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帝位継承権争い?興味ねえ!
類友って言うよね
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皇帝との謁見から数日後、今日は父上が紹介してくださった衣装職人が訪ねて来る日である。謁見時落とされた爆弾発言の真偽は定かではないが、ヴァイナモが近衛騎士団団長に聞いたところ明言を避けられたらしく、多分本当なんだろう。なんでだろ?俺に比べたら常識人だと思うけど?え?比較対象が間違ってるって?うるせえわかってるわそんなこと。
「俺は普通の人間だと思ってたんですけどね……」
「私にはヴァイナモのどこが変人か皆目見当もつきません」
「ですよね?俺もです」
そんな話をしながら俺たちは廊下を歩いていた。今は衣装職人がいる応接室に向かっているのだ。俺たちの会話が聞こえたのか、すれ違う人たちに目を見張ってこちらを凝視して来た。それは何の視線かな?ヴァイナモは変人ではないってこと?それともヴァイナモに変人の自覚がないこと?
そんなこんなで応接室の前までやって来た。ヴァイナモがノックをし、俺の到着を部屋の中へ伝える。中からは若い男の声が聞こえて来た。衣装職人が男性って珍しいな?と思いつつヴァイナモに扉を開けてもらった。
中にいたのは細身の青年だった。穏やか系イケメンであり、大きな黒縁の眼鏡をしている。俺が入った時には目を閉じて跪いていた。対皇族仕様だ。
「本日は弊商会をご利用いただき、ありがとうございます。私はアウッティ商会衣装部門技術担当のペッテリ・アウッティでございます。お見知り置きを」
「お忙しい中御足労いただき、ありがとうございます。私が今回貴方に依頼させていただきました、ハーララ帝国第四皇子、エルネスティ・トゥーレ・タルヴィッキ・ニコ・ハーララです。本日はよろしくお願いします」
顔を上げるよう言うとペッテリは恭しく顔を上げた。そして俺の顔を見て固まってしまった。ん?俺の顔に何かついてる?
「本日は建国記念式典用の衣装の新調をお願いしたいのですが……聞いてます?」
「……天使だ……!」
「へっ?」
天使?俺の事?え?図々しいって?仕方ねえじゃん俺is天使は世界共通語だよ(ドヤ顔)
「目の前に天使が舞い降りた……!天は僕を見捨てていなかった……!理想の天使を追い求めてきた我が人生……!どれだけ人に馬鹿にされようと諦めなかった僕に、神はご褒美をくださった……!絶世の美貌……!細身のあどけない容姿……!正に天使……!この方を使役する神に嫉妬してしまいそうだ……!いや、神でさえこの方を使役することは許されない……!つまり天使の姿をした神……!神に感謝を!森羅万象に万歳!」
ペッテリは正座をして万歳と土下座を繰り返した。……えっ待って怖い。新手の宗教か何か??ヴァイナモも顔を引き攣らせてドン引きしてる。
「ええっと……ペッテリさん?」
「ああっ……!神が僕の名前をお呼びになった……!神に感謝を!森羅万象に万歳!」
あちゃ~止めようと思ったら火に油を注いでしまった……。これは落ち着くまで待つしかないな。変人特有の発作みたいなものだろうし。死にはしない、多分。
俺はヴァイナモの方を向いて首を横に振った。ヴァイナモは「これと同等に扱われる俺って一体……」と遠い目をしながら呟いた。変人扱いが余程ショックだったらしい。大丈夫!ヴァイナモはここまで酷くないから!
* * *
「本当に申し訳ございませんでした!」
ペッテリが落ち着きを取り戻してから、自らの奇行に顔を青くして土下座するまで所要時間約0.5秒。美しい姿勢から繰り出される完璧な土下座は一種の芸術作品だと思うな(白目)
「僕、いや、私、本当に、好きなものを目の前にしたら止まらなくて……!今回の依頼も『天使』と謳われる殿下を一度拝見したいという野次馬根性一択で引き受けましたし……」
「……天使が好きなのですか?」
俺が呆れながら尋ねるとペッテリは目を輝かせて頷いた。あっスイッチ入れちゃった。
「はいそれはもう……!幼い頃一度だけ訪れた帝都の大教会で拝見した天使の宗教画が忘れなれなくて……!目に焼き付いたその絵を理想に、様々な天使の絵や像、装飾品などを探し集めていたのですが、中々私の思い描いた天使が見つからなくて……。自分で作ろうにも私の腕では満足のいく作品は出来るはずもなく……。私が持っていたのは仕立て屋の才だけだったので、仕方なく実家の商会で職人として働きつつ、人脈を広げて理想の天使を探していたのです……。ですが私の趣味は独特らしく敬遠されてしまい、家族からは服だけ作ってろと言われて家から出してもらえず……。今回の依頼も、皇帝陛下直々のご指名で無ければ、私が受けることは無かったでしょう……。つまり皇帝陛下が私を天使と巡り合わせてくださった……!?ありがとうございます皇帝陛下……!皇帝陛下に感謝を!皇帝陛下万歳!!一生ついて行きます……!!」
再び万歳と土下座を繰り返すペッテリ。自らの境遇を語っていたのに何故急に陛下万歳コールが始まった?ヴァイナモも呆れて肩を竦めている。やべえな普段自分のこと変人変人って言ってたけど、客観的に見たら想像以上にやべえ奴だな。ヴァイナモは俺の奇行をいつもこんな気持ちで眺めていたのか。何か申し訳ないな。まあ今更自重する気はないけど。
「……つまり貴方の理想の天使が私だったと?」
「はい……!正にあの時見た天使そのもの……!」
すごい憧憬の眼差しで拝まれたけど、こう言う時って俺はどんな行動をとれば良いんだ?謙遜?否定?それともいっそ「存分に拝むが良い」とでも言った方が良い?
「……あの、殿下。当初の目的をお忘れないようお願いしますね」
一向に話が進まないからか、珍しくヴァイナモが人前で俺に意見をして来た。もっとズカズカと言っていいんだからね!本音をポロポロ零しちゃうから気づきにくかったけど、基本的に人前ではほぼほぼ無口である。主心配だよ、ヴァイナモ。
「はっ。そうでした。ペッテリさん、私のために服をデザインしてくださりませんか?」
「天使のコーディネートを私が……!?なんという僥倖……!夢なら覚めないで……!」
「現実なのでさっさと契約しましょう」
俺はヴァイナモに目配せすると、ヴァイナモは契約書を取り出して差し出して来た。皇族は取引時、皇帝発行の契約書と誓約書にサインをする必要がある。職権乱用を防ぐためだ。違反すれば重罰が待っている。ペッテリは差し出された書類にいよいよ現実味を帯びてきたことを感じたらしく、顔を赤くしたり青くしたりと忙しそうだ。そして「理想の天使をもっと理想通りに……うっへへ」と嬉しそうに独り言を呟いた。
契約の重さに恐怖しないペッテリに、俺は苦笑いを浮かべた。ブレないなあ。けどこう言う人は信頼出来る。これからもご贔屓にさせてもらおうかな。
ヴァイナモはペッテリの呟きに「これぞ類は友を呼ぶ……」と遠い目をした。聞こえてますからね?
* * * * * * * * * * *
2020/06/25
『職権濫用』を『職権乱用』に修正しました。
『濫用』と『乱用』では意味に違いはありませんが、『乱用』の方が一般的であるので、紛らわしさ回避のため修正させていただきます。
「俺は普通の人間だと思ってたんですけどね……」
「私にはヴァイナモのどこが変人か皆目見当もつきません」
「ですよね?俺もです」
そんな話をしながら俺たちは廊下を歩いていた。今は衣装職人がいる応接室に向かっているのだ。俺たちの会話が聞こえたのか、すれ違う人たちに目を見張ってこちらを凝視して来た。それは何の視線かな?ヴァイナモは変人ではないってこと?それともヴァイナモに変人の自覚がないこと?
そんなこんなで応接室の前までやって来た。ヴァイナモがノックをし、俺の到着を部屋の中へ伝える。中からは若い男の声が聞こえて来た。衣装職人が男性って珍しいな?と思いつつヴァイナモに扉を開けてもらった。
中にいたのは細身の青年だった。穏やか系イケメンであり、大きな黒縁の眼鏡をしている。俺が入った時には目を閉じて跪いていた。対皇族仕様だ。
「本日は弊商会をご利用いただき、ありがとうございます。私はアウッティ商会衣装部門技術担当のペッテリ・アウッティでございます。お見知り置きを」
「お忙しい中御足労いただき、ありがとうございます。私が今回貴方に依頼させていただきました、ハーララ帝国第四皇子、エルネスティ・トゥーレ・タルヴィッキ・ニコ・ハーララです。本日はよろしくお願いします」
顔を上げるよう言うとペッテリは恭しく顔を上げた。そして俺の顔を見て固まってしまった。ん?俺の顔に何かついてる?
