫び、ヴァイナモから非難の視線を送られていた。……なんかいじめてるみたいで申し訳ないから、直ぐに許したけど。
その後合流したオリヴァにも昨晩からの経緯を説明すると、こちらもニタァと笑った。オリヴァには許さない宣言しても響かないから、絶対零度の視線だけ送った。それでも飄々としてるんだから、タチが悪い。後輩を見習え!
まあそれはそれとして。朝食を済ませた俺たちは、別荘周辺の森を散策することにした。と言ってもヴァイナモ曰く、木と川と草と虫しかないような森らしいけど。それでも俺にとっては新鮮なことだ。今まで自然に囲まれた生活とは無縁だったからな。
俺は虫刺されや植物によるかぶれを防ぐため、少し暑いが長袖長ズボンの手袋とスカーフ装着でブーツと帽子を添えた完全防備で森へ向かった。魔法に『虫除け魔法』なんてあったら便利なのに。いや、皇族には普段必要のない魔法だけど、平民とかにはめっちゃ便利だろうな。
さてさて。そんなことを考えながらも俺はヴァイナモに連れられて森の中へ進んで行く。何故かヴァイナモに手を握られた状態で。曰く俺が転けないようにと、はぐれないように、だそうな。いや、俺もう13歳なんだけど。なんだよ俺ってそんなに信用ないかよ!
……まあヴァイナモの手を握れるのは嬉しいから何も言わないけど。
おいコラオリヴァとダーヴィド!ニマニマしてんの、わかってんだからな!?
「……あっ!」
振り返って2人を睨みつけていると、足元の小石に気づかずに躓いてしまった。俺は小さく声を漏らして前へつんのめる。
「っと。エルネスティ様、大丈夫ですか!?」
そこでヴァイナモが騎士様よろしく俺を抱きとめた。一瞬で全身に広がるヴァイナモの温もりに、刹那息が出来ないほどの胸の高鳴りを感じた。
「お気をつけください。この辺の道は整備されていないので、足元が少し悪いのです」
「……すみません。少し他のことに気を取られていました」
俺は名残惜しいがヴァイナモから離れて衣服を正した。いくら嬉しいからって、ずっとそのままじゃヴァイナモに悪いし、何より俺の心臓が悲鳴を上げるから!
「そう言えば、この先に何があるのですか?」
「ちょっとした花畑があります。今の時期なら一面花で埋め尽くされているはずなので、是非ご覧いただこうかと」
「お花畑ですか!ふふっ。楽しみです」
前世でもテレビとかでは見たことあるけど、実際に一面お花畑って光景を見たことはない。そう言う場所に行ってみたいとは思ってたけど、母親の仕事が忙しくて旅行すらまともに行ったことなかったからね。
「早く行きましょう!」
俺はヴァイナモの手を握ってそう急かした。ヴァイナモは握られた手を見て一瞬目を丸くしたが、直ぐにへにゃりと笑って「はい」と返事をくれた。
……はっ!無意識でヴァイナモの手を握ってしまった!何してんだ俺!いや、さっきまで握ってたし!?変ではないよね!?ヴァイナモも嫌がってる訳じゃなさそうだし!?
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「ふわあ!凄いです!綺麗ですね!」
その後俺たちは少し開けた場所に着いた。そこに広がるのは、一面のお花畑。俺は思わずヴァイナモの手を離して駆け出した。想像以上に広い!そして想像以上に花がいっぱい咲いてる!
「殿下~!あまり遠くに行かないでくださいね!」
「わかってますよ!ふわあ!このお花綺麗ですね!」
「……なんか思ってた以上に喜んでるな」
「こう言うの見てると殿下も年相応だなあって感じますね!」
俺がしゃがみこんで色々な花を愛でていると、後ろからオリヴァとダーヴィドのそんな会話が聞こえて来た。まあ俺には前世の記憶があるから、普通の13歳よりは大人びているとは思う。でも初めてのことには少年のように心を躍らせるのって、いくつになっても同じじゃない?
「何だか凄く歌いたくなって来ましたあ!今から歌います~!」
元気よく宣言したサムエルが妖精の歌を歌い出すと、みるみるうちに鳥や蝶々などがサムエルの周りに集まり出した。歌声で動物たちが集まって来るって、それどこのおとぎ話。なんか前世でそんなお姫様が出て来るお話なかったっけ?なんか妹によく読み聞かせた覚えがある。内容は覚えてないけど。
つまりサムエルはお姫様だった?
「……すげえな。見たことねえ鳥とかもいるぞ。この鳥とか警戒心が特に強くて、滅多に人の前に姿を現さなかったはず」
「……サムエルの歌は種族を越えて惹きつける力があるんですね」
「歌は森羅万象の共通言語ですからあ」
サムエルは気持ち良さそうに歌いながら答えた。いや、サムエルよ。いい事を言っている所悪いけど、お前が珍しい鳥とか美しい蝶々など眼中にないこと、俺は知ってるからな。ただただ自分の欲求を満たしているだけだろ。まあ雰囲気壊さないためにも言わないけど。
……てか珍しい鳥とか、もっと近くで見たいな。近づいて大丈夫かな?
「……今なら鳥たちに近づけるでしょうか」
「ゆっくり刺激しないように近づけば可能かと」
ヴァイナモがそう答えるので、俺は恐る恐るサムエルに近づいて行った。鳥たちはサムエルの歌に夢中だったが、ふと俺の気配に気づいたのか、こちらにバッと振り返った。俺は肩をビクッとさせて固まる。
鳥たちのつぶらな瞳が俺の姿を見つけた。俺は出来る限り刺激しないよう、じっと息を止めて見つめ返す。
刹那の沈黙の後、鳥たちがパタパタとこちらへ飛んで来た。そして俺の周りをくるくると旋回する。俺が恐る恐る手を出してみると、そのうちの一羽が俺の指へと羽を休めた。
「……!」
俺は鳥を怖がらせないよう、無言で喜んだ。ニコニコと笑う俺の顔を覗き込むかのように、鳥は俺の方を見て首を傾ける。その姿が愛らしくて、俺は思わずその鳥を撫でた。嫌がるかも、と一瞬思ったが、鳥は嫌がるどころか俺の手に擦り寄るような動作を見せた。
「……すげえな。その鳥を懐かせるなんて」
「なんか小さき命と戯れる天使みたいで、絵になりますね!」
「流石殿下です~」
「しっ。静かにしてください」
三者三様の反応を見せる騎士3人に、俺は最小限の動作で静かにしているよう命じた。いつどっか行っちゃうかわかんないから、出来るだけ長く堪能したいからね!
……あれ?そう言えばさっきからヴァイナモが静かだな?
そう疑問に思ったのでヴァイナモの方を向いてみると、ヴァイナモは惚けたように口を半開きにして鳥を眺めていた。珍しいな、そんな間抜け顔。そんなにこの鳥が懐いたことが驚きなのか?
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2022/03/16
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