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人間関係が広がるお年頃
閑話:或孤児騎士の素性 ※No Side※
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某日玉座の間にて、皇帝が玉座にどっかりと座っていた。その傍には枢長が姿勢正しく立っており、その前にはサムエルが片膝を付いて頭を垂れている。毎日恒例となったサムエルの第四皇子現状報告が行われているのだ。
「……ふむ。エルネスティのアムレアン王国騎士との合同訓練の準備は済んでいるのだな?」
「はい~。準備万端です~」
サムエルは皇帝に対しほわほわとした口調で話した。初めは戦々恐々としていた枢長であったが、皇帝が何も気にしていないどころか大歓迎しているのを見て早々に順応した。皇帝の変人コレクターぶりは枢長が一番身近で見ているため、また変人囲いが始まったと思ったのだ。
「……何事もなく終わってくれれば良いのだが」
「多分無理でしょうね~」
「……だな。アムレアン王国側のあの態度を見れば、いくら温厚なエルネスティでも何かしでかすだろうな」
皇帝は頭を抱えた。アムレアン王国からの使者がエルネスティの参加を要請した時、暗に『なんでヴァイナモをゴミに捨てる真似をしてるんだ?』と言った趣旨のことを言われた。その時皇帝は自らの強面を最大限に活用して『エルネスティを馬鹿にすんじゃねえ』と微笑んだが。
「向こうはこちらが強気に出れないことを知っている。帝国の周りには敵国が多すぎるため、敵に回したら厄介なことこの上ない王国との友好はなんとか保ちたい、と言うのが帝国の総意だからな。それは王国にしては規模の小さなアムレアン王国にも言える話なのだが、今回はそれを踏まえてもヴァイナモの境遇は彼らの価値観的に許せないのか」
「帝国以上の実力主義ですからね~。強い者にはそれ相応の功績が残せる立場を用意するのが、アムレアン王国の騎士道ですからあ」
「……文化の違いを受け入れぬとは、頭が固いな。アムレアン王国には少々脳筋が多いのではないか?」
「まあ王族が筆頭で脳筋ですからあ」
サムエルはほわほわと笑う。流石元諜報員と言うべきか、情報通である。アムレアン王国の王が代々脳筋であることは、あまり知られていない。脳筋を霞ませるほどの癖の強さを持っているからだ。今回も、ヴァイナモを生で見たいが故に国王自ら帝国に赴こうとしたのを、国王の側近たちが必死で止めたそうだ。皇帝は今度、その側近たちに近衛騎士団専属薬師の胃薬を贈ってやろうか、と半ば本気で考えている。
皇帝がそんなことを考えていると、サムエルの雰囲気ががらりと変わった。笑顔は崩していないが、真剣な空気をまとっている。皇帝は何か他に報告したいことがあるのだろうと感じ取り、思考を止めた。
「話は変わりますがあ、最近僕の周りが五月蝿いんですよ~。悪い虫はしっしってしていいですかあ?」
サムエルは手で払う仕草をした。皇帝は直ぐにサムエルの言いたいことを理解し、眉を顰めた。
「……お前が生きているとバレたのか?」
「多分そうですね~。まあ全て避けられるので支障はありませんがあ、殿下に被害が及ぶ前に叩き潰しておいた方がよいかと~」
「お前1人で大丈夫か?」
「少し風を貸していただけると助かります~」
「わかった。貸そう。いつ動くのだ?」
「殿下がアムレアン王国騎士との合同訓練の見学をしている間にでもと考えています~」
「わかった。風にそう伝えておこう」
「ありがとうございます~」
サムエルはふわふわと笑ってお礼を言う。皇帝は口元に弧を描きながら、また脅し材料が増えたとほくそ笑む。ここで皇帝が事後処理でしか動かないのが、それほどサムエルを信頼している証拠である。
だがその信頼を維持するには、この言葉が必要な不可欠だ。
「お前はエルネスティを裏切って他者に寝返ようとは思うてまいな?」
「はい~。もちろんです~」
「……ふっ。それなら良い」
皇帝は毎日のようにサムエルにそう問うている。それにサムエルはいつも嫌な顔ひとつせず返答する。皇帝とサムエルの間にある信頼関係になくてはならない前提である。