「本日は建国記念式典用の衣装の新調をお願いしたいのですが……聞いてます?」
「……天使だ……!」
「へっ?」
天使?俺の事?え?図々しいって?仕方ねえじゃん俺is天使は世界共通語だよ(ドヤ顔)
「目の前に天使が舞い降りた……!天は僕を見捨てていなかった……!理想の天使を追い求めてきた我が人生……!どれだけ人に馬鹿にされようと諦めなかった僕に、神はご褒美をくださった……!絶世の美貌……!細身のあどけない容姿……!正に天使……!この方を使役する神に嫉妬してしまいそうだ……!いや、神でさえこの方を使役することは許されない……!つまり天使の姿をした神……!神に感謝を!森羅万象に万歳!」
ペッテリは正座をして万歳と土下座を繰り返した。……えっ待って怖い。新手の宗教か何か??ヴァイナモも顔を引き攣らせてドン引きしてる。
「ええっと……ペッテリさん?」
「ああっ……!神が僕の名前をお呼びになった……!神に感謝を!森羅万象に万歳!」
あちゃ~止めようと思ったら火に油を注いでしまった……。これは落ち着くまで待つしかないな。変人特有の発作みたいなものだろうし。死にはしない、多分。
俺はヴァイナモの方を向いて首を横に振った。ヴァイナモは「これと同等に扱われる俺って一体……」と遠い目をしながら呟いた。変人扱いが余程ショックだったらしい。大丈夫!ヴァイナモはここまで酷くないから!
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「本当に申し訳ございませんでした!」
ペッテリが落ち着きを取り戻してから、自らの奇行に顔を青くして土下座するまで所要時間約0.5秒。美しい姿勢から繰り出される完璧な土下座は一種の芸術作品だと思うな(白目)
「僕、いや、私、本当に、好きなものを目の前にしたら止まらなくて……!今回の依頼も『天使』と謳われる殿下を一度拝見したいという野次馬根性一択で引き受けましたし……」
「……天使が好きなのですか?」
俺が呆れながら尋ねるとペッテリは目を輝かせて頷いた。あっスイッチ入れちゃった。
「はいそれはもう……!幼い頃一度だけ訪れた帝都の大教会で拝見した天使の宗教画が忘れなれなくて……!目に焼き付いたその絵を理想に、様々な天使の絵や像、装飾品などを探し集めていたのですが、中々私の思い描いた天使が見つからなくて……。自分で作ろうにも私の腕では満足のいく作品は出来るはずもなく……。私が持っていたのは仕立て屋の才だけだったので、仕方なく実家の商会で職人として働きつつ、人脈を広げて理想の天使を探していたのです……。ですが私の趣味は独特らしく敬遠されてしまい、家族からは服だけ作ってろと言われて家から出してもらえず……。今回の依頼も、皇帝陛下直々のご指名で無ければ、私が受けることは無かったでしょう……。つまり皇帝陛下が私を天使と巡り合わせてくださった……!?ありがとうございます皇帝陛下……!皇帝陛下に感謝を!皇帝陛下万歳!!一生ついて行きます……!!」
再び万歳と土下座を繰り返すペッテリ。自らの境遇を語っていたのに何故急に陛下万歳コールが始まった?ヴァイナモも呆れて肩を竦めている。やべえな普段自分のこと変人変人って言ってたけど、客観的に見たら想像以上にやべえ奴だな。ヴァイナモは俺の奇行をいつもこんな気持ちで眺めていたのか。何か申し訳ないな。まあ今更自重する気はないけど。
「……つまり貴方の理想の天使が私だったと?」
「はい……!正にあの時見た天使そのもの……!」
すごい憧憬の眼差しで拝まれたけど、こう言う時って俺はどんな行動をとれば良いんだ?謙遜?否定?それともいっそ「存分に拝むが良い」とでも言った方が良い?
「……あの、殿下。当初の目的をお忘れないようお願いしますね」
一向に話が進まないからか、珍しくヴァイナモが人前で俺に意見をして来た。もっとズカズカと言っていいんだからね!本音をポロポロ零しちゃうから気づきにくかったけど、基本的に人前ではほぼほぼ無口である。主心配だよ、ヴァイナモ。
「はっ。そうでした。ペッテリさん、私のために服をデザインしてくださりませんか?」
「天使のコーディネートを私が……!?なんという僥倖……!夢なら覚めないで……!」
「現実なのでさっさと契約しましょう」
俺はヴァイナモに目配せすると、ヴァイナモは契約書を取り出して差し出して来た。皇族は取引時、皇帝発行の契約書と誓約書にサインをする必要がある。職権乱用を防ぐためだ。違反すれば重罰が待っている。ペッテリは差し出された書類にいよいよ現実味を帯びてきたことを感じたらしく、顔を赤くしたり青くしたりと忙しそうだ。そして「理想の天使をもっと理想通りに……うっへへ」と嬉しそうに独り言を呟いた。
契約の重さに恐怖しないペッテリに、俺は苦笑いを浮かべた。ブレないなあ。けどこう言う人は信頼出来る。これからもご贔屓にさせてもらおうかな。
ヴァイナモはペッテリの呟きに「これぞ類は友を呼ぶ……」と遠い目をした。聞こえてますからね?
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2020/06/25
『職権濫用』を『職権乱用』に修正しました。
『濫用』と『乱用』では意味に違いはありませんが、『乱用』の方が一般的であるので、紛らわしさ回避のため修正させていただきます。
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