106 / 219
動き出す時
オバケが出るらしい
しおりを挟む
ユリウスさんと別れた後、オリヴァに貰った胃薬をこっそり使用人に渡したら、平謝りした後感激の涙を流された。自分の主が皇族の前であんな言動してたら、生きた心地しないわな。お疲れ様です。
てかサルメライネン伯爵家兄弟、めちゃくちゃ濃ゆいな問題児すぎないか?純粋無垢な天然マイペース不思議ちゃんに殺傷能力バカ高いガキ大将に感覚がズレてる最強家出近衛騎士て。なんで?サルメライネン伯爵夫妻はあんな常識人だったのに?どこでどう突然変異したんだ?
まあそれはそれとして。
ヴァイナモはお父上に呼び出されたついでに俺が別荘へ行く許可を貰って来てくれた。早速明日からそちらに向かっても良いとのこと。何時でもユリウスさんが療養に移れるよう、別荘はこまめに清掃しているそうな。そこまでユリウスさんの体調って浮き沈みが激しいのか。心配だな。
そして夜遅くになってパレンシア侯爵の元へ行っていた料理人が帰って来た。ぐったりとしていたので何があったのかと聞くと、パレンシア侯爵が一日中ハイテンションだったらしく、そのノリについて行くのが大変だったそうだ。でもやり切ったような、清々しい表情をしていたので、彼にとってとても良い経験になったのだろう。
料理人にパレンシア侯爵の元で料理を振るわないかと聞いてみると、少し戸惑う素振りを見せたが『許可が出るのであれば是非』とのこと。今日一日ずっとベタ褒めで恥ずかしかったらしいけど、それ以上に認められてとても嬉しかったらしい。まあ宮殿料理人って一流料理人が集まってるから、出来て当たり前って思われたり、没個性になりやすいからね。褒められることは大切だよね。モチベーションにも関わるし。
でもこれは雇い主である皇帝への裏切り行為なのでは、と料理人は心配していた。俺は大丈夫だと思うけどね。父上はそう言うの気にしないし。逆に変に自分の気持ちに嘘をつく方が嫌いそう。
まあ料理人の意思も聞いたし、後はパレンシア侯爵と皇帝に返事と許可を貰わないと。てことで俺は2人に手紙を送ることにした。ヴァイナモに『しっかり魔法郵便で出してくださいね!』と念を押して便箋を渡すと、凄く微妙な表情をされた。ごめんねちょっと意地悪しちゃって。ちょっとした出来心でござる!
これから俺たちは別荘へ行くが、料理人はそのまま伯爵邸に残るつもりらしい。なんでもまたパレンシア侯爵の元へ料理を作りに行く約束をしてしまったそうな。強引にだったら俺が文句言いに行くよ?と聞いたが、料理人は自分の意思だとはっきり言った。なんか凄く生き生きしてる。夢へ突き進む若者みたいだな。眩しい。
そして翌日の早朝、俺は別荘へと向かう馬車に乗り込んだ。ヴァイナモとオリヴァとサムエルも一緒に乗り込む。なんだかサムエルと一緒に行動するのって久々だな。伯爵邸ではずっと警備を任せていたし。まあ一週間かそこらの話だけど。
なんでもサムエルは伯爵邸で憩いの場になっていたそうで、よく仕事に疲れた使用人たちが集まって来たそうだ。サムエルは誰が聞いてようがお構い無しに歌い続けるから、本人にはそのつもりはないのだろうけど。絶対時々全く癒しじゃない歌とかもあっただろ。ハーララ帝国戦歌とか、アムレアン童謡とか。まあでもサムエルの声自体が癒し効果があるからね!どんな歌でも癒しになるか!
ああ、それと。オリヴァに帝都にいるアスモから『寂しい』と手紙が来たそうな。魔法郵便かな、金かかってんな、と思ってたらなんと普通郵便だったので俺氏困惑。
あれ?普通郵便なら2週間かかるんじゃない?てことはオリヴァが旅立って直ぐに手紙書いたの?ちょっと落ち着こうアスモ?気が早すぎるよ?そんな直ぐに寂しくなるんだったら、なんでオリヴァを送り出したんだ?オリヴァはオリヴァだから、引き止めたらどんな手段を使っても帝都に留まったぞ?
いや、オリヴァを俺の護衛に就かせたの、他でもないアスモだけど。何でだよそんなに俺が心配だったのかよ過保護だなあ!
* * *
「到着しました。ここがサルメライネン伯爵家別荘です」
色々話をしているうちに、別荘までやって来ていた。例の如くヴァイナモが自然な動きで手を差し伸べて来るので、俺はエスコートされて馬車から降りる。ぐうイケメンめ。ぐう騎士め。俺の心臓を爆死させる気か!?