「ではそろそろ失礼いたしますね~」
「ああ、そうだ。少し待て。ひとつ、お前に話しておきたいことがある」
「……?なんですかあ?」
話を終え玉座の間を去ろうとしたサムエルを皇帝は引き止めた。サムエルは首を傾げながら足を止める。
「影のランテルと歌の女神、と言う人物を知っているか?」
「……歌の女神の方は、聞いたことあります~。ベイエル王国の歌の自由を求めた市民運動の第一人者ですよね~」
サムエルは目を瞬かせて答える。歌の女神とは、自由に歌うことを禁じられているベイエル王国で、歌に自由を求めて立ち上がった若き美人歌手のことである。本名不明のまま20年ほど前に暗殺され、故人となってしまったが。その二つ名はベイエル国民なら一度は耳にしたことがあるほどの有名人だ。
「影のランテルは大陸一の凄腕暗殺者と名高いベイエル王国の諜報員だ。何百もの顔と声を使い分けると言われているが、実際のところ本当に同一人物かは不明。それどころか本当にそのような人間がいるかすらも怪しい。わかっているのは彼ないし彼らが『ランテル』と呼ばれていることと、男であると言うことのみだ」
「へ~。凄い人なんですね~。その人と歌の女神がどうしたんですかあ?」
「実はな、歌の女神は死の直前まで胎児を宿していたと言われておる」
「……恋人がいたのですかあ?」
サムエルはキョトンとした。そんな話は聞いたことなかったからだ。元より私生活は謎に包まれた彼女であったため、知らなくても仕方ないのだが。
皇帝は小さく首を横に振る。
「わからん。歌の女神は国から弾圧を受けていたため、恋人がいたとしても隠していただろう。だが彼女の周りの者の証言から、妊娠していたのは確かだと言う。だがおかしなことに、彼女の遺体から胎児は発見されなかった」
「……殺される前に出産したのですかあ?」
「それだと彼女の傍に赤子がいないのがおかしい。しかも彼女の遺体やその周辺には、彼女が妊娠していた証拠となるものが全て消えてなくなっていた。まるで誰かが彼女の出産を隠蔽したかのように」
サムエルは黙り込んだ。皇帝の言わんとしていることが何なのか、察してしまったからだ。
「彼女は赤髪でアメジストの瞳を持っていたと聞く。……さて、赤髪でアメジストの瞳を持つ歌が得意な孤児が、王族に拾われて『ランテル』と言う紛らわしい姓名を授かったのは、果たして偶然であろうか?」
サムエルは真顔になって髪を弄った。今は変装魔法によって茶髪蒼眼であるが、その下には燃えるような赤髪と、アメジストのような瞳が確かに隠されている。サムエルは推定21歳。丁度歌の女神が無くなった年に生まれたと言われている。
そしてサムエルの本名はサミュエル・ランテルである。ランテルが大陸一の暗殺者の呼び名であることを、シーウェルト王子が知らない訳ではない。
そもそも、サムエルがランテルという姓名を授かった理由は。
「……僕の師匠はランテルと呼ばれていまして~そこから僕の姓名をいただきましたあ。そして師匠は僕の髪と瞳の色をとても気に入っていましたね~」
サムエルは脳裏に我が師匠を思い浮かべた。彼はシーウェルト王子から『ランテル』と呼ばれており、いつもサムエルの髪を弄って、瞳を覗き込んでいた。
サムエルはふと思い出す。まだサムエルか孤児院にいた頃、よく森の中で一緒に歌を歌っていた男。彼には昔、歌の上手な恋人がいた影響で歌が好きになったと言っていた。そしてその恋人は赤髪でアメジストの瞳をしていた、と。
彼は師匠ではないだろうか、とサムエルは思う。所作の端々に同じところが見え隠れしていたからだ。
そしてもしかしたら彼は自分の……。
サムエルはそこまで考えて、ほわほわとした笑みを取り戻した。
「……まあ、だからどうしたって話ですがね~」
「……再会したいとか、一緒にいたいとは思わないのか?」
「今更そんなこと言われても実感ありませんし、そもそも確証もありませんし~。そんな不確定要素に縋っている暇があるなら、殿下のお側にいた方が断然僕のためになります~」
「……ふっ。それもそうか」
