49 / 75
伯爵からの依頼
しおりを挟む
ゴブリン共の襲来で里はかなりの被害が出たが、幸い死者はいなかった。
エクレールが書庫から回復薬を出してくれたし、レクイルが頑張って治療したこともあり、里はすぐに日常を取り戻した。
それからしばらくして町から戻ったベルモンが、俺に報告にやって来た。
「ゴートン伯爵が俺に会いたい?」
「ええ、なんでも直接依頼したい件があるそうで、伯爵の屋敷までご足労願いたいとのことです。」
カントの町には正直いい思いはしない。
前回セフィアル達を連れて行ったときは、一泊しただけなのに、二度もトラブルに巻き込まれるというレアな体験をしてしまったこともある。
「どんな依頼なんだ?」
「そこまでは聞いていません。直に会ってお願いしたいらしいです。」
「うーーん、あの町にはあまりいい思い出はないんだよなあ」
「以前はあんなことがありましたが、伯爵は思慮深い方です。
俺達、亜人にもできるだけの配慮はしていただいていますので。」
町の領主であるゴートン伯爵の意向をむげにするも気が引ける。
「エクレールはどう思う?」
「町と定期的に交易している銀狼族の事を考えると、依頼を受けるかどうかは別として、ゴートン伯の顔を立てて面会はしておいた方がよさそうです。」
「そうだな、とりあえず会うだけは会ってみよう。」
こうして俺達は再びカントの町を訪れた。
伯爵の屋敷は町にほど近い丘の上にある。さすがに領主だけあって立派な建物だ。
門に常駐している守衛に名乗るとすぐに取り次いでくれて、伯爵の執事がやって来た。
「タケル様、御一行ですな。よく来てくださいました。ゴートン伯爵がお待ちしております。」
執事に案内されて俺達は、客間へと通された。
「やあ、よく来てくれたね。タケル君、セフィアル君それにレクイル君とスノウだったかな。」
ゴートン伯爵は40代半ばくらいの恰幅の良い紳士で、ベルモンの言う通り穏やかな人物だ。
依頼があるというだけあって、俺達のことは既に調査済みのようだ。
「俺達に頼み事があるって聞いたんだけど。」
「まずは座ってくれ、お茶でも飲みながら話を聞いてもらおう。」
「美味しい!」
席について出された紅茶を一口飲むと、セフィアルが驚きの声を上げる。
「フーフー、アチュイ、でもとても美味しいのです。」
レクイルも気に入ったようだ。
「そうだろう。これはダルムート産の茶葉を使っているんだ。」
「ダルムート産!あの最高級と言われている。」
意外にもセフィアルは紅茶に詳しいようだ。
俺も一口すすってみるが確かに美味しい、セフィアルが驚くのも分かる。
文明の進歩していないこの世界で、これだけの茶葉を手入れるのは大変だろう。
ゴートン伯爵は人格者というだけのことはあって、銀狼族族長のセフィアルがいるとはいえ、伯爵から見れば子供同然の俺達にも丁寧に接してくれる。
「さて、今回君達に依頼したいのは魔獣の討伐についてなんだ。」
「魔獣の討伐?」
しばらく世間話を続けた後、伯爵が本題を切り出して来た。
「うむ、魔の森との境にある領内の村のいくつかが、魔獣に襲われる被害が相次いでいる。
このまま放置してはおけないので、討伐部隊を編成した。
もちろん君達だけでなく、こちらからも戦力を出すつもりだ」
「というと?」
「銀等級≪シルバークラス≫の冒険者パーティー「黒鋼の盾」、今回の討伐部隊は彼らを中心にしている。君達もそこに加わってもらいたい。」
黒鋼の盾と言えば、前回この町でトラブルに巻き込まれた時に仲裁してくれた男のパーティーだ。
確かモーリッツとかいう名前だったな。
「タケル君、どうだね。引き受けてはもらえるかい?」
「その魔獣ってのはどんな奴なんだ?」
「襲われた住民の話では、マンティコアだそうだ。」
「マンティコア!」
「セフィアル、知っているのか?」
「マンティコアは、強力な毒を持つ恐ろしい魔物です。
銀狼族でも狩りの最中に遭遇したら、戦わずに逃げるようにと教えられています。」
マンティコアは、赤い獅子の体にサソリの尻尾を持つ強力な魔物だ。
背中には翼も生えているが飛ぶことは出来ない。
主な攻撃は手段は鋭い牙と強い顎を使った噛みつきと猛毒を持つサソリの尻尾での刺突である。
「確かにマンティコアは強力な魔物だが、魔素の濃いあの森で自由に活動できる者は限られている。
私も領主としてこれ以上の被害者を出すわけにはいかない。どうだろう引き受けてはもらえないか。」