馬車を降りた先に広がっていたのは、一面森。森、森、そして立派な建物。なんかホラーゲームで主人公が森の中で遭難した時に辿り着いた洋館みたいな。外観はとても綺麗なんだよ?庭もちゃんと手入れされてるし。落ち着いた雰囲気でとてもよろしなんだけど、率直に言って、その……。
「なんか出そう、ですね」
「よく言われます」
「あっ。すみません」
失礼な感想が口から零れてしまい、ヴァイナモに聞かれてしまったので俺は慌てて口を手で塞いで謝るが、ヴァイナモは困り顔で首を横に振った。
「……その、実際にユリウス兄上が何度か幽霊を見たと言っていたので、その感想は間違いではないかと……」
「ひえっ!?大丈夫なのですかこのお屋敷!?お祓いして貰った方が良いのでは!?」
「……おはらい、とはなんでしょうか?」
俺がガクブル震えながら提案すると、ヴァイナモがキョトンと首を傾げた。他の騎士たちも不可解そうな表情を浮かべる。あっ!そうだった!この世界では『お祓い』って言い方はなくて、『除霊・浄霊』って言った方が良いんだった!どうしようどう誤魔化そう!?
「えっと、除霊とか浄霊のことです!ほら!オバケをしっしっ!と!払い除ける感じで!」
「……なるほど。『払い除ける』で『お払い』ですか。初めて聞きました」
「……俺も聞いたことねえな」
「僕もです~。殿下の造語ですかあ?」
俺の誤魔化しに皆は納得してくれたが、ちょっぴり懐疑的な視線を送って来る。俺はそれを曖昧に微笑んで流した。やっべえ気を抜いたら前世の知識がポロリしちゃった。気をつけないと。
「……まあそれはそれとして。オバケが出るのであれば先に言っておいて欲しかったです……」
「……エルネスティ様は幽霊が苦手なのですか?」
「いいえ!別に!そう言う訳ではございませんが!?」
ヴァイナモが戯言を口にしたので、俺は大袈裟に反応して否定した。ヴァイナモ含め、騎士の皆から生暖かい、『殿下にも子供っぽい所あるんだなあ』みたいな視線を送られたので、俺は顔を真っ赤にしてジト目になった。なんだよ皆して!俺は否定してるじゃん!オバケなんて怖くないよ!
「大丈夫ですよ。ユリウス兄上のことです。多分珍しい虫とか動物を見て、それを幽霊だと勘違いしたのだと思いますよ」
いや、ヴァイナモ?俺は!別に!オバケの心配なんて!してないからね!?
てかサルメライネン伯爵家兄弟、めちゃくちゃ濃ゆいな問題児すぎないか?純粋無垢な天然マイペース不思議ちゃんに殺傷能力バカ高いガキ大将に感覚がズレてる最強家出近衛騎士て。なんで?サルメライネン伯爵夫妻はあんな常識人だったのに?どこでどう突然変異したんだ?
まあそれはそれとして。
ヴァイナモはお父上に呼び出されたついでに俺が別荘へ行く許可を貰って来てくれた。早速明日からそちらに向かっても良いとのこと。何時でもユリウスさんが療養に移れるよう、別荘はこまめに清掃しているそうな。そこまでユリウスさんの体調って浮き沈みが激しいのか。心配だな。
そして夜遅くになってパレンシア侯爵の元へ行っていた料理人が帰って来た。ぐったりとしていたので何があったのかと聞くと、パレンシア侯爵が一日中ハイテンションだったらしく、そのノリについて行くのが大変だったそうだ。でもやり切ったような、清々しい表情をしていたので、彼にとってとても良い経験になったのだろう。
料理人にパレンシア侯爵の元で料理を振るわないかと聞いてみると、少し戸惑う素振りを見せたが『許可が出るのであれば是非』とのこと。今日一日ずっとベタ褒めで恥ずかしかったらしいけど、それ以上に認められてとても嬉しかったらしい。まあ宮殿料理人って一流料理人が集まってるから、出来て当たり前って思われたり、没個性になりやすいからね。褒められることは大切だよね。モチベーションにも関わるし。
でもこれは雇い主である皇帝への裏切り行為なのでは、と料理人は心配していた。俺は大丈夫だと思うけどね。父上はそう言うの気にしないし。逆に変に自分の気持ちに嘘をつく方が嫌いそう。
まあ料理人の意思も聞いたし、後はパレンシア侯爵と皇帝に返事と許可を貰わないと。てことで俺は2人に手紙を送ることにした。ヴァイナモに『しっかり魔法郵便で出してくださいね!』と念を押して便箋を渡すと、凄く微妙な表情をされた。ごめんねちょっと意地悪しちゃって。ちょっとした出来心でござる!