皇帝はくつくつと笑う。サムエルにとっては血の繋がりですら、歌より優先順位が低いのだ。
「じゃあ僕はこれで失礼します~」
「ああ。虫の駆除、よろしく頼むぞ」
「了解です~」
軽やかに歌いながら去っていくサムエルに、皇帝は苦笑いしながら溜息を零した。
「……ふむ。エルネスティのアムレアン王国騎士との合同訓練の準備は済んでいるのだな?」
「はい~。準備万端です~」
サムエルは皇帝に対しほわほわとした口調で話した。初めは戦々恐々としていた枢長であったが、皇帝が何も気にしていないどころか大歓迎しているのを見て早々に順応した。皇帝の変人コレクターぶりは枢長が一番身近で見ているため、また変人囲いが始まったと思ったのだ。
「……何事もなく終わってくれれば良いのだが」
「多分無理でしょうね~」
「……だな。アムレアン王国側のあの態度を見れば、いくら温厚なエルネスティでも何かしでかすだろうな」
皇帝は頭を抱えた。アムレアン王国からの使者がエルネスティの参加を要請した時、暗に『なんでヴァイナモをゴミに捨てる真似をしてるんだ?』と言った趣旨のことを言われた。その時皇帝は自らの強面を最大限に活用して『エルネスティを馬鹿にすんじゃねえ』と微笑んだが。
「向こうはこちらが強気に出れないことを知っている。帝国の周りには敵国が多すぎるため、敵に回したら厄介なことこの上ない王国との友好はなんとか保ちたい、と言うのが帝国の総意だからな。それは王国にしては規模の小さなアムレアン王国にも言える話なのだが、今回はそれを踏まえてもヴァイナモの境遇は彼らの価値観的に許せないのか」
「帝国以上の実力主義ですからね~。強い者にはそれ相応の功績が残せる立場を用意するのが、アムレアン王国の騎士道ですからあ」
「……文化の違いを受け入れぬとは、頭が固いな。アムレアン王国には少々脳筋が多いのではないか?」
「まあ王族が筆頭で脳筋ですからあ」
サムエルはほわほわと笑う。流石元諜報員と言うべきか、情報通である。アムレアン王国の王が代々脳筋であることは、あまり知られていない。脳筋を霞ませるほどの癖の強さを持っているからだ。今回も、ヴァイナモを生で見たいが故に国王自ら帝国に赴こうとしたのを、国王の側近たちが必死で止めたそうだ。皇帝は今度、その側近たちに近衛騎士団専属薬師の胃薬を贈ってやろうか、と半ば本気で考えている。
皇帝がそんなことを考えていると、サムエルの雰囲気ががらりと変わった。笑顔は崩していないが、真剣な空気をまとっている。皇帝は何か他に報告したいことがあるのだろうと感じ取り、思考を止めた。
「話は変わりますがあ、最近僕の周りが五月蝿いんですよ~。悪い虫はしっしってしていいですかあ?」
サムエルは手で払う仕草をした。皇帝は直ぐにサムエルの言いたいことを理解し、眉を顰めた。
「……お前が生きているとバレたのか?」
「多分そうですね~。まあ全て避けられるので支障はありませんがあ、殿下に被害が及ぶ前に叩き潰しておいた方がよいかと~」
「お前1人で大丈夫か?」
「少し風を貸していただけると助かります~」
「わかった。貸そう。いつ動くのだ?」
「殿下がアムレアン王国騎士との合同訓練の見学をしている間にでもと考えています~」
「わかった。風にそう伝えておこう」
「ありがとうございます~」
サムエルはふわふわと笑ってお礼を言う。皇帝は口元に弧を描きながら、また脅し材料が増えたとほくそ笑む。ここで皇帝が事後処理でしか動かないのが、それほどサムエルを信頼している証拠である。
だがその信頼を維持するには、この言葉が必要な不可欠だ。
「お前はエルネスティを裏切って他者に寝返ようとは思うてまいな?」
「はい~。もちろんです~」
「……ふっ。それなら良い」
皇帝は毎日のようにサムエルにそう問うている。それにサムエルはいつも嫌な顔ひとつせず返答する。皇帝とサムエルの間にある信頼関係になくてはならない前提である。
「ではそろそろ失礼いたしますね~」
「ああ、そうだ。少し待て。ひとつ、お前に話しておきたいことがある」
「……?なんですかあ?」
話を終え玉座の間を去ろうとしたサムエルを皇帝は引き止めた。サムエルは首を傾げながら足を止める。
「影のランテルと歌の女神、と言う人物を知っているか?」
「……歌の女神の方は、聞いたことあります~。ベイエル王国の歌の自由を求めた市民運動の第一人者ですよね~」
サムエルは目を瞬かせて答える。歌の女神とは、自由に歌うことを禁じられているベイエル王国で、歌に自由を求めて立ち上がった若き美人歌手のことである。本名不明のまま20年ほど前に暗殺され、故人となってしまったが。その二つ名はベイエル国民なら一度は耳にしたことがあるほどの有名人だ。
「影のランテルは大陸一の凄腕暗殺者と名高いベイエル王国の諜報員だ。何百もの顔と声を使い分けると言われているが、実際のところ本当に同一人物かは不明。それどころか本当にそのような人間がいるかすらも怪しい。わかっているのは彼ないし彼らが『ランテル』と呼ばれていることと、男であると言うことのみだ」
「へ~。凄い人なんですね~。その人と歌の女神がどうしたんですかあ?」
「実はな、歌の女神は死の直前まで胎児を宿していたと言われておる」
「……恋人がいたのですかあ?」
サムエルはキョトンとした。そんな話は聞いたことなかったからだ。元より私生活は謎に包まれた彼女であったため、知らなくても仕方ないのだが。
皇帝は小さく首を横に振る。
「わからん。歌の女神は国から弾圧を受けていたため、恋人がいたとしても隠していただろう。だが彼女の周りの者の証言から、妊娠していたのは確かだと言う。だがおかしなことに、彼女の遺体から胎児は発見されなかった」
「……殺される前に出産したのですかあ?」
「それだと彼女の傍に赤子がいないのがおかしい。しかも彼女の遺体やその周辺には、彼女が妊娠していた証拠となるものが全て消えてなくなっていた。まるで誰かが彼女の出産を隠蔽したかのように」
サムエルは黙り込んだ。皇帝の言わんとしていることが何なのか、察してしまったからだ。
「彼女は赤髪でアメジストの瞳を持っていたと聞く。……さて、赤髪でアメジストの瞳を持つ歌が得意な孤児が、王族に拾われて『ランテル』と言う紛らわしい姓名を授かったのは、果たして偶然であろうか?」
サムエルは真顔になって髪を弄った。今は変装魔法によって茶髪蒼眼であるが、その下には燃えるような赤髪と、アメジストのような瞳が確かに隠されている。サムエルは推定21歳。丁度歌の女神が無くなった年に生まれたと言われている。
そしてサムエルの本名はサミュエル・ランテルである。ランテルが大陸一の暗殺者の呼び名であることを、シーウェルト王子が知らない訳ではない。
そもそも、サムエルがランテルという姓名を授かった理由は。
「……僕の師匠はランテルと呼ばれていまして~そこから僕の姓名をいただきましたあ。そして師匠は僕の髪と瞳の色をとても気に入っていましたね~」
サムエルは脳裏に我が師匠を思い浮かべた。彼はシーウェルト王子から『ランテル』と呼ばれており、いつもサムエルの髪を弄って、瞳を覗き込んでいた。
サムエルはふと思い出す。まだサムエルか孤児院にいた頃、よく森の中で一緒に歌を歌っていた男。彼には昔、歌の上手な恋人がいた影響で歌が好きになったと言っていた。そしてその恋人は赤髪でアメジストの瞳をしていた、と。
彼は師匠ではないだろうか、とサムエルは思う。所作の端々に同じところが見え隠れしていたからだ。
そしてもしかしたら彼は自分の……。
サムエルはそこまで考えて、ほわほわとした笑みを取り戻した。
「……まあ、だからどうしたって話ですがね~」
「……再会したいとか、一緒にいたいとは思わないのか?」
「今更そんなこと言われても実感ありませんし、そもそも確証もありませんし~。そんな不確定要素に縋っている暇があるなら、殿下のお側にいた方が断然僕のためになります~」
「……ふっ。それもそうか」
皇帝はくつくつと笑う。サムエルにとっては血の繋がりですら、歌より優先順位が低いのだ。
「じゃあ僕はこれで失礼します~」
「ああ。虫の駆除、よろしく頼むぞ」
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