正直、あまり気は進まないが、領民を思う伯爵の気持ちも無視できない。
それに他の冒険者パーティーが、どんな風に行動しているかも気にかかる。
「俺はこの依頼を引き受けようと思う。セフィアル、レクイル、スノウ、それでいいか?」
「タケルさんがお決めになったのなら、私は異論ありません。」
「レクイルもタケルお兄ちゃんの言う通りにするよ。」
「ウォン!ウォン!」
「おお、引き受けてくれるか、ありがとう。詳しい話は明日、黒鋼の盾のリーダー、モーリッツから説明があるはずだ。」
依頼を引き受けた俺達は、明日指定された集合場所で討伐部隊のメンバーと合流するように指示されて、伯爵の館を後にした。
タケル達が伯爵の館を去った後、別室で様子を伺っていたモーリッツが客間に現れた。
「これで良かったのか?」
「ええ、少なくとも彼らの力量ははっきりするでしょう。」
「彼らはまだ子供だぞ。危険すぎるのではないか?」
「子供とおっしゃいますが、銀狼族の姉セフィアルの方は問題のあった前族長を実力で打ち倒して追放したとのことです。性格は温厚ですが狩猟民族で猛者ぞろいの銀狼族で、きちんと力を認められているようです。」
「あの少女が?とてもそうは見えんが」
「それにタケルの方は、さらにです。オーガ族の戦士を倒したそうです。それも一騎打ちで。」
「なんだって!?」
「銀狼族の里がオーガに襲われて住民が拉致されそうになったことがあったそうです。
それをあのタケルが、オーガを倒して里人を救ったそうです。」
「しかし彼は魔術師だろう?オーガは確か・・」
「ええ、オーガ族は生まれながらに高い魔法耐性を持っています。並みの魔法ではオーガには、ほとんどダメージを与えられません。」
「それを一騎打ちで倒したと、そんなことが可能なのか?」
「少なくとも俺にはできそうもありません。」
「あの齢でシルバークラスパーティーのリーダーで、レベル40を超える君以上の力を持っていると?」
「さあ、そうは思いたくはありませんが、その可能性を無視するわけにはいかないようです。」
「にわかには信じがたいが、それも共に行動すれば明らかになるというわけか。」
「まあ、最悪でもマンティコア一匹であれば、俺達のパーティーと連れていく兵達だけでなんとかなるでしょう。」
今回の依頼にはもう一つの目的があった。ゴートン伯爵とモーリッツは魔物討伐で、タケルの力を計ろうとしていたのだ。
エクレールが書庫から回復薬を出してくれたし、レクイルが頑張って治療したこともあり、里はすぐに日常を取り戻した。
それからしばらくして町から戻ったベルモンが、俺に報告にやって来た。
「ゴートン伯爵が俺に会いたい?」
「ええ、なんでも直接依頼したい件があるそうで、伯爵の屋敷までご足労願いたいとのことです。」
カントの町には正直いい思いはしない。
前回セフィアル達を連れて行ったときは、一泊しただけなのに、二度もトラブルに巻き込まれるというレアな体験をしてしまったこともある。
「どんな依頼なんだ?」
「そこまでは聞いていません。直に会ってお願いしたいらしいです。」
「うーーん、あの町にはあまりいい思い出はないんだよなあ」
「以前はあんなことがありましたが、伯爵は思慮深い方です。
俺達、亜人にもできるだけの配慮はしていただいていますので。」
町の領主であるゴートン伯爵の意向をむげにするも気が引ける。
「エクレールはどう思う?」
「町と定期的に交易している銀狼族の事を考えると、依頼を受けるかどうかは別として、ゴートン伯の顔を立てて面会はしておいた方がよさそうです。」
「そうだな、とりあえず会うだけは会ってみよう。」
こうして俺達は再びカントの町を訪れた。
伯爵の屋敷は町にほど近い丘の上にある。さすがに領主だけあって立派な建物だ。
門に常駐している守衛に名乗るとすぐに取り次いでくれて、伯爵の執事がやって来た。
「タケル様、御一行ですな。よく来てくださいました。ゴートン伯爵がお待ちしております。」
執事に案内されて俺達は、客間へと通された。
「やあ、よく来てくれたね。タケル君、セフィアル君それにレクイル君とスノウだったかな。」
ゴートン伯爵は40代半ばくらいの恰幅の良い紳士で、ベルモンの言う通り穏やかな人物だ。
依頼があるというだけあって、俺達のことは既に調査済みのようだ。
「俺達に頼み事があるって聞いたんだけど。」
「まずは座ってくれ、お茶でも飲みながら話を聞いてもらおう。」
「美味しい!」
席について出された紅茶を一口飲むと、セフィアルが驚きの声を上げる。
「フーフー、アチュイ、でもとても美味しいのです。」
レクイルも気に入ったようだ。
「そうだろう。これはダルムート産の茶葉を使っているんだ。」
「ダルムート産!あの最高級と言われている。」
意外にもセフィアルは紅茶に詳しいようだ。
俺も一口すすってみるが確かに美味しい、セフィアルが驚くのも分かる。
文明の進歩していないこの世界で、これだけの茶葉を手入れるのは大変だろう。
ゴートン伯爵は人格者というだけのことはあって、銀狼族族長のセフィアルがいるとはいえ、伯爵から見れば子供同然の俺達にも丁寧に接してくれる。
「さて、今回君達に依頼したいのは魔獣の討伐についてなんだ。」
「魔獣の討伐?」
しばらく世間話を続けた後、伯爵が本題を切り出して来た。
「うむ、魔の森との境にある領内の村のいくつかが、魔獣に襲われる被害が相次いでいる。
このまま放置してはおけないので、討伐部隊を編成した。
もちろん君達だけでなく、こちらからも戦力を出すつもりだ」
「というと?」
「銀等級≪シルバークラス≫の冒険者パーティー「黒鋼の盾」、今回の討伐部隊は彼らを中心にしている。君達もそこに加わってもらいたい。」
黒鋼の盾と言えば、前回この町でトラブルに巻き込まれた時に仲裁してくれた男のパーティーだ。
確かモーリッツとかいう名前だったな。
「タケル君、どうだね。引き受けてはもらえるかい?」
「その魔獣ってのはどんな奴なんだ?」
「襲われた住民の話では、マンティコアだそうだ。」
「マンティコア!」
「セフィアル、知っているのか?」
「マンティコアは、強力な毒を持つ恐ろしい魔物です。
銀狼族でも狩りの最中に遭遇したら、戦わずに逃げるようにと教えられています。」
マンティコアは、赤い獅子の体にサソリの尻尾を持つ強力な魔物だ。
背中には翼も生えているが飛ぶことは出来ない。
主な攻撃は手段は鋭い牙と強い顎を使った噛みつきと猛毒を持つサソリの尻尾での刺突である。
「確かにマンティコアは強力な魔物だが、魔素の濃いあの森で自由に活動できる者は限られている。
私も領主としてこれ以上の被害者を出すわけにはいかない。どうだろう引き受けてはもらえないか。」
正直、あまり気は進まないが、領民を思う伯爵の気持ちも無視できない。
それに他の冒険者パーティーが、どんな風に行動しているかも気にかかる。
「俺はこの依頼を引き受けようと思う。セフィアル、レクイル、スノウ、それでいいか?」
「タケルさんがお決めになったのなら、私は異論ありません。」
「レクイルもタケルお兄ちゃんの言う通りにするよ。」
「ウォン!ウォン!」
「おお、引き受けてくれるか、ありがとう。詳しい話は明日、黒鋼の盾のリーダー、モーリッツから説明があるはずだ。」
依頼を引き受けた俺達は、明日指定された集合場所で討伐部隊のメンバーと合流するように指示されて、伯爵の館を後にした。
タケル達が伯爵の館を去った後、別室で様子を伺っていたモーリッツが客間に現れた。
「これで良かったのか?」
「ええ、少なくとも彼らの力量ははっきりするでしょう。」
「彼らはまだ子供だぞ。危険すぎるのではないか?」
「子供とおっしゃいますが、銀狼族の姉セフィアルの方は問題のあった前族長を実力で打ち倒して追放したとのことです。性格は温厚ですが狩猟民族で猛者ぞろいの銀狼族で、きちんと力を認められているようです。」
「あの少女が?とてもそうは見えんが」
「それにタケルの方は、さらにです。オーガ族の戦士を倒したそうです。それも一騎打ちで。」
「なんだって!?」
「銀狼族の里がオーガに襲われて住民が拉致されそうになったことがあったそうです。
それをあのタケルが、オーガを倒して里人を救ったそうです。」
「しかし彼は魔術師だろう?オーガは確か・・」
「ええ、オーガ族は生まれながらに高い魔法耐性を持っています。並みの魔法ではオーガには、ほとんどダメージを与えられません。」
「それを一騎打ちで倒したと、そんなことが可能なのか?」
「少なくとも俺にはできそうもありません。」
「あの齢でシルバークラスパーティーのリーダーで、レベル40を超える君以上の力を持っていると?」
「さあ、そうは思いたくはありませんが、その可能性を無視するわけにはいかないようです。」
「にわかには信じがたいが、それも共に行動すれば明らかになるというわけか。」
「まあ、最悪でもマンティコア一匹であれば、俺達のパーティーと連れていく兵達だけでなんとかなるでしょう。」
今回の依頼にはもう一つの目的があった。ゴートン伯爵とモーリッツは魔物討伐で、タケルの力を計ろうとしていたのだ。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
転生の書〜陰キャぼっちの俺だけ実は人生強くてニューゲーム中だということを誰も知らない〜
椰子カナタ
ファンタジー
ある日、世界中にダンジョンが出現した。ひょんなことからレベルアップの能力を得た影ノ内孤太郎は、その能力を活かして世界最強の冒険者になる。そして孤太郎は最後のダンジョンをクリアしたが、世界にはもう、孤太郎しか生きている人間は存在しなかった。そこで孤太郎は、全ダンジョン踏破特典として手に入れた、『転生の書』を使用する。
こうして、孤太郎の文字通り第二の人生が始まった。
異世界配信で、役立たずなうっかり役を演じさせられていたボクは、自称姉ポジのもふもふ白猫と共に自分探しの旅に出る。
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
ファンタジー
いつだってボクはボクが嫌いだった。
弱虫で、意気地なしで、誰かの顔色ばかりうかがって、愛想笑いするしかなかったボクが。
もうモブとして生きるのはやめる。
そう決めた時、ボクはなりたい自分を探す旅に出ることにした。
昔、異世界人によって動画配信が持ち込まれた。
その日からこの国の人々は、どうにかしてあんな動画を共有することが出来ないかと躍起になった。
そして魔法のネットワークを使って、通信網が世界中に広がる。
とはいっても、まだまだその技術は未熟であり、受信機械となるオーブは王族や貴族たちなど金持ちしか持つことは難しかった。
配信を行える者も、一部の金持ちやスポンサーを得た冒険者たちだけ。
中でもストーリー性がある冒険ものが特に人気番組になっていた。
転生者であるボクもコレに参加させられている一人だ。
昭和の時代劇のようなその配信は、一番強いリーダが核となり悪(魔物)を討伐していくというもの。
リーダー、サブリーダーにお色気担当、そしてボクはただうっかりするだけの役立たず役。
本当に、どこかで見たことあるようなパーティーだった。
ストーリー性があるというのは、つまりは台本があるということ。
彼らの命令に従い、うっかりミスを起こし、彼らがボクを颯爽と助ける。
ボクが獣人であり人間よりも身分が低いから、どんなに嫌な台本でも従うしかなかった。
そんな中、事故が起きる。
想定よりもかなり強いモンスターが現れ、焦るパーティー。
圧倒的な敵の前に、パーティーはどうすることも出来ないまま壊滅させられ――
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
転生してギルドの社畜になったけど、S級冒険者の女辺境伯にスカウトされたので退職して領地開拓します。今更戻って来いって言われてももう婿です
途上の土
ファンタジー
『ブラック企業の社畜」ならぬ『ブラックギルドのギル畜』 ハルトはふとしたきっかけで前世の記憶を取り戻す。
ギルドにこき使われ、碌に評価もされず、虐げられる毎日に必死に耐えていたが、憧れのS 級冒険者マリアに逆プロポーズされ、ハルトは寿退社(?)することに。
前世の記憶と鑑定チートを頼りにハルトは領地開拓に動き出す。
ハルトはただの官僚としてスカウトされただけと思っていたのに、いきなり両親に紹介されて——
一方、ハルトが抜けて彼の仕事をカバーできる者がおらず冒険者ギルドは大慌て。ハルトを脅して戻って来させようとするが——
ハルトの笑顔が人々を動かし、それが発展に繋がっていく。
色々問題はあるけれど、きっと大丈夫! だって、うちの妻、人類最強ですから!
※中世ヨーロッパの村落、都市、制度等を参考にしておりますが、当然そのまんまではないので、史実とは差異があります。ご了承ください
※カクヨムにも掲載しています。現在【異世界ファンタジー週間18位】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる