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レベル40到達
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突然のオーガ族の襲来で大けがを負ったスノウは、治療の過程で俺の魔力を取り込んで、第三形態へと進化した。
そしてマンティコアに続いてオーガと強敵との戦闘をくぐり抜けてきた、セフィアルとレクイルもレベルアップして、それぞれ33と19まで上昇。
俺のレベルも大きく上がり、レベル39になった。
そう2度目のクラスチェンジが目前に迫ったのである。
スノウも完全回復したので、進化したスノウとの連携を再確認する為にも森へ出る。
第三形態のスノウは体の形が変化しただけでなく、全身があふれ出る風格というかオーラに満ちている。
もちろん戦闘力も大幅にアップ。
額の結晶石から出る稲妻、通称ビリビリ電撃の電圧も上がり。
こちらもアップした敏捷性を生かして、
大きくなった翼に魔力を流すとナイフのように使ってすれ違いざまに敵を切り刻む。
ウイング・カッター<俺命名>
出会った頃、苦戦していたトレントなどはもう敵ではない。
もう書庫周辺の魔物で、スノウを止められるものはいなくなった。
ここで一気にレベルを上げるため俺達は、書庫からだいぶ離れた地域まで足を運んだ。
そう、大物狩りである。
俺達の狙いは魔の森の外縁部では、最強クラスといえる黒き虎の魔物、シャドー・タイガーだ。
攻撃力と俊敏性が突出しているこの魔物は、広い縄張りを持ち大型の魔物を餌としている。
狩りの得意な銀狼族の者達でも、このシャドー・タイガーの縄張りには決して近づかない。
シャドー・タイガーの生息する地域に近づくと周辺の魔素が濃くなってきた。
強い魔物ほど魔素が好む、この辺りにシャドー・タイガーがいるのは間違いないだろう。
しばらく進むとスノウが「ヴゥゥゥゥ」と唸り声を上げる。
縄張りへの侵入者を排除するために、向こうから姿を現してきた。
魔物の動きが予想よりも速い、木の陰から陰へと高速で移動して来る。
俺では姿が捉えられない、セフィアルでさえ目で追うのがやっとのようだ。
「ウォン!」
自分に任せろとでも言うようにスノウが、飛び出した。
スノウと黒い虎は木々の踏み台にして飛び回り、何度も空中でぶつかり合う。
交差する両者の残像が、白と黒の軌跡として美しく描き出された。
進化したスノウは、シャドー・タイガーとも互角のスピードで競り合っている。
「ガウッ!」
マナを放出して光り輝いたスノウの翼が、すれ違いざまにウイングカッターで魔物の脚を斬りつけた。
「行きますッ!」
魔物の動きが鈍ったのを見て、すかさずセフィアルも走り出した。
「スノウ、ビリビリ電撃です」
セフィアルは進化したスノウの電撃を試すつもりだ。
エレクトリック・チャージを使用したセフィアルに、スノウの額から放たれた巨大な稲妻が付与される。
以前よりもはるかに強力な稲妻を受け電気の塊となったセフィアルが、闘技でタイガーに急接近、短剣≪ダガー≫を一振りすると、大きな落雷音と同時に一瞬あたり一面が、光に照らされた。
哀れ、元々黒いシャドー・タイガーが、さらに真っ黒焦げになってしまった。
俺、何にもしてないけど・・・。
それでもセフィアルとスノウがシャドー・タイガーを倒した瞬間、俺の中でわずかな違和感が生じた。
ステータスを確認すると、狙い通りにレベル40に到達している。
2度目のクラスチェンジが可能となった、俺は意気揚々と書庫へと帰還した。
そしてマンティコアに続いてオーガと強敵との戦闘をくぐり抜けてきた、セフィアルとレクイルもレベルアップして、それぞれ33と19まで上昇。
俺のレベルも大きく上がり、レベル39になった。
そう2度目のクラスチェンジが目前に迫ったのである。
スノウも完全回復したので、進化したスノウとの連携を再確認する為にも森へ出る。
第三形態のスノウは体の形が変化しただけでなく、全身があふれ出る風格というかオーラに満ちている。
もちろん戦闘力も大幅にアップ。
額の結晶石から出る稲妻、通称ビリビリ電撃の電圧も上がり。
こちらもアップした敏捷性を生かして、
大きくなった翼に魔力を流すとナイフのように使ってすれ違いざまに敵を切り刻む。
ウイング・カッター<俺命名>
出会った頃、苦戦していたトレントなどはもう敵ではない。
もう書庫周辺の魔物で、スノウを止められるものはいなくなった。
ここで一気にレベルを上げるため俺達は、書庫からだいぶ離れた地域まで足を運んだ。
そう、大物狩りである。
俺達の狙いは魔の森の外縁部では、最強クラスといえる黒き虎の魔物、シャドー・タイガーだ。
攻撃力と俊敏性が突出しているこの魔物は、広い縄張りを持ち大型の魔物を餌としている。
狩りの得意な銀狼族の者達でも、このシャドー・タイガーの縄張りには決して近づかない。
シャドー・タイガーの生息する地域に近づくと周辺の魔素が濃くなってきた。
強い魔物ほど魔素が好む、この辺りにシャドー・タイガーがいるのは間違いないだろう。
しばらく進むとスノウが「ヴゥゥゥゥ」と唸り声を上げる。
縄張りへの侵入者を排除するために、向こうから姿を現してきた。
魔物の動きが予想よりも速い、木の陰から陰へと高速で移動して来る。
俺では姿が捉えられない、セフィアルでさえ目で追うのがやっとのようだ。
「ウォン!」
自分に任せろとでも言うようにスノウが、飛び出した。
スノウと黒い虎は木々の踏み台にして飛び回り、何度も空中でぶつかり合う。
交差する両者の残像が、白と黒の軌跡として美しく描き出された。
進化したスノウは、シャドー・タイガーとも互角のスピードで競り合っている。
「ガウッ!」
マナを放出して光り輝いたスノウの翼が、すれ違いざまにウイングカッターで魔物の脚を斬りつけた。
「行きますッ!」
魔物の動きが鈍ったのを見て、すかさずセフィアルも走り出した。
「スノウ、ビリビリ電撃です」
セフィアルは進化したスノウの電撃を試すつもりだ。
エレクトリック・チャージを使用したセフィアルに、スノウの額から放たれた巨大な稲妻が付与される。
以前よりもはるかに強力な稲妻を受け電気の塊となったセフィアルが、闘技でタイガーに急接近、短剣≪ダガー≫を一振りすると、大きな落雷音と同時に一瞬あたり一面が、光に照らされた。
哀れ、元々黒いシャドー・タイガーが、さらに真っ黒焦げになってしまった。
俺、何にもしてないけど・・・。
それでもセフィアルとスノウがシャドー・タイガーを倒した瞬間、俺の中でわずかな違和感が生じた。
ステータスを確認すると、狙い通りにレベル40に到達している。
2度目のクラスチェンジが可能となった、俺は意気揚々と書庫へと帰還した。
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