これから俺たちは別荘へ行くが、料理人はそのまま伯爵邸に残るつもりらしい。なんでもまたパレンシア侯爵の元へ料理を作りに行く約束をしてしまったそうな。強引にだったら俺が文句言いに行くよ?と聞いたが、料理人は自分の意思だとはっきり言った。なんか凄く生き生きしてる。夢へ突き進む若者みたいだな。眩しい。
そして翌日の早朝、俺は別荘へと向かう馬車に乗り込んだ。ヴァイナモとオリヴァとサムエルも一緒に乗り込む。なんだかサムエルと一緒に行動するのって久々だな。伯爵邸ではずっと警備を任せていたし。まあ一週間かそこらの話だけど。
なんでもサムエルは伯爵邸で憩いの場になっていたそうで、よく仕事に疲れた使用人たちが集まって来たそうだ。サムエルは誰が聞いてようがお構い無しに歌い続けるから、本人にはそのつもりはないのだろうけど。絶対時々全く癒しじゃない歌とかもあっただろ。ハーララ帝国戦歌とか、アムレアン童謡とか。まあでもサムエルの声自体が癒し効果があるからね!どんな歌でも癒しになるか!
ああ、それと。オリヴァに帝都にいるアスモから『寂しい』と手紙が来たそうな。魔法郵便かな、金かかってんな、と思ってたらなんと普通郵便だったので俺氏困惑。
あれ?普通郵便なら2週間かかるんじゃない?てことはオリヴァが旅立って直ぐに手紙書いたの?ちょっと落ち着こうアスモ?気が早すぎるよ?そんな直ぐに寂しくなるんだったら、なんでオリヴァを送り出したんだ?オリヴァはオリヴァだから、引き止めたらどんな手段を使っても帝都に留まったぞ?
いや、オリヴァを俺の護衛に就かせたの、他でもないアスモだけど。何でだよそんなに俺が心配だったのかよ過保護だなあ!
* * *
「到着しました。ここがサルメライネン伯爵家別荘です」
色々話をしているうちに、別荘までやって来ていた。例の如くヴァイナモが自然な動きで手を差し伸べて来るので、俺はエスコートされて馬車から降りる。ぐうイケメンめ。ぐう騎士め。俺の心臓を爆死させる気か!?
馬車を降りた先に広がっていたのは、一面森。森、森、そして立派な建物。なんかホラーゲームで主人公が森の中で遭難した時に辿り着いた洋館みたいな。外観はとても綺麗なんだよ?庭もちゃんと手入れされてるし。落ち着いた雰囲気でとてもよろしなんだけど、率直に言って、その……。
「なんか出そう、ですね」
「よく言われます」
「あっ。すみません」
失礼な感想が口から零れてしまい、ヴァイナモに聞かれてしまったので俺は慌てて口を手で塞いで謝るが、ヴァイナモは困り顔で首を横に振った。
「……その、実際にユリウス兄上が何度か幽霊を見たと言っていたので、その感想は間違いではないかと……」
「ひえっ!?大丈夫なのですかこのお屋敷!?お祓いして貰った方が良いのでは!?」
「……おはらい、とはなんでしょうか?」
俺がガクブル震えながら提案すると、ヴァイナモがキョトンと首を傾げた。他の騎士たちも不可解そうな表情を浮かべる。あっ!そうだった!この世界では『お祓い』って言い方はなくて、『除霊・浄霊』って言った方が良いんだった!どうしようどう誤魔化そう!?
「えっと、除霊とか浄霊のことです!ほら!オバケをしっしっ!と!払い除ける感じで!」
「……なるほど。『払い除ける』で『お払い』ですか。初めて聞きました」
「……俺も聞いたことねえな」
「僕もです~。殿下の造語ですかあ?」
俺の誤魔化しに皆は納得してくれたが、ちょっぴり懐疑的な視線を送って来る。俺はそれを曖昧に微笑んで流した。やっべえ気を抜いたら前世の知識がポロリしちゃった。気をつけないと。
「……まあそれはそれとして。オバケが出るのであれば先に言っておいて欲しかったです……」
「……エルネスティ様は幽霊が苦手なのですか?」
「いいえ!別に!そう言う訳ではございませんが!?」
ヴァイナモが戯言を口にしたので、俺は大袈裟に反応して否定した。ヴァイナモ含め、騎士の皆から生暖かい、『殿下にも子供っぽい所あるんだなあ』みたいな視線を送られたので、俺は顔を真っ赤にしてジト目になった。なんだよ皆して!俺は否定してるじゃん!オバケなんて怖くないよ!
「大丈夫ですよ。ユリウス兄上のことです。多分珍しい虫とか動物を見て、それを幽霊だと勘違いしたのだと思いますよ」
いや、ヴァイナモ?俺は!別に!オバケの心配なんて!してないからね!?
265
お気に入りに追加
3,806
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て運命の相手を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
────────────
※感想、いいね大歓迎です!!
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~
乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。
【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】
エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。
転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。
エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。
死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。
「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」
「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」
全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。
闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。
本編ド健全です。すみません。
※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。
※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。
※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】
※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる